登録日:2011/11/04 Fri 23:19:53
更新日:2025/02/12 Wed 21:10:06
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「第六天波旬」とはゲーム「
神咒神威神楽」の登場人物の一人であり、東征軍の敵である
夜都賀波岐が度々話に出す謎の用語でもある。
彼らは、東征軍を「波旬の細胞めら」と呼び異様なまでに憎悪している。
一般的な「第六天派旬」に関しては「
マーラ」の項目を参照のこと。
初登場はPV5
その時に、暗い場所で目を覆いながら「一人にしてくれ」「誰も来るな」「何もしたくない」と発言。
これにより、ユーザーからは「引きこもりニート」略して「引きニート」と呼ばれるようになる。
その正体は「
神咒神威神楽」という物語の元凶。
前作Dies iraeの
マリィ√の未来に突如現れ「
座」を奪い取った人物。
解り易く言うと「Dies irae」という世界を壊し、「
神咒神威神楽」という世界を創った新しい神。
そのため、全てを愛しているラインハルトとマリィ、そしてある人物を除く全登場人物から蛇蝎の如く嫌われ、憎悪されている。
藤井蓮だけは瀕死の重傷を受けたもののなんとか生き延びており、最後の力で流出を行い、波旬からほんの一部だけ世界を掠め取った。
また、この時に敗れた仲間達を集め、再び第六天波旬を倒す為の組織(?)を作った。それが
夜都賀波岐。
と、此処までは、前作の内容とスタッフが公言した内容なので、
ネタバレという程ではない。
※この下からは本編及び物語の根幹に関わる重大なネタバレ
ある日、気が付いたときから不快だった
何かが俺に触っている。常に離れることなくへばりついてなくならない
なんだこれは。身体が重い。動きにくいぞ消えてなくなれ
俺はただ、一人になりたい。俺は俺で満ちているから、俺以外のものは要らない
CV.堀川忍/
宮下栄治 PC版/CS版
神咒:「マーラー・パーピーヤス」
【概要】
見た目は金髪で
三つ目のインド風の少年。
彼は幼い頃にその奇抜な見た目と、外界に対して常に無反応という不気味さから周りから忌み嫌われ、身売りという形で捨てられ、やがて「
転輪王の花輪」という邪教団に買われて即身仏として土に埋められる。
しかし、その特異な反応は比較にならないほど巨大な精神と世界観を持っていたが故に周囲の存在を認識できなかった事によるもので、埋められたことも本人からすれば望んだ事であり恨むどころか感謝していたらしい。
ところが、本来双子として生まれる筈の
弟が畸形嚢腫(解り易く言うと「
BJのピノコ」)となった事で
「何かがへばり付いている」「引き剥がしたい」と憎悪し、彼の
「永劫一人でありたい」という内に向かう求道の渇望が
「自分に触っている何かを滅殺したい」という覇道の属性を帯びることになる。
そして、「座」の存在を感知し、「全ての人を抱き締め愛する」黄昏を不快感の元凶・畸形嚢腫と勘違いして攻撃。
異変に気付いた刹那・黄金・水銀と戦うが、黄昏が最初の一撃で覇道共存能力を破壊されてしまった故、覇道同士の食い合いの結果、三柱は大幅に弱体。
熾烈な攻防の末、隙を付き黄金を殺害、親友を殺されてブチ切れた水銀も同じく瞬殺。
二柱の覇道神が消えることで十全の力を発揮した刹那をその防衛力の高さゆえに後に回わし、容易い側のマリィに狙いを定めて天狗道の圧を増大させた。
黄昏の座が潰されかけたところで、防衛を捨てた決死の特攻で迫り来る刹那を小石を払う程度の一撃で多大な損傷を負わせ、座から弾き出した。
そして天狗道によって圧迫した黄昏の「座」を虫けらのように踏み潰して尻でもみ消す。
こうして本人は「邪魔者がいなくなった!」と歓喜するが、「座」をなし崩し的に受け継いでしまった事でマリィの持つ魂を全て受け継いでしまう。
「一人になるために邪魔者を皆殺しにしたのに、邪魔者を殺したら独りになるどころか更に多くの邪魔者が増える」という矛盾に苛まれ発狂。そして、歴代最強最悪の理・第六天波旬が誕生する。
「全ての人を愛する」と決めた女神と、「未知を求める」男と、「全力の戦いがしたい」男の末路がコレなので、前作をプレイ済みの人から見れば皮肉過ぎる結末である。
