次元融合(遊戯王OCG)

登録日:2021/12/18 Sat 00:32:39
更新日:2024/11/30 Sat 20:35:39
所要時間:約 7 分で読めます




《次元融合》とは遊戯王OCGに登場するカード。
分類は通常魔法カード。




概要


初収録は3期の暗黒の侵略者でスーパーレア。
その後「EXPERT EDITION Volume.2」でも再録されておりレアリティは変わらずスーパーレアとなっている。

効果は以下の通り。

通常魔法
2000ライフポイントを払う。
お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する。

2000ポイントという高めのライフコストを支払う必要があるが除外されているモンスターをお互いに可能な限り特殊召喚するという豪快な効果を持つ。
ただし、相手にも特殊召喚させてしまうためこのカードをデッキへ採用する際には《奈落の落とし穴》や《次元幽閉》などの除外する除去の採用は控えたい。
逆に《次元融合》を使ってくる相手にこれらのカードを使うと、このカードでフィールドに戻される危険もある。
相手に特殊召喚できるモンスターがいない場合は自分だけ一方的に展開できると言った穴がある。
そのため相手が除外ゾーンにモンスターを溜め始めるよりも早くか、相手に特殊召喚されても痛くない状況で発動したい。

最大5体まで一気に展開できるだけでなく特殊召喚するモンスターはレベルなどの指定は一切ないので、大量展開からのワンショットキルに繋ぐことができる。
使えた当時は現在ではよくある墓地で効果を発動し除外されるカードはほとんどなかったので、除外コストや《封印の黄金櫃》などを活用し除外ゾーンにモンスターを溜め込んでいた。
混沌の黒魔術師》(エラッタ前)とは特に相性がよく《次元融合》で特殊召喚した直後に《次元融合》を回収でき、《混沌の黒魔術師》はフィールドを離れる場合除外されるので墓地を経由せずに即座に呼び戻す事ができる。
ライフコストがあるため普通に使うとループは3回までだがここにライフコストを踏み倒す《魔力倹約術》を絡めると無限ループとなり射出ループのワンキルデッキや【ワールドトランス】に使われた。

現在よりも除外ゾーンへのモンスターの溜め込みが難しかった当時でさえ、様々なワンターンキルデッキに使用され続けた為に2007年3月1日改訂で制限カードに指定された。
その後もダークモンスターの登場により行動のついでに除外ゾーンにモンスターを溜め込みやすくなり、あの【ドグマブレード】系統での活躍、来日する《闇の誘惑》との共存が危険視されたなどの要因が重なった為か2008年9月1日改訂で禁止カードに指定された。
特に《闇の誘惑》とのコンボは海外では猛威を振るっており緊急改訂により突如として禁止カードに指定された程である。
この後は一度も禁止解除されていないが除外ゾーンにモンスターを溜め込むのがあまりにも簡単になり、除外ゾーンは第2の墓地とも言われ発動したらほぼゲームが終了するレベルのパワーがあるため禁止解除はエラッタ無しでは無理と言わざるを得ないだろう。

カード名に融合とついているが融合召喚や融合モンスターに関する効果は一切ない。
現世であるフィールドと異次元である除外ゾーンを融合すると言ったイメージだろうか?
もっともこの名前のせいで融合サポートに対応しており《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》で効果をコピーが可能だったり、《捕食植物ダーリング・コブラ》でサーチすることが可能となっており禁止解除がより不可能な要因となっている。

イラストに描かれているのは《異次元の戦士》と《異次元の女戦士》。
両方とも自身と戦闘したモンスターを除外する効果のためあまり相性は良くない。

一緒に使われたカード


混沌の黒魔術師

最高の相棒とも言えるカード。
エラッタ前は特殊召喚されたら即座に墓地の魔法カードを回収でき、フィールドを離れる場合除外されるため非常に良く噛み合っていた。
禁止カードへ指定されたタイミングは《次元融合》と一緒の改訂だった。

