カイオーガ

登録日:2010/04/06(火) 15:02:40
更新日:2024/12/01 Sun 07:45:47
所要時間:約 15 分で読めます





海の化身と伝わるポケモン。

自然のエネルギーを求めてグラードンと争いを繰り返したという伝説がある。


出典:ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ、OLM・TEAM KAMEI、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku、
©Pokémon ©2015 ピカチュウプロジェクト、
©2015 Pokémon. ©1995-2015 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.、東宝、2015年7月18日公開。


カイオーガとはポケットモンスターシリーズにルビー・サファイアから登場する伝説のポケモン

■データ


全国図鑑No.382
分類:かいていポケモン
英語名:Kyogre
高さ:4.5m/9.8m(ゲンシカイキ)
重さ:352.0kg/430.0kg(ゲンシカイキ)

タイプ:みず
特性:あめふらし(場に出た直後に天候を「あめ」にする。XYからは5ターンまで)

HP:100
攻撃:100
防御:90
特攻:150
特防:140
素早さ:90
合計:670

努力値:特攻+3


■概要


サファイアバージョンのパッケージを飾ったポケモンで、翼のような大きな胸鰭と四つの尾鰭を持った青いシャチのような姿している。

その身体には赤い曲線のような模様がある(グラードンレックウザにも同様の模様が見られる)。

名前の由来は「」の「」または「海」の「鬼神(ogre)」や「シャチ(orca)」というネーミングだと思われる。


ホウエン地方の神話でこの世界の「海」を作り出したポケモンだと言われている。
雨雲を操り天候を雨にする能力を持つ。
その昔この能力を使って人々を長く続いた「干ばつ」から救ったと言われている。

大地を作り出すグラードンとは対となる存在で、お互いに敵対している。
古代にグラードンとの死闘を繰り広げた末、海底の奥深く・海溝で長い眠りについたとされる。
これらの言い伝えは古代人の創作であり実際には激突はなかったとも言われ、サントラの『ミュージック・スーパーコンプリート』でも増田順一氏が触れている。

ちなみに映画では『蒼海の王子マナフィ』の海底神殿や海のポケモン達を護ろうとする守護神的な位置にいる。


色違いピンク

なお一見すると口が無いデザインに見えるが、元ネタになったシャチと同様に体表の青い部分と白い部分の境目に口があり牙も生えている。
最初カードやサントラの描き下ろしイラストでビックリした方もいるのでは。


■ゲームでのカイオーガ


ルビー・サファイア

サファイアバージョンでストーリーに関わる重要なポケモンとして登場する。ルビーバージョンには登場しない。

この世界の海を増やそうと目論むアクア団がカイオーガの力を利用しようと様々な場所でテロまがい(?)の行為を繰り返し、
プレーヤーの前に立ち塞がってくる。

そしてストーリー終盤にカイオーガを操る事の出来る「あいいろのたま」をアクア団リーダーのアオギリが入手し、
「かいていどうくつ」で眠るカイオーガを復活させる。
しかしアオギリの思惑叶わず、カイオーガを目覚めさせたものの、ホウエン地方は異常気象に襲われ壊滅の危機に陥ってしまう。

しかしその後にプレーヤーが「めざめのほこら」にてカイオーガと戦闘しホウエン地方の危機は回避される事になる。(何故か逃げても倒した事になる)
初期レベルは45。
捕獲タイミングはこの時のみで逃げたり倒したりすると二度と入手出来ないので注意。
ちなみに習得技の都合上ヌケニンで止まる


エメラルド

グラードンと違ってそのまま「かいていどうくつ」に居座っている。
また復活後は死闘を繰り広げながら天災を起こすカイオーガとグラードンの姿が見れる。
ちなみにその様子をよく見ると地形はほとんどが海でグラードンは足場しか確保できておらず、ほぼ水没仕掛け。
フィールドのBGMもグラードンのテーマ「日照り(Drought)」ではなく、カイオーガのテーマ「大雨(Heavy Rain)」となっている。

