登録日:2025/02/06 (木) 04:07:54
更新日:2025/02/08 Sat 17:32:57
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遠からん者は音に聞け!近くば寄って目にも見よ!
疾風怒濤、驚天動地!東離に轟く無双の丈夫!
人呼んで寒赫こと捲殘雲の槍はここにありィ!!
CV:
鈴村健一
キャラクターデザイン:源覚
二つ名:
寒赫
概要
初登場は第1期の2話。玄鬼宗に襲われていた
殤不患に助太刀する青年として登場した。
短い金髪が特徴的な青年で、第1期終盤で
狩雲霄に右目を潰されてからは、白い眼帯を巻いている。
江湖の英雄を夢見ている流浪の若武者であり、第1期では狩雲霄の下で弟子入りしていた。
基本的に悪を許さず仁義に生きる好青年だが、第1期ではお調子者かつ、武林に名を残すことばかりに気を取られ、無茶な戦いをしようとする危うい面が目立った。
また、殤不患を当初は
「いつもふざけ半分の変人」と思って見下しており、蔑称のつもりで彼に「刃無鋒」の二つ名を付けたが、彼の凄まじい技量を目の当たりにして評価を改めている。
馬鹿正直な面もあるため、当初は
凜雪鴉を丹翡と共に人徳者と信じていたが、彼が盗賊と知ってからは警戒するものの、共闘の際は信頼している。
狩雲霄を理想の英雄と思い、「兄貴」と呼んで慕っていた。
凜雪鴉の呼び出しに応じた狩雲霄に付き添うことになり、丹翡の蔑天骸討伐のための旅に随行する。
そこで丹翡に一目惚れし、彼女のために戦いたいと思い、共に過ごすうちに互いに大切な存在となっていく。
そして、狩雲霄の裏切りにより師弟関係は破綻し、捲殘雲は丹翡に味方すると決意。
やがて二人は依頼主と雇われ者の関係を超え、愛し合うようになり結婚。
丹家の婿養子となった彼は、護印師の見習いとして正義のために戦う道を選ぶのだった。
戦闘面
第1期では「槍の寒赫」を自称したように槍を用いた戦闘を得意とし、多数の敵を相手に善戦していた。
丹家の護印師になってからは、丹翡から剣術を厳しく叩き込まれ、剣による戦法に切り替えている。
しかし、やはり戦い慣れていないようで、「槍ならもっと戦えるのに!」とよくこぼしていた。
穆輝劍
丹翡の兄、丹衡の剣だったが、彼の死後、捲殘雲が継承した。
必殺技
槍を駆使した必殺技。
主に気を力任せに込めて放つ技が多く、中には適当に名付けた技名もある。
丹翡から教わった丹家の剣術。義兄の丹衡の技を継承している。
活躍
第1期
前述のように、狩雲霄に付き添って鬼鳥(凜雪鴉)の依頼に応じ、丹翡の旅に同行する。
途中の戦闘でも、夜魔の森での対ゾンビ戦や、対玄鬼宗兵士戦といった集団戦で活躍した。
その一方で、
殺無生との戦いでは彼に殺されかけ、その屈辱からリベンジマッチをする気満々だったが、殤不患に止められていた。
丹翡とは一目惚れの後、旅を共にし、共闘するうちに自然と心が惹かれ合い、順調に恋仲となる。
とは言え、「いつか息子を産む時になったら」というセクハラじみた冗談を言って怒らせることもあった。
だが、七罪塔に到着した直後の凜雪鴉の裏切りによって丹翡と殤不患は
蔑天骸に捕らえられ、彼女を助けようとしたが狩雲霄に止められる。
狩雲霄は最初から天刑劍強奪の計画に賛同し、丹翡を助ける気などないばかりか、彼女の見殺しを弟子にやらせようとしていた。
英雄と思っていた狩雲霄の本当の姿に失望した捲殘雲は彼と別れ、独断で丹翡の救出にあたる。
そして、殤不患から「天刑劍の鍔は別に隠してある」と聞いた丹翡の情報を頼りに、隠し場所の寺に戻ることに。
闇の迷宮の霊脈を使って空間移動した二人は鍔を発見するが、尾行してきた狩雲霄と
刑亥に追い詰められる。
師と決別した捲殘雲は狩雲霄と戦うが、本気の彼の必殺技により右目を潰され、鍔を奪われてしまった。
丹翡の機転でその場を脱したが、右目をやられた彼は事実上の戦線離脱となる。
その後は殤不患の隠された実力に唖然とした後、妖荼黎を追い出した劫荒劍の要石に新たな鍛劍祠を築いた丹翡と結婚した。
生死一劍・殤不患編
偽殤不患の物語では完全に忘れられ、殤不患が話題を出したものの置き去りにされた。
第2期
七殺天凌の件で多忙になった殤不患に依頼され、魔剣目録を預かるよう依頼される。
狩雲霄の隠れ家を転々とすることで逃げ回ると約束した。
第3期
魔脊山の谷底に落下した
婁震戒と七殺天凌を捜索するため、殤不患、凜雪鴉、
浪巫謠とチームを組む。
捜索するうちに無界閣に入り込み、待ち伏せしていた刑亥や
異飄渺ら神蝗盟と対決。
狩雲霄を殺した刑亥と一戦を交えるが、戦いの途中で逢魔漏を起動させてしまい、一同を異世界へと転移させた。
