増田こうすけ

登録日:2024/12/25 Wed 17:30:00
更新日:2024/12/26 Thu 10:21:02NEW!
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何で
マンガのことだけ
こんな うまく
いくんだ?


増田こうすけとは日本の漫画家。
代表作は『ギャグマンガ日和』シリーズ。

来歴

1976年6月2日生まれ。
愛知県出身三重県育ち。
好きな言葉は「もう知らん」。

そのまま書くとギャグマンガ家めざし日和の丸写しになるので簡単に来歴を説明する。

大学は出たが、その後正社員にはならず実家暮らしでアルバイトを転々としていた。
このアルバイトも家族に「何もしていない」と言われるのが嫌だったから始めた程度のもの。
この頃は漫画は好きだったが漫画家を目指す気はなかった。

ある日、手慰めで描いた漫画を赤塚賞に応募したところ、最終選考に残る。
自分には才能があるのではと思い次作で再度応募したところ佳作を受賞。
担当も付いたがこの担当がネームを送ってもうんともすんとも言わなかったため3度目の応募により『夢~赤壁の戦い~』が準入選となる。
この頃から本格的に漫画家を目指すようになる。

1999年より月刊少年ジャンプで『ギャグマンガ日和』の連載開始。
ジャンルを問わない幅広いギャグセンスと独特だが深いセリフ回しで同誌の人気作となり、休刊となって以降も移籍し連載継続。
2024年現在でも連載中。

『ギャグマンガ日和』以外の漫画や漫画原作、小説なども発表している。

作風

一言でいうとなんでもあり。
偉人や学校生活、少年漫画のパロディ、あるあるもあれば異様な設定もある。
コテコテのノリツッコミ系の話もあれば、ただの一発ギャグ、シュールなショートギャグも得意。

登場人物はどことなく小市民的で友達が少ないというパターンが多い。*1

セリフ回しがとにかく独特で頭に残る言い回しが多い。「変態という名の紳士」は一度は聞いたことがあるだろう。
それ以外にも構成が巧みで漫画ファンがうならされることも多く、打ち切り漫画あるあるを滑稽に書いた「夢野カケラ」シリーズや、
アメコミと日本漫画の融合「アメリカンヒーロー」、麻雀のできない人たちの麻雀っぽい何か「麻雀」、
話の下手な人をリアルに描いた笑い「生きていた五十嵐ワタル」など天才的なセンスの作品も少なくない。

歴史パロディ回も影も形もなくアレンジされていると見せかけて、妙なところで史実準拠だったりする。

そういった点を除いても、20年以上ギャグマンガの連載を続けてネタが全く尽きないだけでも称賛に値するだろう。

そのほか

  • 猫を飼っている。漫画に登場する猫が妙に写実的なのはこのためか。
  • ホラー映画が好きらしく、時々ホラー要素を含んだ作品がある。
  • 肉嫌い。ギョーザくらいなら食べられるらしい。
  • 酒も煙草もやらない。そのためか、つのまるの『人間ドッグデスレース』にも参加しているがぶっちぎりの健康体であった。
  • 初期はほとんど一人で漫画を描いていた。(現在もそうなのかは不明)忙しい時には1人雇って背景などを書いてもらっていた。
  • 現在は『いぬまるだし』の大石先生に勧められ、漫画はクリスタで描いているとのこと。


作品

第47回赤塚賞応募作(タイトル不明)*2

最初に自身で描いた漫画。赤塚賞最終選考。
少年少女が地底探検をする話だったらしいが、現在では本人も内容を思い出せない。
この頃からセリフに味があると称されていたらしい。

巨大合体鋼鉄戦士イカンダー

第48回赤塚賞佳作。
内容は詳細不明だが、巨大ロボットものだったらしい。

夢 -赤壁の戦い-

第49回赤塚賞準入選。本作まで「増田耕助」名義。
話が行き当たりばったりと上記二作で評されたため、歴史のパロディなら元々のストーリーがあると考え作成。
月刊少年ジャンプに掲載され作者のデビュー作となった。『ギャグマンガ日和』1巻に収録。
ちなみに赤塚賞の盾にのっているコマは劉備が根性焼きされているコマである。

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和シリーズ

作者の初連載にして代表作であるオムニバス形式のギャグマンガ。
月刊少年ジャンプで連載開始し、現在はジャンプSQで連載中。
2016年よりギャグマンガ日和GBにタイトル変更。
連載開始より現在も休むことなく連載中。
当初は偉人のパロディメインとして開始されるものの、次第にオリジナルの舞台の回も増えてきている。
4度のアニメ化や舞台化もされている。
ちなみこの連載形式は作者で決めたものではなく、編集部からの一方的なアイディアである。

ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々

『ジャンプ改』で2011年より連載開始するも同誌の休刊により『小説すばる』に移籍し2022年まで連載。*3
1話あたり5ページのため、かなりのスローペースであり、10年以上の連載で全4巻。
ギリシャ神話のパロディ漫画であり、作風はギャグマンガ日和と似ているが、明確な違いとして世界観が統一されていた点が挙げられる。
最終回のタイミングを間違えたのか85話が最終回っぽい話になっており、実際の最終回の101話はなんでもない話である。
こっそりドラマ化していたりする。

あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和

2019年から2020年まで『小説すばる』で連載。全1巻。
己の半生をギャグマンガ的に振り返るエッセイ漫画。

シタバシリ

原作担当で作画は池田晃久。
『ジャンプSQ』で2018年に掲載された読み切り作。後に『少年ジャンプ+』にも掲載。
舌が伸びる一家のひと夏の恐怖?を書いたホラー漫画であるが、原作が原作のためギャグマンガすれすれの展開が多い。
だが、場面によってはガチで怖いので一見の価値あり。

ギャグ小説日和 転校生

『ジャンプSQ』で発表されていた短編小説をまとめ、書き下ろし中編2作を加えた小説。2024年に発売。
漫画家とは思えないほどの緻密かつリアルな描写と同作者らしい展開の小説。



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最終更新:2024年12月26日 10:21

*1 ついでにニートというパターンが多かったのだが、文句が出たのか近年は減っている。

*2 タイトルや画風、作者プロフィールから、「中村法助」名義の「チビッコ地底大冒険」ではないかと推測されている。

*3 下記のギャグマンガ家めざし日和連載中は休載。