サマヨール

登録日:2024/08/17 Sat 12:42:50
更新日:2024/11/11 Mon 12:56:44
所要時間:約 6 分で読めます






■データ


全国図鑑No.356
分類 てまねきポケモン
英名 Dusknoir
高さ 1.6m
重さ 30.6kg
タマゴグループ ふていけい
性別比率:♂50♀50

タイプ ゴースト
特性:プレッシャー(相手が自分に対して使用した技のPPを1余分に減らす)
隠れ特性:おみとおし(場に出た時、相手の持ち物がわかる。)

種族値
HP:40
攻撃:70
防御:130
特攻:60
特防:130
素早さ:25

合計:455

努力値 防御+1、特防+2→防御+1、特防+1(DPtから)

進化
ヨマワル(Lv.37で進化)→サマヨール(「れいかいのぬの」を持たせて通信交換)→ヨノワール

■概要

一つ目ミイラのような姿をしているゴーストタイプのポケモン。
体内は空洞だが、人魂が一つ燃えており、それを覗き込むと魂を吸われる
そして口をあけるとブラックホールのようにあらゆるものを吸い込む
吸い込まれると二度と戻れない。その後、どうなるかは謎
某ピンクの悪魔ビッグバンといい勝負だが、コピーはできない。
一つ目と怪しい手の動きで相手を催眠状態にして操ることも可能

名前は彷徨う+夜が由来と思われる。

ヨマワル共々色違いはで、これもなかなか不気味で怖い。

■ゲームでのサマヨール

基本的にはヨマワルのレベルを上げて進化させる必要がある。
ルビーのみ「そらのはしら」に野生として出現する。
トレーナーでは、四天王フヨウが2匹使用してくる。
特筆して強いというわけではないが、特性プレッシャーと耐久力、「まもる」のせいでこちらのPPを削ってくるので非常にうざったい。

DPでは対となるジュペッタを差し置いて、まさかのヨノワールに進化することが判明(ジュペッタはXYメガシンカを獲得する)。
続くPTでは「おくりのいずみ」に野生で出現するようになったため、入手難易度が大幅に緩和された。
ただ、ライバルジムリーダー、四天王はヨノワールの方を手持ちに入れることは多く、野生やモブトレーナー以外でストーリー中に戦える機会はほぼ無くなったが。

BWからはしばらく野生で出現しなかったが、剣盾ではワイルドエリア等に久々の野生個体が出現。
SVでは「キタカミの里」に生息しており、「とこしえの森」ではこおりテラスタルのサマヨールが出現する。

■対戦でのサマヨール

上述の通りヨノワール自体が後付け進化形であるため、こちらも元々最終進化形として十分な能力を持つ。
防御・特防共に130という圧倒的な数値が特徴的。

変化技は耐久強化の「おにび」「めいそう」に行動制限の「かなしばり」「ちょうはつ」「ふういん」、
自主退場技の「のろい」「おきみやげ」までレパートリーは豊富。
その他にも「トリック」「みちづれ」「トリックルーム」「いたみわけ」等ゴーストらしく幅広く取り揃えている。
このレパートリーのおかげでサーナイトの夫として重宝されている。今日もどこかの育て屋でよろしくやっていることだろう*1

特性の「プレッシャー」との相性が良く一発耐えて「まもる」「みがわり」を連発するだけで相手のPPが大幅に減ってゆく。
同特性持ちは火力で押すのが大半の禁止級(ギラティナは相性が良いが)や紙耐久のマニューラや4倍弱点かつ鈍足のビークイン等、持て余す者も多い。
その中では弱点の少ないゴーストタイプであることや耐久型向きの能力によってミカルゲと並んで特性を活かせているポケモンである。
(もっとも弱点がメジャーで一見アタッカー向きでありながらプレッシャーを活用しているサンダーファイヤーもいるが)

ただ「おみとおし」も耐久型の戦術を補助するために少なからず役立つためプレッシャーとは一長一短だったりする。
「トリック」の通じないメガシンカやZワザ持ちや「ラムのみ」持ち、逆にトリックを仕掛けてきそうなスカーフ等も見抜ける。

低HPによる「いたみわけ」「ちょうはつ」のおかげでラッキー等のような高HPで耐久一辺倒なポケモンとの戦いでは有利に立ち回れる。
ただし素早さは平均を下回っているため挑発されやすいのでゴウカザルギャラドス等には気をつけよう。