結局その後はプレーヤーに呼び出されたレックウザにより二匹の戦いは仲裁され何処かに去ってしまう。

その後は殿堂入り後にランダムで入口が変わる「うみのどうくつ」で戦闘or捕獲可能。
入るには「なみのり」と「ダイビング」が必要。
ランダムで変わる入口は「てんきけんきゅうじょ」の研究員に話しかけると確認出来る。
レベルはサファイアよりも高い70。
ちなみにやっぱりヌケニンで止まる

ハートゴールド・ソウルシルバー

ジョウト地方が舞台の『ハートゴールド』では、
レッド撃破後にオーキド博士からカントー御三家のいずれかを貰った後、
ポケモンじいさんから「あいいろのたま」を受け取ることができる。

「うずもれのとう」に行くとカイオーガが出現し、捕獲可能(ソウルシルバーはグラードン)。
レベルは50。
ちなみに「げんしのちから」を覚えているのでヌケニンでは止められない。

ポケモンじいさんは空と陸と海を結びつける遺跡の謎を解き明かしたいと考え、珠を主人公に託した。
ホウエン地方の友人から譲り受けたとのことだが、おくりびやまの老夫婦のことを指しているのかは不明。
珠はそれぞれ複数存在するのか、そもそも珠は危険ではないのか、と考えるプレイヤーもいるハズ。

オメガルビー・アルファサファイア

アルファサファイアにのみ登場するが、オメガルビーでもアオギリから存在が語られている。本作でのみゲンシカイキが可能。
フィールドでなみのりさせるとグラフィックがカイオーガのまま乗れる。
そのままダイビングするも良し、滝を昇るも良し。
ただダイビングすると無駄にデカいため壁の角に引っかかりやすく、一部の場所(ルネシティやひみつのいそべなど)には向かうことができない。その分水中トレーナーも水中ポケモンもバトルが起きない。

主人公を載せて水中をゆったりと泳ぐカイオーガの姿は一見の価値あり。

ウルトラサン・ウルトラムーン

『ウルトラムーン』のみ登場。
ウルトラスペースゼロの滝ステージで捕獲できる。

ソード・シールド

エキスパンションパス購入後に挑戦できるダイマックスアドベンチャーで登場。
特性『あめふらし』で雨を降らせ、全体攻撃の「なみのり」や「こんげんのはどう」で大ダメージを与えてくる強敵と化している。
「ワイドガード」を使えるペリッパーサワムラーを連れていきたい。「ダイバーン」などで天候を上書きしてしまうのも一つの手。

なお、今作ではゲンシカイキが廃止されている。


■対戦でのカイオーガ


最高レベルの特攻と特防を持つ特殊型の禁止級ポケモン。

全体的に圧倒的な強さを持つ伝説のポケモン達の中でも特に有名な存在で、
特性『あめふらし』によりオート強化されたタイプ一致みず技を特攻種族値150から放つ事により凄まじい破壊力を持つ。
その破壊力は『こだわりメガネ』装備の「ハイドロポンプ」であの特防特化したハピナスすら乱数二発で沈める程。

一般的にみず単タイプはアタッカーより耐久型向きとされることが多いが、ここまで圧倒的火力があれば話は別。
そのシンプルな強さに加え、みずタイプに強い禁止級が少ないこともあってか、単純な殴りあいでは最強とまで言われる存在。
カイオーガが使用可能なルールではだいたい最初にカイオーガがマークされる事からその強さがうかがえる。


