万丈目準

登録日:2011/04/07 Thu 04:00:45
更新日:2024/07/21 Sun 17:32:59
所要時間:約 13 分で読めます




万丈目 準は遊戯王デュエルモンスターズGXの登場人物。
CVは松野太紀

なお、ウルトラQの主人公ではない。あっちは「万城目 淳」。

主人公遊城十代をライバル視するエリートデュエリストだった
丸藤翔天上院明日香三沢大地と共に一期の最初からメインキャラとして登場。
初期は所謂「取り巻きを連れた嫌味なエリート同級生」キャラであった。
出番がなくなるキャラや消えてゆくキャラも多い中、4年に渡る放送期間の最初から最後まで存在感を保ち続け尚且つ立派に成長した数少ない人物。

その存在感の秘訣はネタキャラ化の一言に尽きる。
デュエリストとハジケリストの兼業により4年間闘いぬいたある意味立派な男。

普段の残念な言動からは想像しにくいが、政界・財界・カードゲーム界の制覇を目論む万丈目グループの御曹司、つまりはお金持ちのボンボンである。
三人兄弟の三男で、長男の長作は政治家として、次男の正司は銀行家として既に成功している。
…それ故に兄からは「カードゲーム界で成功しろ」と重圧を掛けられていたために(初期の傲慢な)残念な言動を生む一因になっていた。
……政界・財界での成功がカードゲーム界の成功と同じくらいなのかとかツッコんではいけない。
オベリスクブルー時代はその立場ゆえの苦悩も垣間見えたが、十代達と和解してからはレッド寮に自分専用の部屋を増築するなどわりと好き放題している。

十代やヨハン同様にデュエルモンスターズの精霊を見る力を持っており、おジャマトリオからは兄貴と慕われている。
精霊が見える者として陰で悩む十代を気にかけたり、扱いこそぞんざいだがおジャマ達を見捨てなかったりと、目にかけた相手にはなんだかんだと面倒見はいい*1面があり、この点は時に他人を顧みない選択をする十代*2とは別種のカリスマ性を持っている。

その一方で、公式サイトにも書かれているようにうぬぼれが強く非常にプライドが高い性格。
「嵐のごときワガママさ」「山よりも高いプライド」「海よりも深い意地っ張り」などと次回予告で声高々に叫ばれるほど。
基本的に兄二人と恋焦がれている明日香、その兄である吹雪以外の人間に対しては尊大不遜な態度が目立つ。

作中のキャラクターや視聴者からは、「万丈目サンダー」「サンダー」という愛称で呼ばれている。
この愛称は、元々彼が名前を呼び捨てにされる度に「万丈目『さん』だ」と訂正していたのが由来。
ノース校編入時に同じく「『さん』だ」と訂正を入れていたものが徐々に訛りを帯びていき、キングとのデュエルに勝利しノース校代表の座を勝ち取った事、十代とのデュエル時にノース校生徒たちと共に「サンダー!」とコールしたことで定着した。

主な使用デッキはおジャマアームド・ドラゴンVWXYZ
物語の序盤では、「地獄」や「ヘル」と名の付くカードをとにかく詰め込んだ地獄デッキなるデッキを使っていた。
こんなデッキを使って学年トップクラスになれるデュエルアカデミア*3って……。
また、一期で兄・長作と戦った際には攻撃力0縛りデッキ、二期で光の結社に入った際には白騎士団デッキや虫型ユニオンモンスターのビートロンデッキを使用。
三期でゾンビ化した際には「闇魔界の竜騎士 ダークソード」や融合封じの装備魔法「フュージョン・バスター」を軸としたデッキを使用している。

数多い遊戯王キャラの中でも特に様々なデッキを使っているキャラと言える。
特に上記の主軸デッキでは、ただでさえ攻撃力皆無で玄人向けのおジャマモンスター達に、パーツの多い他カテゴリのデッキを混合。
「お前それ回るの?」という無茶なデッキ使いは遊戯王シリーズでは少なくないが、彼の場合おジャマとアームド・ドラゴンとVWXYZという 全然共通点・関連のない 各カテゴリのサポートカードを全部ぶち込み、違和感なくお互いを助け合っている。
作中の勝率は「善玉の主要キャラ」として見るとそれほど大したことなく、むしろ割と低いほうだが、モブキャラやゲストキャラの類には毎回割と容赦なく勝っているし大量のゾンビ生徒相手に1人で大奮戦してみせた事もある。
「雑魚には雑魚の使い道がある」という自身の台詞を体現するような、弱いカードを踏み台うまく使うシーンが多いことも相まって、勝率の割には弱キャラ扱いを受けることは(アニメ内外を問わず)少ない。

