登録日:2021/10/13 (水) 21:31:19
更新日:2024/09/21 Sat 00:56:10
所要時間:約 84 分で読めるぜ!
兵隊ども、あいつらをブチ殺せ!
ドガドガドガっと殺っちまえ!
大進撃だぜ!オルクだぜ!
いくさだァァァア!
画像出典:画像出典:プラモデル「Warhammer 40K Build+Paint Model Set Series 1 Space Ork Raiders Revell Kits」ボックスアートより
画像出典:アニメ「Hammer and Bolter」 「Old Bale Eye」より
オルクの戦力一覧とは、
ウォーハンマー40Kに登場する異種族の一つである「
オルク」の戦力をまとめたものである。
サヴェッジでタフなオルクの兵士はただ暴力と本能に身をまかせ進軍する。そして、彼らの使用する兵器や武器は、オンボロでポンコツながらもその威力や性能は侮れない。
オルクはどこか馬鹿げた点やデタラメな要素が含まれているが、彼らを侮ってはいけない。その野蛮でかつ暴力に飢えた本能は絶大な破壊をもたらし、敵を完膚なきまで殺戮し尽くすのだ。
概要
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P4,5イラストより
オルクの用いる基本的な戦力単位は「いくさ組」(ウォーバンド)である。これは、人類の軍事用語にてらすと一個中隊相当の戦力である。
固有のいくさ組は「いくさ頭」(ウォーボス)と呼ばれる巨大で好戦的なオルクによって統率されている。いくさ組はさらに「徒党」(モブ)と呼ばれるより小さな集団へと分けられており、それぞれの徒党は、「頭目」(ノブ)または単に「兄貴」(ボス)と呼ばれるオルクによって統率される。
多くの場合、いくさ組は何がしかの部族に所属しているが、一部では特定部族と関わりのないケースもあるようだ。部族は、いくさ頭と呼ばれるオルク…その部族内でもっとも危険で野心的ないくさ頭であり、彼は部族をおさめる族長の地位を自分の力のみで勝ち取らねばならない…。
部族の人数は数百から数百万までと、その大小に大きなへだたりがある。部族が大きくなればなるほどその支配圏も巨大化する傾向にあるからだ。
ある程度大きな部族は、ある大陸、ないしはある惑星全体において支配権を確立してゆく。ある惑星において、そこに住まうオルクの数が多くなると、そこはオルク部族同士の激しい戦争が日常的となる。
最終的に、〈いくさだァァァア!〉(グァーグ!)のどれかに参加するまで、彼らの戦争はけして終わらない。こうしたいくさ組や部族のせめぎ合いの中、これらの枠組みを越えるものがある。
それが氏族である。それぞれの氏族には、オルクの誰もが理解する固有の哲学(“哲学”に代わるより正確な用語を模索中)があるようだ。各氏族の性質には、オルクが持つ特徴のうち何かが飛び抜けて強く反映されている。
たとえばゴフ氏族では、攻撃性とタフさを求め、肉弾戦を“オルクの本領”と呼んで崇敬する。かたやイーヴィルサンは、“スピードこそがすべて”と考えるらしく、強襲戦法と「イカすクルマ」を愛してやまない。
一部のオルクは、彼の氏族が掲げる哲学を追い求めることに身を捧げるようだ。こうしたオルクは、「自分と同じ考えを持つ者」を探しあい、やがて群れをなして新たないくさ組をなす。
こうして作られたいくさ組は、特定の氏族出身者のみからなり、その氏族が掲げる理想や風習を色濃く臭わせる一団となる。
とはいえ、大多数のオルクは、自分の出身氏族が掲げる哲学をあまり……いや、ほとんどまったく気にしていない。彼らにとって、氏族とは、同じ氏族の出身者たちに連帯感を与えると同時に、部族内にいる他グループに喧嘩を売る動機ぐらいのものでしかないのだ。
オルクの〈いくさだァァァア!〉中には、数々のいくさ組が壊滅したり、解散したりするが、生き残ったオルクたちによってすぐさま新しいいくさ組が組織される。こうしたいくさ組は、戦争という名のかくはん器にかかったオルクたちの集団だ…つまり、さまざまな氏族の出身者が混ざっているのである。
実のところ、氏族の異なる者の間では「気に食わない」「なじめない」といった類の敵意が存在している。だが、〈いくさだァァァア!〉というオルク根性丸出しの大いくさにあっては、そうした敵意がさて置かれ、彼らはともに仲間となって戦うのだ…少なくとも、〈いくさだァァァア!〉が終わるまでは。
どのような形であれ〈いくさだァァァア!〉が終了を迎えると、かりそめの同盟関係にあったいくさ組や部族はすぐさま分裂を始める。そのきっかけは、たいてい集団内における氏族間の敵意だ。
ただし、ことに「個性が強い」指導者のもとにある場合、オルク氏族や部族の壁を越えて団結し(または団結させられ)、富と栄光を求めて無頼団になるいくさ組のケースも報告されている。
兵種
画像出典:アニメ「Hammer and Bolter」 「Old Bale Eye」より
【概要】
ウォーボス、すなわち「いくさ頭」の名は、
彼が率いる部族の中で一番デカく、一番強いオルクである事を意味する。
腹心のオルクたちと並んでもなお巨大な彼は、部族でサイコーの武器とウォーギアで身を固めた部族サイキョーのベテラン戦士だ。いくさ頭とは、つまるところ
族長のことであり、族長は自分の部族において、時と場所によらず最高の権限をふるう。
理由は至ってシンプルだ。
いくさ頭が部族で一番デカく、一番強いオルクだからである。
【いくさ頭の本領】
一部のいくさ頭は、「銃をぶっ放すよりも前に、作戦を事前に計画する」というはなれワザをやってのけるが(
それが当たり前だ)、どのいくさ頭にせよ、
彼が真価を見せつけるのは、やはり最前線だ。
たいていのケースでは、いくさが始まるとや、
ガマンしきれなくなったいくさ頭が敵めがけて突進し、手当たり次第にブチ殺してゆくのである。
ただの脳筋
いくさ頭こそ、
オルクがいかなる種族かを一番わかりやすく体現する者であり
、敵か味方かを問わず、ビビりの入った恐れを向けられる究極の戦士に他ならない。
【いくさ頭の条件】
特に強大ないくさ頭は、
「大族長」(ウォーロード)
または
「大親分」(グレイトボス)
の称号を名乗るらしい。彼のもとには、銀河全域に散らばるオルクの軍が続々と入り始める。
そして自分の強さを証明し続ける限り、大族長または大親分と呼ばれるオルクは、恐ろしいまでの規模を誇る軍を配下に収めてゆくのだ。
オルクの実力者がいくさ頭の地位にのし上がるために必要なものは三つ
、
「ほんの少しキレた頭」、「超デカい声」、「力」
が求められる。
どれだけ頭が回るかは、部族のトップにのし上がるうえではそれほど重要ではない。
実際、ほとんどのいくさ頭は、グロックス並みに脳がアレである。では、かくも頭がアレなトップでオルクの軍は機能するのであろうか?
実はちゃんと軍は機能する。なぜなら、いくさ頭の下には
「つまらねぇ裏方仕事」
の数々、例えば敵がどこにいるかだの、予備の弾薬があるかだの、を
こなす部下がいくらでもいるからだ。
つまり中間管理職が一番辛い
【イカしたライフ】
いくさ頭は、常に威圧的な装備に身を固め、たいていは軍旗やエンブレムでゴテゴテに飾りたてた専用バトルワゴンにおさまりながら、軍勢の戦闘でふんぞり返っている。
なぜなら、親玉が凶暴そうに見えれば見えるほど、子分は言う事を聞くからだ。
いくさが終われば、戦利品の山から好きな物をチョイスできるのも、いくさ頭ならではの特権である。いくさ頭が「イカすじゃねぇか。それをよこせ。」と言ったが最後、その品の持ち主だったデススカル氏族の「分捕り屋」(ルータ)が何人かおっ死んだところで問題にはならない。敵をブチのめすことで自分の力を見せつけるために、いくさ頭はいつでもいくさにでかけているが、ごくたまには、“戦う敵がいない時間”というものもある。
そんな時、洞窟などを改装した不潔なホールにあって、いくさ頭はド派手な玉座にバーンと腰を落ち着ける。その周囲には彼の腹心である頭目連中が座り、いくさ頭以下一同、大いに飲み、騒ぎ立てるのだ。
ホールの天井では敵からブン奪った軍旗が揺らめき、そこら中に戦利品が転がっている。この下劣なホールにすえつけられた玉座こそ、いくさ組がしかめっ面で考えを巡らしては、次なるいくさの計画だか何だかを立てる場所なのだ。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P34イラストより
【概要】
デカくてミドリで信じられないほど性格の悪い頭目たちは、ぺーぺーの兵隊たちをシメる存在だ。バトルワゴンに乗って敵陣へと突っ込むにせよ、巨大な「超装甲」(メガアーマー)に身を包むにせよ、獰猛にして恐ろしく頑丈な彼らの突撃は、戦い全体の優勢を変えるほどの力を持つ。
オークの支配者階層は
「ノブ」
、すなわち
「頭目」
と呼ばれる。
いわば他種族での貴族階級にあたる頭目の地位は、「どこでどう産まれた」だの「イカしたお宝を持っている」だのといった事故ではなく、オルク本人の体格がいかにデカく、どれほど好戦的か、そして実際どれほどケンカに強いかによってこそ得られるものだ。
(いわゆる実力主義)
頭目たちは、自分の鉄拳や鉄板入りブーツなどを活用し、格下たちに身の程を教えてやることに余念がないという。部族きってのベテラン頭目たちはいくさ頭直属のボディーガードとなる。
このトップ集団の中にこそ、次なるいくさ頭が控えていることを忘れてはならない。
いくさ頭がくたばった場合、
彼の側近たちの中で最もデカく、かつ強い頭目が自動的にいくさ頭となるのだ。
無論、彼がいくさ頭となる以上、まずは他の頭目たちをブン殴って「格の違い」を教えてやらなければならないが。一方、多くの頭目たちは、頭目同士で群れるのではなく、格下の兵隊を集めて仕切ることを好む。
相手が格下である以上、変なトラブルに巻き込まれる事無く、好き放題にエバリ散らせるからである。
【格下に分からせてやる】
頭目はこの上なくゴーマンであり、格下をイビるのは、彼らの目標のようなものだ。格下ならば、それがオルクでも、グレッチェンでも、スノットリングでも関係ない。
キャーキャーやかましい奴をはじめ、とにかく頭目のカンにさわった奴は、頭目による「個人指導」の対象だ。これらの指導は、ふつう「なんか固えモン」による一撃で済まされる。(たいていは頭目のコブシである)
だが、格下野郎が「重罪」をおかした場合、例えば「頭目の朝メシを持ってくるの忘れた」とか「バラマキ(銃)の弾を詰め忘れた」などに対しては。コブシどころではなく、「チョッパで首チョンパ」の刑が執行されるようだ。
【装備】
その体格のみならず、その装備もオルクが頭目であるかどうかを見分ける手掛かりになる。事実、ある部族において、その頭目よりも兵隊の方が「イカす装備」をしていることは絶対にない。
まんいち兵隊がそうした装備に触れることがあっても、すぐさま頭目に「没収」されてしまうからである。その結果、頭目たちは様々な殺り道具を身におびるのだ。
パワフルなガンをブッ放すのは頭目のたしなみである。リッチな頭目ともなると、恐るべき「コンビウェポン」や「連装シュータ」をブラ下げているものだ。
これらのガンは、どれも敵を一瞬でハチの巣にするか、一瞬で血だまりに変えるほどの威力がある。むろん、頭目たちは白兵戦装備にもがぜんコダワる。
中でも、「
チェーンソー付チョッパ」と「ピストン駆動式パワークロオ」は特に人気らしい。
画像出典:コデックス「オルク4版」(codex:Orks) P31イラストより
【概要】
白兵戦のスリルにヤラれてしまい、そのことばかり考えるようになってしまった頭目の一部は「すげえ頭目」、すなわちメガノブとなる。すげえ頭目は「超装甲」(メガアーマー)と呼ばれるゴッつい「外骨格」(エクソスケルトン)に身を包んでいくさに出るから、スグにそれとわかる。
【超装甲(メガアーマー)】
彼らは超装甲こそ無敵と考えており、よって自分が無敵であると信じてやまない。では、無敵とされる超装甲とは何であろうか。
これは要するに、エンジンで動くピストンと補助
モーター付きのブツであり、着用者にとんでもねえ“バカ力”をもたらすという奴である。超装甲は部族の技術屋が一つ一つ手作業で造るオーダーメイド品で、着用者の体のサイズをちゃんと測ってから、鉄板だの打ち合わせて制作されるものだ。
まあ、サイズ通りに完成するかどうかは別として、仕上がった超装甲は、まあとにかく強そうである。依頼主が集めてきたイカす戦利品打のイカすキルマークだのゴテゴテに飾られたボディ、お気に入りのバラマキがガッチリとハメられた右腕、左腕におさまっているのは一発で首チョンパ確定のナイスなブツ。
場合によっては唸りを上げる「ブチ殺りノコギリ」(キルソウ)をなんと両腕に装着しているやつもいる。サイコーだ。
超装甲を着たすげえ頭目は一人で少なくとも1トンはある。なぜなら、〈帝国〉の「鎧匠」(アーマラー)とは異なり、我らが技術屋は、細かい構造よりもとにかく鉄板のブ厚きを重用視するからだ。
かくもヘヴィな超装甲であるがゆえに、やはり動きはドンくさくなるし、そもそも動きにくい。だが、超重量級ゆえの利点もある。最前線でブチ殺りをカマし始めたら最後、すげえ頭目を止められる敵などほとんどいないのだ。
突撃してくるすげえ頭目に捕まったら最後、どんな兵にも血まみれペーストへと変わる運命が待っている。実際のところ、すげえ頭目が身におびる鋼鉄板の量と厚みはハンパでない。
動きがドンくさいことをのぞいて、彼らに目立つ弱点はないのだ。すげえ頭目の防御力は仲間うちでも有名で、オルクは、敵の砲撃が来るとすげえ頭目の後ろに隠れて身を守るほどだという。
すげえ頭目はいかなる砲撃もジマンの装甲で耐え抜き、爆炎の中から無傷で現れる。そして、いよいよ、彼の血まみれ復讐時間(リベンジタイム)が始まるのだ。
【オルクのステータス】
かくもイカす超装甲であるから、オルク社会において、
自分の超装甲を持つことは、いわばステータスシンボルである。
それゆえに、すげえ頭目は「俺らこそ最強突撃部隊よ」とうそぶき、ただでさえデカい態度がさらにデカくなっているのである。
超装甲が買えていない頭目たちは、すげえ頭目に後ろ指を指しては「あいつはオクビョー者だぜ。あれだけ装甲で固めねぇと怖くていくさができねえんだ。」とヒソヒソやるが、絶対すげえ頭目自身の耳に入らないよう、ずいぶん気を使いながら陰口だ。それというのも、すげえ頭目を敵にまわすとかなりアブナい。
どんなにタフな頭目といえど、すげえ頭目による一発か二発の「チョン切りアタック」でこの世とおさらばだ。
画像出典:TRPG「Only War: Enemies of the Imperium」 表紙イラストより
【概要】
ペインボゥイ、すなわち「激痛野郎」は「医者」(ドク)とも呼ばれるが、
それは彼らが外科手術やエクストリームな歯科治療の専門家であるためだ。
とはいえ“エクストリームな歯科治療”の方は、たいてい外科手術サービスの中に含まれている。
手術台に載せられ、身動きできないように固定され、今まさに開腹治療を受けている患者が、ムリヤリ器具で口をこじ開けられて「グリグリポン」と来るわけだ。なぜ歯を抜かれるか?
理由はシンプルで、外科手術代(キバ)である。
むろん、どこの歯を何本抜くか、といった相談はない。
患者は既に手術中なのだ。「説明と合意」(インフォームド・コンセント)もヘッタクレもないのである。
【医者根性を見せろ】
激痛野郎の医療技術。それは、本能の命ずるまま、トライ&エラーを繰り返しながら身に着けてゆくものであり、長く医療行為に従事する事で会得する「オルク医者根性」からなるものである。
一見まったく違うが、激痛野郎と技術屋は、やることがほとんど同じである。
患者を機械にたとえればスグにわかるはずだ。
激痛野郎は患者の修理と整備、そして改造をやらかす、「肉の技術屋」なのである。
血にまみれた激痛野郎の手に自らの命を預けるのは、それなりのリスクがともなう。
それでもなお、「手足がブッ飛んだ」場合など、シリアスなケガを被ったオルクは、リスクをおかして激痛野郎の元を訪れ、
代わりの手足を付けてもらったり、イカした義手や義足をくっつけてもらうのだ。
ウレシイことに、激痛野郎はたいてい、地元の技術屋からゲットした「最先端」(カッチンエッジ)の義手や義足をそろえている。
唯一ザンネンなのは、こうした最先端をつけてやりたい善意が暴走し、しばしば健康な手足をチョン切る激痛野郎がほとんどであることだ。例えば、「ラットゴットのバクハツレッグマークII」なる最先端の移植を受けたある患者のケース。
彼がケガをしていたのは、足ではなく腕だった。そう、激痛野郎たちは技術屋の造り出すイカした部品をオルクに
あくまでも出たとこまかせの実験として移植することが大好きなのである。
果てには技術屋と手を組み、くたばりそこないを集めて
「サイボオルク」
なる
半分機械になった兵隊
を乱造する激痛野郎も多いらしい。
その範囲は、手足がメカになった程度のものから、オルクの形をした機械っぽい何かまで様々だ。
【戦場における激痛野郎】
激痛野郎が最も脚光を浴びる時、
それは彼がツラを並べる部族が〈いくさだァァァア!〉に参加した時だ。
戦場にあって、激痛野郎はリッチなオルクに雇われ、そのケツについて回る。
うまいこと雇い主がくたばりかけてくれれば、ようやく激痛野郎の出番だ。最前線こそ、激痛野郎が自分の技術を試してウデを磨く最高のヒノキ舞台である。
死にぞこないをつかみ上げ、さび付いた巨大注射器でブスリとやれば治療完了。
適当じゃねぇか
患者はたちまち元気百倍になるのだ。
たぶん、なるはずだ。
言うまでもなく、戦時こそ激痛野郎の稼ぎ時であり、戦争はとにかくもうかる。ガッポガッポもうかるのだ。
【ケンカも余裕でこなすぜ】
もちろん、激痛野郎の仕事は他のオルクを助ける助かるかどうかは別としてことばかりではなく、激痛野郎自身も大喜びで敵との白兵戦へと突っ込んでいく。
殴り合いにおいて激痛野郎は自らの「解剖的知見」をフル活用し、骨ノコと血で錆びたメスを用いて敵をバラバラにする。
器具で傷口を大きく開いて固定すると、ニヤついた激痛野郎は泣き叫ぶ犠牲者の腹の中からよりどりみどりの「柔らかけえブツ」を収穫するのだ。「特製キノコ液」が流し込まれ、哀れな犠牲者の血管は胞子によってたちまち凝固し、注射器の取り付けられたパワークロオは激痛野郎が見定める合間にもカチャカチャと開閉を繰り返している。
この鋭い刃は間もなく肉や骨、そして腱をスパスパと切り裂いていくのである。一方でグレッチェンからなる「お助け小僧」(グロット・オーダリー)たちは負傷者へと群がり、そのビーズのような眼と手術道具をきらめかせながら嬉々として手術の準備を行う。
激痛野郎が敵陣を血みどろにする様子を見たものであれば誰であれ、
このオルク医者が「命の尊さ」なるものに一切興味がないことがよく分かるだろう。
【アレが頭な医者】
激痛野郎は、間違いなく
頭がアレである。
彼らは麻酔を使わない。
激痛野郎いわく、
「そんなモン使ったら、患者が生きているかどうかわかんねえ」
ということだが、これは正しくアレだ。
聴診器つかえよ
不必要なほどに大掛かりな医療道具を揃え、サディスティックな表情で患者の顔を覗き込む姿も、まさにアレである。
患者本人にすれば、ゲンナリとか、そういうレベルの話ではない
そんなわけで、激痛野郎はかなり
ヤバイ連中だが、彼らの技術のおかげで、彼らのアレぶりが目をつむってもらえているようである・・。部族のいくさ頭本人が、おニューのメカ足を移植されたばかりなら、なおさらだ。
【ワル医者(バッドドク)】
変わり者で有名な激痛野郎たちだが、ワル医者のそれと比べれば屁のようなものだ。
「ワル医者」(バッドドク)
と呼ばれる彼らは、数々の医療事故をおこし、不必要な手術をやりまくった結果、部族を追い出されてポンした激痛野郎である。
いわばやぶ医者
部族を追い出されたワル医者は多くの場合「無頼団」(フリーブーターズ)に身を寄せることとなる。
無頼団であれば、ワル医者が過去にどんなアレをやらかしたかも問われることは無いからだ。
無頼団には手術ができるオルクがとにかく不足しているため、どんなリスクがあろうとも喜んでワル医者の手術を受けるだろう。当然ながら、ワル医者の診療とはすなわち手術であり、メタル製の肺だの、新しい頭や手足の追加だの、スクイッグと脳をスゲ替えられたり(これは「スクイッグ脳チカン」と呼ばれおおいに恐怖されている)と、ヤバいうえに不必要な治療をされてしまう。
ちなみに、ワル医者本人は決してカネを取らないことで知られてはいるが、彼を見つけ出すには、相当の金が必要になるだろう。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P36イラストより
【概要】
技術野郎や技術屋とも呼ばれる技術マニ屋たちは機械工学に関する先天的才能を有したオルクたちである。グリーンスキンが用いる機械や武器を発明し、デッチ上げ、整備するのは彼らの仕事であり、技術屋なら誰しも、「他の誰よりもデカくて殺りまくりの武器」を造り出そうと、日々研究だか何だかを繰り返している。
【メク(技術屋)】
技術屋は、正直な話、とにかくテキトーな技師ではあるが、それでも、単なる屑鉄の山をイジリ倒して組み合わせ、リペットやらナットやらをナニして、義足だの砲身だのクルマのシャーシだのを完成させてしまうヒラメキとテクを持った連中だ。かくもテキトーで無計画な工学アプローチのため、オルクの機械は武骨で、いかにも実験的な外見を持つことが多い。
もっとも、それが技術屋たちのスタイルなのだから、意見をさしはさむ余地もないし、特に問題出もなかろう。少なくとも、
技術屋の作った機械や武器は、タウやアエルダリの使う洗練されたテクノロジーと比べたとしても、大体同じくらいの性能を発揮するのだから。
技術屋たちは、あらゆるオルクのいくさ組にとって不可欠の人材である。
なぜなら、
彼らがいなければ、クルマも武器も宇宙船も作れない。
技術屋無くして〈いくさだァァァア!〉もクソもないのだ。技術屋の存在感はとにかく強い。
「修理屋」(スパナー)と呼ばれるショボい技術屋が「放火野郎」(バーナ)や「分捕り屋」(ルータ)たちを引き連れていくさ場に現れることも少なくないし、改造武器の新調や新車の調達を決意したいくさ頭や頭目たちは、すぐさま技術屋のところへ行ってアレやコレやの相談をする。技術屋の腕はたぶん確かだ。
「顧客」の注文通りにブツが仕上がることはまず絶対に無いが、
その時点でダメなのでは?ごくレアなケースをのぞいて、納品されるブツが「マジでイカす」ことに変わりはないからである。技術屋がいくさ場におもむく時は、彼自身の手によって作られた「お気に入り発明品」を持ってゆくのが常だ。
「とにかくヘヴィでなんかフクザツな感じの暴発寸前ガン」
名前長げえわ であるところの「カスタム・メガスラッガ」などはその典型例だが、他にも完全武装のスペースマリーンをバラバラにできる「ブチ殺りノコギリ」(キルソウ)なんかも人気の一品である。
【ビッグメク(すげえ技術屋)】
かくも重要な技術屋であるがゆえに、中には有名になって力をつけてくる技術屋が出てくるのも当然だ。こうしたビッグな技術マニ屋はビッグメク、すなわち「すげえ技術屋」と呼ばれるようになる。
すげえ技術屋のところには、他の技術屋が頭を下げに来たり、見習い野郎や「タイヤ頭」(トレッドヘッド)が群がってくるようになる。さすがに、すげえ技術屋ともなると、そのオルク的テクノロジーの知識と技術はまさにぶっ飛びモノだ。
すげえ技術屋の多くは自分専用の超装甲をバッチリ着込み、摩訶不思議な武器とか、あるいは「なんかぶんぶん言いながら近くのモノを守るブツ」、すなわち「フォースフィールド発生機」をくっつけたりしている。
特にすごいのは「テリーポート・ブラスタ」であり、こいつは獲物(あるいは「獲物だったもの」)を戦場の彼方にブッ飛ばすことが出来るのである。
【技術野郎の作業場(メクボゥイ・ワークショップ)】
技術野郎はデカいレンチや釘の入った袋、後は一人前の度胸さえあれば十分に戦場で仕事を行える。しかし彼らがベストな仕事ぶりを発揮できる場所と言えば、快適かつ無秩序な自分の作業場において他あるまい。
そうした作業場の中でも最大級のものとなるとまさに工業要塞とも言うべき威容を誇り、その中にはスクラップや工具、煙を吐き出す機械や、あとは技術屋がまだ「イジり途中」な作りかけの作品の山で溢れかえっている。
技術野郎たちは不必要なまでにやる気に満ち溢れているため、そこらへんに落ちているものからでも簡単に小さな作業場をデッチ上げてしまう。そのため、いまだ弾丸が飛び交っている戦場にさえも瓦礫から作った掘っ立て作業場が立っているという。
グリーンスキンのクルマはしばしばこうした作業場に乗りつけ、キバの入った袋を技術屋に放り投げるろろもに大声で注文を怒鳴る。すると技術屋と助手の格下たちは大急ぎで叩いたりくっつけたりワイヤーを繋ぎ直したりして、クルマが作業場を出発するまでに追加のおしゃれガンやカリカリのチェーンが施されたエンジン、ゴテゴテ貼り付けられた装甲板といった特製改造を施すのである。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P37イラストより
【概要】
ウィアードボゥイ、すなわち
「奇人野郎」
とは、あらゆるオルクの中で最も「強き内面」をそなえた連中で、オルク社会における「異能者」(サイカ―)だ。奇人野郎は、オルクを始めとするグリーンスキンが無意識レベルで発生させるアレなエネルギーの集中点(フォーカルポイント)である。
このエネルギーをしっかりと認識でき、かつ、自らの体内で共振させることができるのは、奇人野郎だけだ。
彼の周囲にいるオルクの数が多ければ多いほどに、奇人野郎の体内にはより多くのアレなエネルギーが流れ込んで来るらしい。
【爆発するアレなエネルギー】
ションボリな事実であるが、
奇人野郎にはアレなエネルギーを吸い込む能力はあるものの、エネルギーが流れ込んでくる量をコントロールする能力はない。
たとえば、タイマンのスクイッグ大食いコンテストが白熱してきたとしよう。
ムキになって目の前のスクイッグを喰いまくるオルク二人が発生させるエネルギーは、近くでそれを見ている奇人野郎へ自動的に流れ込んでゆく。こうなるとまず、奇人野郎の頭の回りでチカチカする球が現れ、目からパチパチ火花のようなものをたてはじめるから、スグにそれとわかるはずだ。
このままにしていると、じきに奇人野郎の鼻や耳の穴、そして口の中から、可視化したエネルギーがヒョロヒョロ出てきはじめる。この段階に達すると、奇人野郎は自分の体内からアレなエネルギーを追い出さなければならない。
そうしなければ、奇人野郎の頭がバクハツするだけでなく、頭がパァーン!近くにいる他のオルクも頭がボーンしてしまうのだ。
これはあまり都合がよろしくない。
【サイコーなアレ使い】
成人になるまで死なずに済んだラッキーな奇人野郎は、少なくとも、“体内に流れ込んだエネルギーを破壊の力に変えて放出する”方法を心得ている。この能力は、ただでさえサイコな奇人野郎をサイコーな気分にしてくれるが、同時に、ご近所のオルクにとってはメーワクこの上ない。
時と場合によっては、奇人野郎がブッ放したせいで死人が出る、とあってはなおさらである。そんなわけで、奇人野郎たちは、他のオルク住居から離れた「奇人テント」と呼ばれる特別な家であてがわれ、誰かにつきそわれた状態で、かつ自分の体に鈴をつけていないと外出できないことになっている。(鈴が鳴ると、「奇人野郎が近くにいる」ことがわかるのだ。)
奇人野郎のつきそいをやらされるのは、部族でもスジガネ入りの変人や嫌われ者であるのは言うまでもない。
【戦場に轟くアレなパワー】
出撃したいくさ組がいよいよ敵を見つけると、歌だの叫び声だの罵倒だの、わめき声だの靴を踏み鳴らす音だので、とにかくオルクたちはコーフンを表現する。ここで発生するアレなエネルギーの量は相当なもので、こんな時、奇人野郎の脳ミソはバクハツ寸前状態だ。
これが
「いくさトランス」
で、こうなった奇人野郎は特にヤバい。彼の目はなかば飛び出し、フラフラの手足をブラつかせながら敵の方へと早歩きしてゆく。
周囲のオルクが出す騒音がデカくなればなるほど、アレなエネルギーが彼の杖ではぜ回り、臨界点に達した瞬間、奇人野郎はたまりにたまったエネルギーを解放するのだ・・。これは、敵を無数の肉片にブチまける光だの、仲間をゲンキにしてしまう緑のオーラだの、あるいは味方を瞬間移動させたりだとか、はたまたモルク神御自らの怖ええ雄叫びを垂れ流したりというように、様々な形を取る。
まあ、どんな事が起こるにせよ
「奇人野郎を戦場に連れてきゃあ、面白い見せ物が楽しめちゃうぜ。」
という事実だけは、良く知られているようだ。
【アレ頭(ワープヘッド)】
ワープヘッド、すなわち「アレ頭」とは、何度もいくさ場におもむき、くたばらずに生きて帰ってきた奇人野郎のことだ。その頭は完全にサイキックパワーでアレになっている。
根拠のない自信と暴発寸前のアレな感じが合わさって、アレ頭はモーレツな勢いで最前線へ踊りこんでは、気のむくままにサイキックなバクハツをバンバン起こすのだ。理由は単純で、本人が楽しいからである。
オルクはしばしば自己破壊的なまでの興奮に病みつきになる傾向があり、アレ頭の場合は、下手をするとくたばってしまうほどにギリギリな感じでエネルギーを解放することがクセになり、それが楽しくてしかたがない。ゆえに彼らは、いくさ場という部隊をいつも探している。
また、「アレ頭の起こすバクハツだのアレな言動を見る中毒」になったオルクたちも多い。彼らは、アレ頭の行く場所ならどこへでもついて回るだろう。
確かにアレ頭の能力は、デカいミドリの足によってスペースマリーンがペシャンコに踏み潰されたり、アエルダリがなんかネバネバした感じに溶けたり、徒党が戦闘の真っ只中にブッ飛んだりと、見ていて飽きること無い。たまに観客である自分の頭が吹き飛んでしまうのがネックだが、まあ、楽しみの代金と考えれば安いものだ。
いくさ頭の多くは1人か2人のアレ頭を人間大砲として抱えており、これらはアエルダリのように強力なサイキック適性を持つ敵の「オモシロ能力」を邪魔するためにも用いられる。一方でスネークバイト氏族出身者のように迷信深いいくさ頭は、アレ頭のうわ言をゴルクとモルクからの予言と信じ、まるで賢者の助言のように大真面目に従うという。
言うまでもなく、その予言とやらが的中するかどうかは文字通り神のみぞ知るといった感じである。
画像出典:TRPG「Rogue Trader: The Navis Primer」 P60イラストより
【概要】
「兵隊」(ボゥイ)、その名の通りオルクの一般兵だ!