また他にも雨により必中となった「かみなり」、みずタイプ恒例の相性補完技「れいとうビーム」も使えて攻撃面はとても優秀。
時折でんきタイプ対策に「じしん」を持たせる人がいるが、みず技の威力が圧倒的過ぎるので、大抵の場合抜群「じしん」<<<等倍みず技となり殆ど必要無い。
(「なみのり」でさえ天候とタイプ一致で90×1.5×1.5=202.75となり抜群「じしん」とほぼ同値、その上で特攻種族値>>>攻撃種族値となるため)
一撃必殺技「ぜったいれいど」も使えるが、第七世代以降はこおりタイプに無効化され、カイオーガはこおりタイプではない=命中率が20に落ちるため、要注意。
スイクン&ドーブルのとばっちりである


またその高い特防は特殊型が多い伝説戦では非常に有効で、ミュウツーの「サイコキネシス」程度なら余裕を持って耐えてしまう。
「禁止級は総合的に見てミュウツーが最強」という定説を最初に覆した、あるいは揺るがせた存在かもしれない。

「めいそう」を使って更に耐久と火力を強化する事も出来る。
ネタであれば雨補正による「たきのぼり」「アクアテール」で二刀流もやれない事は無い。
もちろん『すいすい』キングドラ等をお供に付けた雨パの主軸にもなれる。


しかも『ダイヤモンド・パール』からは微妙な素早さを補う『こだわりスカーフ』とHP残量が多い程威力が上がる「しおふき」(最高威力150)のコンボまで取得。
ますます手が付けられない存在に。

更に「しおふき」は複数戦において敵のみの全体攻撃であり、
上記の火力により低レベルに補正されるホドモエトーナメントは2発撃てばバトルが終わるほど。
半減で耐えても残り2匹で始末すればいい。

その分かりやすい強さから小学生にも人気が高い。

第三世代、第四世代、第五世代いずれも公式大会で解禁されたが、
三四世代ではKP1位、「ワイドガード」の登場やくさタイプ増加などの逆風が吹いた第五世代でも2位という圧倒的な使用率。
ユキノオーの使用率が非常に高いため雨を捨て「ふぶき」をぶっぱするカイオーガも多い。
ただ大会決勝ではグラードンに敗れるというジンクスがある。

しかし一方でヌオーやヌケニン、ユキノオーやパルキア等、カイオーガを安定して止める事の出来るポケモンは結構多いので注意。
特にヌケニンは「げんしのちから」や「めざめるパワー」が無ければ詰む。
カイオーガが投入されるであろうルールでは彼らの投入はほとんどデフォとなりつつある。

また特殊耐久に反して物理耐久は微妙なのも注意。
そのため第八世代では先制で物理草技を叩き込んでくるゴリランダーが天敵。
ザシアンはこちらがスカーフを持っている場合は「しおふき」でたいていワンパン可能なので有利になるが、それ以外の場合だと上から物理技を叩き込まれて何もできずに落とされるので不利となる。


ダイマックスとの相性は基本的には良い。
カイオーガの高い特殊耐久を底上げできる他、ダイマックス中は拘り状態が解除されることを利用しての居座りや、HPが減ってからも「ダイストリー厶」でHP最大時「しおふき」と同火力の押し付けなどが可能。スカーフ以外では基本的に不利なザシアン対面でもダイマックスすれば一発耐えて反撃、ということができなくもない。
しかし、ダイマックス中はスカーフの素早さ上昇効果もなくなるので素早さ関係が逆転して上を取られたり、「ダイアイス」の追加効果とはアンチシナジーとなるのには注意。