ただ、どうもプロデュエリスト界からはこの雑多なデッキ(たぶん原因はおジャマトリオ)が弱く見えてしまったのか、
4期において高い実力はあるにもかかわらず中々プロに指名されないという苦渋を味わってしまった。
最終的にはエド・フェニックスに勝利してみせる快挙を見せ、その評価が間違っていた事を示した。

闇遊戯のライバルは海馬遊星のライバルはジャック
では十代のライバルは誰? という議論がよくあるが、十代のライバルは(多分)万丈目である。
……少なくともデザインされた時点では。

十代とは作中で六回、1ターンで中断したものも含めると七回もデュエルをしている。
ちなみにこの対戦数は遊戯王シリーズで現時点最多。
ただし万丈目が勝ったことは……。

【一期の活躍】

中等部からのエスカレーター入学であったため最初からデュエルアカデミア最上層のオベリスクブルーに所属。

物語の序盤では典型的な悪役であり、
「他人のカードを海に捨てる」「オシリスレッドの生徒を馬鹿にする」「十代や三沢をアカデミアから追い出そうとする」
等小物っぷり全開なキャラだった。
恐らく兄からの苛烈なプレッシャーに耐えかねてこうした卑劣な行為を行っていたのだろう。

そんな彼だが、退学を賭けた三沢(この頃はまだ存在感があった)とのデュエルに敗北し、アカデミアを去ってしまう。

その後、暫くの間行方不明であったがデュエルアカデミアノース校に漂流。
この際に、パートナーとなる「おジャマ・イエロー」を手に入れる。

ノース校でのカード集めや50人抜きデュエルを乗り越えた彼は以前とは別人のように逞しくなり、ノース校の生徒たちから万丈目サンダーと敬われる。
また、彼のトレードマークである黒い制服を着用するようになった。

デュエルアカデミア本校との対抗戦に代表として出場し、アームド・ドラゴンデッキで十代と戦うも敗北。
デュエルに負けはしたが兄からのプレッシャーを乗り越え、人間的に成長して十代達とも仲良くなった。
しかし、出席日数が足りなかったためにオシリスレッドへと格下げされてしまう。

復活以降は性格が柔らかくなった(ただし異様な自尊心は健在)ためか、明日香にラブデュエルを申し込んだり。
見当外れな推理(ちゃっかり中の人ネタ)をしたりと加速度的にギャグキャラ化が進行していく。

【二期の活躍】

十代の新しいライバルとしてエドが登場したため、ライバルキャラとしての活躍は一期に比べて少なくなっている。
代わりにギャグキャラとしての活躍はますます進行。が……頑張れ……。

万丈目の精霊を見る力を狙う斎王とデュエルするが、十代に勝ちたいという願望を突かれ敗北し、洗脳されてしまう。
洗脳された彼は斎王の光の結社の尖兵万丈目ホワイトサンダーとなり、明日香や三沢をはじめとするアカデミアの生徒を次々と光の結社へ引き込んでいった。
ついでにブルー寮も白一色に染め上げてホワイト寮へと改修。

ジェネックスでは斎王から与えられた白騎士団デッキを使用。
十代とデュエルを行うが、この際に制服を半年間洗っていないことや制服の袖で醤油を拭いていたことが判明。
金持ちのくせに……。
醤油のシミやおジャマ達の尽力がきっかけとなり、人として清廉である事より逞しく薄汚れた人間らしさこそ自分の本質であると思い出したことで洗脳から解放された。
洗脳されていた間の記憶はなかった(後ろめたい事だけはどこかで残っていたらしい)ため、万丈目を正気に戻そうとおジャマを使っていた十代に対して自分のデッキを盗んだなどと言いがかりを付ける始末。
互いの墓地を交換するカード効果でおジャマ達を取り戻し、十代の場に特殊召喚した白騎士団のロードをおジャマの力で破壊。
白騎士団のロードの効果でLPは0になり敗北してしまうが、斎王との因縁を断ち、おジャマ達の名誉を守り抜くべく万丈目が敢えて選んだ結末であった。