兵隊は大規模な徒党を組んで無秩序に敵へと突っ込んでいく。
兵隊の徒党はたいてい一人の頭目によってシメられている。頭目の仕事は敵の頭を砕き、蹴っ飛ばし、手あたり次第にブチのめしていくことと、目に付く物全てに弾丸をブチ込んでいくこと、そしてうるさい割に何を言ってんだかよくわからない大声で命令を喚き立てることである。
ただの兵隊さえ、オルクはタフきわまりない戦士であり、むきだしの暴力性をもっていかなる敵にも襲いかかってゆく。彼らもそれなりの防具をまとまってはいるが、ツギハギだらけの防弾ジャケットに、鉄板を曲げて造ったアーマープレートだのマーク入りバックプレートだのをつけただけの、実にオソマツなものだ。
では武器はどうか。兵隊は誰しも自分が一級の使い手と考え、おおいにプライドを感じているようだ。もっとも、いったん敵と肉弾戦に入れば、武器のプライドもクソもない。
コブシだろうとツメだろうとキバだろうと、兵隊は考えられるすべての手段を用いて敵を攻撃する。そして、兵隊はコブシだろうがツメだろうがキバだろうが、自分の武器の扱い方をよく心得ているのだ。
たいていの兵隊は、イカすピストル「ブッ放し」(スラッガ)とブルータルな光りモノ「ブッタ切り」で武装している。剣や斧など、ブッタ切りのデザインは様々であるが「ブン回せば手足がちぎれ飛び、振り下ろせば頭をカチ割る」という点でまったく同じだ。
ブッ放しとブッタ切りで武装した兵隊のビッグな徒党が敵に突撃すれば、まあ、かなり散らかることになるだろう。
【バラマキ野郎のトリガーハッピーな時間】
銃に対するオルクの好みは共通している。
ヘヴィ(重くて)でビッグ(大きくて)でノイズがハンパねえ(音がうるさい)銃を、彼らはこよなく愛するのだ。
実際彼らのほとんどは、
うるさい発射音がしない銃など、何のダメージも与えないとすら考えている。
そんなわけで、弾とノイズをまき散らすイカした自動小銃
「バラマキ」(シュータ)
のトリコになってしまう兵隊はけっして少なくない。彼らがいわゆる
「バラマキ野郎」(シュータボゥイ)
だ。
いくさ場にあって、彼らはいつでも殺り相手を探している。とにかく動くモノがあれば、彼らは何のためらいもなくトリガーを引きっぱなしにするだろう。
その名の通り、弾とノイズをバラマキながら、そこに何もなくなるまでとにかく撃ちまくるのだ。かくも「撃ちっぱなし」なバラマキ野郎たちであるが、彼らがバラマキを一番うまく使うのは、射撃の間ではない。
棍棒がわりに振り回して、敵の脳ミソをブチまける時である。けっこうレアなケースになるが、幸運なオルクが、実にビッグでヘヴィなガンをゲットすることもある。
こうした武器のおかげで、徒党はようやくマトモな対人重火器を、時には対戦車攻撃能力すらも持つことになるのだ。そんなヘヴィなウェポンには、大きく分けて二つの人気アイテムがある。
まずは
「ビッグなバラマキ」(ビッグシュータ)。
その名の通り、ハンパねえ速さで弾をバラ撒く機関砲である。そして頼れる
「ロキット発射台」(ロキットランチャ)
もナイスなチョイスだ。
徒党がデカくなればなるほど、こうしたヘヴィなウェポンをかつぐ兵隊も多くなるようである。
【ガッチガチのカテえ野郎】
「カテえ野郎」(アードボゥイ)
と呼ばれる連中についても話しておこう。彼らはその名が示す通り、ありったけの鉄板で身を守っており、軽装備の仲間がくたばるのを尻目にゲラゲラわらうのが大好きな兵隊だ。
いくさ場に転がっていたスクラップのメタルを「アーマー」と呼ぶ彼らは、まるで「歩く磁石」のようなカッコウをしている。他のオルクたちも、そう思ってはいるが、口に出さない方がカシコいこともまた、彼らは心得ているようだ。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P39イラストより
【概要】
グリーンスキンはなぜか炎に強く惹かれる。
炎を見ると何となく楽しい気持ちになるのが普通のオルクだが、中には、ファイアを見るだけでドキドキしてしまい、しまいには自分で火をつけてまわるようになった連中がいる・・。
それが、放火野郎だ。徒党を組んであたりをうろつく放火野郎たちは、名前の通り“放火魔”どもだ。彼らは他人の物を燃やすことをこよなく愛し、持ち主まで燃やせばモウケモノ、とまで考えている。
汚物は消毒だ!!
綺麗なカーブを描く炎のスペクタクルと、黒焦げになるまでクレイジーに踊りまくる犠牲者たちを見るのは、放火野郎の生きがいなのだ。
チャンスがあれば、放火野郎はいつでも他人に火をつけるだろう。
【放火魔たちのアブない装備】
放火野郎たちを他のオルクと見分けることはカンタンだ。彼らはいつでも防熱マスクで顔をおおい、
「バーナ」(オルクが使用する火炎放射器)
を両手でシッカリ抱えているからである。
バーナとは、オイルのまじった炎をガムシャラにブチまける携行用の火炎放射器だ。燃料は液化プロメチウムで、燃料タンクとバーナは太いチューブでつながっている。
放火野郎は、いくさ場で他のオルクと少し離れた所にいるのが常だ。
というより、放火野郎に誰も近寄りたがらない。 近くにいると、砲火野郎にいつ火を付けられるか分かったものではないし、敵の弾が燃料タンクに当たれば最後、
放火野郎自身が火だるまになるからである。
かくもアブない放火野郎であるが、
彼らもオルク社会でツマハジキにされないような振る舞いを身に着けている。
なぜなら、不審火ばかり巻き起こす放火野郎の徒党を、そのまま放っておくいくさ頭などいないからだ。
彼らのバーナは、ただ炎をやたらめったらブチまけるだけではない。「ノズルとバルブをチョイチョイ」といじれば、
青く燃える高熱の火線「スッパリ火」(カッチンフレイム)を出せるようになっている。
「スッパリ火」はハンパなくパワフルで、「メタルなら何でもブッタ切る」という話だ。
【板金工として放火野郎】
実をいうと、オルク社会において、放火野郎たちは板金工でもある。
彼らは、デカい兵器の建造時に鉄板の切り出しや溶接をしたり、戦場での物資回収などで活躍する。
実に重要な役どころになっているのだ。板金工として働く間、彼らは修理屋の親方に雇われて技術野郎の作業場で使うためのスクラップを集める仕事を行い、好きなだけ鉄板をブッタ切り、キノコ
ビールを浴びるほど飲める。
いくさ場においても、放火野郎たちは親方である「修理屋」(スパナー)のカントク下で行動することが義務つけられているらしい。修理屋は、自分が面倒を見ている放火野郎たちがノリノリになって他人に火をつけないよう、良く見張っていなければならないのだ。
【いくさ場における放火野郎】
オルクが使うほとんどの工具がそうであるように、バーナもまた、いくさ場では恐ろしい武器となる。火炎放射器として使えば、木立や建物の中に隠れた敵を根こそぎ燃やすのにサイコーだ。
多人数の放火野郎がイッキにバルブを開けば、そのヤバさたるや言うまでもない。「通り魔放火」も放火野郎の得意ワザだ。
彼らはしばしばトラックやバトルワゴンに乗り込んで敵の戦線へと乗り付け、猛烈な炎によって敵を黒コゲにするのである。他方、敵がヘヴィなアーマーで身を包んでいれば、スペースマリーンなどはその典型例だ。
自慢の「スッパリ火」でスパスパ切り出してやればよい。スッパリ火の効果はすばらしく、放火野郎は別名「缶切り野郎」(カン・オープナー)とまで呼ばれて、最前線で重宝される戦力となっている。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P40イラストより
【概要】
ルータとは、すなわち
「分捕り屋」たちは、あらゆるオルクの中で一番ヘヴィに武装した連中である。
なぜなら、
彼らはベストなウェポンを他の連中から盗みまくっているのだ。
一説によれば、クギから何かで打ち付けられていない限り、あらゆるモノが一瞬で分捕り屋にくすねられてしまうという。じっさい、近くにある物全てが、分捕り屋のターゲットになりうる。
分捕り屋に何かを盗まれたことに気付き、彼と取っ組み合いをしている最中でも、持ち物には気を使うことだ。分捕り屋をブッ飛ばしてスッキリした後、さらにスッキリしている自分に気付くことだろう・・。
フトコロに入れておいた弁当、腰に下げていたブッ放し、さっきまで口の中におさまっていたはずの金歯などがゴッソリ無くなっているからだ。
分捕り屋の多くは、デススカル氏族出身者と相場が決まっている。
むろん、デススカル氏族出身者でない同業者もいるが、そうした連中も、デススカル氏族との結びつきが強い。デススカル氏族はまさに盗人の一族であり、同業の兄弟であれば誰でも、「超カンゲイ」をもって迎え入れるそうだ。
【所有権?なにそれおいしいの?】
分捕り屋は、「所有権」というものについて非常にオープンな考えの持ち主である。
むしろ所有権という概念があるのか?
仮に、
分捕り屋自身が何かを盗まれたとしたら、分捕り屋は自分のモノを盗んだオルクに対して「返せこの野郎」と絶対には言わず、すぐ取り返そうともしない・・。
少なくとも、ドロボー野郎はこちらを見ている間は、この、一種の慣習めいた彼らの行動には理由がある。
ドロボー野郎は、分捕り屋から何かを失敗するという「はなれワザ」を正々堂々をやってのけた。それに対して「返せ」というのは、彼のフェアな盗みに対して失礼に当たる、
というわけだ。
分捕り屋はこれを
「お富の共有」
と呼び、伝統あるオルク文化の誇る一面であると言ってはばからない。ただ、他のオルクに言わせれば、
分捕り屋は結局ただのハレンチな最低コソドロ野郎の集団であり、彼らの「名誉」だの「誇り」だのはスクイッグのグリル焼程度の価値しかないと考えているようだ。
【分捕り屋のドロボーライフ】
分捕り屋の人生は、「盗み」、「物あさり」、「しまい込み」、「売り飛ばし」の連続である。
その結果、
彼らのフトコロは、普通のオルクにしてはかなり温かい。
分捕り屋はオルク製かどうかを問わず、まあとにかくありとあらゆる武器を手に入れてくる。これらの武器はたいていハンパねえ威力であり、やはりハンパねえ高値で取引されるのだ。
オルク社会の転売ヤー
つまり彼らは、オルクの武器商人なのである。
分捕り屋たちは、技術屋たちとも仲がよい。技術屋にすれば、分捕り屋はトップクラスのお得意様にしてサイコーの仕入れ業者でもあるからだ。
分捕り屋たちは、材料となるヘヴィなアレコレを自分で揃えて中の良い技術屋のもとを訪れる。肩で担ぎ上げるヘヴィなウェポンである「デフガン」をこさえてもらうためだ。
デフガンはとにかくデカくてイカす、技術屋魂の集大成である。分捕り屋の持ち込んだ武器がどんなものであろうと、一度はバラバラに分解され、遠くが見えるアレだの反動をナニするコレだの、様々な改造を施され、ほとんどゼロから作り直される。
修理屋の中には自分の
お客様とツルんでいくさ場におもむき、自分の作品がいかにケッサクかを確かめようとする者もいるらしい。デフガンの威力はほとんどクジ引きのようなものであるが、二つのことだけは確かである。
ブッ放すだけで射手の耳がアレになり、向こうにいた敵は確実にオサラバ(死亡)なのだ。
【ドガドガと撃ちまくれ!】
分捕り屋がトリガーを引くと、銃口からは弾丸、ロキット、エネルギー弾が凄まじい嵐のように放たれる。その勢いには思わず分捕り屋自身も驚いてしまうほどだ。
建物や木立は瞬く間に粉砕され、その背後に隠れている歩兵も血まみれの肉の塊と化す。絶え間ない弾丸の嵐によって戦車も穴だらけで走行不能となり、中の乗員や機械もバラバラにされる。
分捕り屋の徒党が一斉に射撃を始めれば、ヒコーキさえもが撃墜され、まるでゴルク神が御自らはたき落としたかのように地面に墜落して巨大な火の玉となるだろう。
【ナルドラックのブチ抜き野郎ども】
“ナルドラックのブチ抜き野郎”
として知られる分捕り屋の徒党は、デススカル氏族のいくさ頭「グラブナッツ」の元で戦っている。彼は工業惑星「ライザ」に侵攻している何十人もの族長の一人だ。
恥知らずと名高い技術屋の「ナルドラック」は、他のオルクのガンを、そいつがまさに撃っている最中にイジくる悪癖で知られている。そうした改造グゼゆえ、ナルドラックの周囲には怪しげな連中が取り巻きとしてうろつくようになっていた。
「ブチ抜き野郎」(ブラスタボゥイズ)たちは自分たちの化け物じみたデフガンにさらなるドガドガを付け加えるために、敵と味方と問わず、生者と死者とを問わずとにかく襲ってかっぱらいを続けている。グラブナッツの部族の中でも彼らはとりわけタチの悪い盗癖によって大いに嫌われている。
「ブチ抜き野郎と目を合わせんじゃねえ。てめえのスティックボムもピンが盗られちまうぞ。」というのが彼らの言い分である。しかしひとたび〈いくさだァァァア!〉の機運が高まり、実際に弾丸が飛び交うようになると、“ナルドラックのブチ抜き野郎”以上に便利な徒党は数少ない。
幸せの青い戦化粧に身を包み、脚を踏みしめ歯を食いしばると、ブチ抜き野郎たちは終わりなき弾丸の嵐を敵に浴びせかけ、コレまでの迷惑が全部チャラになるぐらいの戦果を挙げるのである。まあ少なくとも次にシュータの集団窃盗事件が起きるまでは、であるが。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P41イラストより
【概要】
それなりの射程となかなかの破壊を兼ね備えた
「ロキットランチャ」(オルクにおけるロケットランチャー)
は戦車壊しのお気に入りのウェポンである。だが戦車壊しの中には戦車がブッ壊れる衝撃を肌で感じたいという者もおり、彼らは独自のやり方で敵のクルマにロキットをぶつけようといろいろ試行錯誤している。
「タンクハンマー」はデカい金属の棒の先にロキットをくくり付けたシンプルなブツであり、戦車以外にも敵の頭にブチ込むという使い方もある。タンクハンマーが見事命中した場合、哀れな犠牲者と一緒に持ち主も吹っ飛んでしまうことになるが、しかし戦車壊しもオルクであるからいちいち先のことを考えたりはしない。
一方でボムスクイッグは爆発物を運んで近くの敵戦車へと駆けていくよう訓練されており、運が良ければ自爆に巻き込んでターゲットをドカンできる。
【アブねえロマン】
こと近距離でやり取りをする時に活躍するのが、「強力マグネットで敵タンクにガチャリピタコンとくっついてドカーンとくる」吸着地雷、通称
「戦車壊し爆弾」(タンクバッスタ・ボム)
だ。もしも、戦車壊しの徒党全員が一台の敵ビークルにこいつをくっつけよう物ならほぼ確実に破壊されることになるだろう。
むろん、超近距離での使用により、大爆発するビークルの破片でくたばる戦車壊しも一人や二人ではすまない。だが、それも戦車壊しに聞けばすぐに答えが聞けるはずだ。
「アブねえのはわかってんだよ。それでもヤルのがイカすんだ。」
【一人前までの道】
戦車壊しはあくまでも自称である。
そう名乗るオルク全員が、実際にタンクを撃破したことがあるかというと、そうではない。
だが、こうした「若えの」たちも、ベテラン戦車壊しの後をついてまわりながら、戦車撃破のコーフンと栄光を我がものにせんと、必死こいているのである。そして、初めて戦車を撃破した者は、いくさの後、
「タンマリタンク祭り」
の席へと招かれるという。
壊したタンクの中にいた連中たちをたらふく喰ったり、煙くすぶるエンジンからオイルをガブ飲みするこの儀式を経て、自称の戦車壊しは一人前の戦車壊しとなるのだ。
【コーフン冷めやらぬオルクたち】
オルクは、自分が「サイコーにイカす」と思ったことに執着し、ハマリっぱなしになる性格をしている。こうなると、彼らは自分と似た考えを持つ連中を互いに探して周り、似た者同士で徒党を組み、つるむようになるのだ。
「戦車壊し」は、こうしたオルクのサブカルチャーが産み出したスペシャルな徒党の代表格である。戦車壊しもいわゆる兵隊の徒党であるが、普通のオルクと違い、敵タンクに直撃弾をブチかますスリルと、それが炎に包まれてドカーンといく瞬間のコーフンを体験し、そのトリコになった連中だ。
タンクをドカーンとやった時のフィーリングを戦車壊しに聞けば、彼らの多くは「イナカオルクが、暴れ回るメガドンやスクイゴスを仕留めた時のスリルとコーフンみてえなもんだ。」と言うだろう。つまり、オルクにとって、自分よりも十倍も二十倍もデカい敵をブチ殺った時のコーフンたるや、実にサイコーなのである。
大物のビーストを仕留めたイナカオルクは村の英雄となり、仲間からのあこがれとビビりの対象となるという。そして、イナカオルクの英雄が、獲物のドクロやツメを記念品として身に着けるのと同じく、戦車壊したちもまた、自分がブチ壊した戦車のアレやソレをひっぺがし、記念品として身におびるのだ。
戦車壊しを見れば、それはスグにわかる。彼らが敵の戦車をひっぺがした鉄板をアーマープレートにしていたり、ボルトやナットをアクセサリーにしていたり、自分の体にリベットを打ち込んで、撃墜マークにしたりしているからだ。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P42イラストより
【概要】
オンボロヒコーキの操縦席に体をくくり付け、空中戦に乗り出そうというようなオルクは「特別」な才能の持ち主だと言えるだろう。具体的に言うならば、ちょっとばかりイカれてる。
爆走族の中においてさえ頭がアレと思われているこれらの
エースパイロットは、息を呑むような速度で大空を駆け、目についた敵に(それがどんなにデカくてヤバい敵だろうと)片っ端からケンカを挑むのである。
【名の通った飛行野郎】
銀河の隅から隅に至るまで、頭がアレになった飛行野郎たちは、頭がもげるほどのスピードでカッ飛びながら殺戮をもたらすことを目的にいくさに臨む。多くの飛行野郎は単独で飛ぶ道を選び、「カプチン・キルウィング」「ダ・ブラックバロン」「フライボス・ダッカフラッグ」などの大仰な名前を名乗って敵を恐怖のズンドコに陥れる。
それ以外の飛行野郎たちは
エースパイロット同士で「編隊」(スクワッドロン)を組み、常軌を逸した頻度で出撃を繰り返しながら己が偉業を積み上げていくのである。こうした空の殺戮集団の中でも最も悪名高いものと言えば、「デフ・スクワッドロン」をおいて他ならない。
「飛行司令」(フライボス・コマンダ)「ウズゴブ」に率いられたデフ・スクワッドロンは、昨今で最も名の通った飛行野郎集団だと言えるだろう。いくさ頭「バッドサッグ」といくさ頭「グリムラッグ」の間で行われている血まみれの抗争で何十回もの出撃を生き抜いてきたデフ・スクワッドロンは、スクラップ・アレイへの「ガントバスター爆弾投下」や、いくさ頭グリムラッグの戦艦撃沈(その名も独創的な「グリムラッグ」だ)、そしてグリムラッグの本拠地に500匹のブチ切れスクイッグ投下を成し遂げている。
この銀河には数多くの有名編隊が暴れ回っている。デススカル氏族出身のエース集団「ブルー・ボマーズ」は惑星「
アルマゲドン」の密林においてここ3年ばかり、敵味方を問わず恐れられており、彼らのブリッツァボマー編隊は自殺的な急降下爆撃を繰り返している。バッドブラッグ率いる「ファイアスカル・フライヤ」はトリガーハッピーなイーヴィルサン氏族のパイロットで構成されており、彼らのカッ飛びレースは惑星「ライザ」の数マイル四方を文字通りの火の海にした。
一方惑星「クレネンII」の「帝国騎士」(インペリアルナイト)たちは、ゴフ氏族の飛行野郎集団「ダ・ナッタ」の命知らずな戦いぶりを大いに恐れたという。彼らが行った「カッ飛び
頭突き」(フライング・エッドバッド)によっておびただしい数の騎士甲冑が失われたのだ。
【概要】
グリーンスキン社会の下層を構成する「グレッチェン」ようは「格下野郎」(グロット)は、望むと望まざるとにかかわらず戦いへと巻き込まれることになる。彼らは生まれながらの戦士
というわけではないが、オルクよりは多少はましな射撃の腕を持っており、それゆえ大勢で群れ集まると思った以上に厄介な相手になるだろう。
そうした数の暴力に、グレッチェンの卑劣な攻撃衝動が組み合わさることで、格上にも劣らぬ働きぶりを見せることも、まぁ無いわけではない・・。彼らは、あまりにもショボすぎる戦士としての力を、ありえないくらいの頭数でおぎなう連中だ。
グレッチェンはとにかく臆病で非力なグリーンスキンである。ほとんどの格下野郎は、「いくさ場に行くくらいなら、わしの頭を胞子穴に埋めてくんしゃい」とのたまい、いくさに行くことをとにかく嫌がるものだ。
ただ、グレッチェンもグリーンスキンのはしくれである。「おめえにも自分のガンを持たせてやるよ」などと言われれば、いくさ場での掠奪を夢見て、格下野郎もソノ気になるのだ。
もっとも、ソノ気なろうがなるまいが、ブン殴られてしまうのが怖いので、格下野郎は言われたままに前線へと赴くのである。
【ショボくてザンネンな現実】
グレッチェンに与えられる武器は錆びついたピストル、単純なナイフ、そして運が良くてもラッパ銃ととにかく射程が短いが、これは格下どもがコソコソ隠れること無く戦いに突っ込んでいけるようにというオルクなりの「思いやり」なのである。
ただの特攻願望 グレッチェンは実際のところなかなかの射撃センスを有しているため、オルクがもうちょっとマトモなガンを与えられていれば、敵にとってももう少しちゃんとした脅威になっていたことであろう。
だが、カナシイ現実を明かそう。
格下野郎が実際に最前線で戦うことはほとんどない。
なぜなら、代用の砲弾、弾除け、地雷源撤去など、彼らに課される後方任務はあまりに多いのである。
グレッチェンの群れは基本的に数十人で構成されており、格下どもは金切り声を上げながら敵へとトコトコ駆けていく。
ある程度オツムのしっかりしたグレッチェンともなると「オルクの兄貴に逆らっても良いことはない」という教訓はすでに骨身にしみており、
やる気を見せることことが生き残るコツであるということを理解している。
そして格下であっても、「どこで誰と戦うか」を選ぶ権利はあるのである。
だが残りのグレッチェンはと言えば、大げさに前線任務を嫌がってみせるものの、結局は近くのちび飼いに尻を蹴飛ばされて前へと進むハメになる。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P57イラストより
【概要】