前述の通り伝説戦ではだいたい最初にマークされる存在なため適当に投入しても意外と力を発揮してくれない事も。
使うなら対策は練りたいところ。

殴り合いでは勝てないが、高火力を天候に依存している都合上グラードンで天候を晴れに変えさせられると立場が悪くなるので注意。


第9世代ポケモンSVでもレギュレーションGから参戦。
ねっとうを剥奪されてやけどワンチャンを狙えなくなった一方、新システムテラスタルによってしおふきの威力が異次元の領域に。
天敵のゴリランダーやレジエレキが弱体化を受けたこともあり、引き続き環境トップとして君臨すると思われていた。
しかし、流石に長い間環境に居座っていることが問題視されたのかここにきて新ポケモンによる包囲網が結成される。
  • 汎用性が高く様々なPTに組み込めるちょすい持ちの井戸オーガポン
  • EFイナズマドライブで高特防のカイオーガも確1で落とせるミライドン
  • 後出しで天候を晴れにしつつ広い技範囲で致命傷を与えてくるコライドン
  • 水半減に加えて貴重なでんきの先制技、じんらいを持つタケルライコ
と、これらのポケモンにふくろだたきにされた結果流石に耐えきれなかったのか、シングルでは数を大きく減らす結果となった。
それでも伝説使用率はまだ上の方であり、しおふき型は流石にほぼ見なくなったが、優秀な耐久能力を活かせゴツメ型が現在主流になっている。
当初はシングルでは目立った活躍がなかったが、耐久型やチョッキ型が多く見られるようになり、最終的にはいつもと変わらない使用率まで回復した
ダブルでは変わらずしおふきでイージーゲームを狙える上に、定番の相方トルネロスが強化を受けて大活躍してることもあり、引き続きトップメタの一角として君臨している。

■ゲンシカイオーガ



自然のエネルギーによってゲンシカイキし 本来の姿を取り戻す。その力は嵐を呼び寄せ 海を広げる。


出典:ポケットモンスターXY、67話『最強メガシンカ~Act Ⅲ~』、
2013年10月17日~2015年10月29日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』にて登場するカイオーガの本来の姿。色違いは。現在の姿の倍近くデカい。
ゲンシカイキと呼ばれているが、『X・Y』から登場したメガシンカとは少し違う。

■ゲンシカイキとメガシンカの相違点
  • メガシンカとは別カウントのため両立可能
  • 持たせるアイテムはあいいろのたま(べにいろのたま)
  • 場に出した瞬間にゲンシカイキが発動

  • 種族値
HP:100
攻撃:150
防御:90
特攻:180
特防:160
素早さ:90
合計:770

特性:はじまりのうみ(天候が「おおあめ」になる)


「ただでさえカイオーガは強かったのに、これ以上強化するとか鬼に金棒じゃねえか!」
と情報を目にした多くのトレーナーは思った事だろう、だが…


はじまりのうみの効果
  • 『おわりのだいち』『デルタストリーム』以外の天候関係のものは不発になる
  • ゲンシカイオーガが場に出ている限り有効
  • ほのおタイプの攻撃が無効になる
  • その他は雨が降っている時と同じ


能力強化は攻撃に+50・特攻に+30・特防に+20。
……攻撃に+50。どこかの兄貴以上に無駄の多い配分である。
ゲンシグラードンは一致ほのお技に命中安定・単体攻撃・ミラーマッチ向けのだいちのちからと有用な特殊技があるため活かせているが、こちらは……
「アクアテール」が「ジオコントロール」を積んだゼルネアスへのピンポイントなメタになるかどうかと言ったところか。
(ちなみに性格「れいせい」でも攻撃無振り「じしん」はH252振りディアルガ低乱数2発(24.2%))
よって、ゲンシグラードンやメガレックウザと比べると地味で恩恵が少ない。

しかし、ほのおを無効にできるのは、自分よりほのおが弱点の他のポケモンへのサポートにはなる。
さらに攻撃無補正無振り「アクアテール」でも、ダブルでの攻撃特化ゲンシグラードンの「だんがいのつるぎ」に僅差で威力が勝っている。
ただ、普通のカイオーガではゲンシグラードンやメガレックウザの天候を書き換えができないため伝説戦ではほぼゲンシカイオーガでやる状況になっている。
でも、あまり強化されていないので道具制限がない普通のカイオーガで行きたいかもしれないが、そうすると天候を支配しづらいというジレンマ。