ホワイトサンダー時の十代との戦いでは洗脳で記憶がないためノーカン扱いとなり、ジェネックス終盤ではオベリスクブルーの生徒を率いて光の結社の残党を殲滅。
十代やエドが斎王と戦っている間にちゃっかりジェネックスで優勝していた。
この際に優勝の特典としてオベリスクブルーに復帰する権利を得たのだが、ホワイト寮を元のブルー寮に戻す作業中に意地を張って結局オシリスレッドに残留している。

【三期の活躍】

十代の新しいライバルとしてヨハンが登場したため、ライバルキャラとしての活躍は(ry。
姉妹校からの留学生で、自分と同じく御曹司であるアモンに対して一方的に対抗意識を燃やし、半ば脅迫する形でデュエルを挑む。
一期で味わった挫折とコンプレックスをバネに善戦こそするものの、世の中にはそれ以上に辛い境遇を経験してきた者などいくらでもいるのだと己の甘さを突き付けられて敗北したうえ、湖へと落下し危うく死にかけるハメに。

その後、気絶している間にデュエルアカデミアごと精霊の住む異世界へとトリップ。
貴重な食料を守るために食料庫の番人をしている最中にデュエルゾンビに遭遇、懐かしのヘルバーナーと巨大化のコンボで華麗にワンターンキルを披露してみせるが、際限なく押し寄せてくるゾンビに圧倒され、ついには自らもゾンビ化してしまう。
一期で青から黒くなり二期で白くなり、挙げ句の果てにはゾンビに……なんとも忙しい男である。
十代や明日香を執拗に追いかけ回し、十代とのデュエルでは闇魔界の竜騎士ダークソードを繰り出すも、コンタクト融合の前にあっけなく敗れ去ってしまう。

第二の異世界ではブロンに捕えられ、周りを顧みる余裕を無くした十代に対して激しい怒りを爆発させ、明日香や吹雪剣山と共に消滅。
十代がユベルとデュエルしている最中、翔に「自分達は完全に死んだわけではなく、十二次元宇宙のどこかに幽閉されユベル(破滅の光)に力を永遠に奪われ続けている」「十代が苦しむのは、まだ子供の優しさから抜け出せていないから」「ユベルを倒すためには、優しさを捨てて真の強さを持たなくてはならない」「覇王の心を蘇らせない限り、十代はユベルに勝てない」というメッセージを十代のライバルとして託し、十代の心理的成長及び覇王の力の完全コントロールに導いた。
十代がユベルと超融合した後、元の世界へと帰還する。

全体的に損な役回りでロクな目にあわなかったものの、それでも三期で一度もデュエルが無かった翔や明日香に比べれば一応恵まれているかもしれない。

【四期の活躍】

異世界からの帰還後、ようやくオベリスクブルーに復帰したが制服は相変わらず黒いまま。

プロデュエリストを目指して就職活動をするも中々内定がもらえずにいたがクロノス教諭と十代の計らいによりエドに弟子入り。
初めはハードな仕事に文句を言っていたが、エドの努力家な面を知り、感化される。
仕事を一人前にこなせるようになってきた中、マイクの策略によりエドの「最後のDのカード」を盗まれてしまう。

エドの代理としてコスプレギャグキャラ「おジャ万丈目」に扮し十代とデュエルをするが、
有利な状況であったにもかかわらず観客のウケを狙うことをテレビプロデューサーのマイクに指示され、自滅。
(判明カードから恐らく実質勝利できていた布陣であり、十代の反応からもウケを狙っていなければ勝っていた可能性が高い)