ちび飼いとは、部族の格下野郎たちを管理し、彼らの健康と幸せな生活を守るオルクたちだ。ちび飼いたちは、これを雑用などとは全く思っておらず、自分の仕事を大いに誇っている。
なぜならちび飼いとは、
はるか昔から続く伝統ある職業であり、いつもエバっていられる所も「悪くねえ」からである。
つまりパワハラ役
【ツカミ棒】
ちび飼いは、ただでさえ高圧的な連中であるが、そのうえ彼らは、愛称「ツカミ棒」(グラッバ・スティック)なるシロモノを携えている。これは、長い柄の先にスパイク付きのクロオがついたブツで、器用なちび飼いとなると、これをまるで自分の腕のように使いこなす。
地雷の除去任務を嫌がって逃げ出した格下野郎がいれば、ツカミ棒のひとふりでそいつの首をひっつかみ、そのまま元の場所に放り返すことなど、ちび飼いにかかれば朝メシ前なのだ。多くのちび飼いは地元の技術野郎に話を付け、スティックをおしゃれにアップグレードする。
そうして生まれた「格下つつき棒」(グロット・プロッド)はスティックであれ格下であれ、とにかく手の届くところにいるものであれば誰にでも強烈な電気ショックを与えることができるのだ。言うまでもなく、敵兵が高電圧ショックを食らってうずくまる姿を見るのもちび飼いの大のお気に入りだ。
ひとたび敵が倒れ込んだが最後、ちび飼いは獰猛なるスクイッグハウンドを放つことでこれにとどめを刺すだろう。
画像出典:カードゲーム「Warhammer 40,000: Conquest」runtherdイラストより
【概要】
「アラシ兵隊」ことストームボゥイは、ある程度デカくなった部族に必ずと言っていいほどツラを並べる強襲戦力だ。彼らは、マトモなオルクにすれば、まあ、アレな連中である。
まっとうなオルクならば「ルールなんて知るか。アナーキーは最高だぜ。」、「規律なんてクソ喰らえ。ケンカ上等だぜ。」といった古式ゆかしい社会常識をしっかり身に着けているものだ。
その常識の時点でおかしい
ところがアラシ兵隊はそういった考えに反感を覚え、「規律正しく、統制の取れた行動」だの「目上には文句なしで服従」だのといった“ワルな”生き方に大きな教官とあこがれを抱いているのである。むろん、アラシ兵隊もオルクなので、「我先に敵へ突っ込もうとする」点では、マトモなオルクと変わらない。
ゆえに、アラシ兵隊は、「ロキットパック」なる装備を背負い、誰よりも早く敵のロキットからオイルまじりのファイアがビョロビョロバーンしてオルクを空へと運ぶ装備だ。
【規律にシビレるあこがれる!】
オルクは、人間よりもはるかに速いペースで成長するが、若いオルクの中には、「自分の居場所」を見失う連中が出てくる。こうした若者は、たいてい社会への反抗心を抱くようになり、それがあまりに強いと、アラシ兵隊の兵舎へ飛び込むのだ。
ブラッドアックス氏族やゴフ氏族出身の若者は、もともと軍隊的なノリを好むため、特にその傾向が強い。アラシ兵隊の兵舎は、反骨精神あふれる若者たちにとって夢のような場所である。
「てめえの好きなことをやれ」などという古臭い考えにアキアキした若者たちは、兵舎が押し付ける「規則と規律」の数々にシビレてしまうのだ。かくして、軍隊生活の日々にハマってしまった若者たちは、アラシ兵隊の一員となり、演習だの行進だの、ロキット空中訓練だのでサイコーな毎日を送るのである。
【作戦立案】
普通のオルクは「作戦立案」とか「指揮命令系統」などというアレコレが大キライだ。
「出たとこまかせでドン」こそ、まさにオルクにふさわしく、事前にチマチマ考えたり、何かを予想してそれに備えたり、話す相手を前もって取り決めたりするなど、時間のムダと考えているからである。
むろん、そうした社会通念など、アラシ兵隊たちには通用しない。彼らは作戦を練り、決められた任務を必死こいてこなし、指揮官の命令に従うからである。
大抵の場合、オルクは各々が好き会ってない路や形の服やアーマーをまとい、武器の形や種類も様々だ。しかし、アラシ兵隊たちは全員が同じ色や似た形で装備を統一している。
これもまた、社会に対する反逆心の現れだ。加えて、アラシ兵隊は、普通のオルクからすると訳の分からない話に大きな興味を寄せる。
マトモなオルクならば気にすらしない「敵戦力の規模と位置」などを聞いてくるのだ。行進や靴ミガキを毎日のようにやりまくり、殴られもしないのに、他人の言う事をホイホイ聞くアラシ兵隊たちを見て、まともなオルクたちは笑う。
連中は真剣だから、余計に笑えるのだそうだ。
【空飛ぶオルク】
このように、アラシ兵隊はかなり問題行動(
少なくともオルク社会にとって)を取るオルクたちであるが、いくさ場にあって、アラシ兵隊が頼れる連中であることは変わりない。連中は、日頃の演習の成果とやらを見せようと必死こいて戦うし、ロキットパックのおかげで、チョッ速で敵に突撃をカマすことが確かだからだ。
だが、「空を飛んで突撃」というのが、マトモなオルクからすれば常識はずれである。腹から声を出して武器を振り上げ、地面を踏み鳴らしながら敵に突っ込むことこそ、オルクらしい突撃の作法なのだ。
ただ、どんなに強固な老オルクでも、〈帝国〉の基地や防衛線を攻撃する時に、ロキットパックがどれだけナイスな装備であるかを否定することはできない。オルクの常識から外れてはいても、「空飛ぶオルク」は確かに強いのだ。ただ、唯一ザンネンなのは、アラシ兵隊を助けてくれる数少ないキトクな技術野郎たちの造るロキットパックの安全性である。
どうやら、技術野郎は、ロキットが空中で呼称し、アラシ兵隊が他の奴と衝突したり墜落したりするのをむしろ楽しみにしているようだ。ちなみに、アラシ兵隊の訓論は
「レバーを引け。行くぜと叫べ。後は何とかなる。」
である。やはり結局はオルクなのだ。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P62イラストより
【概要】
オルクの特注部隊と言えば、他の種族が呼ぶ特殊部隊のようなもので、「とにかく汚ねえやり口」を好むという話だ。つまり彼らは、相棒たちと共に草むらの中に身をひそめ、ジリジリ敵に近づいて「スッパリと殺る」のがサイコーに得意なのである。
特注部隊はたくみに姿を隠して「その瞬間」を待つ。敵が気付いたころにはもう遅い。
いきなり姿を現したオルクに敵がチビッている間に、特注部隊は銃だのナイフだので敵をズタズタにしてしまう。特注部隊の奇襲を受けたら最後、敵には反撃チャンスすらないのだ。
【爪弾きにされたオルクたち】
特注部隊が他のオルクたちの間で話題に上ることはほとんどない。たまに話のネタになった時ですら、特注部隊は他の兵隊たちから「気に入らねえ連中」、「ワケがわからん奴ら」という言われ方をされる。
少人数で行動する特注部隊が、他のオルクたちと話すどころか、まず顔を合わせないのも、そんな評判の一因だろう。ほとんどの特注部隊は、自分たちの部族が住む地元を離れ、何か月間もあちこちをグルグルして回るものだ。
極端なケースでは、自分たちのいくさ組を捨て、完全孤立状態で生活する特注部隊もいるらしい。
特注部隊のオルクたちは、珍しいことに「情報」や「予測行動」といった物事を大いに重要視しており、中には他種族の言葉を読めるツワモノまでいるらしい。
そのうえ特注部隊のオルクは「とにかく大人数で敵に突っ込む」ことや「ターボエンジン装備トラックで最前線に誰が一番速く着けるかレース」などに全く興味がない。かわりに彼らは「後ろから音もなく忍び寄って敵のノドをスッパリ」とか「敵勢力圏内でドカンとひと暴れ」などで、敵の後方戦線にパニックを引き起こす事に大きなコーフンを見出している。
「まさかオルクが」といったツラで、ビビった敵の顔が恐怖に固まるのを目のあたりにすること。それこそ、特注部隊のメンバー曰く「サイコーにたまんねえ瞬間」なのだ。
特注部隊の奇襲作戦と言えば、惑星「
アルマゲドン」で恐怖伝説を作り上げた「赤ドクロ特注部隊」(レッドスカル・コマンド)を率いる「スニックロット隊長」の存在も忘れてはならない。
【戦闘における特注部隊】
いくさ場、いや、戦場にあって、特注部隊は敵の歩哨を音もなく排除したり、敵砲座の破壊工作にあたる。特注部隊の見事な破壊作戦や侵入作戦の成果は、その後に続くオルクの総攻撃で明白となろう。
彼らが事前に障害を始末していたおかげで、一人でもたくさんのオルクが、敵をブチのめすのに十分な距離まで近づけるからだ。特注部隊の中でも、特殊な技能を持つメンバーは、その役割を思わせるニックネームを持つ。
「火付け野郎」(ファイアボゥイ)、「スッパリノド切り屋」(スロートスリット)などはその一例だ。こうした、ある意味軍事的な組織とユーモアは特注部隊お得意のセンスである。
そして、そんな特注部隊にあこがれる若きアラシ兵隊は後を絶たない。ゆえに、アラシ兵隊の中には、マトモなオルク社会のマトモな兵隊に戻るのではなく、あえて特注部隊に身を投じる野郎も出てくる。
【様々な装備】
特注部隊の「仕事道具」はオルクらしからぬ精細さにあふれた装備ばかりだ。例えば、サビ防止加工がされた鋼鉄製ナイフを誇らしげに持ち歩くのも、特注部隊ならではの文化だ。
また、彼らはウォーペイントで肌を隠すこともある。血、泥、糞などをストライプ状に塗り付け、周囲の風景に溶け込むのである。
だが、他のオルクはこれが気にいらない。
「サイコーな緑色を隠しクサって敵の目をごまかすなんてありえねえ。」
とフンガイするのである。
特注部隊の「カモ(フラージュ)好き」を認め、その進化をわかってくれるのは、「ブラッドアックス氏族」出身者くらいだ。また、一部の特注部隊は発明家レベルのカモ好きである。
木の枝をグン服にくっつけたり、アレだのナニだのを駆使して身を隠す手段を考案したりと、まあ、オルクなりによくガンバっているのだ。特注部隊も時と場合によってはヘヴィなウェポンを携行することがある。
むろん、彼らはそれをやたらめったらブッ放すわけではない。遮蔽物に立てこもった敵を背後から奇襲して皆殺しにしたり、敵の指揮戦車を「一本釣りでドカン」する時にのみ、彼らはヘヴィなウェポンを用いるのである。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P64イラストより
【概要】
カネ持ちなうえに、性格の悪い野郎は誰かと聞けば、オルクは「そりゃおめえ、フラッシュギットだろ。」と返すだろう。フラッシュギット、すなわち「ギラギラ野郎」どもは、悪趣味に飾りたてた「殺り艦」(キル・クルーザー)に乗り込んで銀河をマタにかけ、そこら中で征服と破壊、掠奪をやらかす非道な連中である。
ギラギラ野郎はチャンスがあれば、いつでも他のオルクたちといくさに出かける。別に彼らが親切だからではない。
他の連中がショボい武器でヒーコラしているのを横目に超パワフルなウェポンを見せびらかしたいだけだ。
【悪趣味なセーカク】
とにかくゴーマンでワガママな性格ゆえ、ギラギラ野郎は自分たちを「オルクの最上流階級」と呼んではばからない。それゆえに、ギラギラ野郎のほとんどは地元の部族をツマミ出されている。
なぜなら、いくさ頭はこういった連中の図々しさとウヌボレに嫌気がさし、ブン殴る気も起きなくなって追放してしまうからだ。こうして部族からツマミ出されたギラギラ野郎は、たいてい「無頼団」のライフを選ぶことになる。
なぜか?理由は簡単だ。
一本の分け前すら渡すことなく、イカしたウェポンをゲットできる可能性が高いからである。
ギラギラ野郎たる者、リッチなギラギラ人生の追及は常識だ。ゆえに、ギラギラ野郎は他人から物をゴーダツするチャンスをいつでも狙っている。
彼らは自分のウェポンを改造する事について強いアレがあり、カネを得るためなら何でもする。裏切り、人殺しなど何でもありだ。
時には、他種族すら「客」としてみなし、傭兵として手を貸すこともある。もっともその場合、彼らは途中で雇い主を裏切り、本来の雇い主のために働くであろう。
【俺様参上】
ギラギラ野郎を見つけるのはカンタンである。ゴテゴテに飾り立てた外見と、あたりにふりまく「オレ偉え」オーラがあるからだ。
彼らは
ピアスだのメダルだの悪趣味なアクセだの毛皮だのアレだので着飾り、自分自身がどれだけ重要人物であるかを記した絵文字プレートをブラブラ下げている。そのうえ悪趣味な帽子までかぶっているとなれば、これはもう見間違いようもない。
ここまでいえばさすがに想像できると思うが、ギラギラ野郎はバッドムーン氏族出身のケースがほとんどだ。
ギラギラ野郎たちとカネであるキバを多く持つリッチなバッドムーン氏族出身のオルクは仲が良い。
最高級のキノコラム酒をグビグビ飲みながら、互いのジマン話を言い合うのである。ギラギラ野郎の「ご来場」は、たいてい彼ら自身が身に着けているモノがジャラジャラチンチンと鳴るので、スグにそれとわかるだろう。
いくさ場で身を隠すことなど、ギラギラ野郎には考えもつかない。持っているモノを他の連中に見せびらかすサイコーの機会なのだ。
音が出ることで、より多くの目がひきつけるなら、それは願ってもない話なのだ。
ギラギラ野郎が連れ回す格下野郎たちですら、バリバリに着飾っている。彼らは、自分の「旦那」がいかにエラいかを吹き回ることで忙しいグレッチェンたちだ。
【おしゃれガンをブッ放せ!】
エラそうに歩き回ること以外にギラギラ野郎が好きなこと。それは、敵をギタギタにする鬼改造ガンをブッ放つことである。
「おしゃれガン」(スナズガン)と彼らが呼ぶこの銃は、例にもれず、一つとして同じ形をしていないが、どれも最強クラスの威力を持つ。ギラギラ野郎はキバ払いがとにかく良いため、技術野郎が気合の入ったベストな改造でむくいるからだ。
ピカピカ新品なおしゃれガンの「試し撃ち」相手になりたくなければ、ギラギラ野郎にそれをする理由を与えないことだ。
【傭兵稼業】
ギラギラ野郎は大抵のオルク部族に傭兵として雇われているが、一方で無頼団のいくさ組の中核を成している。
「無頼賊長」(フリーブーター・ウォーボス)がブチ上げた破壊と略奪のドリームに惹かれ、ギラギラ野郎の徒党が次々とその旗のもとに集っていくのである。
なにしろ無頼団になれば部族内の地位だの何だのとめんどくさいこと言われずに殴り放題盗り放題なのである。そのようなギラギラ野郎の間では、ちょっとした対抗意識がたちまちのっぴきならないレベルにまで悪化してしまう。
余りある攻撃性と卑劣さ、彼らの間での内輪もめや裏切りなどは日常茶飯事である。これらはしばしば破壊行為や意図的な誤射、お宝争奪レースや旧き良き乱闘といった形で現れ、誰かがシメなければ無頼団のいくさ組の組織は瞬く間に空中分解してしまうことになるだろう。
しかし冷酷極まりない無頼賊長が断固として目を光らせている場合、彼らの対抗意識はむしろ強力な武器へと転じる。おおっぴらに略奪をしても無頼賊長にブチ切れられるだけだと悟ったギラギラ野郎たちは、代わりにブチ殺りと略奪において
ライバルを上回る戦果を挙げることに集中するようになる。
腹の底から船唄を歌いつつ、ギラギラ野郎たちは「おしゃれガン」を乱射し、あるいは持ち前の残忍さを活かして殴り合いで敵をブチのめす。その過程で他の
ライバル徒党がいくつか吹っ飛ぶかもしれないが、彼らに言わせればそれは単に「ちょっとした爆発事故」に過ぎないのだ。
いわゆるコラテラルダメージである
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P66イラストより
【概要】
荒々しい猛獣掴みの群れを率いることができるのは、とりわけ獰猛でドギツいオルクのみである。そして猛獣親分こそはまさしく最適の資質を有していると言えよう。
サイボオルク強化や「ターゲッティング・スクイッグ」との接続、そして凶悪な武装の数々により、この咆哮せし怪物はいかに巨大な敵をも単身で打ち倒すのだ。
【スクイッグザウルス】
スクイッグザウルスは単純思考な捕食獣であり、「アダマンタイン」を噛み砕くほどの顎の力と、装甲板に匹敵するほどの分厚い革肌を有している。この怪物は口に入るものなら文字通り何でも喰らい尽くしてしまうだろう。
スクイッグザウルスを騎乗しようと目論むビーストボスは、まずこの怪物を半殺しにして「礼儀」というものを教えてやる必要がある。
やっぱ脳筋
もちろん食われる前にだ。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Beastboss」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
激痛親分はスクイッグ(とスクイッグ関連の怪我人)の外科手術と義体強化を専門としている。急患にも対応できるよう、激痛親分は自らの脚部をピストン駆動の特上義足や一輪車といったパーツでカスタマイズしており、これによって高速医師(ドク)トリンが可能となっている。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Painboss」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
朦朧野郎と話が通じることはほとんどなく、大抵は獲物についての幻視をわめき散らしたり、いくさ組をうろつくスクイッグからお告げを読み取ろうと夢中になっている。とはいえ朦朧野郎が破壊的なエネルギーの使い手であることは間違いない。
彼らは〈いくさだァァァア!〉のエネルギーを引き出して原始的な顕現を練り上げたり、「モルクのガン付け」によって恐るべきエネルギー光線を放ったりするのである。
画像出典:WarhammerCommunityの2021年6月28日記事「Meet the Ork Psykers Who Turn Mighty Heroes into Measley Squigs」より(2021/10/13閲覧)
【概要】
大柄で凶暴、そして好戦的な猛獣掴みは決して侮れない戦力である。こぶし大の砲丸を放つ「ゴツンガン」から、チョッパに取り付けられた回避不能のフックに至るまで、猛獣掴みは獲物を弱らせ、引き倒し、バラバラに解体することを得意としている。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「BeastSnaggaBoy」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
鼻を鳴らす愛騎と、必死にまたがる鞍乗り小僧を引き連れて、スクイノシシ野郎は鉄火場へと駆け抜けていく。彼らがぶん投げる「スティッカ」はロケット推進によって鎧を貫くほどの衝撃力を有し、その後で彼らは筋肉と重量、勢いと暴力性の全てを使って残る敵をペシャンコに踏み潰すのだ。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Squighog Boyz」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
ウォーギア(武器)と防具
【概要】
伝統的なオルクたちは、シンプルな武器を好む。
大半のオルクが持っている近接武器
「チョッパ」
も、多くの場合は重々しい柄に重々しい金属製の斧頭が付いた、要は斧であったり、あるいはリベットがいくつも打ち込まれた棍棒に過ぎなかったりする。
そして「スラッガ」や「シュータ」、「ビッグシュータ」といった射撃武器もまたいずれもシンプルで連射性能に優れ、大口径を特徴とした火器である。オルクにとってガンのやかましさは正確性や威力と同じぐらい重要だ。銃声が猛烈であればあるほど、オルクはその武器が強いに違いないと感じ、それゆえ実際に強い武器として動作するのである。
ガンの音量、連射速度、貫通力といった性能はオルクにとってまとめて
「ダッカ」
という用語に統合されている。
ガンのダッカが大きければ、それは良い武器なのである。
画像出典:コデックス「オルク5版」(codex:Orks) P90イラストより
【近接武器】
鋭いナイフ、スパイク、ノコギリソード、トゲ付き棒など、オルクたちは、バラエティにあふれた数々の手持ち武器を使いこなす。棒の先に石やら何やらをくくりつけたアレから、けたたましい音とともに歯が回転する
チェーンソーまで、実に様々だ。
ただ、片手で使える手持ち武器を、オルクたちはひっくるめて「チョッパ」(ブッタ切り)と呼んでいる。
鋭い鋼鉄製の歯がズラリとそろった、ビッグなアックスだ。ビッグチョッパの強みは、狙いの正確性ではなく、その圧倒的な重量にこそある。
猛獣掴みらが使用する大型のチョッパ。
ストンパに搭載されている巨大なチョッパで、大型の兵器も真っ二つに出来る。
いくさ頭が使用する巨大なチョッパ。
棒の先にロキットをくくりつけた恐るべき武器。このハンマーを振り下ろすことによって、獲物の弱点めがけて正確な一撃を叩きこめるのだ。当たればの話だが
“ツカミ棒”こと「グラッバ・スティック」は、「ラントハード」(ちび飼い)が用いる伝統的な道具の1つであり、棒の届くところにいる連中の首を手当たり次第にしめ上げられるいわば大型マジックハンドだ。
任務を嫌がって逃げ出した格下野郎がいれば、ツカミ棒のひとふりでそいつの首をひっつかみ、そのまま元の場所に放り返すことが可能なのだ。
オルクの使用する巨大な円形の鋸刃で、敵を切り刻む。
より進歩的なラントハードになると、技術屋が発明した“格下つつき棒”、すなわちグロット・プロッドを使いこなす。このシンプルな道具でもって、言うことを聞かない格下野郎の急所をつつけば、一時的な鋭い感電ショックが与えられるのだ。
この棒の電圧はかなりの高さまで上げられるため、戦闘時には恐るべき白兵戦用武器にもなりうる。
巨大なトゲ付きのブチ殺りローラー。ハンパなくヘヴィなバトルワゴンの全重量をこのローラーに乗せることで、行く手をはばむものすべてをゴリゴリに粉砕しながら突き進めるのだ。
パワークロオとは、オルクが使う強化装甲ガントレットだ。オルクを象徴する武器であり、自らのステータスの象徴としても機能する。
オルクはパワークロオを装備するためにしばしば自身の腕を切断する事さえある。武器には2~3枚のスナップブレードから構成されており、ピストン駆動で作動する。
パワーフィストと同様、パワークロオは武器そのものがエネルギーに包まれており、どんな装甲もやすやすと切り裂き、敵を血まみれのペーストへと変えてしまう。