もっとも覇道神とは自分の我がままで世界の法則を支配しているわけなので、その結果どうなろうと自己責任でしかないのだが。
波旬レベルの邪悪は他の神の治世ならば早期段階で排除されてしまうらしく、その点に関してはどのような存在であろうとも抱きしめ、許容してしまうマリィの神としての危険性が最悪の形で浮き彫りになった事件である。
【太極】
彼の「一人になりたい」「他者は消えてなくなれ」という余りにも単純で幼稚だが同時に極大の渇望を具現化した宇宙。
森羅万象滅尽滅相。
宇宙全ての生命が己以外は必要ないという唯我のもと、無に至るまで殺し合う自己愛が暴走した理。
解り易く言うと全ての生物が「○○してる俺SUGEEE! お前邪魔だから死ねや!」という波旬と同じ思考に変化。
全生命体が例外なく互いに殺し合った末に最終的に宇宙は波旬一人に収束し、座の歴史は途絶える。
歴代最凶最悪の理であり波旬の太極を含めた全能力値が検証不可能という事も相俟って、天狗道の塗り潰す力はたとえ相手が
座を手にした神格であっても神座世界ごと圧し潰せる。
つまり、
天狗道を展開し滅尽滅相の理を発動していれば波旬はただ存在しているだけでも他の神々を一掃できる。
この大欲界天狗道にまともな鬩ぎ合いが可能な覇道神は全ての能力値が
カンストであり、防性面に特化した太極を有する刹那のみ。
歴代覇道神でも強力な覇道の理を持つ水銀と黄金も不可能らしく、
「いや、(水銀と黄金は)生き残れないですよ。ムリです。彼(刹那)は
時間停止だからできただけです。普通にグラズヘイムやら永劫回帰やらで当たり前にやりあっていたら、グシャっとつぶされてしまいます」
「波旬と何千年も鬩ぎ合い続けているというだけでチートの領域」
「(
パンテオンでの波旬の希望仕様では)常に敵味方全体攻撃、攻撃力最強だけど味方もダメージ喰らう」
と正田卿も明言している事から如何に波旬の覇道太極が絶対無比なのかが分かる。
【能力】
その者の抱く
渇望が特殊能力となる神座シリーズにおいて、
波旬は特殊能力を一切有していない。
波旬が有しているのは、
徹底した唯我と強烈な自己愛の渇望からくる圧倒的な力のみ。
単純な話
「俺TUEEEE!」と思えば思うほど無限に強くなる。
やっていることは
神格なら誰でもやっている自分の常識を押し付けて他者の全てを塗り潰し否定する単なる鬩ぎ合いだが、他と隔絶した力と廃絶の意思を持つ波旬が行えば単純故に穴が無い無敵の法則と化す。
またこの渇望ゆえの副次効果に近いものとして、「波旬に壊されたり殺害されたものは基本的に蘇生や回復が不可能」という効果まである。
神座世界では策や相性が機能するのはある程度拮抗した実力差であることが前提なので、それに則れば波旬に勝てる者は宇宙に存在しない。
単なる独り言さえ無数の宇宙を消し飛ばす破壊力を持ち、
獣の理により太極域まで押し上げられた
最速の願いを知らぬと踏破し、
当たれば砕くというものを押し潰し、
焦がす炎を無視しながら、
回帰に押し流されることもなく、
時の停止をいとも容易く引き千切り、宇宙をも切り裂く斬撃や万物を殺す陰陽術すら何の痛痒も与えない。
また覇道神の強さの指標として、特異点の深さがその代における座の神格の強度に応じたものとなる。
かつて水銀が座を握っていた時の深さは、せいぜい常人が呼吸を止めていられる時間で到達することが出来る深さだったが、波旬は7千年~8千年以上の超深奥。
その力は歴代のどの神格であろうとも指一本で捻り潰し、歴代神格全員がかかったところで腕の一振りで薙ぎ払うとされる。
ついでに「全てを見通す」とされる程の透徹した天眼をも所有している。
神格だろうが問答無用で頭を覗かれるとても高性能な代物なのだが、波旬が外界に全く興味がないので彼からすれば無用の長物どころかむしろ邪魔な機能とされている。ひどい
宝の持ち腐れである。
余りの強さから、「
波旬に特殊な能力など必要ない」という迷言まで作った。
そんな他人嫌いの彼が、滅尽滅相という形であっても他者(外側)に意識を向けている矛盾が生じた理由は畸形嚢腫にこそあり、それが唯一にして最大の弱点ともなっている。
卍曼荼羅・無量大数
――罨――
阿謨伽尾盧左曩 摩訶母捺囉摩抳 鉢納摩 人嚩攞 鉢囉韈哆野吽
地・水・火・風・空に遍在する金剛界尊よ
今ぞ遍く光に滅相し奉る!