その結果、エドはプロを引退してしまった。

その後、マイクのプロデュースのもとお笑い系決闘者「おジャ万丈目」として活躍。
ウケをとるためにわざと負けたりしていた。

しばらく後、エドとデュエルを行うことに。

エドがマイクに脅され、わざと負けさせられようとしている事を知った万丈目は、
マイクから最後の『D』のカードを取り戻してもらう事をライバルである十代に恥を忍んで依頼する。

十代の活躍により「最後のD」DragoonD-ENDはエドの元に戻るが、マイクは万丈目も道連れにしようとする

マイク「みんな聞けえ! こいつはこれまでイカサマをしていたんだ!」

十代「何い! イカサマだと!? お前、本当は強いのにわざと弱い振りをしていたのか! ……て、あれっ?
   強い奴が弱い振りをするのってイカサマって言えるのかな? 万丈目、偽物じゃないお前の本当の強さを見せてくれよ!」

ここで万丈目は「おジャ万丈目」を脱却。万丈目準、もとい「万丈目サンダー」としてエドとの戦いに挑む。
エドと万丈目は一進一退の攻防を繰り広げるが、万丈目のエースカード、おジャマ・イエローがフィニッシャーとなり、万丈目が勝利した。

このデュエル後あちこちから多数のオファーが来た事で就職が決まった模様。
やはりスポンサー企業も、あの特異なデッキは実際に回しているデュエルを観ないと判断できなかったのだろう。

「同学年で十代に次ぐ実力を持つ万丈目がプロデュエリストの内定を中々貰えないなら他の生徒は……」
などとアカデミア出身者の就職状況を危ぶむ声も少なくないが、万丈目の場合はおジャマのせいで一見すると強さが伝わらないデッキ恐らく万丈目グループの関係者ということで敬遠されていたのだろう。

その後はダークネスによるアカデミアへの侵攻に抵抗するもミスターTにあえなく敗北。
「例えプロの世界に入っても生き残れるのだろうか」という社会への不安・恐怖を抱いていたためにダークネスに取り込まれて、プロの世界で1勝もできず遂にプロ失格と呼ばれ、敗北が続いた焦りからストリートデュエルにて反則行為を行った瞬間プロの試合の最中に引き戻されプロを追放されてしまう……という悪夢を見せ付けられ絶望するも、十代の呼びかけにより復活し「何度負けても這い上がればいい」というデュエルアカデミアの3年間で学んできたことを答えとして導き出し、ダークネスの世界から復帰。『子供から大人へ成長する』というGXのテーマが、主人公である十代以外にも当てられている象徴的な描写といえる。

+ 余談:反則って?
ああ! それっておジャマ・イエロー?
この時行われたのは、手元を隠してデッキの一番上ではなく二番目のカードを引く「セカンド・ディール」というイカサマ。
互いのライフが残り僅かな「引き勝負」の状態で、デッキトップの《おジャマ・イエロー》が「次のドローが自分でありこのままでは負ける」事を訴え、
当初はイエローを守備表示で出したり手札の《リロード》で再ドローを狙ったりと反則行為に手を染める事はしていなかったが、
都合悪く貫通効果持ちを召喚されたり《リロード》でのドローは事故ったりとどんなプレイを行っても敗北にしか繋がらず、
これが無限ループ同然に繰り返された結果精神的に追い込まれた万丈目が遂に、という描写になっている。
ぶっちゃけ精霊にアドバイスしてもらう時点で充分反則クサいとか言ってはいけない

海で遭難したり弱小モンスターの精霊に懐かれたり漂白されたりゾンビになったり異世界で消滅したりイカサマを持ち掛けられたり……。
名前の通りまさしく波乱万丈な三年間ではあったが、デュエリストとしても人間としても成長を遂げた万丈目は仲間達と共にアカデミアを巣立っていくのだった。


ちなみに本編後の十代の活躍を描いた劇場版 遊☆戯☆王~超融合!時空を越えた絆~においては直接の出演こそないものの万丈目グループという名前が登場していたりする。 
豊富なデータベースを提供する形で世界中を旅する十代をサポートしているのかもしれない。

【漫画版】

高橋先生の考案により全くハジけないクールキャラとなった。
おジャマとアームド・ドラゴンとVWXYZを突っ込んだトンデモデッキを用いるアニメと異なり、純粋なドラゴン族デッキを用いる。
切り札は光と闇の竜(ライト・アンド・ダークネス・ドラゴン)。

