ブラックホール(キン肉マン)

登録日:2012/04/17 Tue 23:49:23
更新日:2024/12/08 Sun 09:40:22
所要時間:約 5 分で読めます






なぜ、オレの顔には
穴が開いてるかって?
ヒッヒッヒッヒ…

オレの名前を呼んでみな!

ブラックホール!!



         l ヽ
     r ‐、 l ヽ
     | ○ |,.r'、__
  ,.rー⌒ト - イ、  /   
 人、__>´ `ー 、, ヽ'
 l  r',|ヽ l、B |H|
 l / │ ヽ―'^7' 
/,べ   〉==/⌒、  
     // /  ノ 
     |  ( ̄‾7
     ヽ_l  /ヽ
       ソ ./  ヽ
  _,.へ_r・' ノ⌒、 )
  'ーー-l /ーー'´
     し'

良い子の諸君!
  悪魔をなめるな!
   この犬野郎!!


【プロフィール】

CV郷里大輔、岸野一彦(夢の超人タッグ編)、宮田俊哉(完璧超人始祖編)
所属:悪魔超人
出身地:イギリス領バミューダ諸島
超人強度:200万パワー
身長:201㎝
体重:420㎏(110㎏説も有。鍛えまくっての増量か、ブラックホール=超重量天体と知っての改変か?)


テーマ曲(旧/新)
バミューダミステリー(歌:串田アキラ)/4th Dimensional Killer


【戦績】

キン肉マン
対マッスルブラザーズ●(タッグ戦)
ダルメシマン
ジャック・チー


【概要】

ブラックホールとは『キン肉マン』に登場する超人。初登場は「7人の悪魔超人編」。

全身黒色のボディに赤い手袋・ブーツ・マントを纏い、胸には「BH」の文字がある。
そして顔面の中心に大きな丸い穴が空いた、いたってシンプルなデザインながらも幾何学的なスマートな印象を持たせる憎いやつ。口癖は「カ〜カカカ」

乱入時にウォーズマンのストレートパンチをその○に通して回避し、ウォーズマンの動揺を誘った。

古典SFでたびたび用いられた「ブラックホールは異次元との出入口」というイメージに沿ったのか、彼自身も
  • 周囲の影に潜って別の影へ移動
  • 自分が潜った影を分裂させ、分裂させた影から大勢の分身を出現させる
  • 対戦相手を顔面の○から吸引して異次元世界に閉じ込める
など、特徴的かつ不可思議な能力を持つ。

しかし、それらの能力とは別に、ジャーマンスープレックスを始めとしたプロレスチックな技をスピーディに使いこなすテクニシャンとしての一面も持つ。
また、タフネスにおいても悪魔超人1,2を争うと評判が高い。

悪魔六騎士の一人スニゲーター教官からもバッファローマンと共に「手間のかからぬ優等生だった」との評価を受けている。


なお、「7人の悪魔超人編」の執筆の際、最初はブラックホールを悪魔超人のリーダーに据える案も存在していたらしい。


【技】



そうよ!

こいつが、宇宙に
きさまをすっ飛ばす
悪魔の穴ってわけなのさ!!

グハハハハハ……!!

  • 吸引ブラックホール
顔面の穴を広げて相手を吸い込み、人工的に作り上げた四次元空間へと送り込み閉じ込める。
相手は戻ってこれなくなるため、KOするというよりはリングアウトによる勝ちを狙うことになる卑劣戦術。
一方で自身は四次元空間へ自由に出入りすることができるため、自ら出向き攻撃を加えることも可能。
ただしこの四次元空間は、ブラックホールの体と連動しているため、自身が傷を負うと四次元空間にもヒビが入る。
よって内部から強烈な衝撃を与えられると脱出されてしまうが、ダルメシマン戦ではこの弱点を逆手に取ることで勝利へと繋がった。

  • 至高のブラックホール(エクストリーム・ブラックホール)
吸引ブラックホールの強化版で、格段に引き上げた吸引力は空間を歪ませるほどである。
アニメ版では顔面の穴の中にオレンジ色のリングが浮かび上がる演出がされた。元ネタは2019年に撮影されたブラックホール(天体の方)の写真であろう。

  • フォーディメンションキル
背後から逆さに掴んだ相手の両腕を交差させて掴み、両脚も自分の足でフック。その状態で落下し脳天をリングに叩きつける。
相手の両腕を交差させるという違う点を除けば、仕様としてはマッスルリベンジャーとほぼ同じ。
完璧・無量大数軍編からフェイバリットホールドとして使用。また、ペンタゴンも使用できる模様。