猛獣掴みらが巨大な獲物を狩るために使用する白兵戦武器。
「デフドレッド」(おっかねえ奴)に装備されている大型のパワークロオ。
「デフドレッド」(おっかねえ奴)に装備されている大型のブンブンノコギリ。
「キラーカン」(殺しのカンヅメ)に搭載されている大型のパワークロオ。
メガアーマーなどに組み込まれている回転ノコギリであり、回転刃で敵を切り殺す。
ゴルク神、またはモルク神になぞった名のパワークロオで、ゴルカノート及びモルカノートに搭載されている。
ガズグッカルがかつて装備していた専用のパワークロオ。
「ペインボゥイ」(激痛野郎)たちは、ネトネトした猛毒の汚物がタップリ詰まった巨大注射器(シリンジ)を装備している。
絵文字や戦利品の数々をゴテゴテと飾り、ブチ殺した敵の血によっておめかしされたこの旗を見れば、そのいくさ組がどれだけ危険で極悪か一目で分かるだろう。グァーグ旗を掲げる栄誉は、いくさ頭が最も信を置く頭目の一人に与えられる。
オルクたちにとってグァァァググ旗の意義は重く、信仰心にも近い重要性を持っているという。グァァァグ旗を掲げたオルクたちは、いつもよりなお荒々しく激しい戦いぶりを見せるのだ。
オルクたちは、いくさを愛するのと同じくらい破壊を愛してやまない。このため、オルクたちは巨大なトゲ付き鉄球“ブチ壊しダマ”を搭載したクルマで戦場に乗りこみ、歓声をあげながら敵のビークルや歩兵を粉砕して回るのだ。
ザグストラックが持つバイオニックの両足は、彼が急降下攻撃をしかける時の衝撃をやわらげてくれるだけでなく、敵に強烈な一撃をオミマイするのにも役立つ、実にベンリな道具だ。
スニックロットが持つ、ギザギザとした2本のナイフ。その黒い刀身は人間の腕ほどの長さがあり、彼はこれを「モルク神の牙」(モルクス・ティース)と呼んでいる。
ピストン駆動式の鉤爪は通常のパワークロオと同様の威力を持ちながらも、10メートル近い鎖と発射機構によって銛のように撃ち出すことが可能なパワークロオ。これによって総長たちは遠くにいる敵を刺し貫いてその肉をえぐり取ったり、あるいは運が良ければ丸ごと両断したりして大いに殺戮を楽しむことができる。
特にワルい総長は、スナッガクロオをお目当ての獲物に撃ち込んだ挙句、そのまま鎖を引っ張ることでこれを猛スピードで引き回すことまでやってのける。
アタック・スクイッグはきわめて凶暴かつ貪欲な肉食獣であり、その巨大なアゴで何でも喰いちぎろうとする(しかも、敵の顔に飛びかかっていくよう訓練されていることが多い)
「メガトラック・スクラップジェット」の先端に搭載された
ドリルで、敵に強烈な体当たりで
ドリルを使って攻撃を行う。
[[ドリル]]は男のロマン
各種オルクの戦闘車両に取り付けられた回転ノコギリで、敵の車体や兵士をズタズタに切り裂く。
デフコプタのプロペラそのものを利用して敵を切り刻む恐るべき武器。
「奇人野郎」(ウィアードボゥイ)の体内に溜まったサイキックエネルギーを安全に逃がすために使用する銅製の杖。この杖は通常、ウィアードボーイの上司(通常はウォーボス)からの個人的な贈り物で、ウィアードボーイの服と一緒にベルで飾られている。
この杖があれば、突然の精神エネルギーの爆発に悩まされることなく、日常生活を送ることができるので、ウィアードボーイにとっては大きな安心を得られる。しかしザンネンなことに、これは常に機能しているわけではなく、ウィアードボーイは、あらゆる種類の不可解な活動の焦点となることがある。
彼の命を救うことはできないかもしれないが、その被害は他の場合よりも小さいものになるかもしれない。
モズログの愛騎ビッグチョンパの恐るべき
噛み付きはあらゆる敵を噛み砕くだろう。
ガズグッカルのお気に入りである格下小僧のマカリが持つ軍旗で、その小さな腕を使って必死になって振っている。
特注部隊が持つ特殊な兵器。進路上にあるあらゆる邪魔な物体を引き裂くことができる。
ゾッドグロッドが使用するピストン駆動のつかみ機能付き超高電圧格下つつき棒で、マジックハンドのように敵をつかむことができる。
ハンタリグに乗り込んでいる恐るべき狩人。
ハンタリグを引いている巨大なスクイッグから繰り出される攻撃。
ガズグッカルが腕に装備している大型パワークロオ。あまりの巨大さゆえに完全武装のプライマリス・スペースマリーンさえもバラバラにスライスすることが可能だ。
モズログが腕に装着しているパワークロオ。大きな獣を狩るのに最適である。
激痛親分の義手に装着されたハサミのような形状の武器。
頭目が使用する白兵戦用のパワーウェポン。
スクイノシシ野郎に同乗する鞍乗り小僧が持つ武器、小型のチョッパだったり回転ノコギリだったりと威力は侮れない。
スクイッグホッグ(スクイノシシ)による強烈な
噛み付き攻撃。
【射撃武器】
一般的なオルクの銃で、多種族の扱う銃とは性能が異なる。オルクが自分のシュータを選ぶときは、敵に与えられるダメージがどれだけキョーレツかだけでなく、どれだけ発射音が騒々しいかも重要ポイントとなる。
サイコーのシュータには、危険であることはもちろん、まき散らす騒音の大きさこそが何より求められるのだ。
ビッグシュータとは、ラウドなノイズをまき散らす超ヘヴィな大口径マシンガンだ。ひとたびトリガーを引けば、狂ったような反動と閃光が返ってくる。
ビッグシュータを二連装(ツインリンク)にした単純な構造を持つ武器。
スーパシュータはビッグシュータを大型化したもので、ダッカジェットやブリッツァボマーなどに搭載されている。スーパシュータは飛行野郎によってより大きな音を出せるようにし、より多くの殺戮を引き起こせるようにカスタムされている。
「メガノブ」(すげえ頭目)が持つ改良されたシュータ。
オルクはしばしば、「車体に乗せているガンがとにかくデカい」という理由だけで、そのビークルを分捕ってルーテッド・ワゴンにしてしまう。彼らにしてみると、「デカいモンほどいいモンだ」ということである。
ダッカガンは、ビッグシュータの二連装型で、ウォー
バイクに搭載されている。砲身は2本で、不安定な装着のために射程距離は短いが、その他の性能はビッグシュータと変わりない。
小型軽量の
バイクに搭載されているため、発射すると反動でステアリングが不安定になってしまうが、オルクの
バイク乗りはこれが
バイクの性能を高めていると考えているのだ。
どういう発想だ
「ルータ」(分捕り屋)が肩にかついで装備している大型の重火器。他種族の持つ重火器を中心としてあらゆる素材を集めてデッチ上げたヘヴィなウェポンである。
デフガンは非常に大型なために、装備するには分捕り屋の肩には特殊な器機を組み込む必要がある。デフガンが発射されるたびに物凄い反動があるため、肩に組み込んだ器機によって衝撃を吸収する必要があるからだ。
ストンパの腕部に装備されている巨大な大砲であり、オルクが有する武器の中でも最も長い射程を持つものの一つである。ストンパの主砲として運用され、スーパガトラーやギガシュータと共に装備されることが多い。
ストンパの腕部に装備されている武器の一つであり、巨大なシュータ(バラマキ)として使用されている。すげえ技術屋は通常、ストンパに取り付ける武器としてスーパガトラーよりもギガシュータを選ぶことが多い。
何故なら威力の高い不安定な一斉射撃のスーパガトラーよりも、安定した
バースト射撃を実現するギガシュータのほうが命中精度が高く、実際にはより多くの敵を撃破することが可能だからだ。
ストンパの腕部に装備されている武器の一つであり、巨大な
ガトリング砲で敵をハチの巣にしてしまう。この巨大な
ガトリング砲は大口径弾を信じられないほどの発射速度で撃ち出すことができる。
歩兵や軽車両などは為す術も無く殲滅されてしまう高威力を誇るが、あまりにも発射速度が高いためにどれだけ弾丸を用意してもあっという間に弾切れになってしまう欠点を持つ。
格下野郎の中にも、時代遅れでローテクでホコリまみれの中古ジャンク品をどうにかして買える者たちがいる。ひょっとすると、このガンさえあれば何かを殺せるかもしれない。
もし彼らが“どこからタマが出てくるか”をしっかり覚えているならば。
キラーカンの中には、グロットズーカと呼ばれる超巨大「ブランダーバス」(ラッパ銃)を搭載したものもある。グロットズーカの砲身には、技術屋の工場の床に散らばっていたガラクタがしこたま詰めこまれ、これを散弾のようにしてぶちまけるのだ。
大口径のオルクが持つハンドベルトキャノンで、巨大な爆発性の砲弾を発射する。
バトルワゴンの中には、その砲塔に「殺りたい砲台」(キルカノン)を誇らしげに積んだクルマもある。キルカノンをブッ放せば、オルクの大群が近づく間に、敵歩兵部隊を一撃でブチのめせるだろう。
こうしたすげえ技術屋の武器の中でも最も有名どころといえば「ショックアタックガン」をおいて他にない。なんと、この武器は「物質宇宙を切り裂く」というトンデモない技術を応用した武器だ。
かくなる最新技術を、オルクは科学の発展や星間航行の革命などに利用しなかった・・。これぞ猫に小判
アレになったスノットリングを敵のど真ん中に放り出すための便利な手段として定着したのである。
ショックアタックガンの動作原理はこうだ。まずこのガンは、ほんのわずかだけ非物質空間を貫通するような、細くて狭いフォースフィールドのトンネルを投射する。
トンネルの入り口はショックアタックガンの正面に形成され、その出口はガンをブッ放す者が狙いを定めた場所ならどこにでも出現する。そして特別に集められたスノットリングの群れが、「向こうに行けばメシやお宝がたんまりあるぜ」とそそのかされてトンネルの入り口へと大喜びで駆けていくのだ。
程なくしてスノットリングたちは己の間違いに気付くがもう後の祭りであり、〈歪み〉のケイオスディーモンたちが周囲をウヨウヨしているトンネルを通り抜ける途中で、彼らの小さな小さな脳ミソは限界に達し、出口が開くころにはそこから脱出しようと、まさに死に物狂いになっている。そしてガンをかまえたすげえ技術屋がベストな場所、つまり敵兵士たちの真っただ中にトンネルの出口を出現させると、〈歪み〉によってすっかり頭がアレになったスノットリングたちがそこから勢いよく飛び出し、近くにいる者を手あたり次第に引っかき、切り裂き、噛みつき、コントロール不能におちいって糞尿をブチマケるだろう。(時には、敵兵の内部に出現することさえある)
こうした見境ない実体化が車両の内部で起こった場合、千切れ飛んだ肉や内蔵が内部機構に詰まり、時にはプラズマ反応炉のメルトダウンといった恐ろしい結果をもたらすことになるのである。その様は、すげえ技術屋にとって愉快極まりない。
たまに、技術屋が造り出す武器は、個々のパーツの総和をはるかに超えた、超グレイトなものとなる。これぞ、脅威のオルク・テクノロジー。
こうして完成したカスタム・メガブラスタは、集束されたピュアなエネルギー・ブラストを敵に容赦なくネジリこむのだ。スペースマリーンのターミネイターアーマーを瞬時に蒸発させるほどの威力を誇る一方、不安定でオーバーヒートを起こしやすい欠点を持つ。
カスタム・メガブラスタの大型版で、強力な対戦車兵器として機能する。だが、カスタム・メガブラスタと同様に不安定でオーバーヒートを起こしやすい。
カスタム・メガスラッガは試験的なエネルギー兵器で、カスタム・メガブラスタをピストルサイズにした小型版として使用できる。主に技術屋が使用する。
特注部隊によって用いられるエネルギー兵器。
〈歪み〉を応用した兵器で、敵の体内に小型の〈歪みの亀裂〉(ワープリフト)を発生させる。生じた亀裂が敵の体内をズタズタにしてしまう。
固定陣地から撃ち出す大砲の一種で、たいていのロッバは大型の
モーターやロキットなどの外見を持っている。しかし、より原始的ないくさ組になると、カタパルトやトレビュシェといった投石機をロッバとして使っていることもあるようだが、まあ、効果は同じようなものだ。
ハンタリグに装備されている巨大「ロッパ」。
大砲の一種であるザップガンは、キョーレツかつ出力不安定なエネルギー光線を発射する武器だ。
ロキット(ロケット弾)を発射する兵器で、いわばオルク版のロケットランチャーである。固い棒にロキット発射器をすえつけた兵器で、超シンプルなトリガー・メカニズムによって発射される。
見た目は実に大ざっぱだが、そのぶん使いやすい。まずは“アブなくない方”を自分に向けて、あとはだいたい敵のいる方向めがけてブッ放すだけだ。
ロキットランチャを大型化したものであり、ストンパを始めとした各種オルク兵器に搭載されている。
デフコプタに搭載された四連装
ミサイル。空中にいる敵もこれでドカーンだ。
一線をこえた放火野郎どもが愛してやまない、ビークル搭載型の大型火炎放射器。目標エリア一帯に、燃えさかる燃料を大量にぶちまけることが可能だ。
コンビウェポンの中には、一発分の燃料がこめられたスコーチャをくっつけたモノもあるらしい。
「ブリッツァボマー」に装備されている
ミサイルで、発射された
ミサイルは目標に向かってコークスクリュー回転を行いながら進み、大きな炎の玉となって爆発する。
「フラッシュギット」(ギラギラ野郎)が持つバリバリに鬼改造されたガンである。どれも同じ形はしていないが、他の銃に比べて最強クラスの威力を持つ。
スラッガとはツラの悪い凶悪なガンであり、ツラの悪い凶悪なオルクたちには、まさしくうってつけである。至近距離で敵を撃ち殺してもいいし、相手がくたばるまでスラッガでブン殴り続けてもいい。
メクガンの一種で、サイズと実体度にばらつきのあるエネルギー球を生成し、これを敵部隊へと投射する。エネルギー球には、鉄球のように巨大でありながらもちょっと叩かれた程度の威力でしか無いものであれば、シャボン玉程度の大きさでありながら触れた瞬間に装甲車両をひっくり返すほどの衝撃をもたらすものもある。
「カスタム・ブースタブラスタ」の機体側面に取り付けられた排気管。機体に備えられた「ファイアレバー」を引くことによって、側面の排気管から付近にあるもの全てを飲み込む炎が吐き出される。
バッドラック愛用の「シュータ」(バラマキ)、それが“ゴロし屋”「ダ・リッパ」だ。彼はこの銃で相手を撃ち殺すことをこよなく愛している。
かつては亜人「オグリン」の一人が使用していたリッパーガンだったが、いつの日か、ダ・リッパはバッドラック本人の命すらも奪うだろう。しかし今のところ、この愛銃は彼にとって恐るべき力を秘めた武器の1つにすぎない。
ゴルカノートに装備された「三連装ビッグシュータ」をさらに六本重ねたもの。その砲身は高速で回転しながら弾丸の歩兵であれ、車両であれ、あるいは建造物であれ穴だらけにしてしまう。
スクイッグを撃ち出す手持ち型の武器。「毒吐きスクイッグ」、「
噛み付きスクイッグ」、「ドカーンスクイッグ」の三種類のうち一種を発射することができる。
「ラッカトラック・スクイッグバギー」はラッカトラックの車体にガッチリ固定されており、クルマのガンナーによって操作されるスクイッグ発射装置だ。ありとあらゆるスクイッグを発射することができ、兵器として運用出来るだけでなく、腹を空かせたオルクに対して食料スクイッグを発射することも可能だ。
キバが商人に投げ込まれるとスクイッグが腹を空かせた客の手へと(もしくは直接口の中に)発射される。
バトルワゴンなどの戦闘車両に搭載されている大砲。榴弾または徹甲弾を発射することができる。
カノンを操作するクルーの間では、砲身の中に不発弾を装い、仲間の一人にそれを回収させることをオモシロがっている。何故なら、不発弾を回収するために呼ばれた不運な格下は、必ずと言ってもいいほど、自分が半分埋まった状態でカノンの砲弾を発射させてしまうからだ。
格下は発射された砲弾によって、血まみれのバラバラ肉塊と化してしまうのだ。
カノンの派生であるキルキャノンは巨大な武器で、バトルワゴンやビッグ・トラックスなどの重量級の戦闘車両に搭載されることが多く、オルクの大群が接近する際に敵の歩兵に打撃を与えるために使用される。また、メガドレッドにも搭載されていることも珍しくない。
他のオルクの武器と同様、キルカノンは耳をつんざくような轟音を発し、近くにいる全てのオルクにコーフンとエンターテインメントを提供する。
「デフキラ・ウォートライク」に取り付けられたジェットで攻撃にも転用できる。
合体(コンビ)ウェポンとは、要するに、2つの武器が1つになったものだ。クギで打ちつけて固定されていようが、ヒモやワイヤーでくくりつけられていようが、単純に2つ一緒に持っていようが、とにかくどれもコンビウェポンなのである。
ブームダッカ・スナズワゴンに搭載されている
ガトリング砲の一種で、非常に高い発射速度を持つ赤熱した弾丸の雨を敵にお見舞いすることが可能だ。
カスタム・ブースタブラスタの砲塔に据え付けられた工具兵器で、大人の腕ほどの長さを持つ白熱したリベットを恐るべき速度で発射する。お世辞にも精密な射撃を行える武器
というわけではないが、しかし、その射撃量は命中精度を補って余りあるものだ。
そしてリベットカノンが撃ち出す熱せられたリベットはパワーアーマーさえも貫通するほどの威力を有している。
メガトラック・スクラップジェットの車体に取り付けられたロキットランチャ。
「タンクバッスタ」(戦車壊し)が装備している小型ロキットを発射することが出来るピストル。これを二丁拳銃のように両手で構えて使用するのだ。
オルクが持つ一般的なショットガン。
銃身が短く、ストックが短いか存在しないタイプのショットガン。
メクガンの一種で、スマッシャガンは攻撃対象を局所的なエネルギーバリアで包み込んで空中へと持ち上げる。もし出力が十分に続き、磁極の逆転といったアクシデントが起きなければ、その攻撃対象は見えない拳に握りつぶされたかのように粉砕されるだろう。
メクガンの一種で、より直接的な牽引エネルギーを放射し、しばしば対空兵器として用いられる。このビームに捕らわれた獲物は圧倒的な勢いで地面へと叩きつけられ、粉砕されることになる。
運良く機体全体が捕まらなかったとしても、いくつかの部品が千切れ飛んで空のかなたへと吹き飛ばされてしまうことは覚悟しなければならないだろう。
オルクが使用するエネルギー兵器の一種で、すげえ技術屋の着装するメガアーマーやワズボム・ブラスタジェットに装備されていることが多い。テリーポートの技術をベースにしたこの武器は、対象を〈歪み〉を通じてターゲットを別の座標へと転移される。
これは空高くであることもあれば、すでに物体が存在する場所であることもあり、また体がパーツごとに別々の場所に転移する事さえある。このようにテリーポート・メガブラスタは予測不可能な傾向があるが、他のオルクの武器と同様に効果的である。
「ドカーンスティック」はなかなかに侮れないオルクのショットガンライクな武器だ。至近距離で発射すればこれらはスクイゴスの踏み潰しやトラックの正面衝突が如き威力を発揮し、一回のバクハツで重装歩兵もバラバラにしてしまうことだろう。
ドカーンスティックのやたらと大きい発射音もまたグリーンスキンのお気に入り要素である。
ドカーンスティックを二連装にしたイカした武器で威力も増強している。
「ワズボム・ブラスタジェット」に搭載された重火器。
「メガトラック・スクラップジェット」に取り付けられた
ミサイルで、折れた翼の付け根に装着されている。
「ストンパ」(踏み付け屋)の頭部に装備された巨大で予測不可能な力のビームジェネレーターであり、モルク神がその敵を睨み付けるかのような強力なビームが放たれる。しかし、そのビームは予測不可能であり、1発のビームで装甲を溶かしたと思えば、2発目のビームでガーズメンを倒せなかったりとその威力は安定しない。
ストンパに搭載されている轟音エンジンのパワーを流用して、技術屋は巨大なパワーを得ることに喜びを感じている。そのような壊滅的なパワーは、「アデプトゥス・メカニカス」の強大なタイタンでさえモルクの睨みから放たれるエネルギーの嵐で引き裂くことができるため、オルクの敵は皆、彼らが讃える神々の強大な視線を恐れるのは当然であろう。
ガルガントの頭部に装備された巨大なレーザー砲。チラ見とガン見によって威力が異なる。
猛獣掴みたちが獲物を狩る際に使用する投げ槍の一種。このような銛のような投げ槍には鎖が付いており、より大きな獲物を狩る際に役に立つ。
またスティッカにはロキットブースタが付いており、強力な推進力によって通常よりも遠い距離へと投擲できる。
ハンタリグに搭載されている巨大なスティッカを発射するための砲座付き大砲。
キルリグに設けられているオルクの奇妙なサイキック装置だ。朦朧野郎は敵に向かってパチパチと音を立てるサイキックエネルギーの槍を放つことができる。
ガズグッカルが腕に装備している四連装ダッカガン。あまりにも多くのダッカをばら撒くため、犠牲者は赤い霧となるまで倒れることすら許されない。
【防具】
十分な歯を持っていたオルクは、激痛野郎の外科手術によって一命をとりとめるのみならず、オマケに体の大部分にサイバネティックによる機械化を受けて復活するとか。
イェヴィアーマーの作り方は、まず敵をブチのめす。敵からス
クラップを奪い取ったら、これをテキトーにブッ叩いて形を整え、着用者の体にだいたいフィットさせればバッチリ完成だ。
メクはマジで強力なフォースフィールド発生装置を作ったり、戦場から漁ったりして、ただでさえ固いイボだらけの分厚い肌をさらに念入りに守っている。
メガアーマーとは、強化外骨格(パワード・エクソスケルトン)をヘヴィな装甲板で固めた、要するに、超マッシヴ*で頑丈なパワースーツである。メガアーマーはピストンの力によって駆動する強力なメタル製の手足を備えており、着用者にハンパねえ攻撃力と防御力をもたらしてくれるのだ。
バッドラックのまとうアーマーには、何百本もの金歯を溶かして作った黄金でピカピカにメッキされている。いうまでもなく、これらの金歯は彼が同業の船長どもを蹴り飛ばして、その口から吐き出させたものだ。
オルクたちはしばしば、クルマに超ハードな「装甲屋根」(アードケース)を増設する。
オルクのビークルが装備するところの追加装甲板とは、ただのブ厚い鉄板などをクルマの車体にムリヤリ溶接したものだ。
【その他】
ザグストラック閣下がお使いになられる危険な
ミサイルだ!