ライバルだか何だかよく分からないアニメ版と異なり、こちらは超正統派なライバルキャラ。
服装もアカデミアで舞台が完結することもあり、オベリスク・ブルーの制服のままだった……が最終回にてアニメでお馴染みの黒コートに衣替え。

十代を徐々にライバルと認めてゆき、最終決戦では十代とタッグを組む。
その実力の高さはアニメより強調されており、なんと十代に勝利している
だが、流石にアカデミア最強との呼び声高いカイザーこと丸藤亮には、1ダメージも与えられずに敗れている。
アニメ版では最終的にはエドに勝利しているので実際どちらの方が強いのかは微妙なところ。

正直外見以外は別人28号であり、共通点は御曹司なのと精霊が見えること、相棒(精霊)を大事に扱う事くらい。
アニメ版のハジケた彼が好きなファンも多いだろうが、こちらもかなり格好良いのでぜひご一読いただきたい。
ただしコミカルな面が皆無というわけではなく、学年1の美人女子生徒を選ぶ「ミス・デュエルアカデミア」にはしっかりと投票していた

当初は漫画版は設定もアニメ版に準拠している予定だったのだが、様々な理由でパラレルになった。(そのせいか実は第一話はちょっと性格が違っており、アニメ序盤に近い高慢キャラだった。)
万丈目がクールなライバルになったのもその一環で、性格変更の提案を受けた作者の影山先生は「(アニメ版の)あんなはじけたキャラ俺には描けない」とすごく安堵したそうな。

ちなみに、切り札の一つであるライトエンド・ドラゴンとダークエンド・ドラゴンは効果モンスターだったのだが、
何故かシンクロモンスターとしてOCG化されてしまった。コナミェ…。
これには作者の影山なおゆき氏も面喰った模様。

デュエルターミナルやデュエルリンクスではアニメ版の万丈目が、漫画版由来のカードを使うことがあり、光と闇の竜などの召喚の際には漫画版のセリフをしゃべってくれる。

【使用モンスター】

前述のとおりかなり雑多なテーマを混ぜたデッキを使っているが、
主に使われたのは「おジャマ」、「アームド・ドラゴン」、「VWXYZ」。
ほぼシナジーが無い上にそれぞれの必要パーツが多く、特にVWXYZは特化しても事故率が高いとキャラデッキ【万丈目】は敷居が高いどころじゃなかった。
しかしデュエリストパックでサポートカードが登場。
おジャマたちを踏み台に大型モンスターを展開していくという、らしさ全開のコンセプトになっている。

おジャマ

アカデミアを飛び出しておジャマ・イエローと出会って以降、愛用しているモンスター達。
攻撃力0、効果はナシ、おまけに見た目も…と一見どうしようもないカードで、万丈目自身も彼らのことをぞんざいに扱っているが、
彼自身のタクティクスや豊富なサポートカードのおかげでデュエルでは活躍することが多く、終盤ではエースモンスターだと認めている。

基本的に万丈目のデッキはおジャマをベースに、アームド・ドラゴンやユニオンモンスター等をデュエルごとに入れ替えて運用しているため、
十代にとってのHEROのように象徴的なモンスターと言える…のかもしれない。
なお肝心のおジャマ達の活躍はもっぱら踏み台やコスト。

ちなみにアニメ作中で使用されたのはイエロー、グリーン、ブラックの三兄弟だけだが、後にOCGで追加されたレッドやブルー等も存在する。
どうやら後から戦隊ヒーローに当てはめたらしい。

アームド・ドラゴン

LV3、5、7、そして10と進化を重ねていくドラゴン族のレベルモンスター。
ノース校に伝わる伝説のカードらしく、対抗戦の際にノース校校長から万丈目へと託された。
そしてアカデミア本校に復学する万丈目に返してもらうのを忘れてしまった。
次々にデッキ構築を変えるため出番の少ないカードも多いが、対抗戦をはじめにVS黒蠍やVS斎王、VSエドなど比較的活躍の機会には恵まれている。
初代から続くライバルキャラの持つ攻撃力3000ドラゴンの法則にGXで当てはまるのは恐らくLV10と思われる。
……もっとも召喚するのにかなり手間がかかるため、微妙なところだが。
アームド・ドラゴンを呼び出すギミックとして仮面竜を三積みしてるあたりなんだかんだ優等生。

