河松(ONE PIECE)

登録日:2020/12/09 Wed 08:47:53
更新日:2024/11/02 Sat 01:51:21
所要時間:約 4 分で読めます





いかなる苦行も主君の無念を思えば"そよ風"!! 待っていたぞ!!!

河松(かわまつ)は漫画『ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】


本名:河松
通称:“河童”の河松横綱河松
年齢:41歳
誕生日:6月14日
星座:双子座
血液型:F型(現実だとB型)
身長:271cm
所属:光月家家臣・赤鞘九人男
出身地:偉大なる航路・魚人島
悪魔の実:なし
覇気武装色(流桜)・見聞色
種族魚人族(トラフグの魚人)
初登場:単行本93巻・第935話・『QUEEN』
好物:たまご(おでんの具)
CV:水島裕


【概要】


ワノ国九里の大名である光月おでん直属の家臣「赤鞘九人男」の一人。異名は「“河童”の河松」。
異名の通りカッパのような外見で、顔を覆うほどの大きな菅笠を被った緑色の皮膚の男。
本人も「妖怪」である事に誇りを持っているが「泳ぎが得意」「特徴的な肌の色」「水かきのついた手」といった特徴は明らかに魚人族のものであり、その後SBSにてトラフグの魚人だと明かされた。
「カッパッパ!!」という笑い声が特徴。

【戦闘能力】


大河の急流をも泳ぐが如し、人呼んで“河童流”!!

大の相撲好きであるらしく、を使わない無手でも十分な強さを持つ。
武装色の上位版である“流桜”も使いこなし、触れずとも相手を吹き飛ばす張り手を放つ。
実際相撲界では最強とまで言われていた事から昔は「横綱河松」とも呼ばれていた模様。浦島涙目。

また、明言はされていないが、有毒魚の魚人であるためか物への耐性も持っている模様*1


技一覧

  • 櫓流桜(やぐらりゅうおう)
覇気を手に纏わせた張り手。
流桜により直接当てていないはずだが、それでも軽く数人を宙に浮かせる威力を誇る。

  • 滅南無川(めなむがわ)
愛刀「外無双」を使っての回転斬り。
名前の由来は「メナム川(チャオプラヤ川の別称)」と思われる。ワノ国なのにタイの川。

  • ()()
そのまま相撲の「寄り切り」に由来すると思われる剣技。

  • 海野川(あまのがわ)
刀を大きく振り払い、天の川銀河のような環状の斬撃で攻撃する。カイドウを出血させるほどの威力。

【来歴】

母親(30歳を超え、尾ひれが二股に分かれた人魚)と共に乗っていた船が難破し、ワノ国に流れ着いた。
母親からは「魚人は海外では差別されている」と教えられたため、母の死後は「カッパ」と名乗るようになる。カッパも変だろ。というツッコミは無し。

約31年前に偶然ワノ国に漂着したイヌアラシ、ネコマムシと共に「異形の化け物」として捕まったところを光月おでんに助けられ、そのまま家臣となった。
ワノ国編序盤で軽く描かれたイヌ・ネコが異形と苛められていた時の回想シーンで、既に河松らしき影が二人の端にこっそり描かれている。

20年前に主君と共にワノ国の将軍である黒炭オロチ百獣のカイドウに戦いを挑むも敗北。
敗戦後、錦えもんたちと共に炎上しているおでん城に向かった。
光月トキの「トキトキの実」の能力で錦えもん達が未来にタイムスリップした際、まだ幼かった主君の娘の日和(ひより)を守るため、自身はあえてタイムスリップせずに彼女と城を脱出した。*2
その後は両親を亡くし、兄も消えて孤独になり、日々の食事にも困る状態で日和を精一杯養育し、仮親としての務めを果たしていた。
日和にとっては、彼の献身と陽気さのおかげで、命と感情を取り戻してくれた恩人でもあるため、一人立ちした今でも河松を慕っている。