  • 四次元レスリング
影に乗り移って攻撃を繰り出すブラックホール得意の戦法。

  • シャドー・コブラツイスト
リングの影を黒い毒蛇に変化させ、相手を拘束してコブラツイストを仕掛ける。

  • 影分身(セパレートシャドウ)/ソーラーパワー分身
分裂した複数の影が自分の分身となって、そのまま一斉に攻撃を仕掛ける。

  • 8メンブラックホールキック(エイトメンブラックホールキック)
8体の分身を作り出し、四方八方からドロップキックを叩き込む。

  • 影縛りドラゴンスープレックス
相手の影に忍び込んでからすぐに背後からドラゴンスープレックスを放つ。

  • ブラックホールキャッチ
顔面の穴を大きくして顔面への攻撃を素通りさせ、穴を閉じて相手を拘束してから攻撃する。

  • シャドウハイド/シャドウハイディング
影に潜み、身を隠す技。

  • 赤き死のマント
マントを広げ、その裾を鎌状の鋭い刃に硬化させ、相手を斬首する。
ダルメシマンに勝利した後、処刑のために使用。

  • ロケーションムーブ
顔の穴に目的地を映し、吸い込んだ人物と共にその場へ移動する。
一瞬で移動できる便利なワープ技。

  • グローリーホール
顔の穴を広げて攻撃を回避し、その穴を軸とするように旋回してボディアタックを仕掛ける。

  • 四次元ワープ
四次元殺法コンビでのツープラトン。
ペンタゴンを吸い込み、四次元空間を通して別の場所にワープさせる。

  • 四次元交差
四次元殺法コンビでのツープラトン。
ペンタゴンが対戦相手をパイルドライバーで捉え、ブラックホールの顔の穴に投げ入れて四次元空間へ送り込む。

  • 四次元エレメント交差
顔の穴に吸い込んだペンタゴンと身体を入れ替える禁断の技。
発動するとブラックホールの身体が裏側に反転し、ペンタゴンが出現する。
技の詳細を知らない者から見れば、ブラックホールがペンタゴンに変身したようにも見える。



【戦歴】

初戦は「7人の悪魔超人編」でのキン肉マン戦。
ステカセキングに続き、悪魔超人側の2番手としてソーラーハウスデスマッチを挑む。

始めはキン肉マンたちにも「悪魔超人にしては正々堂々とした戦い方をする」と評価される戦い方を披露し、
ソーラーハウスを設置した理由も「純粋に技を競い合うデスマッチがあってもいいじゃないか」という健全なものだと語っていた。

だが、ブラックホール(以下BH)がソーラーハウスを作った真の狙いは自身の攻撃に用いる影を作られやすくするためであり、
試合中に本性を現したブラックホールは影の生成による分身攻撃や影から影への移動などの変幻自在の攻撃でキン肉マンを攻め立てる。

対するキン肉マンはBHの攻撃に必要な影をサンマッスル(飛び散る汗で太陽光を乱反射させる)でかき消すが、
BHはキン肉マンを顔のブラックホールから吸引して異次元に放り込み、リングアウトによる判定勝ちを狙う。

だが、判定が出るまでの残り時間もあと少しというところで、秘技・ホワイトホール(早い話)で異次元から脱出したキン肉マンの
肉弾エルボードロップを食らい、ノックアウトされる。



その後、敗北した罰としてアシュラマンに両腕を奪われたりしたものの、
「夢の超人タッグ編」ではペンタゴンと《四次元殺法コンビ》を結成、タッグトーナメントに参戦する。
2000万パワーズの方の印象が強すぎるが一応当時は正義超人(バッファ)&残虐超人(モンゴルマン)なので、何気にこちらが正義超人&悪魔超人タッグの最先鋒である。
まあこの時のBHは悪魔超人っぽさが控えめで、ペンタゴンはそもそもザ・正義超人的キャラではないので、その点薄味なのはやむを得ないのだが。
トーナメントの一回戦でまたもキン肉マンが結成したコンビ《マッスル・ブラザーズ》と対戦することとなり、
試合開始直後はいいところをみせようと空回りするキン肉マンを手玉に取るも、謎の超人キン肉マングレートに圧倒される。

ペンタゴンの協力でなんとかキン肉マングレートを異次元に放り込んだのもつかの間、今度はキン肉マンが奮起。
なんとかグレートだけでも葬ろうと異次元に侵入したBHだが、逆にキン肉バスターの体勢に抱えられたままグレートに異次元から脱出され、
同じくキン肉マンにキン肉ドライバーの体勢に固められていたペンタゴンもろともマッスルドッキングの初披露の相手となり、敗北してしまう。

