バリガイラー

登録日:2021/12/18 Sat 04:05:47
更新日:2024/12/26 Thu 22:46:29NEW!
所要時間:約 7 分で読めます






覚醒したユナを狙い、宇宙から青い獣人・バリガイラーがやって来た。

大昔にユザレと因縁があったらしいけど、一体その目的は何なんだ?

…って、ユナ!?出てきちゃダメだよ!!

次回 ウルトラマントリガー

青いアイツは電撃と共に

スマイル♪スマイル♪






バリバリバリバリ、バリ~ン!!!

画像出典:『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第19話「青いアイツは電撃と共に」(2021年12月11日放送)
©円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京


遅かったですねぇ。
随分待ちましたよ?バリガイラー。

こっちは宇宙の彼方から飛んできたんやで?
『ご苦労様』ぐらい言うたらどうや?


バリガイラーとは、『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』に登場するウルトラ怪獣である。


【データ】

別名:雷撃獣人
身長:2m~55m
体重:4万t

CV:島津健太郎 SA:高橋舜


概要

第19話「青いアイツは電撃と共に」に登場。
メトロン星人マルゥル曰く「星から星へ飛び回っては暴れる傍迷惑な野郎」とのことで、どうやら宇宙でもそれなりに悪名高いらしい。

その姿はあのゴロサンダーと瓜二つなものだが、体色は青く、鎧の緑部分は赤くなっている。
また、へそに装着しているカプセルは黄色で、内部は謎の液体で満たされている。

詳細は不明ながら、闇の巨人ヒュドラムとは知り合いらしい。
また、3000年前の地球にも来襲したが、その際ユザレの反撃に合って半ばトラウマとなっている。


【人物(?)像】

ゴロサンダー同様、怪獣でありながら知能と知性は高く、言語能力を持つ。
…というか、最早宇宙人と錯覚するレベルでベラベラ喋りまくる。

一人称は「儂」で、宇宙出身にも拘わらずコッテコテの関西弁を多用する。*1

がさつでざっくばらんな言動の持ち主で、何でも力で押し切ろうとする脳筋気質。
但し、報酬と仕事内容が釣り合っていないことをすぐに不審に思う等、決して頭が悪い訳ではない模様。
加えて、暴れん坊ながらも自分の力に誇りを持っていたり、状況次第では相手の話も聞き入れる等、単なる見境の無い戦闘狂では無い。
また、喜怒哀楽の感情表現も非常に豊かであり、その姿はどこか憎めない。

大好物はきさらぎ星の特産品・「彗星饅頭」で、順番待ちに200年はかかる大人気商品らしい。
節分の豆でも使ってるのだろうか?


【戦闘能力】

基本的な戦闘スタイルはゴロサンダーと同じく、雷を使用した電撃や相撲の技を用いた力強い接近戦を行う。
決して弱い怪獣では無いのだが、流石に「厄災の神」とまで称されるゴロサンダー程ではないらいく、トリガーから手痛いカウンターを喰らったり、接近戦で押し切られた場面も散見される。
しかし、ヒュドラムを突っ張りで弾き飛ばす等、ポテンシャルそのものは高い。

ゴロサンダーと同じく、身長を巨大な物から人間サイズにまで伸縮自在に変化できる。

  • サンダースパーク(仮称)
ゴロサンダーと同じく、太鼓のような胸を大阪名物パチパチパンチのごとく連打して発電した電気を手首の穴から放電する。
周囲に撒き散らすパターンと対象にピンポイントに浴びせるパターンの2タイプが存在し、後者では電撃に加えて紫の光線も放つ。

  • バリタツマキ(仮称)
手首の穴から発生させた竜巻で対象を吸引し、へそのカプセルに監禁する。
逆に、カプセルの中のものを出すこともできる。

  • 拘束光輪
尻尾を振って発生させた赤い光輪を相手に飛ばし、両腕を縛って動きを封じる。
トリガーパワータイプでも破壊出来ない強度を持つが、本人がダメージを受けると消滅する。

  • バリリン棒
ゴロサンダーのゴロン棒にあたる武器。
形はあちらと同じだが、色は灰色気味で、岩石のような質感になっている。


【活動】

ユザレの力が完全覚醒したユナを使ってエタニティ・コアの力を独占しようとするヒュドラムに助っ人(と言う名の捨て駒)として地球に呼び出され、ユナを誘拐するよう頼まれる。
「この儂に人攫いせえっちゅうんか!?」と、プライドから抗議するが、報酬として「彗星饅頭1000年分」を提示されると、たちまち目の色を変え、どこかの惑星で山積みになった彗星饅頭を頬張っている姿を想像して涎を滝のように流していた
しかし、直ぐに「小娘一人相手に儂の力借りるって、めっちゃヤバい話なんやろ?」と裏があることに気付き、標的の正体が嘗て手痛い反撃を喰らった相手であるユザレの力を受け継いでいることを知ると、途端に及び腰になった。
それに対し、ヒュドラムから「今度の戦いは頭を、いいや…お・へ・そ、を使うのです」と何かしらの入れ知恵を受ける。


おへそ?

お・へ・そ…♪


この時のヒュドラムの声には謎のエコーが掛かっていた。
その後、ユザレことユナをおびき出すべく町でサンダースパークを撒き散らして暴れ回る。がなり立てる姿は完全に吉〇新喜劇の借金取りである。


ユザレ~!覚えとるか?