しかし、成長した日和は自分が河松の足手纏いになっていると感じ、家出。
日和を見失ってしまった河松は死に場所と決めた鈴後に向かい、かつての鈴後大名・霜月牛マルの飼っていた化け狐・オニ丸と遭遇。
鈴後は百獣海賊団により滅ぼされていたが、オニ丸は主君やその部下たちの眠る墓をたった1匹で5年間も守り抜いてきたのだ。
常冬の鈴後では侍が死んだ時、愛刀を墓に備える風習があったため、河松はこれらの刀剣をいずれ訪れるクーデターの際に使用する*3ことを考案。
陵墓を暴こうとしたことに激怒したオニ丸に襲われ腕を噛まれるも、自ら腕を差し出し涙ながらに説得、無事に快諾を得た。
こうして河松は侍たちの墓を守るべく僧兵「牛鬼丸」を名乗り、近づく墓荒らしを追い払い、ついでに刀を分捕っていた。

本編の13年前に突如行方をくらましてしまったが、これは食料泥棒の咎でカイドウ達に捕まって「兎丼」へ収監されたため。
それ以来、オロチの命令によって「一日に骨を抜いた毒魚一匹*4しか与えられない事実上の処刑を言い渡されていた。
しかしそれでも生き延びており、ビッグ・マムが採掘場を荒らしまわったことや雷ぞうの助けもありようやく解放され13年分のゲロを吐き出した後ルフィ達と共同戦線を張った。

なお、河松が捕らえられた後はオニ丸が二代目牛鬼丸となり、近づく者から刀を奪い取り、墓に隠していた。
河松が帰ってきたことを知ったオニ丸は自らの役目を終えたことを知り、雪の中へと消えていった。

かくして行方が知れない傳ジローを除く赤鞘九人男は結集し、事態は火祭りの夜の討ち入りへと向かって行く。


カン十郎が正体を現した際には荒れ狂う海を泳いで岸へと戻り、彼と何度か斬り結ぶがその間に鶴の絵を描き終えられ、上空へと逃げられてしまい、モモの助の救出と鬼ヶ島の決戦に参戦するため、ハートの海賊団の潜水艦で鬼ヶ島の裏手に上陸する。


ネコマムシやイゾウと再会後、城の裏口に待ち構えていたカン十郎を退け、赤鞘総出でカイドウとの決戦に挑むことになる。


赤鞘総出で戦い、河童流の剣技でカイドウに挑むも、最強生物であるカイドウとの実力差はやはり大きく、完膚なきまでに叩きのめされ全滅してしまう。その直後に現れたルフィ達、最悪の世代に後を託し、自身らはローの能力で戦線離脱を余儀なくされる。


その後は、何者かの治療を受けたことで僅かながら体力が回復し、再度戦線復帰を決意。
イゾウと共にライブフロアに行き百獣海賊団の残党を相手にするのであった。


最終的に、同じ赤鞘のメンバーである、アシュラとイゾウの二人が戦死してしまうほどの激戦になるが、河松自身は生き残り、ルフィの起死回生の能力覚醒により遂にカイドウ討伐に成功したことで鬼ヶ島の決戦は決着する。


終戦後は、ルフィの首を狙いに来た、緑牛の相手をしたりといったトラブルもあったが、この男覇気により緑牛は撤退し、難を逃れる。河松は新たに将軍に就任したモモの助を支え、ワノ国で生きて行くことを決意するのであった。








【余談】

  • トラフグは、その名の通りフグ科の魚。日本では最高級の食用魚として重宝されている。
    • "大入道"ワダツミはオオトラフグの魚人とされている。実はオオトラフグというのはONE PIECE内の造語*5のため、トラフグとの関係は不明。




追記・修正は毒魚を食っても平気な人にお願いします。

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  • 41歳
  • 日和の保護者
  • 光月日和
  • 初登場がワノ国編
  • 全世界人気投票96位

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最終更新:2024年11月02日 01:51

*1 フグは本来全くの無毒魚で、餌に含まれる毒を生物濃縮により蓄積していく

*2 未来と現代、どちらで何かあっても、光月家の血が絶えないようにリスクを抑えるため

*3 オロチが平民から武器を取り上げた上、武術の一切を教えることを禁じたため、反乱の芽が摘まれていた

*4 抜いておかないとその骨を吹き矢代わりにして河松が反撃してくるため

*5 作中には未登場だが、海王類や作中の闘魚のように、ONE PIECEの世界では実在する魚なのかもしれない