ユニオン

モンスターでありながら装備カードとして変形合体するのが特徴のモンスター群。
クロノス教諭から与えられたVWXYZ、斎王から与えられたビートロンモンスターの二種類を愛用している。
アームドドラゴン同様に万丈目のカードの中ではそれなりに出番は多い方なのだが、
VWXYZは使用されたデュエルがほぼ負け戦、ビートロンに至っては三沢とレイに対して使われただけでOCG化もされておらず…と若干不遇。
五体ものモンスターを必要とするVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンは並のデュエリストでは到底扱い切れるものではないため、
万丈目のデュエルタクティクスの高さが窺える。
その効果は活かされなかったがゾンビ化した際に使った漆黒の闘龍もユニオンモンスターの一種である。

その他カテゴリ

地獄

ブルー時代の万丈目が好んで使用していたカード群。
ただし特定のテーマやカテゴリというわけではなく、地獄戦士、地獄将軍メフィスト、炎獄魔人ヘルバーナー、地獄の暴走召喚など
単に地獄やヘルと名前につくカードを集めただけでシナジーもへったくれもない。間接的なデーモンサポートである地獄の番熊まで投入されている始末。
一枚一枚の性能の高いパワーカードで相手を圧倒するのが中学からブルー時代にかけてのデュエルスタイルだった様子。
なんだかんだで愛着があるのか、三期においてはヘルバーナーでゾンビ生徒相手にワンターンキルを披露している。
しかし海で溺れた際にこれらのカードはオシャカになったはずなのだが……再びどうにか回収したのか揃え直したのだろうか?
十代に対するメタとして投入されているヘル・ポリマーは四期でのおジャ万丈目としてのデュエルも合わせて中々思い出深いカードかもしれない。
TF3でのブルー仕様の万丈目はこのデッキにダムド終末の騎士などを加えたものを使用する。

白騎士団(ホワイトナイツ)

二期においてホワイトサンダーと化した万丈目が斎王から託された光属性のモンスター群。
ジェネックスにおける十代とのデュエルで使用され、おジャマ達を苦しめたが最終的には洗脳の解けた万丈目自らの手で破壊される。
作中では白騎士団のロード、ソードマン、ガードナー、ランサーが確認されているが残念なことに一枚もOCG化されていない。
……が何故かほぼ同じ効果とステータスを持つ「幻獣」モンスターがその後OCGで登場していたりする。
白尽くめでムキムキの戦士達というデザインが悪かったのだろうか……。
TFシリーズでも収録されなかったうえ、当の万丈目は幻獣を使用しているのがなんとも言えない。

攻撃力0

アカデミアの買収を賭けた兄とのデュエルで使用したモンスター達。
兄から提示されたデュエルの条件は万丈目に攻撃力500以下のモンスターの使用を強いるものだったが、パワーの高いモンスターを好む万丈目はおジャマイエロー以外に条件を満たすカードを持っていなかった。
そこで万丈目はアカデミアの生徒達が井戸に捨てた弱小モンスター達*4をかき集めることになったわけだが、そうして完成したデッキのモンスターの元々の攻撃力はなんと全て0。どこぞのもびっくりである。
攻撃力0でも効果モンスターだけで戦える今ならともかく、その流れができたシンクロやエクシーズ、リンクが無い時代には非常に厳しい縛りながらも、
モンスターの貧弱さを逆手にとった万丈目は暗黒の扉でモンスターの攻撃を制限し、更にそよ風の精霊や薄幸の美少女やまたたびキャットを壁にして時間を稼ぎつつ、戦闘破壊やサンダークラッシュや苦渋の選択(!?)などによって墓地にモンスターを貯めまくり、魔の試着部屋でおジャマをリクルート、おじゃまデルタハリケーンで長作のカードを全て破壊し、サンダークラッシュでおジャマを破壊し長作にバーンダメージを与えた後、カオス・ネクロマンサーで見事兄を打ち破った。
ちなみにこの時万丈目が拾ったカードの中にはおおよそ弱小モンスターとは呼べないサクリファイス(ちなみにこいつも精霊)の姿が……許しませんよアカデミアボーイ
イリュージョンの儀式が手に入らなかったからというのならまだしも、攻撃力だけを見て捨てたのだとしたらアカデミアの入試のレベルに見直しが必要かもしれない。