儂や儂や!バリガイラーや!

お前に用があってのぉ…はよ出てこんと、

町丸ごと、わや*2にしてまうで~?バリバリ~!


そう脅しながら電撃で町を壊していると、そこへガッツファルコンが到着。
お目当てではない相手の登場に苛立ちを見せる。


お前なんか、呼んでへんわい!

…こいつなんやねん!?


思わず関西弁が感染るナナセ隊員*3

そうこうしている内にケンゴはトリガーに変身。
またしても目当てでは無い相手の登場に怒りながらもサンダースパークを放つも躱されて土手っ腹に鉄拳を喰らってしまう。
しかし、それで闘志に火が付き「おもろいやんけ。相手したるわ」と、相撲の四股を踏み始める。
それに対抗してトリガーもパワータイプに変身。
バリガイラーが工事現場の砂を塩代わりにばら撒くと、そのまま相撲が開幕する。
両者一歩も引かずに組合い、得意のツッパリや猫だましを駆使して攻め立てるが、ギリギリの所で及ばず、投げ飛ばされてしまった。


あかん…意外とやりよるわ…。

ほな…ユザレに取っといた手を前倒しで…こうや!


しかし、ここでバリガイラーは作戦を変更。
傍にいたアキトをバリタツマキで吸引し、へそのカプセルに監禁。
トリガーの手を阻みながらユナをおびき出す為の人質にしてしまう。


ユ・ザ・レ♪何処おんねん♪

はよ出てこい♪フン!


すっかり得意気になったバリガイラーは踊りだし、更には拘束光輪でトリガーを捕らえてしまうと、バリリン棒で止めを刺そうとする。


ほな、バリリン棒、いったりましょか~?

うわっ、めっちゃ痛そう…。


身動きの取れないトリガーを追いかけ回すが、そこへリシュリア星人イグニスの手引きで現場に駆け付けたユナが到着。
彼女の挑発を受けると、アキトに代わって彼女をへそに監禁してしまう。

しかし、その直後、バリガイラーは何処かの空間に意識を飛ばされてしまった。
そこにいたのは、ユナ。
ユザレの記憶を通してその存在を認知していた彼女は、バリガイラーに何故ヒュドラムの手先になったかを聞いた。
それに対して、流石に饅頭に釣られたとは言い出せず、「お前には理解でけへんようなごっついお宝くれるって約束したんや」と、返すが、ユナは騙されていることを伝える。
ヒュドラムの目的は、宇宙を闇に染めること。
そうなれば、空を走る美しい雷も、耳に轟く雷鳴も、全てが永遠に消え去ってしまう。
それを聞いたバリガイラーも驚きを隠せなかった。


…めっちゃ騙されてんやで…?


唐突なユナの小悪魔的な笑いと共に出された一言に、「何で関西弁なんや?」と困り果ててしまうバリガイラー。お前が言うな

次の瞬間、意識が戻ったバリガイラーはヒュドラムに問い詰めるが、その背後に現れたヒュドラムは無情にもへそのカプセルを切り落として奪ってしまう。


調子に乗ってはいけません。貴方など、鼻からかませ犬ですよ…


トリガーも咄嗟にユナを取り返そうとするが、逆に人質にされて手が出せない。
ヒュドラムはそのままエタニティ・コアの元まで案内させようとするが、バリガイラーが背後からサンダースパークを発射。
その拍子に手放したカプセルをトリガーが回収し、ユナは無事に救出された。


バリガイラー様を、なめとったらあかんで~?


トリガーもグリッタートリガーエタニティに変身。
そしてバリガイラーもそのコンビネーションでヒュドラムに突っ張りを見舞って吹き飛ばした。


うざったらしい…雑魚どもがああああああああ!!!!


怒るヒュドラムのヒュドラストに向けてエタニティゼラデスを放つが、ヒュドラムには逃げられてしまった。

その後、ケンゴ、アキト、ユナの前に等身大の状態で現れる。


ユザレ~。お前えらい変わったなぁ?

強いだけやのうて、めっちゃええ仲間にも囲まれとるやん。

こんなん儂は、永遠に勝ち目無しや~!

そういって彼女らの実力と絆を認めると、騒ぎを起こしたことを謝り、宇宙に帰っていった。


皆で仲良うしいや~?
画像出典:『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第19話「青いアイツは電撃と共に」(2021年12月11日放送)
©円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京

こうして宿敵とも和解したバリガイラー。
しかし、彼がばら撒いた電撃は、超古代の悪魔を蘇らせる原因になってしまったようで…?


余談

◆スーツはゴロサンダーのリペイント。

◆名前の由来は本人も頻繁に口にする「バリバリ」という擬音と、前身であるゴロ「サンダー」と東宝の怪獣映画「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」に掛けて、サンダのライバル怪獣・ガイラから来ていると思われる。

◆声を当てた島津健太郎氏は、本作のメイン監督である坂本監督の作品では常連の俳優であり、ウルトラシリーズにも『ウルトラマンコスモス』、『ウルトラゾーン』、『シン・ウルトラマン』に出演している。



ほな、追記・修正、いったりましょか~?

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最終更新:2024年12月26日 22:46

*1 「宇宙訛り」とかでは無く、正式に「関西弁」である

*2 関西弁で「壊す」「駄目にする」の意味

*3 因みにだが、彼女を演じる春川氏は大阪府出身である