天地玄妙神辺変通力離――
卍曼荼羅ァ――無量大数ゥ!
波旬の宿星であり、また彼個人としての唯一の技とも言えるもの。
波旬が絶対と信じる神威と理の具現であり、また全身全霊を掛ける「引き
ニートの本気」が見られる技。
作中では覇吐との最後の一騎打ちにのみ使用されたが発動前に潰された。
VS曙光戦で使用した歴代覇道神の能力
+
|
... |
神座に至ってからは歴代の座にいた者達(座に就かなかった覇道流出者含む)の能力を使える。更にその全てを利用し、魂を使い尽くさせないと波旬自身に攻撃出来ないと非常に厄介。ただこれは波旬の技能ではなく座に元から備わっている機能なので威力、再現度の差はあるものの座の覇道神なら誰でも使える(例外あり)。
二元論 |
- |
能力を使用される前に自主退去したため不明 |
堕天奈落 |
- |
能力を使用される前に自主退去したため不明 |
天道悲想天(サタナイル) |
ゴグマゴグ |
可能性防御を無効化し、相手の罪ごとその精神を喰らい尽くす蝗の群れ |
ネツィヴ・メラー |
防御不可能の白光、万象罪深き者を塩の柱へと変転させる |
永劫回帰(メルクリウス) |
暗黒天体創造 |
早い話が多元宇宙規模のブラックホール |
修羅道至高天(ラインハルト) |
|
総軍を籠めたロンギヌスランゼ・テスタメントの射出 |
輪廻転生(マリィ) |
|
断頭台の呪い |
無限大紅蓮地獄(蓮) |
|
全次元の時間停止 |
|
しかし波旬が問題なのは唯我の渇望を持つ波旬自身の力は、魂を使い捨てる(唯我に近づく)度に増大していく(本来の力に戻る)という特殊な性質である。むしろ「座」に付いてからはマリィが持っていた魂(総軍)をそのまま奪い取り唯我からかけ離れてしまった事で、ラストバトル開始時点ではかなり弱体化している。弱体化してもあれだが…。
要は波旬とは覇道の皮を被った求道神という非常に特異な存在である。
つまりは、覇道神のように総軍を抱えながら求道神の強度も併せ持つ良いとこ取り。
ただし波旬の場合は総軍がいないほうが強いので完全にバグの類。その性質上、自滅因子も存在しないので相討ちを狙うことさえもできない。
【弱点】
ぶっちゃけた所、元は「一人になりたい」だけの波旬の体内に異物(畸形嚢腫)が存在していることが原因で、「自分を一人にしない触っている何者かを直ちに見つけてぶっ殺す」という具合に憤怒の渇望としてブーストされているだけであり、彼単体では上に書かれているほどの力を持つことはできない。
畸形嚢腫の存在と波旬の渇望の組み合わせによってステータスが無限に向かって青天井に上昇するからこその最強であって、彼単体の求道神では黄昏の守護者達を害する力はない。だいたいが総軍の無いメルクリウスか夜刀にシめられる程度らしい。
さらに畸形嚢腫の触覚(後に同化)である覇吐と向き合うと己の矛盾を突きつけられる形になり、彼の法は大幅に弱体化、並みの覇道神レベルにまでなってしまう。
まあその場合、覇道神であるためにかつては弱体化要因だった座の総軍が本来覇道神にとって当たり前の強化燃料として機能するので、その状態でも求道神の覇吐にはある条件が無ければ基本的には負けないのだが。
その条件とは
- 「波旬に同封されている座の総軍を全て引き剥がして最強状態に戻す」
- 「波旬の法・大欲界天狗道に亀裂を入れる」
- 「亀裂から畸形嚢腫を剥がして覇吐が吸収することで力(無限ブースト)を失わせ、覇吐が止めを刺す」
事で波旬を倒せる。
ほぼ不可能に近い達成条件だが、作中では8人全員の手によって達成させられ、第七天天照を作ることに成功している。
1は覇吐以外の曙光の神格5人と解脱した凶月兄妹が全て引き剥がすことで成功。
2は凶月兄妹が子供をなす事で命を宿せない法の大欲界天狗道に亀裂を入れる事に成功。
そして3を覇吐が僅かな隙で嚢腫と同調し、彼の大剣で止めを刺して波旬を消滅させた。
まとめると今のところ波旬を倒す方法は、
- 条件を整えたうえで覇吐と対峙させることによる弱体化
- 時間を稼いでマリィの強制転生による畸形の排除によっての弱体化
- 波旬を除く歴代最強の夜刀が覇吐を盾や武器に使いながら漁夫の利を狙うように立ち回れば殺せる可能性がある