以上のことから自分が今まで強すぎたためか、グラードンやレックウザに比べるとあまり強化されなかった。


また、専用技として「こんげんのはどう」を習得。
攻撃範囲は相手全体で、威力も110とかなり高い。「しおふき」と違って威力が安定する点もいい。
命中率は85とやや不安定だが、「だいもんじ」と同じで、「ハイドロポンプ」より高い。
実は特性『メガランチャー』の対象なのでメガカメックスブロスターが羨ましそうに見ているかも。

「ガリョウテンセイ」と「だんがいのつるぎ」と比べ威力が10低いのは、第六世代で行われた特殊技の威力調整の影響。
上記二つと違い天候の恩恵も受けられるため、実際の威力はもっと上。

ただし、一時期特殊型ゲンシグラードンが流行した際は、メタとしてゲンシカイオーガにお呼びがかかることも増えていた。その後特殊型ゲンシグラードンが落ち着いた後はスカーフしおふき型とゲンシ型がほぼ半々で使われている様子。



■ストーリーでのゲンシカイオーガ


アオギリがあいいろのたまを強奪してカイオーガを復活させる。
が、リメイク前と同じくコントロールできず、ルネシティへ向かって移動を開始。 主人公が制圧に向かうことになる。
めざめのほこらでアオギリからもらったスーツにべにいろのたまを組み込み、制御したカイオーガに乗って最深部へ向かう。

その後、別の場所に移りバトルになる。
この場所は下画面がノイズ状態になり、Oパワー等が使えなくなる。
レベルは45。
専用わざが増えたせいでヌケニンで止まるこんなところまでゲンシカイキするなよ…。

倒しても殿堂入り後に復活するが、復活する場所は最初にカイオーガがいたところではないので注意。
この戦いの後、アオギリからあいいろのたまがもらえる。

ちなみに今作のべにいろのたまとあいいろのたまは形が変わり、べにいろのたまにはΩ、あいいろのたまにはαが刻まれている。
また、それぞれのたまはリメイク前とは違い両方手に入り、役割が逆になっている。

おまけにカイオーガ(グラードン)との戦闘BGMは原作のアレンジに加え、 GBA時代の音楽も混じっている

ゲーム中で見られるゲンシカイキは生命エネルギー(ムゲンダイエナジー?)を大量に吸収したか、あいいろのたまで活性化したことによる一時的なものである。


■アニメでのカイオーガ




ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ』にも登場。
予告編では海の神ルギアを襲っていたが、本編では戦っていない。

通常のカイオーガは序盤にフーパに呼び出され、
ゲンシカイオーガは影フーパに意思を奪われたうえで、闘争本能を操られており、他の伝説のポケモン達と共にサトシを襲う。
どういう訳だがゲンシカイオーガは空中に浮いていた。


『Pokémon Generations』にも登場し、まさに天変地異を引き起こしていた。
こちらでも当たり前のように空中を自在に飛んでいた。これはもう「空を泳ぐ」という新技でも使っているとしか……。

アニポケ本編では『サン&ムーン』の120話で登場。
散々冗談を言っていたスイレン本当に釣り上げてしまった。


ポケモンGOでのカイオーガ


2018年1月13日(土)~2月14日(水)まで全国のレイドバトルで出現。
レベル20での最高CPは2328、天候ブースト時(レベル25)での最高CPは2910。
グラードンと全く同じなので覚えやすい。

さて、このゲームにおけるカイオーガの特徴と言えば……










伝説レイドぶっちぎりの最難関









の一語に尽きる。


まず、技構成の嫌らしさ。
ゲージ技の発動速度が全体的に速く、避けるのがかなり難しい。
特に「ふぶき」を持っていた場合、ナッシーフシギバナサンダーといった対策ポケモンの大半が一撃死する。
ホウオウやグラードン戦などで穴埋め要員として活躍したカイリューもカタなしである。
つまり、CPが高めのポケモンで全ての型に対応できるポケモンは事実上ライコウしかいないようなものである
そのライコウも出現期間がとっくに終了しているため、アメを集める手段がふしぎなアメしかなく、複数育成するのは困難。
ましてやライコウ自体を持ってない人は完全に涙目の状況である。
一応、一致弱点を突けて「ふぶき」を等倍以下に抑えることができるポケモンはランターンルンパッパなどが該当するが、CPは低め。
もし「ふぶき」持ちに当たった場合は、最大かそれに近い人数の場合はともかく、そうでない場合は総力戦になることを覚悟するべきである。