神剣-フェニックスブレード

墓地に存在する時に墓地の戦士族モンスターを2枚除外することで回収できる装備魔法。
おまけとして戦士族限定の攻撃力300アップの装備魔法としても使える。
墓地の戦士族モンスターを除外しつつ手札コストを確保し、《次元融合》による展開を狙うのが【エアブレード】の主な動き。
このコンボは後に開発される【ドグマブレード】【ワールドトランス】にも使われている。

《オーバーロード・フュージョン》

【未来オーバー】で使用された。
未来融合-フューチャー・フュージョン》で墓地肥しを行い、《オーバーロード・フュージョン》で《キメラテック・オーバー・ドラゴン》の融合素材として除外し、その除外したモンスターを《次元融合》で特殊召喚する。
《キメラテック・オーバー・ドラゴン》でのワンショットキルに失敗した時の保険の他にも、《人造人間-サイコ・ショッカー》と《マジック・キャンセラー》を素材にすれば先攻制圧も可能だった。

《封印の黄金櫃》

デッキから好きなカードを除外できるため除外版《おろかな埋葬》の様な運用ができる。
主に《混沌の黒魔術師》を除外していた。

《闇の誘惑》

ドローでデッキを回転させつつ除外ゾーンに闇属性モンスターを送り込む。
このコンボによって海外では緊急改訂で禁止カードに指定された。
日本では来日前に《次元融合》が禁止になったため公式戦でこのコンボが使われることは無かった。


関連カード


《異次元からの帰還》

良く比較される相互互換のカード。
除外されたモンスターを特殊召喚することを「帰還」と言われることもあるのはこのカードから来ていると思われる。
罠カードで発動がワンテンポ遅れる上にライフコストが半分のため序盤に発動すると高くついてしまい、更にエンドフェイズに除外もされてしまう。
しかし、固定のライフコストを指定しないという事はコストを支払えない状況は無く、自分だけ特殊召喚するというこっちならではの利点もある。
日本ではあまり使われていなかったが海外で《次元融合》が禁止指定された際に制限カードに指定されており、日本もそれに倣って制限カードに。
【ドグマブレード】の後継である【ジャンクブレード】のエンドカードとして使用される事もあったが長い間制限カードに留まっていた。
その後、除外ゾーンを高速で溜め込む上に除外されるデメリットすら活用できる【征竜】で発動されたら即死するカードとなったため禁止カードに指定された。
モンスターを除外して効果を使うデッキが増え続けているため征竜がいなくとも禁止指定されるのは時間の問題だったと思われる。

《次元誘爆》

《次元融合》を意識したと思われる調整版の様なカード。
発動コストがライフコストから融合モンスターをEXデッキに戻すになり、特殊召喚できるモンスターは2体までとなっている。
当時は融合モンスターを用意するというコストが重かったが現在ではそこまででもなくなった。
しかし、相手も必ず特殊召喚しないといけないのが最大の弱点で自分だけ一方的に展開できない上に、相手への依存度が大幅に上がり発動が安定しないのも痛い。

《次元融合殺》

名前が良く似たカード。
幻魔の融合モンスターを特殊召喚する効果であり効果に関連性はない。
強いて言うなら「融合する効果を持たない「融合」と名のついたカード」と言った点は共通しているか。

アニメ・漫画において


DMではKCグランプリ編海馬のラストデュエルとなるジーク戦で使用。
2回発動され1回目は《XYZ-ドラゴン・キャノン》の特殊召喚へ繋いだ。
2回目はエンドカードとなり青眼の白龍》を3体と《混沌帝龍-終焉の使者-》と《エメラルド・ドラゴン》の5体を特殊召喚して連続攻撃によりゲームを決めた。

GXではブラック・マジシャン・ガール、ドクター・コレクター、丸藤翔が使用した。
翔は漫画版でも使用している。


追記・修正は相手の《次元融合》でモンスターを特殊召喚してからお願いします。

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最終更新:2024年11月30日 20:35