- 座に坐った水銀の総軍を全て使用した強制回帰(成功率は天文学的確率)
- 無慙(マグサリオン)は神としてのスペック(格)は歴代でも低レベルだがジャイアントキリング専門家。ゆえに波旬(を含めた全ての神格)にも大苦戦するが勝つ可能性と負ける可能性の両方が有り得る
の5つ。
だが1・2・3はタイマンでは不可能。特に1と2は偶然に頼る部分も大きく、4は事実上不可能(正田卿も「多分ムリ」と明記済み)である。
3と5は勝つ(殺せる)可能性があると明言されているが、明確な確率は不明。
波旬が大幅に弱体化する原因がある3はともかく、5は「スペックは歴代でも低レベル」「大苦戦する」「全敗の可能性」「敵と自分で雌雄を決する――そんな勝負の前提すら理解しないのが波旬だから、戦士の究極である無慙から見ても土俵が違う。比べられるものじゃない」などの情報を鑑みれば高い確率ではない事がわかる。
また性格上の問題として、自分以外を塵としか見ていないので全てを見通す天眼も全く有効活用できず、自分が行っている闘争も大したものと見ていないためすぐに決着を付けに行くことができない(本気が出せない)といった弱点も持つ。
ただし、相手が壊れやすいか壊しにくいかでの「厄介さ」を判断することぐらいはできる。これがマリィ防衛戦において蓮を後回しにしたうえで、かつ蓮が生き残って流出を行い天狗道が完成せずともすぐにそれを潰しに行かなかった理由でもある。
因みに、Diesの玲愛√……つまり神座世界の正史においては、
黄金が波旬内部の畸形嚢腫に気付く→刹那が時間稼ぎしている間にマリィが輪廻転生で畸形を強制転生
→波旬弱体化→一斉にフルボッコで勝利するが味方が全滅→生き残った
ニートが永劫回帰でリセット
→「第六天波旬」が生まれる前に発生因子を全て潰す というプロセスを経て「第六天波旬」が誕生しない歴史に変えた。
誰が欠けても成し得ないものすごい
綱渡りである。
【余談】
彼との最終対決に流れる
BGM「波旬・大欲界天狗道」は最後の決着に相応しい熱い曲。
間違ってもロマサガとか言ってはいけない。七英雄とも言ってはいけない。
ちなみに某所ではこの世界のあらましを
- Dies irae
- ニート=旧スレのスレ立て人兼管理人、新スレではアク禁をくらう
- マリィ=新スレのスレ立て人兼管理人
- 獣殿=旧スレの住人。新スレになったのでスレを去る
- 練炭=新スレの住人
- 神咒神威神楽
- 波旬=新スレに現れてスレを乗っ取った荒らし兼新管理人
- 細胞=波旬スレの新住人
- 夜刀=マリィスレの頃から残ってるこんなスレ認めてたまるかと暴れる粘着荒らし
と表している。うん、雰囲気が台無しだね。
「前作のニートが聖人君子に見える」と言われた程に近年では珍しい、清々しいくらい全く救いようの無い、正に
吐き気を催す邪悪という言葉が相応しい下種野郎。
だが「自分以外はいらない」という考えは根本的に「自分と同レベルの存在がいない」という事情が絡んで入る。
また彼がこうなったのは後天的な事情でなく、生まれ落ちたその時からこういう存在だったのだ。
先天的に神域のレベルに到達していたが為に周囲とズレがあったのはマリィと大差がない。
が、マリィと違って本編中に散々やらかしている上に、消滅する事で自分の渇望を満たし満足気に消えるのでプレイヤーからその境遇に同情されることは皆無である。
生きている時は彼にとって終始苦痛な時間であった。最強でありたい訳でも世界を支配したい訳でもない。ただ自分一人で完結する凪の様でありたい。俺に触れるな。
正直生まれてきたことが間違いである。人の価値観でこいつは測れない。
なんなら本人にとってはその「自意識」すら要らないし煩わしいだけのもの。
そんな極大の下衆である波旬にとってたった一人の他人である覇吐は数少ない例外であり、憎悪以外の感情を持っている。
最後の戦いの前に「共に俺たちは理解者で、この宇宙でただ一人、俺だけがおまえの真実を分かってやれる。だからこそおまえが本当に焦がれたところへ送ってやる」という考え、そして波旬にとってのたった一つの救いである「無」へ逝こうとするときは安堵し、「そこの寂しさに気付けたなら、また会おうや」ということから自責の念含め非常に複雑な想いが解る。
