オトスパス

登録日:2019/12/22 Sun 15:23:55
更新日:2024/10/27 Sun 13:09:32
所要時間:約 5 分で読めます





全身が 筋肉の 塊。 触手を 使って 繰り出す 絞め技の 威力は 凄まじい。


オトスパスとは「ポケットモンスター ソード・シールド」から登場するポケモンである。


■データ



全国図鑑№:853
分類:じゅうじゅつポケモン
英語名:Grapploct
高さ:1.6m
重さ:39.0㎏
タマゴグループ:水中1、人型
性別比率:♂50 ♀50

タイプ:かくとう

特性:じゅうなん(まひ状態にならない。)
隠れ特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力を1.5倍にあげる。)



HP:80
攻撃:118
防御:90
特攻:70
特防:80
素早さ:42

合計:480

努力値:攻撃+2

タタッコが「ちょうはつ」を覚えた状態でレベルアップでオトスパスに進化



【概要】



だだっこポケモン・タタッコの進化形。
タコ殴り戦法だったタタッコとは打って変わり、絞め技をメインとした柔術スタイルに変化した。
腕の一本をチャンピオンベルトの如く腰に巻き付けており、顔つきも目つきが鋭くなったり模様がド派手になったりなど覆面レスラーのような出で立ちとなっている。
ちなみに口は青いところと黒いところの境目。真ん中からパックリ裂けるので初見だとビビる事請け合い。

全身が筋肉の塊となっており、力強さと柔軟さを兼ね備える触手から繰り出される絞め技は圧巻の威力を誇る。
進化したことで「俺よりも強いヤツに会いに行く!」と言わんばかりのストイックな性格となり、時折強者を求めては陸に上がり相手を探している。
ガラルではグソクムシャと抗争を繰り広げており、負けた方が餌となるという文字通りの死闘を繰り広げている。

色違いは赤い頭に白い身体のタコさんウィンナーカラー。
地味に顔の縁取りも緑からオレンジに変わっている。

【ゲームでのオトスパス】



進化前のタタッコは、「キルクスの入り江」の奥にある草むらにシンボルエンカウントで出現する。
ただ進化形のオトスパスが入り江の水上に出現するため、タタッコよりも先にオトスパスに出会ったという事も珍しくない。
使用トレーナーは、ジムリーダーサイトウがファイナルトーナメントで使用してくる。

普段は直立しているが、ワイルドエリアの陸上シンボルやポケモンキャンプなどでは7本の足をすべて使って這い回る姿が見られる。
2本腕で馬跳びめいてえっちらおっちら移動するタタッコから一変、駆け寄る時は結構早く、ビビるかも。

【対戦でのオトスパス】



水上エンカウントやタコのような見た目でいかにもみずタイプと言った感じの生態だが、タイプは意外にもかくとう単体。
攻撃力が高く、次点で耐久面が高い鈍足耐久アタッカー。といっても種族値そのものは攻撃以外全て100以下と平均並。
習得技も「インファイト」「ばかぢから」など自身の強みである耐久力を減らしてしまうものばかりと妙に噛み合っていない。
その上同期に、高い攻撃力+威力の高い技が揃っており、「きもったま」によりゴーストタイプにも高打点を撃てるネギガナイト
強力な積み技「はいすいのじん」に加え、安定性の「カブトアーマー」火力底上げの「まけんき」と強力な特性を持つタイレーツといった強力なライバルが多く、
彼らに比べてしまうとどうしても劣って見えてしまうのが現状である。

専用技に「たこがため」という技があり、これは相手の交換&逃亡阻止に加え、毎ターン相手の防御と特防を下げるという拘束系の技
ターン制限等はなく、自身が生きている限りは永久に続くため、如何にしてたこがためを維持しつつ積めるかが彼を使う上での課題となる。
相手の攻撃を受けつつ、拘束し積み技を積んでいくその様は正にレスラー特有の「肉を切らせて骨を断つ」戦法を彷彿とさせるものとなっており、
他のかくとうタイプと違いド派手な一発はないが、一度絡みついたら決して離さない粘り強さこそがオトスパスの最大の武器といえる。
タイプ相性は良くないが、アーマーガアの隠れ特性・ミラーアーマーをも貫通してしまうという隠し効果を持つ。
なお、「相手を拘束する技」の宿命ゆえか、ゴーストにはたこがためそのものが無効化されるので注意。

メインウェポンは回復手段である「ドレインパンチ」、前述通り耐久は減ってしまうが威力は高い「インファイト」「ばかぢから」。
サブウェポンにはゴースト対策の「しっぺがえし」火力を補う「グロウパンチ」鈍足を補う「ふいうち」の他、
独特な範囲の「アクアブレイク」「れいとうパンチ」、たこがためのターン稼ぎになる「あなをほる」「ダイビング」等が候補に挙がる。
かくとうにしては珍しくいわ技を覚えず、代わりにみず技とあく技が充実している。
変化技は専用技である「たこがため」を筆頭に攻撃と耐久を上げる「ビルドアップ」や、たこがためのターンを増やす「まもる/みきり」などが候補。
奇策に近いが積み構築を潰す「ひっくりかえす」、ダブルで使えそうな「みずびたし」を覚えることもできる。

最大の問題は、種族値の割に特性に恵まれていないと言う事。

通常特性は「じゅうなん」。
オトスパスは元の素早さが低い為速度低下の影響が小さく、よくてマヒ事故防止。
隠れ特性(夢特性)は「テクニシャン」。
キノガッサの例からも分かるように決して弱い特性ではないが、一致技でまともに乗るのは「グロウパンチ」「いわくだき」「リベンジ」、
サブウェポンに至っては「ぶんまわす」「しっぺがえし」「フェイント」位にしか乗らない。
柔術ポケモンと言いつつやたら半端に火力がある技を覚えすぎである
しかもリベンジとしっぺがえしは鈍足である以上技の方の効果を発揮した方が威力が出る有様。
被弾の有無に関係なく一定以上の威力を出せるとはいえ、恩恵は少ない。

長期戦に強い玄人好みなポケモンだが、真価を発揮させるまで生き残らせれるかが腕の見せ所になってくる。

■余談



  • 名前の由来は恐らく「(締め)落とす+オクトパス」。モチーフはその派手な色合いと好戦的な性格からヒョウモンダコと思われる。*1
  • 先輩タコであるオクタンと比べるとタコからタコへと進化すると順当な変化を遂げている。(まぁあちらは元々拳銃から戦車という兵器繋がりで進化するのが兵器要素が消えてしまったという経緯があるのだが)あちらも長い足で拘束するが、締め上げて攻撃するオトスパスと違いあくまでも拘束がメインという違いがある。
  • 先輩のイカとは「みずタイプじゃない水棲生物」「かくとう技の使い手」「ひっくりかえすを覚える」といった共通点がある。ちなみにダブルで並べて「あまのじゃく」な味方にたこがためを使うと、タコに絡みつかれてイカが毎ターン硬くなるというネタの様なコンボも存在する。
  • 全国図鑑ナンバーが853とやっこさんの語呂合わせとなっている。


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最終更新:2024年10月27日 13:09

*1 ヒョウモンダコは襲われると人間にでさえも噛みつく習性があるため