進歩的なタンクバッスタたちは、スクイッグが持つ「動くモノは何でも追いかけたい」という生物学的特性に注目し、これを兵器として活用している。
スティックボムとは、棒状の手投げ型グレネードだ。ピンを引っこ抜いて敵に放り投げればドカーンである。不発だった場合でも、ステックボムで敵の頭をブン殴り続ければ、じきにバクハツする。
乗車しているオルクたちの頭上を飛び越えるようにスティックボムを発射する、きわめてテキトーな装置。スティックボムが着弾するのを見るや、オルクたちは一斉にクルマから飛びおり、そのまま敵陣へと殴りこみをカマすのだ。
タンクバッスタが使用する車両をドカーンするための爆弾だ。オルク版の「クラック・グレネード」である。
いわゆるオルクが使用する熱線兵器。バーナを使えば、鉄クズだろうが敵だろうがスパスパポンとスライスできてしまう。
いわゆる
火炎瓶であり、ガラスで造られいる。(スネークバイト氏族のスナズワゴンの場合は陶器である場合もある)中には可燃性の「スクイッグオイル」やどこかから盗んできたプロメチウム、その他グリーンスキンが燃えそうだと思ったものが片っ端から詰め込まれている。
火をつけて投げるとバーナボトルは目標の上でバクハツし、敵をメラメラ燃える炎の地獄へといざなうのだ。
スクイッグ・ハウンドとは、恐るべき訓練がほどこされたスクイッグの一種であり、言うことを聞かない無謀なグレッチェンたちをむさぼり喰らうよう調教されている。
あらゆる種類の様々な修理ツール群。「技術屋」(メク)たちにとって、戦場でクルマに応急修理をカマすことなどお手のものだ。
「ペインボゥイ」(激痛野郎)は見るからに凶悪な手術道具の数々を使いこなして、頑丈なオルクたちの体をジャンジャン修理してゆく。その手並みは、まさに医療のエキスパートと呼ぶにふさわしい。
「ラントハード」(ちび飼い)が持つ格下をシゴくための鞭。
給油小僧たちは、親方マスターである技術屋の道具持ちをつとめている。
「ペインボゥイ」(激痛野郎)はしばしば、グレッチェンのお助け小僧たちを連れ回している。お助け小僧の仕事は、おもにドクのショーバイ道具やスペアの手足などを運ぶことだ。
オルクのビークルが敵の攻撃を受けると、ダメージ部を修理すべく、整備小僧たちがビークルのスキ間からいっせいに飛び出してくる。
バッドラック船長お抱えのグレッチェン。とほうもない量に膨れ上がったバッドラックの財宝と弾薬の山を運ぶには、かなりのグレッチェンが必要だ。
タマ運びの役を押し付けられたグレッチェンは、旦那のために運ぶ予備弾薬の重みで、今にも押しつぶされそうになっている。
オルクのノブたちは、敵にナメられぬよう、戦利品を突き刺す
ポールや鋼鉄製のアゴなどなどを掲げて地位を誇示している。ボスポールを掲げたノブは、自らが率いる徒党内の「起立」(ディッサプリン)をいともカンタンに整えてしまうだろう。
背中にしょったロキットパックの推進力を使い、「ストームボゥイ」(アラシ兵隊)たちはひたすら前へ前へと前進してゆく。
オルクのビークルには、ちょうつがいなどで固定された「長板」(プランク)が備わっていることが多い。この長板を近くにいる敵ビークルなどに渡して橋のようにし、直接殴りこみをしかけるのだ。
ガッチョン・クロオを装備したビークルは、この巨大なツメで敵ビークルをガッチョンと捕まえ、トンズラ不可能の状態に追いこめる。
全員が自尊心のカタマリであるフラッシュギットは、超高価で超フクザツな「照準装置」(ターゲッター)を、自らの眼窩に直結配線している。
イケてるお宝
【概要】
技術野郎の発明品の中でもとりわけイカしたブツは、その強力さゆえにオルク部族の間でたちまち評判となり、やがて伝説の仲間入りを果たすだろう。こうした有名ないくさ道具はしばしば強力な族長から族長へと戦利品の形で渡っていく。
部族はしばしばこうしたお宝を巡って戦いを起こし、これらのお宝の周囲には〈いくさだァァァア!〉が集結することとなるだろう。
すげえ技術屋「バズゴブ」の発明品というウワサの「死ぬほどピカピカシュータ」は2連装の大火力を備えた暴れん坊だ。このガンは鼓膜が破れるほどの轟音と共に弾丸の嵐を吐き出し、持ち主のオルクにエンターテインメントを提供する。
さらにこのシュータからはあまりにも大量の弾丸が飛び出るため、どんなに射撃のヘタなグリーンスキンであっても何発か当たるだろうともっぱらの評判である。
最強族長「ヘッドワッパ」は敵の頭を切り落とすことに関しては抜群の才能を有しており、彼が敵の首級を挙げるたびに手下のオルクたちは大歓声を上げていた。ヘッドワッパと彼の部族は、コーン神のディーモンの大群へ突っ込んでいったのを最後に消息を絶ったが、しかし伝説によれば彼の持ち物であった血まみれのビックチョッパが今なお銀河に出回っているという。
この武器は一見するとただのチョッパだが、装備者の精神の内部では暗き声が語りかけ、持ち主にさらなる暴力への渇望をもたらすという。
「アレ医者グロッツニック」と高名なる技術マニ屋「オルキメデス」が行った記録上唯一の共同実験において、名もなき1体のグリーンスキンが奇妙で強力な全身機械化手術を受けたという。この一種の強化内骨格とも言うべき機械化肉体の最初の持ち主は、ありとあらゆる族長の羨望の的になり、ほどなくしてより強力な
ライバルにブチ殺され奪われた。
このスーパ・サイボオルク・ボディはそれ以来何体ものオルクに移植され、新しい持ち主はこの機械化肉体に自信と耐久力をもたらしてきた。しかし噂によると、このボディを受け継いだオルクは程なくして、激痛野郎にどうかこの内骨格を取り除いてほしいと頼みに来るらしい・・。
コーン神の恩寵を受けた「ソウルグラインダー」のスクラップからオルキメデスが作り上げたこの武器はとにかく破壊力が凄いらしく、いかにもヤバそうな赤い光が漏れているにもかかわらず、この伝説的なパワークロオを装着したいと考えるオルクは後を絶たない。
惑星「
アルマゲドン」におけるオルクと〈帝国〉との戦役である「第二次
アルマゲドン戦役」において、奇人野郎「オドギット」はスペースマリーン戦団の一つである「ブラッドエンジェル」戦団の中隊長「ティコ」をサイコプラズマのゲロ津波で圧倒したことによりその評判を高めた。オドギット自身はその直後に敵の射撃によって焼き尽くされたものの、その遺骨は変人野郎たちによって収集された。
これらの遺骨はその後様々な奇人野郎の持ち物となっており、骨に宿ったオドギットのいくさパワーは持ち主の脳ミソをさらにイカれさせるという。
余計にひどくなるような気が・・・。
いくさ頭「スカ―クラッシャー」が初めて「プライマリス・スペースマリーン」と遭遇した時、このいくさ頭は彼らの耐久力に大いに驚いた。スカ―クラッシャーはこの強ええ獲物との戦いを大いに楽しんだものの、このデカマリーン相手に彼のシュータはゴミクズほどの役にも立たなかった。
そのため彼は技術屋にスペシャルなガンを注文した。技術屋は自動給弾式の弾薬製造装置(おそらくタウの兵器を改造したものだろう)をスカ―クラッシャーのシュータに取り付け、高爆発性の燃料帰化弾薬を発射できるようにし、スカ―クラッシャーはこの弾薬を「ギットストッパ弾」と呼んで大いに愛用したという。
ゴフ氏族の格下「マカリ」は並外れて幸福な旗持ち小僧であり、なんと9歳まで生き延びてきたが、最終的には主人である大族長「ガズグッカル・サラカ」の尻に潰されてその生涯を終えた。親分の尻からマカリの残骸が剥がされた時、マカリが持っていたイカしたボスロールとして仕立て直された。
なお、オリジナルのマカリは死亡したが、その後はガズグッカルの取り巻きによって別の格下をマカリとしてすり替えている。
〈人類の帝国〉における「高等学究院」の訓練施設から略奪された電極コード群は、ブラッドアックス氏族のいくさ頭「モルゴッグ」の命令によりカブトへと組み込まれた。このカブトを被ることにより、モルゴッグの脳ミソには戦略や戦術の極意が降り注ぎ、(インゲンの叫び声や突発的なヴィジョンに苛まれながらも)これらを自由自在に操ることができるようになった。
間もなくモルゴッグの敵は思い知ることになるだろう。デカくて強い怪物よりも危険なのは、デカくて強くて頭の切れる怪物だということを。
ワル技術者「レズメッカ」が開発した赤色塗料はあまりにも鮮烈に赤いため、長い時間見続けていると目にダメージを与えるほどであった。レズメッカの赤はあまりにも赤く、それゆえ彼はこの赤を「赤過ぎ色」(レッダー)と名付け、お気に入りのイェヴィアーマーにこれを塗りたくった。
赤過ぎアーマーの名声をさらに高めるため、この賢けえ技術屋は巨大な蓄電器をこのアーマーに内蔵し、蓄電器に繋がった電源ケーブルのスクイッグ口グリップをクルマのエンジンに装着できるようにした。これによってレズメッカの赤過ぎアーマーを装備しているオルクは自分の愛車をより速く転がせるようになり、さらに周囲の敵に最高な「ビリビリ」をお見舞いできるようになったという。
ゴブショットのラッパ銃を1回発射するためにはまず箱一杯のキバを銃身に込める必要がある。装填されたキバはラッパ銃の内部機構によって金メッキが施され、引き金を引くことでこの奇妙な弾丸が不可避なまでの量で一気に放たれるのだ。
このイカれた武器は単に一発ごとに敵を一掃できるというだけでなく、キバを思う存分バラ撒くことにより、所有者の富を誇示するという役割もあるのである。
デススカル氏族の技術マニ屋「ブラズダック」の持ち物であった「なんでも直し機」は、どんなにボロボロになったクルマさえバッチリ修理できるらしい。オルクにありがちなこととして、このなんでも直し機もまた「こいつはすげえ効くぜ」という思い込みそのものにより実際に効果を発揮するのである。
ちび飼い親分「ブロッグ」は悪名高き「ブンブン爆弾」を開発した天才オルクである。彼は巨大なスティックボムの中に「ブンブンスクイッグ」の巣を丸ごと詰めることで、怒り狂った「バズスクイッグ」の群れを敵陣に解き放つ不安定極まりない装置を作り上げた。
戦いが終わった後、ブンブンスクイッグは帰巣本能によりスティックボム内部の自分の巣に戻るため、格下の「志願者」によって再び回収することも可能である。回収されたブンブン爆弾のスクイッグはキノコスモークによって眠らされ、再び暴れまわる時を待つことになるのだ。
あらゆる「無頼賊長」(フリーブーター・ウォーボス)は自分の海賊旗を持っており、この絵文字旗によって自らの悪名を誇示している。伝説によると、いにしえの海賊旗のなかには強力ないくさエネルギーが宿っているものもあるという。
ワルドクロ海賊旗と呼ばれるこの絵文字旗は元祖の海賊旗と見なされており、その海賊王の最強さを敵に思い知らせるパワーを有している。
猛獣革の
マントは分厚い毛皮や爬虫類の革、突き出したスクイッグのキバやその他おぞましい戦利品の数々をゴテゴテと飾り立てられており、着用者がどれだけ巨大なオルクであってもそのシルエットを見極めることは困難である。
最重量クラスのスペースマリーン車両を素材とし、凶悪なトゲトゲで飾り立てられたこの超装甲は、推進力によって生ける破城槌のように敵陣を蹴散らし、多くの場合そのまま向こう側まで突き抜けてしまう。背中に括り付けられたロキット発射台も大いに役立つはずだ。
サイキック能力
【概要】
奇人野郎や朦朧野郎は〈いくさだァァァア!〉のパワーをため込むことにより、ミドリ色のサイキック爆発を巻き起こしたり、それ以外にも荒々しく圧倒的な効果をもたらすことができる。奇人野郎や朦朧野郎の頭がスティックボムを飲み込んだみたいにバクハツしなければの話であるが。
【〈いくさだァァァア!〉のサイキック体系】
奇人野郎から放出された強烈なエネルギーは戦場を駆け巡り、彼の近くにいた不運な連中のアタマをバクハツさせてしまう。
奇人野郎の体から猛烈ないくさエネルギーが解き放たれ、付近のオルクたちの戦意は更に熱狂的水準まで高められた。
奇人野郎が目を強く閉じると、まばゆい緑色の光が降り注ぎ、唖然としたグリーンスキンたちは気づくと他の場所にいる。
奇人野郎はいくさエネルギーを自分もしくは近くのオルクのコブシへと流し込み、戦車を素手でスクラップに出来るほどの腕力を与える。
奇人野郎の目から緑色のエネルギーが放たれると、敵の頭上に雲を形成する。さらにこの雲は巨大なゴルク(あるいはモルク)のおみ足へと変じると、敵を繰り返し踏み潰すのだ。
ウィアードボゥイの両目が緑色に燃え上がったかと思うと、そこから光り輝くビームが解き放たれる。このビームは、雷の直撃と同等の威力が秘められているのだ。
この奇人野郎は近くの敵に向けて集中し、自分の目に指を突き刺す。哀れなる敵は猛烈な痛みを感じ、一時的に視力を失う。
【猛獣アタマのサイキック体系】
奇人野郎があり得ないほど大きく口を開くと、敵の精神を揺り動かすほどの大音量で雄叫びを発する。その衝撃を前にまとまった思考はもはや不可能であり、敵中にはパニックが広がることだろう。
朦朧野郎が集中すると、ブキミなミドリ色の輝きがその類の周囲に広がり、いくさエネルギーの内圧が高まっていく。破裂寸前のところで朦朧野郎はエネルギーを解放し、周囲の敵を一瞬のうちにズタボロの抜け殻に変えてしまう。
朦朧野郎が巨大なミドリ色のアゴを目の前に召喚する。このアゴは朦朧野郎のピクピク動きに合わせて開いたり閉じたりしている。朦朧野郎が目を細めると、巨大なアゴは敵に向かって突き進み、道中の敵を全て噛み砕いていくのだ。
この朦朧野郎は近くのスクイッグの獣じみた怒りを焚きつける。怒りに燃えるスクイッグたちは、いくさエネルギーによってギラギラと目を輝かせ、乗り手たちが必死にしがみつくなか敵の戦列を引き裂いていく。
朦朧野郎は鼻を空に向け、大げさに匂いをかぐ。するとかすかなミドリ色の輝きが周囲の敵から発せられ、同行する狩人たちにその位置を伝えるのだ。
朦朧野郎は敵をスクイッグの群れに変身させながらゲラゲラと笑い、突然のことにビビり、混乱した獣たちはかつての仲間に襲いかかった後、跳ねて立ち去る。
ビークル、地上兵器
画像出典:アニメ「Hammer and Bolter」 「Old Bale Eye」より
【概要】
野望に満ちた技術親方はどんどん大型の戦闘兵器を作り上げていく。バトルワゴンとガンワゴンは他の種族の戦車や輸送車両に相当するが、ありとあらゆるダッカや近距離用兵装を搭載している。
それよりさらに大きいいくさ砦である。この怪物敵戦車は多くの場合、〈帝国〉の超重戦車の残骸からデッチ上げられる。
その極地とも言うべきが神像兵器である。オルクの神々をかたどって作られた神像兵器は、最小の「ゴルカノート」や「モルカノート」でさえ、装甲と兵装を兼ね備えた死の歩行兵器であり、そのサイズは小型要塞にも匹敵する。
それよりもさらに大型の「ストンパ」ともなると、エンジンルームや射撃デッキにはオルク格下がひしめき、その火力は軍勢すらも消し飛ばせるほどである。神像兵器の中でも最大といえるのが「ガルガント」である。
このタイタン級戦闘兵器は歩みによって地面までもが揺れ、その眼光は惑星の滅亡を啓示する。
【地上兵器】
「細けえことはいいからとりあえずアクセルを全力で踏みな。そんであのトリデの方向に真っ直ぐ走りながらミドリのデカいボタンを押すんだ。そうすりゃショッカが効くにせよ効かないにせよ、てめえは壁の向こうにまっしぐらだぜ!」
【概要】
オルクである以上、一人の例外もなく、誰かをブチのめすことをこよなく愛している。が、兵隊の中にはイーヴィルサン氏族出身者は特に誰かをブチのめしすのと同じくらい、スピードが大好きな連中もいる。
それが「クルマ野郎」(トラックボゥイ)たちだ。軽量フレームのトラックにスシズメ状態で乗り込んで最前線へとブッチ切り、敵に少しでも早く近づく。
それが彼らのスタイルである。
【スピードと独創の車体】
トラックはスピード優先で造られた車両であり、正直スピード以外のことは全く考えていない。乗り心地はサイテーで、装甲はまるで紙同然だ。
それゆえに、一発直撃弾を喰らうだけでスグにアレしてしまい、グルグルドカーンである。
ただ、もともと軽装甲で、ほとんど中身がムキ出しであるため、炎上するトラックから乗員が逃げ出すのはさほど難しくない。
他方、直撃弾を喰らったとしても、ドライバーが愛車にくくり付けたアレだのナニだのがブッ飛ぶくらいで済むこともあるようだ。オルクは実に創造的な連中である。
それゆえに、全く同じ見てくれのトラックは二台とない。
というよりも同じものを二台も造れない。
ただ、全てのトラックには共通点がある。あらゆるトラックは、
車体につり合わないほどの超デカいエンジンと四方を囲む荷台を備えているのだ。
荷台のあたりには、手すりだのアレだのが取り付けられており、荷台に収まりきらなかったオルクがしがみつけるようにもなっている。また、車体の前面にはイカした「角付きドクロ」だの「ギザギザブレード」がつくことも多い。
これは古い時代、彼らが乗騎を様々な戦利品や動物の骨で飾った習わしがいまに伝わっているからだ。
【氏族別のカスタマイズ】
いくさ組においても、クルマ野郎は自分たちのトラックを出身氏族のイメージや自分の好みにあわせてイジリ倒すことで有名である。ゴフ氏族出身者のクルマは、とにかくデカい荷台が特徴的だ。
そのブラックなボディは大抵飾り気がないが、そこら中がグリースにまみれになっており、敵の戦車をブッ潰すための「ブチ壊しダマ」が搭載されている。イーヴィルサン氏族出身者のクルマはまず例外なく「カッ飛びターボエンジン」を積んでおり、ほぼ確実に赤く塗られている。
スネークバイト氏族出身者のクルマは、まるで巨大な動物に見えるように塗られ、縄やスクイッグの皮、木の板などによってサヴェッジなデコレーションがあしらわれるのが常だ。デススカル氏族氏族のクルマは、青く塗られていることを除いては、他氏族のモノと何故かクリソツだ。
盗難品かな?
ブラッドアックス氏族出身者のクルマにはド派手な迷彩模様が施され〈帝国〉の兵器っぽく見えるような装飾が施されている。
彼らはパクリじゃないと否定するだろうが・・。
もっとヤバいのは、やはりバッドムーン氏族出身者のクルマで、スクイッグ革のシート、外付けのラウドスピーカー、発煙パイプ、そして黒と黄色の悪趣味なファイアパターンのペイントと、まさに見るにたえないドギツさ。一方で、無頼団の徒党を運ぶオンボロトラックの中には、側面に渡り板をウィンチで取り付けられている物もあり、これによってグリーンスキンの海賊たちは敵車両と並走し、渡り板を使って乗り込み攻撃を仕掛けるのである。
無頼団の用いるこうした卑劣な戦術によって撃破された戦車や車両は1つや2つではなく、オルク海賊たちは船歌とエンジン音を響かせながら敵の残骸を後にするのだ。
【いくさ場におもむくトラック】
部族の中にはグリーンスキンを戦場へと運ぶために大量のトラックを用いるものもある。トラックの大規模な車列が数マイルに渡って煙を巻き上げている様子はまさに壮観だ。
こうしたトラック軍団の勢いは恐るべきものである。トラックは人間流に言うなれば「高速兵員輸送装甲車両」であり、猛烈な勢いで迫り来るトラックを撃破し尽くすことは不可能に近い。
たとえトラックを1台撃破し、中身のオルクごと吹っ飛ばしたとしても、その間に3台のトラックが迎撃を潜り抜けて敵戦線へと突っ込んでしまうのだから。壊れかけのトラックの中から次々とオルクたちが飛び出すと、驚き戸惑っている敵へと襲いかかる。
その一方で「積み荷」がカラになったトラックもまた、エンジンの動く限り戦場を駆け巡り、ビビった敵に弾丸をブチ込み続けるのだ。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Trukk」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
ウォーバギーとは、要するに戦闘用バギーのことだ。二人乗りで、ウォー
バイクのスピードをそのままに、ありえないほどの火力をそなえたクルマである。ウォーバギーのオーナーとなった爆走族は、誰しもグループで行動することを好む。
周囲のウォーバギー・オーナーたちとツルんでいくさ場におもむき、好き放題に走りまわっては、目につくものすべてをブチ壊すのが彼らのスタイルなのだ。オルクのビークルであるがゆえ、同じ「ウォーバギー」と名がつくものでも、その大きさや形は様々である。
どのウォーバギーにも共通するのは一つ。アレな「操縦野郎」(ドライバー)と、ヘヴィなウェポンをブチかます「射撃野郎」(ガンナー)がその後ろにいることだ。
【車体の特徴】
ほとんどのウォーバギーは、車高の低いシャーシに4本の幅広タイヤをそなえており、積み込まれたエンジンは急加速が可能な「スーパーチャージ」済である。だだっ広い汚染焦土や「工場惑星」(インダストリアルワールド)の舗装道路は、ウォーバギーの独壇場だ。
若い技術屋たちにとって、ウォーバギーの製造はいい腕みがきなる。また、自分の仕上げた「超イカすクルマ」が白兵戦でボコボコにされることを嫌う技術屋にとっても、ウォーバギー製造は実にいい話だ。
戦場を爆走するなか、後部座席の銃座をワイルドにマワし、あたりの敵をジマンのウェポンで撃ちまくるのだから、白兵戦でクルマがアレされることも少ないのである。後部座席に載るガンは二連装だ。
オルクは射撃がヘタだが、二連装にしておけば「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる理論」でカイケツである。
頭数をそろえたウォーバギーの車列が持つ火力はすさまじい。すれちがいざま、最低の悪態とともにありったけのガンを叩きこまれば、たとえ重戦車であっても無傷ではいられないだろう。
画像出典:コデックス「オルク5版」(codex:Orks) P49イラストより
【概要】
「分捕り屋」(ルータ)は、戦場に横たわる故障した敵のビークルを盗み、自分の物にしてしまうエキスパートだ。いくさが片付いた後、オルクの「ねこそぎ拾い隊」たる分捕り屋にとって本当のビジネスタイムが始まる。
何日もかけていくさ場をうろついては、目についたビークルの残骸を回収し、あっちこっちをイジって持ち帰るのだ。こうしてオルクの“持ち物”になった敵ビークルは、文字どおり産まれ変わって戦場に、いや、いくさ場に返り咲くのである・・。
その姿こそ、オルク流のカスタマイズによって「イカす」外見となってはいるが。
ちなみに、オルクの改造は、ビークルの性能をアップする可能性もあるが、逆にダメにしてしまう場合もある
【生まれ変わりしクルマ】
ルーテッド・ワゴン、すなわち「分捕りカー」とは、発想ゆたかな技術野郎がイジリ倒した敵のビークルや、オルクに占拠された元〈帝国〉の工場などで生産される、「メタルなビースト」の総称である。同じく分捕りカーと呼ばれても、それはかつてスペースマリーンの「ライノ」やアストラ・ミリタルムの
キメラだったクルマを改造した兵員輸送車かもしれないし、ワケのわからん絵文字と鉄板で飾りたてられた大口径自走砲かもしれない。
いや、ひょっとしたら反重力エンジン付きのクルマかもしれない。だがまとめて、元となったビークルがどんなものにせよ、技術野郎がイジリ倒し、オルク流のイカす改造を施されてしまえば、結局全部は同じだ。つまり、
「どう動いているか、なぜ動いているかよくわからんが、けっこう強え」
モノであるが、元になったビークルとくらべて
「ぶっちゃけ効率悪くねえか」
なのである。
【氏族ごとの扱い】
言うまでもないことだが、デススカル氏族出身のいくさ頭がシメる部族は、数多くの分捕りカーをそろえているだろう。なぜなら、デス・スカルのオルクは、敵や
ライバルの他氏族からはむろんのこと、お互いの間でも、毎日盗みをはたらいているからだ。
デススカル氏族出身者たちの間で語り継がれるレジェンド分捕り屋といえば、「“ツカミ屋”ガッツバグ」その人であろう。彼はあろうことか「〈帝国〉の「巨兵」(タイタン)をブン捕り、イジり倒したあとに〈帝国〉の軍へブチあてた」という伝説のオルクである。
デススカルの連中は、敵から奪ったブツをイジリ倒し、そのいくさが終わるより早く分捕りカーにして、敵に見せつけてやるのをサイコーの楽しみとしているのだ。彼らが「サイコーに笑いを取れる」としてもてはやすものの一つに「あらかじめ分捕りカーで敵のド真ん中へ乗り付けておき、味方とカンチガイしている敵をひきつけてドカン」がある。
まあ、ひどい話だ。同じく、ブラッドアックス氏族出身者も、分捕りカーを愛してやまない。よく聞かれる話に「スペースマリーンのライノを多数分捕り、それに乗り込んで帝国防衛軍の陣地を強襲した」ブラッドアックス軍の例がある。以来、部族はこの笑い話でもちきりだったそうだ。
ズダボロ精鋭連隊のドラグナッツ大差は、自信のカンペキなカモフラ術で飾った機甲部隊を指揮していたが、これが実にケッサクである。どう見ても不自然な排気煙をモウモウと吹き出している事をのぞいて、それは帝国防衛軍の戦車中隊そのものであった。