その後は目まぐるしく変化する状況に困惑する一方で、リアクション要員になりつつあった。
西幽では、負傷した浪巫謠のために、
聆牙の道案内で天工詭匠の隠れ家へと向かい、薬を受け取った。
なお、この時知り合った睦天命からは、
「不患のお友達」「彼から勇気をもらった人」と見抜かれている。
そして、無界閣で殤不患と浪巫謠が魔界に飛ばされた際、凜雪鴉の案内で無界閣内に隠れることになるが、
「隠れ場所に自信がない」と言う捲殘雲に、凜雪鴉は変装のための頭巾を提供し、
「私に成り済ましておけ」と、凜雪鴉の姿に化けさせた。
しかし、そのせいで刑亥に目をつけられ、計画の邪魔をした腹いせに七殺天凌の魅了を直に浴びてしまい、七殺天凌の虜となってしまった。
それにより、刑亥にいいように使われた彼は、マッサージ師をしたり、
「自分の姿をした誰か」を刺させて魔剣目録を奪わせたりと散々な目に遭う。
おまけに廃人状態になった上で鎖に繋がれたが、遂には
萬軍破から鎖から外されるや否や、七殺天凌を求めて発狂し、剣を持って脱走。
そこへ、刑亥の呼び出しを受けた丹翡と遭遇し、正体を見抜いた彼女から
「姿勢が悪い!」と思い切り叩かれた上で、気を送り込まれて正気に戻った。
この時、捲殘雲の姿をしていたのは異飄渺だったが、彼が成り代わっていた9〜10話の偽捲殘雲は戦いもせず逃げ惑うだけ等、「流石に言動が間抜け過ぎるのでは?」と疑問を抱く視聴者もいたかもしれない。
その後は魔族の軍勢を相手にした後、萬軍破の部下達を護印師として迎え入れた。
ちなみに、自分を玩具にした凜雪鴉に文句を言ったが、結局逃げられた。
第4期
浪巫謠が行方不明になって以来、塞ぎ込んでしまった殤不患を励ましに行くが、特に成果が実らず、途方に暮れる。
やがて、魔族との戦いに備えるべく、丹翡と共に、最強の神誨魔械「芙蓉慧刀」を捜索する旅に出ることになる。
地図を届けに来た殤不患に、瘴気除けの被り物(ガスマスク)をつけて顔を出すと、彼から妙な反応をされ、一緒についていくと表明される。
鬼歿之地の過酷な道を泣き言を言いながら進み、怪物に襲われたりしたが、やがては新鮮な空気のある場所に出る。
魔界に捜索に出て、睦天命と天工詭匠を連れ戻しに来た殤不患に、隠れ場所に丁度良さそうな洞窟を紹介するが、そこで殤不患から、「被り物をつけたまま小生意気な小僧の相手をしてくれ」と頼まれ、「あんたは俺の恩人だ」と感謝までされる。
やがて暫くして、突然洞窟に現れたのは「任少游」なる少年だった。
任少游は、「剣の修行に付き合ってくれ」と彼に頼み、わけもわからず相手をすることになるが、負けるなり彼を「師匠」と仰ぐ。
彼にかつての自分を見た捲殘雲は、共感性羞恥に囚われるも、彼に剣術を教えることに。
とは言え、丹翡から教わって間もない剣術は拙く、任游少から「今まで習ったのと全然違う」「今までの師匠は果し合いに勝ってた」と文句が出る。
だが、捲殘雲はこれまで培ってきた「勝ち方」についての考えの変遷と、「基礎の大切さ」について指南し、任游少から感心される。
更に、「様々な違う流派を組み合わせるくらいなら我流を作った方がいい」と教えると、任游少はそれに納得し、「時間が来た」と言って、逢魔漏でその場から消えてしまう。
やがて任游少は、「無界閣」へと戻り、我流の剣術として「拙劍無式」を考案するのだった。
そして、鬼歿之地付近に新たに建設される仙鎮城にて、魔族との最終決戦に備えるのだった。
余談
- 初登場時は世の中を舐めてかかっている若造だったが、運命的な出会いを通じて成長していく、ある種の王道的キャラクター。『サンファン』では貴重なため、シリーズの癒し要員として扱われている。
- 超絶武技を操る主人公達からは何枚も落ちるが、義に厚いその人柄に救われた者は多く、『東離劍遊紀』という物語が成立するには絶対不可欠のキーパーソンとなっている。
殤不患が鬼歿之地を越えるほどの腕前に至ったのは、未来の殘雲から教わった教えが心に響いたからであり
殘雲は殤不患の腕前に救われると同時に彼の生き様が目指す道標となって、それが巡り巡って過去の殤不患に影響を与えるという、まさに因果律を超えて相互に成立している絆なのである。
いつか誇り高い項目を作るためにも、恥じるような追記・修正をしちゃいけない!
- みんな大好き捲ちゃん ずっと癒しでいてくれ -- 名無しさん (2025-02-06 10:16:26)
- 寒赫ってどういう意味の二つ名なんだ? -- 名無しさん (2025-02-06 18:44:42)
- 出てくるたびに死なないかどうかハラハラされている男、黒歴史を思い出して転げまわるところすき -- 名無しさん (2025-02-07 14:06:49)
最終更新:2025年02月08日 17:32