オーディエンス(仮面ライダーギーツ)

登録日:2023/02/26 Sun 12:01:09
更新日:2025/01/17 Fri 17:04:51
所要時間:約 15 分で読めます






WARNING!!

ここから先はデザイアグランプリの重要機密事項、及び『仮面ライダーギーツ』23話以降のネタバレを含むため、ご注意ください。










おめでとう! 今日から君達もオーディエンスだね。

これから始まるライダー達の戦いを、俺と一緒に応援しよう!



オーディエンスとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』に登場するデザイアグランプリの観客達の総称である。



【概要】

デザイアグランプリ参加者=仮面ライダー達の死闘に一喜一憂する視聴者達の事。
普段は瞳型のカメラ「オーディエンスアイ」越しに、デザイアグランプリを専用の部屋で観戦している。
特定のライダーを支援する「サポーター」と呼ばれる者は、シークレットミッションの設定権を与えられるなど、間接的にライダーを支援できる。
また、「スポンサー」と呼ばれる支援者も観戦権を有している。

しかし、デザイアグランプリは一般には公開されていないゲームである。
ジーンは「次元を旅する観光客」と称しているが、果たしてオーディエンスとは何者なのか……?

+ 正体
オーディエンス及びデザイアグランプリ運営の正体は、遥か先の時代からやって来た未来人
彼らは英寿達の時代──通称「3.5次元*1を舞台にデザイアグランプリを開催していたのである。
彼らが生きる未来では自分自身はおろか、家族や職業なども自在にデザインできる。
そのため、満たされすぎた結果として逆に物足りない状態に陥っている事が語られている*2
そうした経緯から、デザインする力ではどうにもできない『過去の歴史』を娯楽として扱うようになった模様。

デザイアグランプリで死闘を繰り広げるライダー達の姿は、オーディエンスにとっては娯楽そのもの。
我々現代人も「戦国時代や海外の神話などの歴史上の戦いを『大河ドラマ』や『戦国無双』のようなサブカルチャーで楽しんでいる」点ではオーディエンスと同義だが、彼らは別次元に直接干渉しているため、道徳的価値観や倫理観は大きく異なっている。
もっとも、桜井景和の両親など、ゲームに巻き込まれた一般人達にとってはたまったものではないが……

そしてオーディエンスにもランク分けが存在するようで、例えば「デザグラプレミアム会員」には「ブラックレイズライザーカード」を使用する権限が与えられる。
ただし、劇中に登場したサポーターはいずれも初登場時点ではプレミアム会員ではなく、サポーター就任とランクの高低は関係ない模様。
番組そのものに熱中する上位会員からすれば、特定の個人に入れ込むのは相当な変わり者という認識なのだろうか。


レーザーレイズライザー

システム音声:松岡禎丞/???(ブラックレイズライザーカード装填時)

オーディエンスの中でもデザイアグランプリ運営公式から認定された「サポーター」に支給される、仮面ライダーのサポート用アイテム。
単独で光線銃としても使用可能だが、その真価はサポーターの個人認証用デバイス「レイズライザーカード」との併用により、サポーターそれぞれのイメージを投影した仮面ライダーに変身できる点にある。
つまり、これ自体がライダーシステムの一つ。

銃身中央の円形のクリアパーツ「レーザーリアクター」は動力源であり、水素から莫大なエネルギーを発生させ事が可能。
前端のエネルギー発振器「シグマレーター」からパルスレーザーとして発射され、直撃すればプレイヤーライダーの装備を容易く損傷させるなど、攻撃力は非常に高い。
逆に「メタレーザー」として放つことで、サポート先のプレイヤーライダーのアシストに回る事もできる。
銃身の前半分「ライズカードリッジ」は着脱が可能で、ここにレイズライザーカードを装填・再セットする事により変身待機状態となり、トリガーを引く事で変身シークエンスが発動する。

このシステムで変身する仮面ライダーの最大の特徴は、使用者の持つ理想の自分を描き構築する想像力「デザイン力」を反映して変身後のライダーを造形する事にあり、素体の上からバックルで個性付けをするプレイヤーライダー、基本システムが全て共通のオペレーションライダーと比べて変身者ごとの差異が大きい。
このため、握り手の「ユナイトグリップ」には使用者の状態に合わせてライザー本体のサイズを調整する機能があり、使用者がどんなライダーに変身しても支障なく扱えるようになっている。