後の「キン肉星王位争奪戦編」では超人墓場を漂っているところしか出番がなく、
Ⅱ世』『Ⅱ世 究極タッグ編』でも特に触れられることはなかった。



Web連載主体になった「完璧超人始祖編」の正義・悪魔・完璧の3軍対抗戦にて再登場を果たし、完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)の“完牙”ダルメシマンと対戦した。

ダルメシマンに自身の技を研究され尽くして窮地に陥るものの、ブラックホールからの脱出場所を自主的に誘導し、
ダルメシマンが脱出した瞬間に真空飛び膝蹴りを食らわせ、続けざまに『クロスアーム式マッスルリベンジャー』とでも表現すべき
新技「フォー・ディメンションキル」でKO勝ちを収める。この大金星には誰もが驚いた。
結果的に、これが対抗戦ファーストステージで悪魔超人唯一つの白星となった。

試合後、敗れた場合は自らの命を絶つ掟に従って自害しようとするダルメシマンの首をはね、悪魔超人らしさをみせる。
その後、悪魔超人参戦の理由が語られる…

この一連の戦いにおけるストロング・ザ・武道vsザ・魔雲天最中のバッファローマンの回想中、7人のリーダーなのに正義超人に鞍替えしておきながら、また悪魔超人に出戻ってきた彼に一発くれてやってケジメをつけ、「我ら7人の頭目はやはりお前しかいない」と認めている。(ついでに、調子に乗ったステカセキングも軽くシメている。)
7人の中では優等生同士故の不仲説もある二人だが、少なくとも仲間意識が強調されている新シリーズでは良い同志である。

鳥取砂丘での戦いでは“完流”ジャック・チーと交戦。
悪魔・正義超人連合軍唯一の連戦者なのが不安要素であったが、その不安が的中しダルメシマン戦での負傷と技を見せすぎたことで劣勢を強いられる。

もはやこれまでかと思われたその時、遂に「最初で最後の必殺技」を発動。リングに白い羽根が舞い降りる……



主敵が完璧超人始祖たちに移ると戦傷が流石にしんどかったのだろう、更に始祖との三戦目は望まなかったようだが、ロケーションムーブにより悪魔超人専属どこでもドアとして大活躍。
バッファローマンとスペインはサグラダ・ファミリアへ、日本に帰ってきたら重傷のザ・ニンジャを病院へ搬送。そして悪魔将軍が揃えた"絶対の神器(ダンベル)"を超人閻魔の部屋の祭壇に最後に捧げる役をサンシャインに託した際にもBHが連れて行き、事の顛末に立ち合っている。(その翌日サンシャインが帰日しているのも十中八九ロケーションムーブだろう。)
悪魔将軍が入り口を開けたおかげはあるのだろうが、サンシャインの際の描写を見るに同伴者が行った事のある場所なら「お安い御用」らしく、超人墓場深奥にさえ簡単に行ける模様。
言っては何ですが将軍様、こんな便利な人材を使い潰しかねない殺し合いに出す方がもったいなく。
悪魔将軍vs超人閻魔戦後には観戦したバッファローマンやサンシャインたち側でなく、背後のボォァァン→フッ・・側に何故かいるが……まあジャンクマン・ニンジャ・アシュラマンもそっち側だし、些細な事である。三人の看病でも任されていたのかもしれない。




映画「逆襲!宇宙かくれ超人」では、かくれ超人軍のボス・ハイドラキングの手により、ニューブラックホールとなり蘇生。
赤い鶏冠のような物が頭部や両肘に追加。
同じような形で、ニューサンシャインやニューアシュラマンもいる。同型の手下を多数率いている。
ロビンマスクを連れ去り、ハイドラ星にてラーメンマンと戦うが、最期は腹部に手刀を突き刺されあっさりと爆死する。

声優はタッグ編の岸野一彦氏が担当。
また、予告編では胸に「NB」の文字が書かれていたが、実際の本編では書かれていない。


のぞいてみなよ
オレの顔を!

きさまを待っているのは
闇!闇!闇だ!!

さあ、キン肉マン!

愛とやらに別れを告げな!!

ミステリーゾーンに招待するぜ!!



良い子の諸君!
追記・修正はブラックホールを脱出してから頼むぞ!

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最終更新:2024年12月08日 09:40