なお、あの苦渋の選択が入ってることはよく突っ込まれるが長作の制限はあくまで「モンスターの攻撃力」で、魔法については一言も言ってなく、
井戸に関しても大徳寺先生曰くあくまで「モンスター」が捨てられているため、元から持っていたカードの可能性の方が高い。

漫画版

ドラゴン族

漫画版での使用デッキ。
「光と闇の竜」を切り札に、ライトエンド&ダークエンド(漫画では効果モンスター)をアタッカーに据えた重量級の構築だが、展開サポートを大量に組み込んでおりポテンシャルはかなり高い。
劇中描かれた期間が短いとはいえ、1巻で十代、6巻でカイザーに負けた以外は全勝。
未OCGのカードも多く、召喚・特殊召喚時に大嵐をぶっ放す「バーニング・ドラゴン」、墓地から除外することで召喚条件無視でドラゴンを蘇生する「輪廻竜サンサーラ」、リリースすることでドラゴントークンを2体生成する「ウィッシュ・ドラゴン」、墓地または除外のドラゴンを復活させる「不死の竜」など、優秀なカードが揃っている。

【発言集】

【アニメ】

「なにがげろっぱだ」

「こいつらが教えてくれた……下には下がいることを!」

「この俺、名探偵万丈目サンダーの名にかけて!」(※中の人ネタ)

「俺を信じろ! お前は俺のエースカードなんだ!」

「オンリーワン、デュエルアカデミアに二人のキングはいらない」

「三沢、キサマと俺では三と万、9997ほどの違いがあるのだ」

「一度地獄に落ち、そこからまた這い上がってこい。……貴様にそれができるか」

「俺は這い上がって来たぞ! お前に負けても、どんなことがあっても!」

「ホワイトサンダー」

「十代負けろ、十代負けろ!」

「借りた部屋に傷をつけるな! 敷金戻って来ないぞ!」

「あんな醤油の染みや襟垢が目立つ服など着てられるか!」

「ヤツが千倍なら……俺は万倍だ!」

『一!  十!!  百!!!  千!!!!  万丈目サンダ――――!!!!!

【漫画】

「また俺と一緒に戦ってくれるか……光と闇の竜……」

(オマエも歯がゆいか、この状況が……しかし三沢大地は強い……だがそれでもオレは、ヤツともう一度戦う前に誰にも負けたくない!)

(畳み掛けるチャンスだ! キサマのその薄ら笑いを消してやる!)

「光と闇の竜……オレはお前と共に強くなる!」

「オレは……アンタを……カイザーを超える! 必ず、超えてやる!!」

丸藤翔。このデュエル、必ず勝つぞ!」

「遊城十代! オレのこのカードをお前に託す。お前の最強のドローに託す、十代!!」

(十代! オマエの最強のドローをヤツに見せつけろ!!)




オイ! お前達!


1!


10!


100!


1000!


追記・修正サンダー!!

\サンダー! サンダー!/

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最終更新:2024年07月21日 17:32

*1 ホワイトサンダーの時も、白の結社に身を委ねれば悩みは解消されると言う典型的な宗教勧誘の理屈で空気が読まないため袖にされたが、他人を気にかけている

*2 こちらはこちらで事情もあるのだが

*3 一応当時のアニメ内カードプールとしては絶望的に弱いわけえではなかったが

*4 ちなみに拾った弱小カードはモンスターならイエロー以外のおジャマ達に加えて、プチリュウ、青虫、ラーバモス、アイツ、フェアリードラゴン、ワイト、キャッスル・ゲート、王立魔法図書館、ものマネ幻想師、グリグル、ハッピーラヴァー、スカゴブリン、フレイム・ヴァイパー、ダーク・プラント、デビル・スネーク、ブレードラビット等がある