画像出典:コデックス「オルク4版」(codex:Orks) P54イラストより
【概要】
「バトルワゴン」という名称は、
重装甲輸送車量から戦車まで、「とにかくデカくて強そうなクルマ」を指す、非常に幅広い意味を持つ言葉である。
バトルワゴンには2つとして完全に同じクルマが存在しないが、しかし多くのバトルワゴンはその特徴によっていくつかのタイプに分類できる。
すなわち敵を吹っ飛ばすか、敵を踏み潰すか、あるいはそれ以外のいろいろできる何かかということだ。オルクの軍と遭遇した時、「ひどい音をたててきしむクローラーをそなえた、冗談みたいなデカいメタルのビースト」を見つけることがあるかもしれない。
それは、多数の銃座を備え、オルクを山盛りにした動く要塞かもしれないし、笑いがこみあげるほどにデカいガンを背負ったものかもしれない。これぞ、オルクのいくさ組が誇る鉄拳、その名も「バトルワゴン」である。
バトルワゴンがいくさで果たす役割は様々であるが、大抵の場合、敵をひき殺すことが第一の任務だ。
【アコガレの対象】
バトルワゴンは例外なくデカく、ヘヴィな造りの超高級品だ。
これらハンパない鋼鉄モンスター野郎は、部族の中でもひときわリッチな重要人物たちの持ち物だ。
もしも、敵がある程度「手ごたえ」のある相手と知ってなお、バトルワゴンを持ち出さないいくさ頭がいれば、彼はそうとうな変わり者である。そもそも、いくさでない時にさえ、いくさ頭はバトルワゴンに乗り込んで自分の縄張りをグルグル回っているほどなのだから。
その目的は言うまでもなく、自分がいかに重要人物かを見せつけ、目についた手下をバトルワゴンの上からドナリつけられるからである。
【ヘヴィな装甲とイカしたカスタマイズ】
バトルワゴンの正面は、あり得ないほどに厚い装甲で守られている。なぜなら、正面から敵に車体をブチ当てることが多いからだ。
また、バトルワゴンを、はるかなる昔、オルクたちが持っていた巨大なビーストと結びつけるオルクは少なくない。そのため、その正面はまさに「顔」であり、鼻っ面を悪趣味なトーテムだのデカいドクロだので飾りたてる風習が今も根強く残っている。
オルクはこれによってクルマがより凶暴に戦うと考えているのである。オルクのクルマの例に漏れず、バトルワゴンにも多種多様な型式が存在するが、
厳密な型式など存在しないと言ったほうが良いかもしれない。
いずれのバトルワゴンも特定の役割に合わせて組み立てられている。
バトルワゴンをデッチ上げた技術屋たちはこうした車両に気宇壮大な名前を付けることを好み、さらに特定の「車種」は銀河中の様々な部族で幅広く用いられている。なぜ特定の車種が広まっているのかは種族の遺伝的記憶によるものか、あるいはオルクが単にビビッときたアイデアを拝借する癖があるせいなのかは不明だ・・。
アサルトワゴン「血まみれカッ飛ばし屋」(ゴアスピーダ)、「ハラ裂き」(ガットリッパ)、「ゴルクの大車輪」(ホイール・オヴ・ゴルク)といった名車に代表されるものは、最も一般的なタイプのバトルワゴンであり、イーヴィルサン氏族やゴフ氏族の御用達のブツだ。とにかくスゲエ加速装置を引っさげているのがポイントで、最前線に多数の兵隊をチョッ速で送り届けられる。
ちなみに、オルクたちの中には、アサルトワゴンを「ジャイアントでメタルなスクイゴス」と考える連中が多いらしく、エンジングリルにキバを並べ、フカすたびに「まるでスクイゴスのあげる鳴き声みてえに」うなるよう調整してあるのだとか。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P44イラストより
【概要】
ボーンブレイカは「ブッ潰し」(クラッシャ)としても知られるバトルワゴンの人気機種である。「コッパみじんカー」(ボーンクラッシャ)、「マヌケ潰し」(ギットマッシャー)といった名車で知られるボーンブレイカは装甲輸送車両としての能力と大火力、そしてトゲトゲのフローラを兼ね備えており、それゆえにオルクたちから一際人気のあるバリエーションである。
しばしばグリーンスキンによる強襲の一番槍として用いられるボーンブレイカは、敵に近づきながら「ロッバ」や「キルカノン」による砲弾の嵐を敵に浴びせかける。降り注ぐ砲弾によって敵の歩兵が遮蔽物に釘付けにされ、車両や要塞に大穴が開けられる中、新しいバクハツが巻き起こるたびにボーンブレイカの集客からは騒々しい歓声が上がるだろう。
しかしボーンブレイカにとっての「本番」は、なんと言っても敵戦線へとこのクルマが激突した時だ。雄叫びを上げるオルクたちがボーンブレイカの乗員スペースから次々に飛び降り、敵へと突撃していく中、ボーンブレイカ自身も彼らを並んで敵へと突っ込んでいく。
歩兵から大砲、そして軽車両に至るまで、敵はこの戦車の「デフローラー」のスパイクに飲み込まれ、ペッタンコに潰されてしまうだろう。ボーンブレイカは赤い残骸をその道筋に残しながら敵戦線を駆け巡り、その背後から血や臓物を巻き上げるのである。
「デフローラー」の回転を維持するためには余計にパワーが必要である。そのためにボーンブレイカは他のバトルワゴンに比べてちょっとばかり壊れやすくなっているが、多くのクルーはそんな弱点は百も承知であり、追加の「修理小僧」(グロットリガー)を積み込むことで戦闘中の修理を行わせている。
他にも車を青く塗りたくったり、運転席に幸運の証であるスクイッグの脚をぶら下げたり、あるいはボーンブレイカの猛獣スピリットに気合を入れるための手ごろな格下野郎をワゴンの燃料タンクに「食わせ」たり、といろいろ対策を講じているのだ。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Bonebreaka」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
ガンワゴンはありったけのビッグなガンや多連装ビックリウェポンを積み込んでいるため輸送能力の大部分が犠牲になっている。ガンワゴンはまさしく重装甲の移動武器庫であり、絶え間なく砲弾を吐き出しながらじわじわと敵を追い詰めるのだ。
装甲に覆われた車内から、このタンクの「観測手」(スポッター)は潜望鏡よ通信グッズを駆使してガンの射撃手に新たな獲物の存在を怒鳴り伝える。ガンワゴンが砲撃を続けることで、敵陣には幾つもの花火が揚がるだろう。
ワゴンの射撃手たちは、足りない射撃の腕を圧倒的な射撃量で補っているのである。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Gunwagon」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
オルクの戦闘車両の一つで、超重量級の砲台を搭載した野戦砲として機能する。基本的にはトラックを大型化・改良を施したもので、陥落穴や瓦礫などで走行が出来るように設計されており、悪路でも難なく走破可能だ。
また標準的なトラックよりも大きく、うるさいビッグなサウンドと、多くの武装を搭載できるように設計されており、兵員輸送車というよりも野戦砲として使用されることが多い。さらに、完全なバトルワゴンを作るための資源やノウハウを有していない多くの技術野郎にとって、ビッグ・トラックは次善の策となる。
〈帝国〉のパターンを(
パクって)模倣したブラッドアックス氏族仕様から、バリバリに鬼カスタマイズされたバッドムーン氏族の銃座まで、様々な技術屋や氏族に好まれるビッグ・トラックのデザインが存在する。また、オルクのスピード狂団の中には、速度が出ないと批判する者もいるが、ゴフ氏族とデススカル氏族の両方がビッグ・トラックを採用している。
ゴフ氏族は巨大な大砲を移動させて素早く前線に赴くことができ、デススカル氏族は大量の戦利品を運搬する運用方法を取っている。ビッグ・トラックは通常、「ビッグシュータ」や「ザップガン」、「スコーチャ」、「キルカノン」のいずれかの武装が施されているが、「スーパカノン」や「フラッカ・ダッカガン」のような重火器を装備することも可能だ。
画像出典:サプリメント「Imperial Armour - Apocalypse II」 P47イラストより
【概要】
オルクにとって、ウォー
バイクは単なる二輪車以上の意味を持つ。
ウォーバイクにまたがる野郎どもはオルクらしからぬことに、愛車に最高クラスのケアをかたむける。
なぜなら、
ウォーバイクはオルクにとって超高級品であるのみならず、アドレナリン全開の鬼スリル満点なスピードを楽しむ上で欠かせない、サイコーの相棒だからである。
ありったけのガンを撃ちまくりながら最前線を
バイクで転がすことは、爆弾とヒコーキでの急降下爆撃と同じくらいエキサイティングであるらしい。
それゆえに、爆走族のメンバーやイーヴィルサン氏族出身のオルクたちは、多くがウォーバイカーなのである。
【バリバリ最速なバイクの性能】
では、ウォー
バイクとはどんなものか。名前から想像がつくとは思うが、これは一人乗り戦闘用
バイクで「二連装ダッカガン」、いわゆる銃機関砲を搭載している。このウェポンは威力こそ「ものすげえ」が、反動も「ものすげえ」。
軽量な
バイクの上で射撃すれば、バランスがアレになる危険性が高い。射撃するたびに
バイクが反動で引っ張られ、スピンだの横スベリだのをしでかすからだ。
しかし、さすがはオルクである。彼らはそれを気にするどころか、それこそが
バイクの楽しみだと言ってはばからない。ウォーバイカーはクセモノぞろいだ。
事実、彼らは、かくも不安定な
バイクにまたがりながらもハンドルから両手を離し、ブッ放しとブッタ切り(または手近な武器)をブン回しながら敵にブチ込む瞬間をこよなく愛しているのだから。ウォーバイカーを他のオルクと見分けるのはカンタンである。
特に、いくさの直後であればなおさらだ、というのも、戦闘の直後、彼のクチビルは「モーレツな風圧」と「エクスタシーなコーフン」で後ろに向かってタルんでしまい、ヘラヘラ笑っているように見える。そのうえ、ギンギンに充血した目は大きく見開かれ、まあ、とにかくヤベえツラになっているのだ。(通称、爆走笑顔)
また、
バイクから降りたウォーバイカーは、その後数時間にわたって体を上下にゆすりながら歩く事でも有名である。理由?
オルクのクルマにサスペンションはついていないのだ。
ウォーバイカーたちは、いくさでない日にさえ、突然ギャーピーわめきだすことでとても有名だ。敵の隊列に突っ込んだ瞬間をふいに思い出し、どうしても叫びたくなって、声が出てしまうのである。
【いくさ場を駆け抜けるウォーバイカー】
いくさ場で、ウォーバイカーは強行偵察や強襲部隊としての役割をこなす。彼らの愛車が吐き出す油まじりの黒い排気ガスは悪名高い。
モウモウとたちこめる排気ガスと土煙は、敵に位置を教えるどころか、逆にバイカーの姿を隠してしまい、敵はバイカーを狙って射撃することすらおぼつかなくなってしまうのだ。排気ガスと土煙の効用は、これだけではない。
ウォーバイカーの多い部族の中には、排気ガスや土煙をうまくコントロールすることで、味方に合図を送り合う手段にする連中もいる。中でも有名なのが“燃えるスカル”なる部族である。
敵の航空機が頭上を通過した際、“燃えるスカル”のウォーバイカーたちは一気に走りまくり、排気ガスと土煙で「くたばれゴミ野郎」(ZOG OFF)と文字をつづっては、敵を地上から挑発したという。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P46イラストより
【概要】
墜落したヒコーキに車輪やガンやらアレコレを取り付けたお手軽にコーフンが味わえるクルマだ。オルクの有する航空戦力は空の恐怖として知られている。
ダッカジェットは雲を突き抜け、敵であれ、味方であれ、あるいはなんかいい感じに置かれたマトっぽい何かであれ、目についたものは片っ端から弾丸を撃ち込んでいく。一方ボマー(爆撃機)は墜落スレスレの低空で戦場を飛び、死の積み荷を敵に「配達」する。
彼ら「飛行野郎」(フライボゥイ)の凶暴性と情熱は大したものであるが、しかしほとんどの飛行野郎には「撃墜されないために必要な何らかの才能」が欠けているというのも確かである。それゆえ戦場には大量のヒコーキの墜落した残骸が転がっており、これらは技術屋やデススカル氏族の分捕り屋にとって格好のスクラップ源になっているのである。
そうした残骸の損傷が比較的軽微であった場合、スピード狂の技術屋はその残骸に車輪やエンジン、あるいはガンや、見つけられる限りの巨大な
ドリルやノコギリをくっつけて、「メガトラック・スクラップジェット」をデッチ上げるだろう。
他の技術屋が作ったヒコーキに車輪をくっ付けただけじゃねぇかというのは言わないのがお約束となっている。
技術屋は自分の発明品にケチを付けられることを何よりも嫌うし、そういうケチを付けた奴はアタマにリベットを打ち込まれたり、あるいはムリヤリ「
テストパイロット席」にくくり付けられたりすることになるからだ。
【イカしたボディーとコーフンのスピード】
メガトラック・スクラップジェットは爆走族と地面に落ちた飛行野郎の間で特に人気である。本機が有するロケット推進の加速力はブッ飛んでいるし、ゴテゴテに作られたガンの火力や、デカい回転
ドリルによって敵戦線を突き抜けるコーフンもかなりのモノであるからだ。
何よりうれしいのは、こいつはモノホンのダッカジェットを買うよりもだいぶキバが安くつくのである。
さらにこのビークルは、機体を失ってションボリな気持ちで地上に戻ってしまった飛行野郎たちに、再び至近距離で敵を撃ちまくる快感を呼び起こさせるセラピー的な役割を担っている。
一方、敵にぶつかる方にハマってしまって再びヒコーキを墜落させてしまう飛行野郎も後を絶たない。メガトラック・スクラップジェットに溶接され、釘留めされ、まあとりあえず何らかの方法でくっつけられているいる武器の数々は恐ろしい威力を有しており、ドライバーは地上に居ながらにして戦闘機の如き機銃掃射をカマすことが出来る。
もし生き残った奴がいたら、その時は
ドリルの出番だ。そして、翼に装着された
ミサイルとロキットが敵中に花火を打ち上げ、血と臓物の雨が降り注ぐ中、
汚ねえ花火だぜ 敵の歩兵部隊は程なくして「敵の歩兵部隊だったもの」になるだろう。
これらの武器はバリケードや装甲車両さえも容易に貫通できるのだ。一方で「格下銃手」(グロットガンナー)はこの車両の後部銃座にくくり付けられており、このグレッチェンは据え付けられたビッグシュータを撃ちまくることで、砲弾神経症で唖然とした敵にとどめを刺す。
あるいはまあ、死体にダンスを踊らせることぐらいはできるだろう。
【地を爆走する飛行野郎】
「ドロック・ダ・ロキット」の名で知られることのブラッドアックス氏族出身のオルクは、かつては部族で最初の飛行野郎であった。ある時彼はお気に入りのダッカジェットで密着機銃掃射を行っていたが、「帝国防衛軍」の「アッティラ連隊」の猛騎兵を追うために細い渓谷へと突っ込んだ結果、ダッカジェットの翼がもぎ取られてしまったのだ。
しかし地面に不時着するついで哀れな帝国防衛軍兵士たちを轢き潰したことで、彼は地上で敵を殺るコーフンに目覚めてしまったのである。早速次の日、彼は自分のキバをすげえ技術屋にありったけ払い、愛機の残骸をメガトラック・スクラップジェットに改造したという。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P48イラストより
【概要】
暴発寸前までオーバーチャージされたエンジンの轟音と、飛び散る火花の音は、「ブームダッカ・スナズワゴン」が近くまで走っている何よりの証拠である。スナズワゴンは異種族から拝借した車両フレームをベースにスクラップを貼り付けた超軽量級チョッ速ビークルであり、
一発でも直撃を喰らえばドライバーはお陀仏間違いなしの割り切った構造をしている。
もちろんどれほど装甲が薄かろうが、
当たらなければどうということはない。某大佐かな?
そしてオルクたちは狂気じみたドリフトやスリップまで利用して見事に敵の猛射撃をすり抜けてみせるのだ。
【イカれ野郎の引き金】
スナズワゴンのドライバーたちは敵陣への一番乗りを目指して熾烈なレースを繰り広げており、大喜びで
アクセルを全開にしながら、ガタガタ揺れる車体に必死にしがみつく。一方で他の乗組員たちもクルマのスピードを全身で感じながら、敵に向かって車両の搭載武器をぶち撒けるときを今か今かと待っているのである。
ブームダッカ・スナズワゴンに搭載されている武器は実質一つだけ。スナズワゴンに搭載されている「メク特製ガン」は「特製」(スペシュール)の名前に恥じない威力を有しているのだ。
メク特製ガンは有り体に言えば巨大なガトリングガンであり、その引き金に握っているのは決まって常にニタニタ笑いを浮かべているイカれ野郎どもである。銃手がトリガーを引きっぱなしにすると、メク特製ガンからは赤熱した弾丸からとめどなく吐き出されるのだ。
スナズワゴンが戦いに突っ込む前にこの弾丸の嵐が敵歩兵を引き裂き、支援車両をスクラップに変える。しかしスナズワゴンの一番怖ええ武器は他にあるのである。
【爆走放火野郎】
このクルマはスピード狂の放火野郎はに大いに人気があり、スナズワゴンのオンボロな車体スペースには足の踏み場もないほどに「バーナボトル」が敷き詰められている。このシンプルながらも非常に効果的な武器は、ガラスのボトル(スネークバイト氏族のスナズワゴンの場合は陶器である場合もある)の中に可燃性の「スクイッグオイル」やどこかから盗んできたプロメチウム、その他グリーンスキンが燃えそうだと思ったものが片っ端から詰め込まれている。
スナズワゴンに乗り込んだ放火野郎の一団は、敵の戦線へとまっすぐ突っ込んで周囲をライトアップする。その結果生じる火炎地獄は敵にとってもスナズワゴンにとっても危険極まりないものであるが、スナズワゴンの通り魔的放火によってもたらされる破壊は敵の兵力と士気を大いに削ぐこととなるだろう。
そのためならばいくらかスナズワゴンが吹っ飛んだところで安い買い物である。だがオルクにとってはそうした戦火さえもがオマケに過ぎない。
オルクたちは好き放題に火を付ければそれだけで満足であり、結果として炎の中で焼け死ぬとしてもほとんど気にすることはないのである。
【放火マニ屋】
技術屋「ビッグパイロ」の操るスナズワゴンの乗組員であるイカれたデススカルたちは“放火マニ屋”の名で知られている。車両だらけのいくさ組において常に先頭集団をキープしている彼らは、周囲にあらゆる物に
ときには自分自身にさえ火を付けようとする明らかにヤバい習性の持ち主だ。
しかしそうした破天荒さの一方で、ビッグパイロにはスナズワゴンのバーナボトルを肝心な時に切らさないよう常に在庫チェックしているという詭弁な一面も存在している。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P49イラストより
【概要】
「カスタム・ブースタブラスタ」は、爆走族がクルマに求める全てを満たしている。すなわち猛烈にチョッ速(ばや)、理不尽なまでに重装備、そして追い越しただけで相手を火ダルマにするパワーである。
それらの要素ゆえに、チョッ速になりてえ、敵を思いっきり吹き飛ばしてえという思いが頭から離れなくなった技術屋にとってこのクルマは特にお気に入りの一台である。こうした技術マニ屋はクルマと一体化したいと願うあまり、自分の体を車体に組み込み、脚全体を車体に置き換えることで半人半馬型のサイボオルクの如き状態になるものもいるという。
【敵にリベットを撃ち込め!】
カスタム・ブースタブラスタのメインウェポンは、砲塔に据え付けられた巨大な「リベットカノン」である。この恐るべき工具兵器は大人の腕ほどの長さを持つ白熱したリベットを恐るべきレート(速度)で発射する。
お世辞にも精密な射撃を行える武器
というわけではないが、しかし、その射撃量は命中精度を補って余りあるものだ。そしてリベットカノンが撃ち出す熱せられたリベットはパワーアーマーさえも貫通するほどの威力を有しているのである。
それゆえカスタム・ブースタブラスタと遭遇した経験を持つ敵の間でリベットカノンは大いに恐れられるようになった。
【イカしたドラテクで殺っちまえ】
運良くリベットカノンの射撃を避けられたとしても、自分が安全だと思うのはまだ早い。ブースタブラスタは機動力と殺傷力を兼ね備えたバギーであり、操縦者は近距離で敵を翻弄するための様々な汚ねえトリックを駆使するからである。
ブースタブラスタが敵へと突っ込んでいくと、乗組員たちは「焼いちまえ!焼いちまえ!焼いちまえ!」と一斉に合唱する。そして首がもげそうなスピードでバギーが敵を追い抜くと、客席に陣取っている格下が邪悪な笑みを浮かべつつ「ファイアレバー」を引くのである。
そうすると機体側面の排気口から、付近にあるもの全てを飲み込む炎が吐き出されるのだ。それゆえカスタム・ブースタブラスタの走った道筋には2本の炎の筋が残され、戦場に置かれた弾薬箱や燃料バレル、爆発物保管箱を次々と焼き払っていく。
カスタム・ブースタブラスタで構成された「爆走レース組」(スピードモブ)が敵戦線を蹂躙すると、爆走族が「メラメラハイウェイ」と呼ぶ炎の筋が形成されるという。
【イーヴィルサンの愛馬】
カスタム・ブースタブラスタはイーヴィルサン氏族のいくさメソッドに完璧に合致しているため、イーヴィルサンのいくさ組において特に多く見受けられる。こうしたいくさ組の多くは複数のブースタブラスタと爆走レース組を擁しており、彼らは排気噴煙をモウモウと吐き出しながら、イーヴィルサン氏族のウォーバイカーに先立って敵へと突撃していく。
こうした機械化部隊は圧倒的な火力と獣じみた笑みによって全てを蹂躙する事だろう。
【技術野郎ロックジョオ】
キズだらけな技術野郎「ロックジョオ」の血管にはオイルが流れているともっぱらの評判である。惑星「スカレックスVI」出身のロックジョオはかつて「グレイト・ガルガント」の乗組員であったが、「ウォーロード級タイタン」の巨砲によってグレイト・ガルガントは壮大な爆散を遂げた。
この爆発によりロックジョオはまるで隕石のように空へと投げ出され、そしこの壮絶な体験の中で彼はスピードへの猛烈な欲求を育むに至った。そして今、ブースタブラスタに自らをワイヤー接続したロックジョオは、獲物を次々に刈り取りながら高オクタンな喜びに浸っているのだ。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P50イラストより
【概要】
「ショックジャンプ・ドラッグスタ」は、技術マニ屋の2つの得意分野、すなわちべらぼうに速いスピードと常軌を逸した武器の数々を組み合わせたクルマである。それゆえスピード狂団の技術野郎の間でショックジャンプ・ドラッグスタが最も人気のある車種だというのも決して不思議な事ではあるまい。
非オルク的な分類をするとするならば、ショックジャンプ・ドラッグスタは非常に強力な装甲戦闘車両に当たる。敵の銃火や敵車両との衝突にも耐えられるように堅牢に作られているこの車両は、同時に自殺的なまでの加速性能を誇ってもいる。
この車両に搭載されているロキットランチャは同サイズの敵車両を一撃で粉砕するだけの対戦車能力を有している一方で、ホイールブレイドは足元の敵車両を次々に刈り取ることができる。
【恐るべき〈歪み〉の技術】
ショックジャンプ・ドラッグスタを真に恐るべき兵器足らしめているのは、「ショックアタック技術」の意欲的導入である。ドラッグスタの車体には「カスタム・ショックライフル」が搭載されており、さらに専用の「ターゲッティング・スクイッグ」で命中精度が高められている。
ショックアタックガンのスノットリングブチ込み現象を用いない代わりに、
この武器はシンプルに敵の体内に小型の〈歪みの亀裂〉(ワープリフト)を発生させることで攻撃を行うのだ。
ショックライフルに用いられている技術をより大規模に応用したのが、ショックジャンプ・ドラッグスタの名前の由来にもなっている巨大な「ジェネレータ複合体」である。
車体の後部に搭載されているこの装置のグルグル部分にパワーを流し込むことで、イカれた操縦者は現実宇宙を穿つ〈歪み〉のトンネルを車体正面に発生させることができる。これによってこの車両はあらゆる敵や障害物を迂回して目的地にたどり着くことが可能なのだ。
実際、これまで突破不可能と考えられてきた数多くの要塞が、壁の内側に突如として姿を現したショックジャンプ・ドラッグスタによって陥落したのである。
【レースにおけるドラッグスタ】
ショックジャンプ・ドラッグスタはレースに断然強く、さらに敵にも味方にも新鮮な驚きとエンターテインメントを提供するため、あらゆるグリーンスキンから絶大な人気を博している。でもショッカを使い過ぎたらドライバーのオツムは変になっちゃうんじゃないかって?