そして、ゲットチャレンジ。
ここからが本当の地獄である
ざっと並べると、

  • 距離が遠い
  • ターゲットリングが小さい
  • そもそも当たり判定が厳しい(ヒレに当たり判定が無い)
  • さらに移動は浮遊しながら水平に動くタイプであり、中心で威嚇するのを待つのが大変かつ、距離感が掴みづらい
  • 威嚇後の硬直時間が短く、遠さも相まって連続威嚇や水平移動を食らいやすい
  • 時期が時期なだけに、威嚇を待っていると寒さでプレイヤーへのリアルダメージが大きい

ぶっちゃけ、今までの伝説ゲットチャレンジとは別ゲーレベルの難易度
今まで伝説相手にコンスタントにカーブグレート以上出せていた人も、ボールを当てることすら難しいと悲鳴を上げたという報告が相次いだ。
同じように位置が遠い上、当時カーブボール判定がつきにくい不具合があったために捕獲難易度が高かったルギアでさえ当たり判定は大きかったのに……
さらにブースト個体を狙う場合天候が雨である必要があるため、野外でやると画面が濡れて操作しづらくなりやすく、ますます捕獲難易度が跳ね上がる。
前述の寒さも相まって、現実の天候も味方につけていると言える。何もこんな所で原作再現しなくても
サークルが大きいばかりか、ジャンプすらしてこなかったグラードンがいかに生温かったか思い知らされた人も多いだろう。

一方で、実装当時はAR+のオンオフ切り替えをすると真ん中に固定されて一切動かなくなるというとんでもないバグがあったので、それを利用する手段があった。
これなら楽勝に見える……
と思いきや、切り替えした途端ボールが悉く手前に落ちたり、超遠投になって明後日の方向に飛んで行ったという報告も少なくなかった

バグまで利用せざるを得ない程の難易度が問題視されたのか、1月19日からのアップデートにより固定バグが無くなった代わりに、位置は近くなるよう調整された。
このため、初期と比べるとカーブグレート以上も出しやすくなり、ちょうどいい塩梅に落ちついたと言える。
……もっとも、水平移動などの要素は相変わらずなので、捕獲難易度の高さは伝説の中では頭一つ抜けてるレベルなのだが。

性能としては堂々のみずタイプ最高であるが、ゲージ技は長らくゲージ全消費のものしか覚えないという欠点があった。
唯一覚える通常技の「たきのぼり」がダメージに優れ、ゲージ回収が苦手な通常技である都合上、
普通にジムバトルをやっていれば「ゲージが貯まる前に相手を倒しているか、ゲージ技を発動できてもオーバーキル」という局面が多かった。
しかし2019年12月のアップデートで、ゲージ消費が半分のみずタイプ技「なみのり」を習得可能になり、使い勝手に磨きがかかった。

■その他


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』においてモンスターボールから登場。初登場は『X』。
口から「ハイドロポンプ」を数回放つ。ダメージはないものの(本体に微量あり)、相手を場外へと追い出す。
また、グラードンと異なり『for』や『SPECIAL』でも続投している。

またコンセプトアートで判明した設定によると、ゲンシカイオーガの体内には「原子海水エネルギー」が満ちており、「こんげんのはどう」はこれを両腕のヒレから放って攻撃するワザの模様。




追記・修正はスカーフ潮吹きをしてからお願いします。

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最終更新:2024年12月01日 07:45