また、変身先のライダーは総じて「仮想世界に干渉する」能力を備えているのも特徴。

さらにこのデバイスの本体であるグリップ部分はレイズバックルと同じくデザイアドライバーにセットする事が可能だが、
「バックルの武装を読み込んで実体化する」デザイアドライバーと「レイズライザーカードを読み込んで武装を展開する」レイズライザーの組み合わせであるため、これだけでは意味をなさず、反対のスロットに別のバックルをセットし二重ローディングする事で意味を成す。

また、レイズライザーカードの代わりに、プレミアム会員のみに配布される「ブラックレイズライザーカード」を装填する事で「プレミアム」の名を冠した怪人態への変身が可能となる。
変身に関わる特性などは仮面ライダー時と同じだが、どうも「デザイアグランプリにゲスト参戦するための形態」であるらしく、一律で人型になる他、特殊な能力などは抑制・オミットされている(デザイン力による改変は有効)。
一方で総合戦闘力は運営ライダーに匹敵するものの、良くも悪くも平均化がなされているためか、同人が仮面ライダーに変身した際と比較して、短所を補った代わりに長所をスポイルしたような状態になる。


【一覧】

サポーター達の名前は恐らく顔の感情、動作に由来している。

ジーン


見逃さないよ。君達の生き様も、死に様も。

演:鈴木福

デザイアグランプリを見守るオーディエンスの1人で、浮世英寿/仮面ライダーギーツのサポーターの少年。頭髪の右側に青と白のメッシュを入れている。
英寿の家族構成を調べたり、ギーツのタブレットカバーを所持していたりと、サポーターというよりはギーツのオタク。拗らせた福くんではない。

仮面ライダーの生死には興味を示していないが、デザイアグランプリの視聴は純粋に楽しんでおり、ジャマーガーデンの面々が本格的に反乱を起こした際は、自ら戦場に赴いて対処しようとしている。

名前の由来は「ジーンとする」からと思われる。
演じる鈴木氏は大の仮面ライダーファンとして知られており、『仮面ライダーOOO』第10話、映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』に続く仮面ライダーシリーズ出演かつ、本作が初のレギュラー出演作となった。
公式サイトでは、鈴木氏が『ギーツ』主人公のオーディションにも応募していたが「映画に出た方をオーディションする訳にもいかない」と書類だけ預かったが、サポーターライダーといううってつけの役柄があったため、オファーに至った事が明かされている。


仮面ライダージーン



……やっぱりアンタとは、趣味が合わないみたい。

合うワケないでしょ…!


LASER RAISE RISER.

ZIIN, SET.


変身!


LASER ON.


ZIIN LOADING.

READY FIGHT.


俺が求めているのは……『感動』だ。

スーツアクター:榮男樹

身長:199.2cm
体重:68.8kg
パンチ力:23t
キック力:53.3t
ジャンプ力:63.6m(ひと跳び)
走力:2.8秒(100m)

ジーンが「レーザーレイズライザー」に「ジーンレイズライザーカード」を装填した「ライズカードリッジ」をセットして変身する仮面ライダー。モチーフは銀狐。
変身音はギーツを意識した未来感のあるメタル。

前述のようにレーザーレイズライザーは変身者の理想の自分をプロデュースする「デザイン力」に応じた高次元の変身を可能とするが、ジーンの場合は自身の覚えた感動によって戦闘能力を洗練する機能を持つ。
ライダーとしての造形は概ね王道のそれであり、サポーターライダーの中では現状唯一の純粋な人間タイプ。
頭部「ジーンヘッド」の額部分に備わった「ジーンシグナル」はライダーシステムの次元安定装置であり、問題を検知した場合直ちに修正プログラムを構築、安全な変身状態を維持する。

最大の特徴として、両肩の「ベクトランサー」により重力の働く方向を調整し、壁に立つなどの三次元的な立ち回りを可能とする。
さらに両足「デザイナリーレッグ」はジャンプの滞空時間を大きく延長させ、空中での姿勢制御をサポートするなど、全体的にギーツを意識した立体的な戦闘を行うように調整されている。

キューンと異なりいちいちベクトランサーをタッチする必要があるが、敵に働く重力に干渉する事もでき、汎用性は高い。

ハンドデバイス「ディメンションハンド」により、仮想世界に干渉し現実世界にものを持ち出すこともできる。
誰が言ったか、別次元の「仮面ライダーピザ」。

変身音の〆にはキツネの遠吠えのようなSEが入っている。
他のサポーターライダーは全てCG演出で処理されている都合上、撮影用スーツが存在するのは4人の中でジーンのみである。
また、『仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ』2弾にて鈴木氏本人ボイスでの参戦が決定した。