ええっと、オルクに言わせてもらえば、爆走族の連中は最初からちょっとフツーじゃないので、〈歪み〉をクルージングしてもうちょっと変になったところで「誤差の範囲内」だろうとのことだ。
【爆走いくさだァァァア!】
「ボス・ショック」の名で知られるこのバッドムーン氏族のオルクは、「ヴァズダッカ・ガズメク」の伝説に触発され
いいや、取り憑かれという方が正しいかもしれない、このスピードのゴンゲに付いていくだけでなく、ヴァズダッカの〈爆走いくさだァァァア!〉を追い越そうと躍起になっている。彼は敵味方問わずやたらめったらとスピード勝負を繰り返し、今ではメンテナンスと給油の時を除いてドラッグスタから一切降りることがなくなったという。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Shokkjump Dragsta」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
爆走族が戦いへと赴く時、その頭を張るのはその中でチョッ速で強いオルクである。そうした親分の中には取り巻きの頭目と一緒にバトルワゴンやトラックに乗って戦場に乗りつける事を好むものもいるが、しかし真のスピード狂にとって最も重要なのは、戦場への一番乗りを置いて他にない。
この城にまで達してしまった「爆走族総長」(スピードボス)は、「デフキラ・ウォートライク」に乗り込んで敵陣へと突っ込んでいくだろう。デフキラ・ウォートライクは言うなれば「高速戦闘プラットフォーム」であり、乗組員の防衛といったものにはほとんど注意を払われていない。
このての総長に言わせれば、スクラップの鉄板の後ろでコソコソ隠れているような奴はビビり野郎なんだそうだ。
というわけで総長とトライクの操縦手は
逆に敵の銃火にその身を晒すことによって、誰が一番勇気があってタフなのかを爆走族のオルクたちに誇示するのである。
【キケンなクルーたち】
ウォートライクのクルーたちが装備している巨大な「ドカーンスティック」はなかなかに侮れない存在だ。至近距離で発射すればこれらはスクイゴスの踏み潰しやトラックの正面衝突が如き威力を発揮し、一回のバクハツで重装歩兵もバラバラにしてしまうことだろう。
ドカーンスティックのやたらと大きい発射音もまたグリーンスキンのお気に入り要素である。発射音がデカければデカいほど、その射撃はより「ダッカ」(連射)であると考えられているからだ。
デフキラ・ウォートライクが引き起こす危険の最たるものは、なんと言ってもその乗組員だろう。オルクの爆走族総長は一番機嫌がいい時でさえ実に恐るべき親分ではあるが、爆走するトライクの後部座席に収まっている総長はもはや恐ろしいなどという言葉では言い表せない。
明らかに不釣り合いなサイズの巨大
ジェットエンジンを搭載しているデフキラ・ウォートライクは、いかに高速の敵でさえ追い抜くことが可能であり、追い抜きざまに噴炎で敵を燃やしてしまう。タイヤホイールに取り付けられたブレイドで周囲の敵をなぎ倒しつつウォートライクは敵陣へと突っ込んでいき、そこで総長はあっという間に敵をブッ潰すのである。
【いくさ場の斬りこみ野郎ども】
ウォートライクの最もシンプルな使い方として、ドライバーから見て一番タフそうな敵部隊にとりあえず突っ込んでみるというものがある。すなわち総長が単騎で敵と殴り合うということだ。
その場合、総長は大いに敵をブン投げ、
頭突きを喰らわせ、振り下ろしたコブシによって敵をペシャンコにするだろう。「とりあえず敵に一発蹴りを入れてえ」という気持ちに取り憑かれた総長は、敵陣へと乗り付けて一通り大暴れした後、血まみれになったクルマに再び乗り込んでオサラバするのである。
ウォートライクをカッ飛ばしたまま殴り合いを行うにはどうすればいいかという難題に直面した爆走族の総長たちは、恐るべき「スナッガクロオ」を装着して戦いに臨む。このピストン駆動式の鉤爪は通常のパワークロオと同様の威力を持ちながらも、10メートル近い鎖と発射機構によって銛のように撃ち出すことが可能である。
これによって総長たちは遠くにいる敵を刺し貫いてその肉をえぐり取ったり、あるいは運が良ければ丸ごと両断したりして大いに殺戮を楽しむことができる。特にワルい総長は、スナッガクロオをお目当ての獲物に撃ち込んだ挙句、そのまま鎖を引っ張ることでこれを猛スピードで引き回すことまでやってのける。
これほどの暴虐を耐え抜く事の出来る敵などほとんどおるまい。デフキラ・ウォートライクは特にゴフ氏族とイーヴィルサン氏族で愛用されている。
ゴフ氏族にとってのアピールポイントは、なんと言ってもチョッ速で敵に殴り込みをかけるということだろう。一方でイーヴィルサン氏族は敵の殴り込みがチョッ速で行えることがお気に入りのようだ。
氏族間の文化的要素は実に繊細微妙なのである。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P52イラストより
【概要】
銀河最初のラッカトラック・スクイッグバギーは、スネークバイト氏族のいくさ組が爆走族にメシを食わせるために開発したものである。食用スクイッグを満載した移動艦というべきこの機体は、いくさ組のウォーバイカーやバギー、トラックと並走することが可能であり、スクイッグバギーのクルーたちは全速力でクルマを転がしながらスクイッグを売って回ったのである。
腹を空かせたドライバーや乗組員によってキバの入った袋が投げ込まれると、注文されたスクイッグが「スクイッグランチャ」に装填され、腹を空かせた客の手へと(もしくは直接口の中に)発射される。伝説によれば、間違えてアタックスクイッグがランチャに装填され、運の悪い客を逆に食べてしまうという事件がきっかけとなり、この移動動物園の真の可能性が認識されるようになったという。
そして今では、ラッカトラック・スクイッグバギーはしばしば他の爆走族と並んでいくさ場の最前線に姿を現すようになっている。無骨な外観、エンジン音、そして車上に搭載されているスクイッグとオルクの騒ぎ声によって容易に判別可能なこの車両は、生きた砲弾を近距離にバラマき、敵戦線に大混乱を振り撒くのだ。
【装備】
典型的なラッカトラックは、スクイッグランチャとヘヴィスクイッグランチャの両方が搭載されている。スクイッグランチャは携行可能なスクイッグ発射装置であり、多くの場合1名のオルクが発射係、もう1名が敵の種類に合わせたスクイッグを装填する係である。
一方で、ヘヴィスクイッグランチャはラッカトラックの車体にガッチリ固定されており、クルマのガンナーによって操作される。スネークバイトのクルーの中には、「バザー・スクイッグポット」や大音量を発する「スクリーチ・スクイッグ」から、相手に嫌悪感とパニックを振りまくハラワタ吐き出しスクイッグに至るまで、ありとあらゆるスクイッグを発射することが知られている。
しかしその中でも一般的に用いられているのは次の三種類だ。すなわち「毒吐きスクイッグ」、「
噛み付きスクイッグ」、そして「ドカーンスクイッグ」である。
【噛み付きスクイッグ】
「
噛み付きスクイッグ」というジャンルには、十分な爪やキバ、針を有するスクイッグが分類されており、この手のスクイッグは近くにあるものにはなんでも襲いかかる習性を持つ。敵へと投げつけられたこれらのスクイッグは、最初にぶつかった相手に食らいつき、叩き落されたり撃ち殺されるまで決して離れることはない。
【毒吐きスクイッグ】
「毒吐きスクイッグ」には、有害な液体を噴射したり吐き出したりするスクイッグが分類される。数体まとめて撃ち込まれるこれらのスクイッグはキーキー叫び、のたうち回りながら酸や毒、油や可燃物質をあらゆる方向に噴射する。
敵は不快で有害な
スライムに飲み込まれ、滑ったり炎に包まれたり、溶けたりもっとひどい状態になるたびに、ラッカトラックの乗組員からは歓声が上がるのである。
【ドカーンスクイッグ】
ドカーンスクイッグはちょっと衝撃を受けただけで「捕食者を警告するために」自爆するという本末転倒な防衛メカニズムを有している。直接的な物質的刺激だけでなく、大きな音でびっくりした時や、消化不良でイライラした場合にすらドカーンスクイッグは爆発し、周囲のツイてない奴らを大いに殺傷する。
言うまでもなくこのスクイッグは最高の砲弾であり、地面に落とすことによって生きた地雷にもなる。そしてグリーンスキンがジョークを言う時の小道具としても最適である。
ラッカトラックのクルーの間では、ドライバーの運転席にこっそりドカーンスクイッグを置いておくことが最高のエンターテイメントとされているが、爆走中にドライバーがうっかりドカーンスクイッグの上に尻を乗せてしまった場合は、まあちょっと困ったことにはなるだろう・・。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P53イラストより
【概要】
自尊心の高いオルクはあまり認めたがらない事実であるが、近距離強襲を遠距離火力で支援することには計り知れない戦略的価値がある。多くのいくさ組においては格下が操作するメクガンの砲列がその役割を担っており、そのオンボロな見た目に反してこれらの大砲は恐るべき火力を有しているのだ。
オルクたちはメクガンを高速ワゴンのケツにぶら下げて運び、ちょうどいいところで切り離すと、操縦者である格下たちを一緒に置き去りにする。ビビりきっているグレッチェンたちはそれぞれのガンがどのような性能を持っているかはほとんど知っておらず、レバーを引いて敵が
あるいは自分が吹っ飛ぶことで初めてその正体をおおむね把握するのである。
ちび飼いの多くは、格下野郎たちに言う事を聞かせようとする時「メクガンを動かしてえのか?」と言い放つ。じっさい、「わがまま」だったり「きかん坊」なちび助は、メクガンの捜査員にあてこまれてしまうのだ。
メクガンの捜査員となった哀れなグレッチェン君は、仮に生き残ったとしても耳がアレになり、ボディーランゲージでないと会話ができなくなる。ただ、格下野郎は自己表現があまり上手でないため、彼らのボディーランゲージは本人以外の誰にもわからないことが多いのだ。
【様々なメクガン】
幾千年紀に渡り、グリーンスキンのいくさ組は数々の奇妙なメクガンを開発してきた。その中には衝撃波を発する「パルサロキット」やチェーンや弾丸をブチ撒ける「ホプスプラット・ガン」、果ては原始的ながらも強力な「スクイッグ・カタパルト」まで様々なものがある。
しかしそんな多種多様なメクガンの中にもいくつかの「定番」は存在する。中でも最も一般的なメクガンは
「カスタム・メガカノン」
である。
この巨大なエネルギー兵器は、バチバチと音を立てるバッテリーとゴトゴト鳴り響くコンデンサ、そしてその他様々なアレやコレを組み合わせた代物だ。電極が赤熱して震えるまでチャージする事により、メガカノンはありとあらゆる物を殲滅することが可能なのである。
より珍しい類のメクガンとして挙げられるのが、「バブルチャッカ」の名で知られるフォースフィールド投射装置である。この奇妙な武器はサイズと実体度にばらつきのあるエネルギー球を生成し、これを敵部隊へと投射する。
こうした泡には、鉄球のように巨大でありながらもちょっと叩かれた程度の威力でしか無いものであれば、シャボン玉程度の大きさでありながら触れた瞬間に帝国防衛軍が用いる「
キメラ装甲兵員輸送戦闘車」をひっくり返すほどの衝撃をもたらすものもある。フォースフィールド技術は「スマッシャガン」にも用いられている。
スマッシャガンは攻撃対象を局所的なエネルギーバリアで包み込んで空中へと持ち上げる。もし出力が十分に続き、磁極の逆転といったアクシデントが起きなければ、その攻撃対象は見えない拳に握りつぶされたかのように粉砕されるだろう。
一方で「トラクターカノン」はより直接的な牽引エネルギーを放射し、しばしば対空兵器として用いられる。このビームに捕らわれた獲物は圧倒的な勢いで地面へと叩きつけられ、粉砕されることになる。
運良く機体全体が捕まらなかったとしても、いくつかの部品が千切れ飛んで空のかなたへと吹き飛ばされてしまうことは覚悟しなければならないだろう。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Mek Gunz: Kustom Mega-kannon」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
キラーカン、すなわち「殺しのカンヅメ」は、パッと見たかぎりでは、小型であることを除いて、「デフドレッド」(おっかねえ奴)とよく似ている歩行兵器だ。メタルのボディにピストン駆動のゴツい足、片手はイカした「ブンブンノコギリ」か「チョンパハサミ」。
もう片方にはデカくてイカす頑丈なガン・・。かくもクリソツなマシンであるが、その中身は全く違う。
殺しのカンヅメのパイロットは、オルクではなく、グレッチェンなのだ。
おっかねえ奴が単騎で行動するのと違い、殺しのカンヅメは、何機かまとまって行動する。これは、殺しのカンヅメの中身になってなおグレッチェンは相変わらずビビり屋で、群れてないと不安になるためだ。
高さ3メートルの殺人機械に生まれ変わった後も、その本能が変わることはない。おっかねえ奴は自分を無敵と信じ切っているが、
殺しのカンヅメたちは、周りに仲間がいないと「何もできる気がしない」のだ。
話によれば、何がヤバいと思っただけで、まるで砲弾ショックにかかった兵のごとく突っ立ってしまったり、いくさ場からイソイソ逃げ出してしまう殺しのカンヅメも少なくないという。メタルのボディを持った今、ピストルやライフル如きの発射音にビビる必要などないのに。
【グレッチェンの願い】
ちなみに、グレッチェンの多くは、自分が殺しのカンヅメの中身になることを強く願っている。
毎日のようにイジめられ、同でもいい仕事にライフを投げうつ彼らにとって、超イカすメタルのボディに身を包んでノシノシと歩き回り、オルクどもを見下ろすソーカイ感は、抗いようのない魅力なのだ。
グレッチェンは知っている。殺しのカンヅメに入る時、中身になる者がどんな手術を受けるのかを。
そして、その結果、どんなことになるのかも。だが、中身になれば、虐げられてきたライフからオサラバ出来ることも。
グレッチェンはへこたれない。そんなわけで殺しのカンヅメの中身になりたがるグレッチェンの数は、ありえないほどに多い。そんなわけで、ちょっと体裁のとれたグレッチェンでは「カンヅメの中身希望者大抽選会」などを主催したりする。
説明すればシンプルなものだ。部族の技術野郎が新品ピカピカのカンヅメを完済させた際、中身になれるラッキーな奴は誰か、公平なクジ引きで選ばれるのである。
キラーカンの中身になる手術は、スペースマリーンの「ドレッドノート」への組み込みを行うものと類似しているが、そのプロセスはかなりオソマツなものである。
【復讐の時】
晴れて「殺しのカンヅメ」(キラーカン)の中身になった格下野郎は、たいてい同じ行動を取る。
かつて自分をイジめたオルクたちに復讐するのだ。
それは、しばしば夜中にそいつらの家をブチ壊しに行くことだったり、他のオルクが見ている前で、そいつがただの血だまりになるまで踏みつけることだったりする。復讐をブチかます殺しのカンヅメを見て、部族の激痛野郎と技術野郎は、まるで親がそうであるように、我が子に向けた優しいニヤケ顔を浮かべ、すっきりした殺しのカンヅメをしっかり格納庫ではなく“客納庫”に連れて帰ってゆく。
客納庫。この安らぎハウスにあって、
メタルに身を包んだ兄弟たちと「立ちっぱなしでスヤスヤグーグー休眠」状態にされ、殺しのカンヅメは次なるいくさに備えるのだ。
【いくさ場のカンヅメ】
いくさの時が来ると、殺しのカンヅメたちは敵に恐るべき破壊と混乱をもたらす。何しろ彼らはずっと惨めな隠したライフを送ってきたのだ。
その溜まりに溜まった鬱憤を、殺しのカンヅメたちは敵の戦線に解き放つのである。殺しのカンヅメが戦場をガチャガチャ歩くとき、その腕に装着された射撃武器は大きな脅威となるだろう。
何しろ彼らは格下ならではの凄腕スキルによってオルクには為しえない命中精度を叩き出すのである。
少なくとも百発撃ったら五十発ぐらいは当たるはずだ。
時にはロキット弾頭で敵の車両や要塞をガラクタに変え、一方「スコーチャ」を装備した殺しのカンヅメは敵を火ダルマにする。普通の格下ライフでは味わえない破壊と興奮を前にして、彼らは金切り声ともつかない笑い声を放つだろう。
殺しのカンヅメが持っている中でも最も恐ろしい武器と言えば「グロットズーカ」において他あるまい。超巨大なラッパ銃とも言うべきグロットズーカの銃身には、スクラップや石、釘や弾丸、壊れた工具、ガラスの破片、
たまたまそこにいたスクイッグなどありとあらゆるガラクタが詰め込まれており、弾込め小僧の昼メシの食べ残しが突っ込まれていることも少なくない。
グロットズーカを発射すると、これらの破片が散弾のようにブチ撒けられ、歩兵部隊を丸ごと血の霧に変えてしまうほどの殺傷力を発揮する。殺しのカンヅメはビビったり吹っ飛んだりすることはしょっちゅうであるが、それ以外の場合はエコーのかかった細い声で「いくさだァァァア!」と叫びながら敵へと突っ込んでいくだろう。
ひとたびブン殴りポジションに入れば、彼らは油圧式の長い手に装着された工具っぽい様々な武器をグレッチェンなりに駆使してかなりの大虐殺を巻き起こすこととなる。ピストン駆動のクロオは重装備の敵を両断し、「ブンブンノコギリ」は振るうたびに敵の臓物を撒き散らす。
そして恐るべき「ドリッラ」は車両の装甲さえも貫通し、重要なシステムやらビビった乗員やらを粉砕するのである。こうして完全武装の殺しのカンヅメたちは敵陣を悠々と蹂躙し、ションボリなボディの影に隠されていた怒りと凶悪さを存分に発揮するのである。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P58イラストより
【概要】
大きさや形こそはバラバラだが、「デフドレッド」、すなわち「おっかねえ奴」は
どれもオルクの愛する三つの理想を全て備えている。
つまり、
「デカい」、「撃っちゃ殺り」、「ブッ潰し」(ストンピー)
の全てを。
おっかねえ奴が、ヘヴィなウェポンをブンブン振り回して辺りを撃ちまくり、ガチョンガチョンと敵に突っ込むさまは実にイカす。敵にぶち当たるや、敵の血を撒き散らしながら暴れ回るおっかねえ奴はまさにコーフンのゴンゲなのだ。
【おっかねえドリーム】
「手っ取り早く強くなりてえ」と夢見るオルクは少なくないが、その思いが強すぎて、うっかり「おっかねえ奴に乗りてえ」と口をすべらしてしまう者もいる。彼は信じきっているのだ・・。
「ハンパなく強ええウェポンを満載だぜ?あんなイカすメタルのマシンに乗り込めば、俺様のドリームを止められる奴なんかいねえ」
と。だが、ゲンジツはそれほど甘くない。
メタルのカンヅメの内部にワイヤー接続されたが最後、もう二度とマシンから降りることはできないのだ。
この真実を教えられる時、たいてい新しいパイロットはもう乗り込み済みであり、ブチ切れて暴れまわるのが常だ。
近くにある建物が全部ブッ壊れること確定のコレは「初あばれ」と呼ばれている。おっかねえ奴が並べるいくさ組では、激痛野郎の存在が大切だ。
「おっかねえ中身」の脳ミソを、おっかねえ奴のテキトーな計器に直接配線する手術が必要だからである。技術野郎は、こうした手術のスキルを持たない。
激痛野郎だけが、「コンピューターのワイヤーを脳ミソのどのへんにブッ刺せばうまくいくか」のノウハウを持っているのだ。カンの中にオルクをブチ込み、ハッチを外から占めただけでは、おっかねえ奴は動き出さない。
どうやら過去にやってみた例があるらしい。しかも、最初にブチ込む時以外にも、おっかねえ中身は激痛野郎の「定期検診」を受けなければならない。
いくさをするたびに、ショックだの何だので、ワイヤーの何本かがスッポ抜けてしまうからである。
【おっかねえ装備】
ザンネンな所ばかり紹介してしまったが、おっかねえ奴はたしかにムチャクチャ強い。そのピストン駆動の手足はイッパツで人間をブッ潰し、防壁をボカーンとブチ破る圧倒的なパワーを誇る。
白兵戦ではさらにモーレツだ。メタルの装甲で敵の射撃をことごとくハネ返しながら隊列にムリヤリ割り込み、「ブンブンノコギリ」と「チョンパハサミ」で切りまくるのだ。おっかねえ奴の装備は千差万別だ。
あるものはとにかくクロオとノコギリを山盛りにしており、一方でスコーチャーやビッグシュータ、連装式ロキットランチャを装備しているものもある。これはあくまで噂であるが、中にはありえないほどデカい攻城兵器を搭載していたり、あるいは脚部が高速なクローラー駆動になっているものもあるという。
こうしたウワサの真意は不明であるものの、オルクを知る者なら誰しも「オルクならやりそうなことだ」と思うだろう。
【おっかねえいくさ場】
おっかねえ中身は完全にアレであり、ボディに付けたスピーカー越しに「いくさだァァァア!」と叫びながら、手当たり次第にブッ壊すことよブチ殺すことで、自分の境遇をひと時でも忘れようとする。ただ、おっかねえ中身もやがては自分の境遇を受け入れるらしく、ある程度時間がたてば、彼らのブチ切れ度も普通のオルクが持つ「いくさ心」と同じくらいまで落ち着くようだ。
むろん、そうなった後でもなお、おっかねえ奴とその中身は、チャンスさえあればいつでも「新型メタルボディ」の威力を見せつけようとする。実は、これにもしっかりと理由があるのだ。
おっかねえ中身となってからこっち、ストローを通してでないと、メシが喰えなくなっているのである。
これはツラい。
そんな彼らのことを思えば、おっかねえ奴が何かにつけて暴れ回ることぐらい、まあ、しかたなかろう。
やられたほうはたまったものではない。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P59イラストより
【概要】
「メガドレッド」は重量級のオルク歩行兵器である。メガドレッドは鎧をまとった巨大なモンスターマシーンであり、一般的に「おっかねえ奴」(デフドレッド)や「殺しのカンヅメ」(キラーカン)よりもはるかに大きく、巨大である。
比較的コンパクトなフレームに、巨大な油圧駆動式で動く関節を搭載しているため、大型の「踏み付け屋」(ストンパ)よりも機動性に優れている。メガドレッドに装備されている武器は、キルカノンやクロオなどの巨大な武器を組み合わせていることが多い。
メガドレッドは標準的なオルクの歩行兵器よりも大型で洗練されているため、ほとんどのメガドレッドは取り外し可能な外科用インプラントの「ハイブリッド・システム」によって制御されている。この鉄の怪物を作ることができる技術屋にとって、メガドレッドは究極の殺戮兵器であり、族長はこの兵器を手に入れるために多額のキバを支払うことになる。
画像出典:サプリメント「Imperial Armour Volume Eight - Raid on Kastorel-Novem」 P1イラストより
【概要】
「いくさだァァァア!」のエコー混じりの雄叫びと共に、ゴルカノートとモルカノートは大地を揺るがせながらいくさへと躍り出る。デフドレッドとストンパのちょうど中間ぐらいのサイズを有するこの大型二足歩行兵器は、歩行兵器と戦車の長所を併せ持っているのである。
ゴルカノートとモルカノートの外観はさながら体長6メートルのオルクといった感じであり、これらはそれぞれゴルク神とモルク神の側面を体現しているとされる。
ゴルカノートを操縦するのは多くの場合は頭目だが、一方でモルカノートはこれを建造した技術屋によって操縦されることが多い。
いずれの場合も、操縦者はこの巨大ないくさスーツにただ1人身を包んで名を挙げる道を選んだのだ。
【ゴルク神とモルク神のお告げ】
オルクは時に、オルクの神々から啓示を受けることがある。すなわち「星から星を渡り歩いて〈終わらねえ大いくさだァァァア!〉(グレイト・グァァァグ!)に加われ」とかいうアレである。
こうしたメッセージは奇人野郎の「おもしろ五分間劇場」に渦巻く〈歪み〉エネルギーがグリーンスキンの脳ミソをビビッと通り抜けて生じることもあれば、弾丸で頭を吹っ飛ばされたり、キノコ
ビールの一気飲みでブッ倒れたりしたことをキッカケに訪れることもある。しかしその結果は常に同じだ。
そのオルクは部族を離れて独自の「征戦路」(ウォーパス)を歩み始め、その周囲にはそのドリームに賭けようというオルクがうろつくことになるのである。こうしたオルクたちのうち、ある者は多と方もなく虚空に消える。
一方で「“ブッ潰し野郎”ナルドゾッグ」や「ギルガビンズ船長」ように悪名を銀河全域に轟かせるようになった者もいるのだ。第41千年紀末(西暦40999年頃)、〈大亀裂〉(グレイト・リフト)が銀河に生じて以来というもの、戦いと栄光を求めて放浪の旅に身を投じる英雄気取りのオルクの数は飛躍的に増加している。
なかにはゴルカノートとモルカノートだけで構成されたいくさ組が〈帝国〉の内外を
荒らしまわっているという報告もあるぐらいである。そして彼らのスピーカーからは決まって〈終わらねえ大いくさだァァァア!〉の到来と、ゴルク神とモルク神の降臨が高らかに謳われている。
そして彼らの通った後にはただの破壊のみが残されるのである。
【ゴルカノート】
ゴルカノートはとにかくブチ殺り感パワーに重きを置いている。
ゴルカノートの武装は全てスレッジハンマーのように「繊細」であり、彼らはしばしばオルクの歩兵強襲に先立つ防衛線突破戦力として暴れまわるのだ。
ゴルカノートの片腕には、油圧式の「クロオ・オヴ・ゴルク」が取り付けられており、その威力は一撃で要塞の壁に穴を開け、戦車を粉々にするほどだ。もう片方の主兵装はダッカ(連射・乱射)の極みとも言うべき「デフストーム・メガシュータ」である。
「三連装ビッグシュータ」をさらに六本重ねたその砲身は高速で回転しながら弾丸の歩兵であれ、車両であれ、あるいは建造物であれ穴だらけにしてしまう。それゆえゴルカノートの前方百メートルぐらいに「死体と残骸以外何もない通路」のようなものが生じる現象もしばしば見受けられる。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P60イラストより
【モルカノート】
ゴルカノートが「ハンパなく強ええ」ゴルク神の圧倒的な暴力性を体現した存在であるとするならば、モルカノートは同じぐらい強ええモルク神の恐るべき狡猾さを余すところなく表している。モルカノートのパイロットはでもある技術野郎は、モルカノートにありったけのエネルギー兵器とキラキラした発明品を搭載している。
ロキットやシュータ、そして「カスタム・メガザッパ」の一斉射撃は敵機甲部隊をまたたく間に瓦礫に変えるだろう。これらの射撃を敵が生き延びたとしても、その先に待ち構えていたモルカノートの「クロオ・オヴ・モルク」によってあっさりと片付けられてしまうことになる。
モルカノートの多くは「カスタム・フォースフィールド」も搭載しており、それゆえ彼らは敵の反撃を気にすることなく思う存分戦場のブッ壊しを楽しめるのである。モルカノートのパイロットは(ゴルカノートと同様)、多くの場合は一箇所に留まること無く放浪の旅をしている。
ある者は〈終わらねえ大いくさだァァァア!〉の呼び声を感じ、モルクの名のもとに殺戮を巻き起こすべくその後を付いていった。別のモルカノート無頼団のいくさ組に身を置き、他の種族の技術的な秘密を収集している。