波旬自身も憎悪しているとはいえやはり唯一の他人である覇吐に対しては思うところが大きいのか、作中で唯一会話をしている相手ともいえる。
しかし一方で、
- 生みの親の正田卿が付けたあだ名が「うんこマン」
- 無駄に高い煽りスキル
- 一人になりたい癖に他人を弄るのが大好き
- 能力バトルを全否定する迷言
- リア厨カップルのラブラブビームが致命傷
- 最強と豪語しながらワンパンで死ぬ
等のネタの塊でもあるので至高の萌え(ネタ)キャラとしてカルト的人気を誇る。
ついでに言えば覇吐と最後の一撃を見舞い会う時、「お前なんぞ知らん」「勝負じゃなくてゴミ掃除」と他のキャラにしていた塩対応のように必死になりながらも、
結局覇吐と一緒に「勝負しようかァ!」と高らかに叫んで「勝負」してしまう上、凄まじくノリノリなのも結構なネタ。
更に
最強議論では期待の新人として一部で盛り上がっているとか。
しかし現在では某奪還屋の如く高確率で最強候補に出る事から嫌われている。しかも前述の迷言の様に「特殊能力よりも圧倒的な力だろ?」と正論で論破するので、あらゆる意味で天敵。
とはいえ、波旬には
最強議論自体「自分の好きな糞が最高!他は糞!」という自己愛全開の糞投げ大会にしか見えてないことだろう。
またこのように「強さ」や「ネタ」だけが先行しがちなキャラクターであるが
覇吐との最後の戦いの前の会話や死ぬ直前の会話は非常に深いもので、此方に魅力を感じる人も多い。
未プレイの者は是非とも自分で聞いてみて欲しい。
【更なる余談】
仮に畸形嚢腫を持たない生を受けても、やはり本編通りの体質なので、即神仏を経て神格に至る。
………が!
自分の中にいる覇吐を殺したい、という覇道の要素がなく単に「独りになりたい」という求道の
渇望で求道神として降臨。
やはり触れられるのが嫌なので、触ってくる座にいるマリィの元へ殴りこむも、前述の通り総軍の無いメルクリウスにシメられる程度の強さなので、蓮やラインハルトらにボッコボコにされるとの事。
どっちにしろ人生詰んでる…ように見えて、求道神になっても覇道神になってもどうあがこうが100%己の渇望を満たせるある意味幸せなヤツである(死ねば周囲に煩わされなくなるため)。
また覇道神は身体自体が世界そのものなので必然マリィ以外のどんな理でもこいつに触ることになるのだが、求道神まで到達してもその括りから脱せるかは不明。創造レベルのシュライバーは覇道神の影響を常に受けていた。
まあ乗り込んで来たとしても総軍の関係で多分問題ないだろう。
これだけの下種野郎である波旬だが、実はコイツがいないと神座万象シリーズの
根本的な問題を解決するのは不可能だったりする。
詳しい説明は長くなるので省くが、観測者という存在をわずかであっても知覚できるほど深く座を掘り進むことができる単独の神格はこいつ以外存在しないことなどが大きな要因。
特典ボイスドラマ『本編は演劇でしたシリーズ』の場合、気弱な主演・覇吐の兄(という設定)。
弟曰く、非常に社交的な性格で、ひとところにとどまっていられない人気者、友達の数は無量大数いるとかなんとか。
口癖は「生きてるだけで最高さ!」という、今日日珍しい溌溂とした好青年(夜刀監督評)。
なお、得意料理はカレー。美味。
……うん、誰だお前!
なお、ボイスドラマ本編は「撮影終了の打ち上げ(酒宴)」だったが、波旬は別件で参加できなかった。
こんだけの好青年に極大の下種をやらせた監督も監督だが、やった好青年もどうなんだろう…?
【裏話】
担当声優は覇吐と同じ人だが、同一人物とは思えない程の熱演をみせた。声優スゲー。
しかし、余りにも演技が凄過ぎたせいか、他の声優から「お前の声聞くと(∴)を思い出してムカツク」と言われ嫌われたとか。
でも、正田卿は大絶賛していた。
俺以外が無くならないなら、俺自身が無くなるまでだよ
ああ、いいぞ素晴らしい……そこは無謬の平穏に満ちている
今度こそ、今度こそおまえたち、俺には絶対構うんじゃない
追記・修正したい奴は好きに、しろやぁ……
最終更新:2025年02月12日 21:10