ケケラ仮面ライダーケケラ


俺はてめぇのサポーターだ。礼儀を知れ。

演:俊藤光利

桜井景和/仮面ライダータイクーンのサポーター……なのだが、自身は姿を見せずにスーツを身に着け、頬杖を突いたカエルの置物越しで会話するという姿勢を貫いている。
19話では窮地に陥った景和を自身の視聴部屋(本人曰く説教部屋)に招き、「これはデザスターを食うかデザスターに食われるかのゲーム」だと忠告。
ゲーム終了後も「(デザスターを突き止めてデザ神になるために)お人好しとおさらばするんだ」と促している。

景和を応援する気持ちは本物だが、あくまで娯楽の一環なので彼個人の尊厳は重視していない。

詳しくは個別項目を参照。


キューン仮面ライダーキューン


ほっとけるわけないだろ? 君みたいな世間知らずを。

演:水江建太

デザイアグランプリを見守るオーディエンスの1人で、鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴのサポーター。
外見は一番現代人に近く、前髪がやや長い端正な顔立ちの青年。

祢音を「家出しようとしているわがままな親不孝者」と評し、「他人の不幸なんて望んだら自分の身に降りかかって来るぞ」と忠告する等棘のある言い方が目立つが、本心では祢音の幸せを誰よりも願っているツンデレ

詳しくは個別項目を参照。


ベロバ仮面ライダーベロバ


アンタの望み、私達が叶えてあげてもいいわよ?

演:並木彩華

ジャマト側のスポンサーを務める人物で、外見はオッドアイの少女。
他のオーディエンスと異なり、悪意を持ってデザイアグランプリを混乱に陥れようとしている。

ジャマトバックルを使った事でジャマト化していく吾妻道長に興味を抱き、推しのライダーと称して彼のサポーターとなる。

詳しくは個別項目を参照。


その他

祢音の父親にして、デザイアグランプリのスポンサーを務める鞍馬財閥のトップ。
彼もまた専用の視聴部屋を持ち、謀略編以前からデザイアグランプリを観戦していた。
乖離編では妻の伊瑠美にもデザイアグランプリについて明かし、視聴部屋に招いていたが、祢音の参加を猛反対されていた。

  • 名無しの視聴者
目を思わせるカメラを介しデザイアグランプリの視聴を行う人々。
視聴部屋を持つかどうかは不明だが、彼らも名有りのオーディエンスと同じ「次元を旅する観光客」であったり、あるいは光聖のように現代人でありながらも視聴権利を持つ者と思われる。
こういった人々もまた、ギーツを始めとする様々な仮面ライダーを応援していたり、時には直接声援を送ったりする。

……だが、あくまで彼らが求めているものは「楽しいリアリティーショー」でしかなく、劇中の描写を見る限り世界を救うという建前のあるデザイアグランプリはもちろんだが、ベロバ主催の人々を苦しめるジャマトグランプリも楽しんで視聴している。
一応デザイアグランプリと同じく仮面ライダー側を応援しているのだが、ベロバによって明かされた祢音のとある「真実」を知った際にはわざわざ祢音を視聴部屋に誘い出してわざとらしく誕生日を祝った後に、容赦の無い誹謗中傷を集団で直接浴びせかけ心を折るという醜悪な行為も行っている*3

さらには、一部の視聴者には「バッドエンドが見たい」「人が不幸になって破滅する姿を見たい」という、ベロバと同じような思考の者もいる。
そういった者達は上記の通りジャマトグランプリやデザイアロワイヤルをベロバ側の視点より楽しんでいたり、ジット主催のバッドエンドメインのデザイアグランプリや、スエルによる終幕のデザイアグランプリも熱狂しながら観覧する。
仮面ライダーリガドΩに据えられたカメラを介し、「逃げた者には罰を!」「互いに潰しあえ!」とライダー同士の殺し合いや自爆装置による爆殺を狂喜しながら楽しむ様は、ベロバ以上のおぞましさすら感じさせる。