こうした「ワル技術者」は、奇人テントを射撃練習の的に使うなどして地元部族を追われている。モルカノートのパイロットの中でも特に危険なのがこうしたワル技術者たちであり、何しろ彼らはしばしば放浪の旅の手始めとして、まず自分を追い出した部族の集落を焼け野原にすることころからそのキャリアをスタートしたりするのである。
画像出典:オーディオブック「Iron Devil」カバーイラストより
【概要】
ストンパは歩く要塞とも言うべき巨大兵器である。何層にも渡ってスクラップ板が貼り付けられ、さらにてんこ盛りのダッカ兵器がと殴り合い用のどデカい近接兵器まで兼ね備えたストンパは、戦場を端から端まで踏みつけて真っ平にするその姿から「踏みつけ屋」の名を冠している。
あらゆる踏み付け屋は特注品であり、基本的にアタマがアレになった技術マニ屋たちの情熱と、下働きをする格下の気が遠くなるような単純労働の結晶である。しかしてんでバラバラ、行き当たりばったりに作っているにもかかわらず、完成した踏み付け屋にはいくつかの共通点が生まれることとなる。
【圧倒的な火力と装備】
第一に、そしてこれが最も重要な点なのだが、これらの超重歩行兵器はいずれもゴルク神とモルク神の神像であり、それゆえ太鼓腹のオルクのような形をしている。そしてその高さは居住ブロックに匹敵するほどデカい。
一般的な踏み付け屋は内部のボイラーによって動力を得ており、背中の巨大な煙によって動力を得ており、背中の巨大な煙突からはモウモウと煙が上がっている。片方の腕には油圧式の貨物クレーンのようになっており、その先には「メガチョッパ」の名で知られる巨大なチェーンソオが付属している。
メガチョッパは一薙ぎすれば歩兵部隊が丸ごと吹っ飛び、振り下ろせば超重戦車も真っ二つの圧倒的威力を持った代物だ。もう片方の腕には通常、巨大な大砲がくくり付けられている。
こうした腕部武装の中でも最大級の大きさを誇るこの大砲は、高爆発性徹甲弾を圧倒的な速度で撃ち出すことができる。そのあまりの爆発範囲ゆえ、どれほど射撃下手なオルクの銃手であっても外す方が難しいとさえ言われているのだ。
ストンパが有するもう一つの強力な武装として挙げられるのが、「スーパガトラー」だ。この巨大な
ガトリング砲は大口径弾を信じられないほどの発射速度で撃ち出すことができる。
ひとたびスーパガトラーから弾丸が吐き出されれば、歩兵や軽車両などは為す術も無く殲滅されてしまうだろう。これに唯一欠点があるとすれば、あまりにも発射速度が高いためにどれだけ弾丸を用意してもあっという間に弾切れになってしまうということぐらいだろう。
「長射程スーパーロキット」や車体付属の「ビッグシュータ」も数に入れれば、ストンパの火力は小規模な軍勢に匹敵する。
【輸送車両としての役割】
踏み付け屋の兵員輸送デッキには徒党を丸ごと収められるだけのスペースが有り、踏み付け屋はこれらオルクを抱えたまま、黒い煙を吐き出しつつ戦場を闊歩する。ひとたび敵戦線へとたどり着くと、踏み付け屋から吐き出された暴徒の群れは好き放題に混乱を巻き起こす一方、踏み付け屋自身は目につく中で最もデカい敵に向かって雪崩のごとく突き進んでいく。
この破壊的な勢いの突撃を受け止めきれる敵はほとんどおらず、例え初撃を受け止めたとしても次に踏み付け屋が繰り出すメガチョッパの一撃と、周囲で狂乱するグリーンスキンの勢いを前にして撃破されるのも時間の問題と言ったところだろう。まさしく踏み付け屋ことは、ゴルク神とモルク神が戦場にブチ撒けたブチ切れ心そのものなのだ。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P61イラストより
【概要】
オルク最大級の歩行兵器で、ゴルク神とモルク神の象ったこの巨大なウォーエンジンは、〈帝国〉の「巨人機」(タイタン)に匹敵する戦闘能力を誇る。この恐るべき火力で戦場を支配する兵器は、大規模ないくさと殺戮を夢見た大族長の命によって建造が行われる。
この巨大兵器を完成させたオルクたちは狂喜乱舞し、大族長は本格的な〈いくさだァァァア!〉が開始されるのだ。
【おっかねえ性能】
オルクは〈帝国〉やアエルダリほどの技術力を有していないが、ガルガントは他種族の大型歩行兵器を破壊する能力を十分に備えている。グリーンスキンが産み出した軍事技術の例にもれず、ガルガントは比較的単純な技術の組み合わせによって建造されている。
ガルガントには操縦者の脳と機体を接続して操作を行う「マインド・インパルスユニット」を有していない。この装置は〈帝国〉やアエルダリの巨大人型兵器を操縦するのによく使用される装置で、オルクは洗練されたマインド・インパルスユニットを製造できない。
その代わりにガルガントのキャプテンは、彼が望むよう乗員に対してスピーカー・チューブを通じて叫ばれた命令を伝える。それを聞いた乗員がガルガントを操縦して戦闘を行うのだ。
機体には修理班が存在し、格下小僧(グレッチェン)たちがその小柄な体格をレンチと油性の布を身にまとって、狭い場所に入り込んで修理を行うのだ。
【デカくて強けりゃ正義】
標準的な二足歩行のガルガントは通常、四階建てのビルに相当する高さを誇り、その機体にいくつかの大きな巨砲とカスタム・フォースフィールドがボルトで取り付けられている場合が多い。典型的なガルガントは主砲として巨大な弾道兵器である「ソッパガン」を2,3基装備することができる。
機体には「ベリーガン」と呼ばれる特別な武器庫が設けられており、そこには高威力を誇る「ガットバスター・メガキャノン」または近接用兵器「スナッパー」が搭載されている。スマッシャー型のガルガントはガットバスターを、クラッシャー型のガルガントはスナッパーを採用している。
スナッパーはガットバスターどうようにオルク独自の兵器であり、接近戦で使用する一対のスパイク付き金属製のアゴと、近距離射程の大型メルタガンからなる二つの武器が一体化した兵器である。スナッパーはタイタンの強固な装甲を食い破り、脚部を切断してしまうほどの威力を持つ恐れべき近距離兵器だ。
その他の主な武装として、「バズソーアーム」、「リッパ―フィスト」、「スーパリフタ・ドロッパ」、「クラスターバスター」、「スプラッシャ・アタックガン」などが挙げられる。また、胸部や頭部に内蔵された少数の追加武器を装備することも珍しくない。
機体には白兵戦用の兵器である「メガチョッパ」が装備されている場合がある。この巨大なチョッパを装備したガルガントは「スラッシャーズ」や「スラッシャーガルガント」と呼ばれている。
【概要】
キルリグの「スティッカキャノン」から放たれる「ロキット銛」は、戦車を絡め取るほどの巨大さを誇る。「イェヴィロッバ」は大地を揺るがすほどの威力を持ち、この陸上戦艦を牽く「踏み付けスクイッグ」たちは要塞の門すらも蹴破ることができる。
しかし敵と猛獣掴みたちの双方が最も恐れているのは、朦朧タワーお頂上にいる朦朧野郎である。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Kill Rig」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
敵車両の残骸や拾ってきたスクラップを溶接し、ワイヤーで縛り、釘留めして作られたハンタリグは、朦朧野郎の朦朧タワーを搭載していない。
乗組員は一安心だ。
その代わりにハンタリグは解放感にあふれたデッキと大量の掴まりハンドルを搭載しており、いくさ歌や怒鳴り声をあげるビーストスナッガボゥイたちが狩りに乗りつけるのに適している。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Kill Rig」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
バトルワゴンよりも大型の車両である「バトルフォートレス」は、リッチでパワフルなオルクのいくさ頭が乗り込む。バトルフォートレス自体は超重量級の突撃車両や移動式の指令室としての役割を持っている。
これらの超巨大武装車両には、「ヘヴィキャノン」、エネルギー兵器、爆発物を発射するランチャで武装されている。原則として、十分な大きさのオルクの車両はオルク自身によってバトルフォートレスと呼ばれ、他のオルク車両同様に仕様が標準化されておらず、高度にカスタマイズされている。
バトルフォートレスには数パターンのバリエーションが存在し、その代表格が「デスローラ」や「スカルハンマ」などが有名だ。これらのバトルフォートレスはオルクの戦闘車両の中でもも高い戦闘能力を有しており、「巨人機」(タイタン)を除いた戦場のあらゆる敵に対応することができる。
技術野郎はバトルフォートレスの建造を、彼らの中では最大の功績の一つと考えており、偉大なる目標としている。
【概要】
巨大歩行兵器「ガルガント」の頭部を親分の根城にするのは、ステータスシンボルとしての意味合いだけでなく、片目に搭載された強力な「ゴルクの睨み」から、親分の命令を広く伝えるための司令官専用怒鳴り棒に至るまでのオルク感あふれる設備を取り揃えた作戦基地としての役割もある。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Big'ed Bossbunka」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
様々なスクイッグの中でも最大級のサイズを誇る「スクイゴス」は、「フェラル(イナカ)
オーク」が飼っている巨大な四足歩行の獣である。そのサイズは、戦車から巨人機まで様々である。
戦場で目撃されているのは毛むくじゃらでキバを持ったスクイゴスであるが、最も一般的なものは恐竜に似た姿を持つ。背中にはスクイゴスに騎乗するための座席である「ハウダ」が装着されており、そこに野郎どもが乗り込んで「スーパロッバ」などのマウントされた銃火器を撃ちながら戦場へと赴く。
さらにオルクたちはスクイゴスは追加装甲を施こしており、その高い防御力をさらに向上させている。
【生物学的特徴】
他のグリーンスキン種と同様、「アデプトゥス・メカニカス」の「生物学賢人」(マゴス・バイオロジス)はスクイゴスを真菌類の生命体であると結論付けているが、かなり希少であり、スネークバイト氏族の専門ブリーダーによって飼育されている。スクイッグの大きさはブリーダーが与えるエサの配合の効果によって決まる。
効果が低い配合のエサならば小さなスクイゴスにしか育たないが、効果の高い配合のエサを与えるとドンドン大きく成長していく。
画像出典:設定資料集「Liber Xenologis」 P76イラストより
【航空兵器】
【概要】
デフコプタとは、「お空をブッ飛ぶ」ことに全てを賭けた技術屋たちの熱き発明品の数々をひっくるめた総称である。デフコプタと名がつくモノの共通点は、旋回翼をいくつか備え、ケツにジェットブースターを搭載した一人乗りの攻撃ヘリである事だ。
旋回翼はデフコプタを空中に浮かすための装置で、ジェットブースターはデフコプタを推進させるための装置である。この二つのイカした装置のおかげで、デフコプタは敵がいそうな方向にバリバリ進み、数々の武器で敵をブチ殺すことができるのだ。
【空飛ぶオルクの夢】
はるか昔から、空を飛ぶことに人生をかけた技術屋は星の数ほどいる。だが、空中爆発や墜落といったヒゲキの最期
他人にとっては笑える出し物であるを迎えず、本当に空を飛べた例は数えるほどしかいない。
だが、こと技術や科学の分野においても、オルクとは
「やり続けりゃあなんとかなる」
という超ポジティブな連中だ。
ただし過去の失敗は忘れる よって、空飛ぶキカイを造ろうとする技術屋がいなくなったことはないし、
テストパイロットになってくれる爆走族のオルクが足りなくなったこともない。
そんなわけで、現在デフコプタと呼ばれるようになった機械は、何世代にも渡る実験の産物なのである。
ただ、現在でもなお、デフコプタは完成を見たわけではない。
実のところ、いまだに研究のブツなのだ。
【いくさ場の空を往く】
いくさ場においてデフコプタが果たす役割を、ムリヤリ軍事的な言葉にあてはめると、「強襲偵察用攻撃ヘリ」ということになるだろう。デフコプタは、たいていの軍の主力に先行してあたりをグルグルし、仲間がブチのめせる相手を探し回っている。
そして敵を見つけるや、デフコプタはハンパねえ大旋回をみせ、仲間を呼びに全力ダッシュで空を戻るのだ。報告によれば、デフコプタはたいてい爆走族の切込み役を担うらしい。
デフコプタが戻る先には、「目的地情報」を持つ主力の車列がゴッソリ、
というわけだ。言うまでもなく、オルクの技術屋は同じものを二度と造らない。
というよりも作れない。
そんなわけで、史上初のデフコプタ誕生からこっち、デフコプタは数々のイカした追加部品だの超強えウェポンだのを備えるマシンになった。初期のデフコプタは、「二連装のビッグなバラマキ」を装備していたが、数々の技術屋がデフコプタを作るようになった現在、予備タマ満載のロキットランチャを鼻ッ面に押し込んだデフコプタも増えてきている。
【空の爆走族】
デフコプタの操縦手はどいつもこいつも無謀極まりない。そのため彼らはこのガラクタ飛行兵器をまっすぐ敵歩兵へと突っ込ませると、機体を前方に傾けることで、プロペラを恐るべき武器にして敵を斬り刻む。
この戦術は敵の戦列に恐怖(と吹き飛んだ手足)を振り撒くだろう。超低空飛行したオルクが回転翼で指揮官の首を吹き飛ばすのを見て平静を保ち切れる兵は滅多に無く、一方で爆走族のオルクたちはその様子を見て大いに爆笑するのである。
デフコプタは、いわば「空飛ぶウォーバイク」であるが、ウォーバイクと違い、デフコプタは周囲の地形に関係なくブッ飛ばせることに意義がある。むろん、ウォーバイクで悪路をブッちぎることはサイコーに楽しいものであるが、デフコプタは、そのスピードのみならず、「乗ってるオルクの頭がプチンする寸前まで、とにかく高いところに行ける」という絶対的な利点がある。
ただ、デフコプタをブッ飛ばす時、パイロットは何個かのネジを予備で持っておかないといけない。そうすれば、アレの時も何とかなる場合があるからだ。
アレとは?説明しよう。頭上にいたデフコプタの編隊が、突然オイルまじりの煙をふきあげ、パイロットの笑い声じみた悲鳴が聞こえたら、そういうことだ。
煙をブーブー吹きながらハンパない勢いで急降下し、デフコプタは敵めがけてドカーン、
というわけである。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P47イラストより
【概要】
戦火に包まれた空を駆けるダッカジェットは、巨大なスラスターエンジンをフカしながら黒い飛行機雲を後に残し、主翼に取り付けられた巨大な「スーパシュータ」から敵にありったけの弾丸をブチ込む。ダッカジェットは必ずしも全種族最速のヒコーキという訳ではないが、
ドッグファイトにおいては驚くべき機動力を発揮する。
これらのヒコーキを操縦しているオルクたちの頭が完全にアレになっていることもまた、彼らの強さを後押ししている。飛行野郎たちは〈帝国〉のパイロットかた見れば自殺行為としか思えないような操縦も朝飯前でやってのけるのだ。
成功するかどうかは別問題だ。
【量より質】
ダッカジェットのパイロットのスローガンは「質より量」であり、技術屋に頼んでありったけのガンを機体にくくり付けている。白熱した戦いの最中にあって、飛行野郎は敵の航空編隊の間をキリモミ回転で滑り抜けつつ、あきれるほど大量の弾丸をブッ放すのだ。
細かく狙いなど付けずにとにかく撃ち続けることこそが、獲物を撃ち落とす一番の方法だということを飛行野郎は理解しているのである。ダッカジェットのパイロットの中にはコックピットの風防をスラッガの持ち手で割り、ピストルで追加の銃撃を加える猛者も存在する。
宇宙での戦いでもこの裏ワザを使おうとする飛行野郎は少なくないが、予期せぬ驚くべき結果をもたらす可能性があるのでオススメはしない。
【地上への恐るべき攻撃】
ダッカジェットは空対空戦闘機であると同時に、対地攻撃機としての戦略的価値も有している。これは機体性能もさることながら、「とにかく目についたものは何でも撃ちたい」という飛行野郎の修正によるところも大きい。
これは敵にしてみればたまったものではない。なにしろ高群を続ける歩兵部隊や機甲車列が低空飛行のダッカジェットによって掃射を食らったかと思えば、迎撃に向かった戦闘機に対して自らの安全を微塵も鑑みない無茶な
ドッグファイトを挑んでくるのだから。
特にイカれた飛行野郎たちの間で愛されている戦術に「カッ飛び
頭突き」というものがある。“空を飛びながら殴り合いてえ”という欲求に抗えきれなくなった飛行野郎は、とにかくエンジンをフルスロットルにし、「いくさだァァァア!」と叫びながら獲物めがけてまっすぐ突っ込むのである。
言うまでもなく、重さ数十トンにも及ぶスクラップやジェット燃料、そして弾薬が猛スピードで突っ込んできたときの衝撃たるや半端ではなく、当たりどころが良ければ〈帝国〉の巨大ロボット兵器「巨兵」(タイタン)すらも一撃で撃破することが可能である。そしてたった一機が行った「カッ飛び
頭突き」によって戦役の趨勢そのものが変わることさえ無いわけではないのだ。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P54イラストより
【概要】
一般的な高高度爆撃を行う場合、落下軌道の細々とした計算は欠かせないが、オルクという種族はそのような形而上概念をこねくり回すようには出来ていない。代わりにブリッツァボマーのパイロットはとにかくどデカい爆弾をぶら下げ、可能な限りの至近距離でこれを直接獲物にぶつけるのである。
ブリッツァボマーのパイロットはまずほぼ垂直に近い角度で急降下を行う。そしてこれ以上落ちたさすがに激突するというタイミングで、ビビりまくった格下野郎が爆弾投下レバーを引くのである。
やかましい作動音といささか不安な振動の後、積み荷には無事に激突し、大地を揺るがすような爆発音が鳴り響く。爆弾が投下された後、飛行野郎は
興奮で忘れていなければ操縦桿を引き、機体を起こす。
当然ながらこの極限的な軌道が常にうまくいくわけではなく、そのあまりのスリル故に離陸前に逃げ出そうとするグレッチェンが後を絶たない。そのためグレッチェンを後部座席に放り込んだ後は風防を溶接するのがマナーとなっている。
ちょっとしたトラブルはあるものの、ドカーンボムが直撃した時の威力たるや、リスクを補って余りある恐るべきものである。「巨大な爆弾」という単純な破壊力の塊は、要塞を瓦礫に変え、戦車をクレーターに変え、敵の戦線にどデカい穴を穿つだろう。
そうしてできた綻びに、次は地上のオルクが殺到するのである。
画像出典:雑誌「月刊ホワイトドワーフ390号」 イラストより
【概要】
オルクはスピードとファイアを愛する。バーナボマーは、そうしたオルクの偏愛が生み出した副産物と言ってもよい。
ありったけの焼夷爆弾を搭載したバーナボマーは、戦場の空を低高度で飛びながら、眼下の敵歩兵部隊に死を浴びせかける。バーナボマーのパイロットに志願するのは大抵、目の血走った放火野郎であり、彼らは獲物が燃えている様子をなるべく近くで見たいと思っている。
それゆえ基地へと帰還したバーナボマーの機体下部には、あまりにも低空で飛行したために血飛沫やら焦げ跡やらがついているのである。バーナボマーの中には撃ちっぱなし方式の「スコーチャミサイル」を搭載しているものもあり、これによってバーナボマーの危険性はさらに高まる。
この焼夷弾頭は要塞に立てこもっている敵に対して特に効果が高く、燃え盛る燃料が
シャワーのように降り注ぐことで、獲物はその場を離れてその身を晒すか、あるいは要塞の中で蒸し焼きにされるかの選択を迫られるのだ。
画像出典:雑誌「月刊ホワイトドワーフ390号」 イラストより
【概要】
「ワズボム・ブラスタジェット」のゴテゴテしたシルエットを空に見かけたならば、一目散に物陰へと隠れるのが賢明である。この特製攻撃機はブンブンいうフォースフィールドと危険極まりない武装の数々を搭載しているのだ。
ワズボム・ブラスタジェットはその射撃火力と対射撃の防御の強力さで悪名高い。ワズボム・ブラスタジェットを作ろうなどと考えるのは、飛行野郎がノリノリで飛んだり落ちたりしているのを見続けているうちに我慢しきれなくなったアレな技術者は最高のスクラップとイケてる発明品の数々を組み合わせて「俺様専用ヒコーキ」を組み上げるのだ。
【カッ飛びコンテスト】
ワズボムのパイロットたちは、誰の自作ヒコーキが一番撃っちゃ殺りでカッ飛びなのか、そしてどのヒコーキの飛び方が一番イカしているかを常に競い合っている。こうしたコンテストはそれ自体楽しいものであるが、コンテスト中のスコアが戦利品の分け前に反映されるという実用的な効能もある。
もちろん敵からしてみればこれほど楽しくないこともない。ブラスタジェットに搭載されている恐るべき兵器の数々から圧倒的な火力を叩き込まれていればなおさらである。
「カスタム・メガカノン」が強力なエネルギーを撃ち出し、敵を原子レベルで分解する一方、機体下部に取り付けられた「スマッシャガン」は小型フォースフィールドによって敵を押し包み、ちび飼いのブーツに踏み潰される隠したの頭蓋骨のようにこれを粉砕するのだ。ブラスタジェットの中には「テリーポート・メガブラスタ」を搭載しているものもある。
ここから放たれるビームは〈歪み〉を通じて獲物を別の座標へと転移される。これは空高くであることもあれば、すでに物体が存在する場所であることもあり、また体がパーツごとに別々の場所に転移する事さえある。
一方で敵の射撃はブラスタジェット自体の装甲板や、投射されたフォースフィールドによってあえなく弾き返されるのである。
画像出典:コデックス「オルク8版」(codex:Orks) P55イラストより
【概要】
メガボマーとは大型航空要塞の如きオルク爆撃機であり、主に重爆撃に用いられる。これらの機体はヘヴィボマーよりも大型で、高い火力を持つ最大の機体を作るために競い合ってデッチ上げた技術野郎の汗と苦労の結晶に他ならない。
メガボマーはオルク航空工学の頂点ともいえる機体であり、上空に到達することは困難だ。
その時点で欠陥なのでは?
しかし、奇跡的に戦場の上空まで到達すれば、両翼のデュアル・
ジェットエンジンと機体尾部の追加ロキットブースタによって、驚異的な速度とパワーを発揮するのだ。メガボマーは破壊するのが非常に困難であり、機体のあらゆる角度をカバーする武装が施されている。
機体には致命的な対空砲と最大五基の「メガボム」が備え付けられており、オルクの無差別破壊の最終手段として使用される。
画像出典:ForgeWorld公式通販サイト「Ork Air Waaagh! Mega Bommer」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
【概要】
グロットボマーは「格下小僧」(グレッチェン)が操縦する軽量なオルクの航空機であり、戦闘時には「グロットボム」やロキットパックを装備した「ストームボゥイ」(アラシ兵隊)を投下することが可能だ。機体は通常、大型のオルク航空機から展開され、そのスピードと格下小僧のパイロットが交戦しようとする必死さが相まって、機体自体が完璧なホーミング
ミサイルとなっている。
画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Aeronautica Imperialis Grot Bommers」 商品画像より(2021/10/13閲覧)
食いモンのためじゃねえ。ガンをゲットするためでも、キバのためでもねえ。まして、誰かに戦えなんて言われたわけじゃねえ。俺たちが戦うワケはな、俺たちが戦うために、そいで、勝つためにこそ産まれてきたからよ
おいそこのWiki読んでるあんた?そうあんただよ。
この記事を追記・修正してビッグでイカした野郎にならねえか?他の記事よりも人気になりゃあんたはサイコーの編集者になれるし、俺たちもビッグになって互いにハッピーになるわけよ!
緑はサイコーだぜ!!
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- ものによってはティラニッドの武器共生体だのコーンのスカルキャノンをブン獲って使うサイコーな奴もいるそうな -- 名無しさん (2021-10-13 22:50:42)
- おつです 40kの記事なのに読んでて笑いが止まらない -- 名無しさん (2021-10-13 23:04:09)
- 本当にこいつらだけ別の世界観で戦争やってるな -- 名無しさん (2021-10-13 23:16:55)
- 読んでるだけで何故オルクの人気が高いのか良く分かるな -- 名無しさん (2021-10-13 23:26:20)
- 邦訳がキレッキレかつ、原語のめちゃくちゃっぷりを上手く拾ってて最高な -- 名無しさん (2021-10-14 00:55:24)
- 結構ビークルも他の勢力に負けないくらいカッコいいのが多いな。 -- 名無しさん (2021-10-14 01:29:08)
- こんなガラクタ寄せ集めに翻弄される、数万年の栄華を誇ったネクロン、エルダー文明とは一体・・・ -- 名無しさん (2021-10-14 20:22:20)
- こんな奴らに戦力削られてるケイオスやティラニッドにちょっとだけ同情してしまう -- 名無しさん (2021-10-14 22:27:56)
- 全部読み終わるまでに5回は爆笑せざるを得なかったケッサク記事。ウォーハンマー系の記事にはつきものの誤字脱字すら「オルクらしくてそれもよし」と感じてしまう。 -- 名無しさん (2021-10-17 08:23:51)
- ゴフ族は、どうやって直線のきれいなチェッカー模様を描けるんだ? -- 名無しさん (2021-10-20 19:32:15)
- グレッチェンとかスノットリングに描かせてるのかな?> -- 名無しさん (2021-10-20 21:12:41)
- やりたい砲台 サイコー -- 名無しさん (2021-10-24 17:28:52)
- 頭がアレとかボーイ=野郎とか邦訳の切れ味が鋭すぎるんだよな。で、読み進めて世界観に慣れてきたころに出てくる「サイコプラズマのゲロ津波」でもう一回やられるという -- 名無しさん (2022-04-17 09:16:39)
- ちなみに文中で頻繁に登場する『アレ』とは公式翻訳である。例)Mad Dok Grotsnik→アレ医者グロッツニック。安易に『狂気の~』『イカレた~』と訳す以上にオルクのアレな雰囲気を醸し出す頭悪くて秀逸な翻訳である。 -- 名無しさん (2022-11-03 12:32:13)
- 他の勢力みたいに計画的に宇宙に進出してるんじゃなくて、行き当たりばったりに船を出して住めそうな星に辿り着いたら増殖したり現地民殺したり…ってのも一貫し過ぎてて面白い -- 名無しさん (2023-06-22 14:59:06)
- ワロタ >約 84 分で読めるぜ! -- 名無しさん (2024-06-10 01:16:52)
最終更新:2024年09月21日 00:56