登録日:2021/09/17 Fri 17:52:55
更新日:2023/05/06 Sat 07:08:39
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『
鉄人タイガーセブン』の第20話「ガン・ファイター・鼠原人の挑戦!!」に登場したムー原人。
【概要】
ネズミの顔をしており、射撃手を思わせる服装に身を包んでいる。
便宜上ムー原人とされているが、彼自身はムー帝国に所属していないどころか、ムー帝国のことを何一つ知らなかった。
ネズミたちのリーダーとして、人々への反乱並びに、
ネズミ駆除の研究者であるドクターモーリン暗殺を企てる。
武器は二丁拳銃で、弱点は急に発せられる大きな音。
【活躍】
横浜の中華街にて、
ネズミが突然凶暴化して人間を襲っていた。
さらに、それを駆除しようとする保健所の駆除員が、何者かの手によって殺害されていく。
高井戸博士は事態を重く見て、
ネズミ駆除の研究者であるドクターモーリンを呼んだ。
彼女を迎えに行く
剛、ジュン、
北川だったが、そこで凶暴化した
ネズミが襲い掛かってきた。
剛はナイフ投げで
ネズミを殺すが、彼らが去った後、
ネズミのような顔をした何者かが、その遺体を拾う。
おい、ニオイネズミ!
一体どうしたんだ!?お前が人を襲うなんて考えられなかったぞ!
やはり悪い噂は本当だったのか…
彼こそ、モーリンを暗殺しに来た「鼠原人」だったのだ。
するとそこへ、ムー帝国の黒仮面が現れ、
ネズミが凶暴化したのは人間の仕業だと知らされる。
奴らは自分たちの生活を享楽して、残飯を惜しげもなく捨てた!
その結果ネズミはやたらに繁殖してしまい、今度は自分たちのしたことを忘れて、
ネズミを殺そうとし始めたのだ!
くそぉ…!
憎きは人間共!
分かったぜ!ドクターモーリンはやはり仲間を暗殺しに呼ばれてきたんだ!
どこの誰だか知らねえが、親切に感謝するぜ!
一方、モーリンから話を聞いていた剛たち。
そこへスーツの男性が贈り物として一つの箱を差し出すが、中身は例のニオイネズミだった。
剛はナイフで
ネズミを殺し、北川と共にスーツの男性の後を追うが、その間に鼠原人が部屋に入り込んだ。
モーリンはただ
ネズミを殺すために世界を廻っているではないと説得するが聞き入れようとしない。
すると瀕死の
ネズミが、ムー大帝が仲間を利用していることを鼠原人に伝えて息絶える。
それを知った鼠原人は激怒し、ムー帝国とグルだった先のスーツの男性が呼び出した戦闘員と交戦中だった剛と北川のいるところへ向かう。
そして男性を人質に取り、ムー帝国のアジトへ行くと、拳銃を構えてギル大使と黒仮面と対峙する。
よくも俺の仲間を利用したな!
しかし鼠原人、貴様も人間を憎むであろう。
だったら同じ目的で繋がる者は、手を貸しあうものだ!
調子のいいことを言うな!
その為に俺の仲間は、必要以上に人間に嫌われて、殺されていってるのだ!
フハハハハハッ!愚か者めぇ!
放っといてもああ狂っていては、人間に殺されるのがオチだろう!
ムー大帝のお役に立つだけでも、有難く思うがいい!
その言葉に逆上した鼠原人は二人に発砲するも、ムー大帝の力の前に撤退を余儀なくされるのだった。
一方高井戸グループは、ネズミの発生源を断つべく、「急に音を聞くと、体を丸めて一瞬動かなくなる」というネズミの習性を利用した発振装置を使ったネズミ退治を行うことになった。
しかし、「ねずみ墓」の前で剛を殺害することを誓った鼠原人が現れ、三平が肩を撃たれてしまう。
そこへ剛が変身したタイガーセブンが駆け付け戦闘になる。
モーリンは発振装置を手に鼠原人の前に出て射殺されてしまうが、装置のスイッチを入れることで鼠原人を苦しめることに成功する。
しかしタイガーセブンは対等に勝負がしたいという理由から鼠原人を助けるのだった。
教会の近くにて、背中合わせになるタイガーセブンと鼠原人。
鼠原人、貴様…ムー大帝の野望に加担するつもりではないだろうな?
俺は仲間のネズミを守るために戦うのだ!
よし、分かった。
私は…未来に生きる人間の知恵を信じて人間を守る!
よし、これで対等に勝負ができる!
このまま互いに20歩離れ10数えてから、鼠原人は拳銃、タイガーセブンはタイガーヘッドビームで勝負することに。
北川と三平が見守る中、二人は20歩離れる。
タイガービーム…太陽の光を利用する武器だな?
奴の銃は100発100中だ。
1発でも食らったら、私は立ち上がれないだろう…
太陽の光…太陽の光!
ガンファイターは光に弱いという。
私が勝つためには、太陽を背にしなければならない!
相手に勝つには、相手の最高の武器を逆に利用する!
これが勝負師だ!
そして振り返り、タイガーセブンは太陽の位置を確認。それを見た鼠原人は太陽を背にするつもりだと見抜いた。
『自分が背にした太陽の光で鼠原人の目が眩み、銃の照準が合わずにタイガーヘッドビームが鼠原人に炸裂する』というイメージトレーニングを行うタイガーセブン。
だが、鼠原人がわざとタイガーセブンと動きを合わせてきた。
鼠原人もまた、『タイガーセブンの姿は光にさえぎられて見えない、だがタイガーセブンが太陽の光を吸収する時、必ず強烈な光が放たれ、自分の目には光の玉に見える。そこを狙って撃つ』というイメージトレーニングを行っていたのだ。
やがて二人は動きを止め、タイガーセブンの読み通り鼠原人が太陽の光で目が眩んだ。
そして勝負の時が来た。
だが、太陽が厚い雲に覆われて見えなくなり、止むを得ず逃げようとするタイガーセブンだったが、鼠原人は拳銃で襲い掛かる。
すると北川は三平を連れて教会の鐘の所へ向かい、鐘を鳴らす。
それを聞いた鼠原人は悶え苦しみ、その間に雲が晴れて太陽が見えてきた。
そして両者は再び対峙し、鼠原人が銃を撃つも外れ、タイガーセブンは大ジャンプ。
タイガー…ヘッドビーム!
うおおおお~っ!ああ…あっ…
今度こそタイガーヘッドビームは炸裂し、タイガーセブンが勝利した。
悪く思うなよ。ネズミで無ければ生かしておきたかった…
鼠原人の亡骸にそう言い残すタイガーセブンであった。
【余談】
- 人語を発するが、声優は不明。
- この回のタイガーセブンは射撃での勝負だったため、ファイトグローブを使用しなかった。
追記・修正お願いします。
最終更新:2023年05月06日 07:08