しかし、そんな彼らも一番大切なのは自分自身。自分たちの害になると判断すれば当然手のひらを返す。
光聖と祢音によるある「脅し」を受けた際にはバツが悪そうな顔で視聴を取りやめ、スエルへの力の供給を停止する程度には判断力がある。

そんな描写を見ても、まさに破滅主義者の教団アバターを介してでしかイキれない烏合の衆の予備軍、あるいは同類ともいえるような存在が多くいるようなオーディエンス。
ただし、上記の様な連中は一部の物好きなオーディエンスであり、ジーンやキューンを始めとする「マトモ」なオーディエンスや、仮面ライダーを真摯に応援するオーディエンスも少なからずいることを忘れないでほしい。

  • とある次元世界の視聴者
DGP最大スポンサーの一つとされる「財団B」が主導して「デザイアグランプリの内容を別世界向けの特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』という形に編集された映像」を、テレビやインターネットを通じて観戦している特殊なオーディエンス達。
現在DGPが開催されているのと同じ時代の人々である事、仮面ライダー達、オーディエンス達の一喜一憂から彼らの命懸けのゲームまでを完全にフィクションと認識、あるいは暗黙の了解としているのが最大の特徴であり、さらには上記の編集映像が休日朝の子供向けテレビ番組と同じ枠で放送されている。
時間帯や媒体の違いこそあるが、どうやらデザイアグランプリのみならず様々な別世界の「番組」を純粋な傍観者の立場で楽しんでいる様子。

実際に『ギーツ』にも似たような編集映像(と思われる番組)が放送されているなど、他のオーディエンスよりもある意味タチが悪い人々。
ただし、この次元世界の中では簡秀吉なる人物が浮世英寿を、鈴木福なる人物がジーンをというように俳優が演じているものとして世間に公表されている事から、そのまま流すのではなくこの世界に存在する役者達に再現させているとも言われている*4
一度ジーンがこの世界の視聴者に対して同時視聴をしていた事があり、しかも何故か日本全国の映画館で公開されていたが、詳細は不明。

他のオーディエンスとは異なり、サポートを含む参加者への接触は極めて困難だが、それと引き換えにジャマーガーデンの様子や参加者のプライベートといった裏方の状況すらも見られる
また、参加者やオーディエンス、さらには運営の仮面ライダーのフィギュアや関連装備のレプリカを「財団B」傘下の企業を経由してより安価~そこそこ高価で入手出来るため、大人・子供の関係なく変身ごっこやコレクションで楽しむ事が可能。

財団Bがわざわざフィクションとしてまで過去の時代でショーの放送を行っている動機は不明だが、一説によると、この世界は次元監視者が「Quadwal」と称する数多の次元世界をフィクションの事物として観測するという性質を持つ世界群の一つであり、この世界を訪れた財団Bは世界の法則によって変質したのではとも言われる(他の次元世界に侵入した結果その法則に飲まれて変質する現象は他の世界で前例が確認されている)*5

……つまり、我々視聴者の事である。




見逃さないよ。君たちの追記も、修正も。

俺はこの項目の建て主だ。礼儀を知れ。

ほっとけるわけないだろ? 君みたいなWiki篭りを

アンタの編集、私達が代行してあげてもいいわよ?

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最終更新:2025年01月17日 17:04

*1 恐らく由来は『刀剣乱舞』や『文豪ストレイドッグス』などで行われている2次元作品を実写化(3次元化)する『2.5次元』と、時間を司る次元である4次元とを組み合わせ、『いつかの時代の現実世界』という意味を持たせたもの。

*2 ジーン曰く「寿命もあらかじめ設定される」とのことで、死への悲しみもないらしい。

*3 明かされた真実は客観的に見てもむしろ祢音に同情できるような悲惨すぎるもので、英寿ですらその真実を晒したベロバへ今までにないほど怒り狂った程なのだが、彼らからすればそんな悲しい事実すらも「リアリティーショーを求める自分たちへの裏切り」「運営が作った人物が素知らぬ顔で紛れ込んでいた盛大なヤラセ」でしかないのだろう。

*4 そのため「純粋な娯楽作品として推しキャラを応援する者」や「その裏で起きている事実を知りつつも次の展開を待ち望む者」に加えて「リアリティーショーという事実すら『ドラマの設定』だと思い込んでいる者」も存在すると思われる。

*5 この世界群においては星を喰らう邪神幾度となく世界を滅亡の危機に陥れた怪獣の王でさえ無害なプラスチックのおもちゃとしてしか存在できない。