「トリックルーム」始動役としても優秀で、引くに引けない状況になったときは「おきみやげ」による自主退場も可能なため使いやすい。
「こうこうのしっぽ」「くろいてっきゅう」を「トリック」して敵の高速サポート役を黙らせることもできる。

とは言え、ポケモンが使用できる技は4つしかないので型はある程度決まってしまう。
その上、どの型も対策しやすく読まれてしまうと役割が遂行出来なくなることも多い。

初登場の第三世代では、当時のゴーストタイプでほぼ唯一と言っていい安定した耐久を買われ、公式戦のダブルバトルでは「ふういん」を中心としたサポーターとして活躍。
「じしん」と「いたみわけ」のコンボや、カビゴンなどのノーマルタイプに強いこと、何より競合相手がいなかったのも大きかった。

第五世代からは、耐久を1.5倍上昇させる「しんかのきせき」の対象となったことで潜在能力をフルに発揮できるようになった。
無補正無振りで種族値205並、特化したならば228相当とツボツボも冷や汗を掻くほどの値に上昇。
実質的な耐久もメタグロスのコメットパンチやフーディンのサイコキネシスを確定四発にまで抑える。
このため、進化前でありながら耐久型ポケモンの代表格の1匹と言える存在である。
同世代ではデスカーンというこれまた耐久型のゴースト単タイプポケモンが登場した。
物理耐久はこちらよりも高く特殊耐久もそれなりにあるが、向こうは攻撃技が特殊寄りであり、特性も全く違う(こちらはプレッシャー/あちらはミイラ)ので差別化は容易である。

進化形のヨノワールと違ってしんかのきせきへの依存が大きく、初見で耐久型がほぼ確定してしまう点に注意。
めぼしい攻撃技が「ナイトヘッド」か「かげうち」しかないため、特殊型でない限り「トリック」で機能停止する。
さらに「はたきおとす」は要である奇石を失ってしまう上、タイプ的にも弱点であるため注意。

特化して強くなるサマヨールに対し、ヨノワールには様々な道具を持たせることで数多くの型を取ることができるので一長一短と言える。
耐久のサマヨール、技のヨノワールといったところだろうか。
読まれにくさを重視する場合、奇石登場前と同様ヨノワールに「たべのこし」「オボンのみ」等を持たせて耐久型として使う手もある。

第八世代のダブルバトルでは、鎧の孤島期までトリパの始動役の代表的地位を得ていた。「じならし」、「かげうち」でのパーティアタックでダイマックスエースの「じゃくてんほけん」を発動する動きが強力。「じならし」は味方の素早さを下げてトリパで動かしやすくするのにも使える。ブリムオンの素早さ種族値29を下回る25なのもプラス点。
しかしその一方で「みちづれ」没収(ヨノワールはレベル技として引き続き覚える)。この耐久では許されなかったか。

第九世代では「はたきおとす」の技マシン化により苦境に立たされている。
特にダブルバトルで使用率が高いガオガエンがこれを再習得したのが痛く、ダブルバトルでも使用率は低迷している。
ゴーストタイプのハバタクカミが環境で幅を利かせているのも逆風である。
一方で、テラスタルによって耐性を変更しつつ受け流す戦術が可能になったため、自分の弱点をフォローできるあくフェアリーにテラスタルして立ち回りたい。

■アニメでのサマヨール

仮面ファントムを名乗るコーディネーター、キミマロの手持ちとして登場。
シュウのロゼリアを容易く撃破したほか、サトシピカチュウと戦った際も一度も攻撃をくらわず、一方的に攻めていた。
コンテストにも出場し、ファイナルでハルカのエネコと対戦。
やはり圧倒的な強さで追い詰めるも、とどめの「はかいこうせん」を土壇場で完成した「ふぶき」に押され、敗れた。

七夜の願い星ジラーチでは、バトラーの手持ちにもなっている。

他にもフロンティアブレーンジンダイも使用。
先発として登場し、サトシの指示ミス*2が原因とはいえ、最強の手持ちであるリザードンを「シャドーパンチ」で撃破。
続くフシギダネも「あやしいひかり」でかく乱させて苦しめるも、「やどりぎのタネ」の蓄積ダメージと正気に戻ったフシギダネの「ソーラービーム」で倒れる。



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最終更新:2024年11月11日 12:56

*1 なお全くの余談だが、この2体を性別違いで採用してるトレーナーも外伝作のシナリオでボスとして登場したりする。しかしこのケースではサーナイトが♂、サマヨールが♀

*2 ゴーストタイプのサマヨールに対し、格闘タイプの技「ちきゅうなげ」を指示