海坊主(シティーハンター)

登録日:2018/02/18 (日) 13:05:25
更新日:2024/10/06 Sun 22:57:22
所要時間:約 6 分で読めます




海坊主とは、漫画『シティーハンター』の登場人物である。

CV:玄田哲章
演:ブラザートム(実写版『エンジェル・ハート』)/マフィア梶田(Netflix版)


人物


元傭兵で、冴羽リョウの同業者(スイーパー)。
「海坊主」とは、リョウがつけたニックネームのようなもので、裏社会では「ファルコン」の通称で広く知られている。
本名は「伊集院隼人」。だが「本名が立派過ぎる」としてリョウに「海坊主」とつけられて以降は、その通称があまりにはまり過ぎていたため誰からも本名を呼ばれなくなってしまった。
そのお返しにリョウに「新宿の種馬」とのあだ名をつけるが、実は「海坊主」というあだ名を割と気に入っている様子で、リョウにわざと間違えられた際には「オレは海坊主だ」とわざわざ訂正している。また後述する氷室真希から「伊集院さん」と呼ばれた際には「照れるから海坊主と呼んでくれ」と答えていた。
リョウからは「海坊主」の他にも「海ちゃん」「タコ坊主」などと呼ばれており、アニメ版では「海ほたる」とも呼ばれていた。

スキンヘッドと口髭、サングラスがトレードマーク。
成人男性でも見上げてしまうほどの屈強な大男で、街中であっても常に戦闘服を着用している。
傭兵時代にエンジェルダストを投与されたリョウと戦った事があり、それで負った傷が原因で弱視となりサングラスが手放せなくなってしまう。
後に作中で完全に失明してしまうが、それでも今までと変わらない生活を送っている。

リョウとは悪友兼ライバルという間柄。
中米の某国で政府軍に加わって戦っていた事があり、ゲリラ部隊に所属していたリョウ(エンジェルダスト投与状態)に所属部隊を壊滅させられた過去を持つ。
海坊主はその部隊の唯一の生き残りであり、リョウとの戦いで傷を負って目に傷害を負う事となるが、今はもうその事でリョウを恨んではいない。スイーパーであるが故に悪者に雇われてリョウと敵対する事も多く、その時にはスイーパーの誇りを賭けてリョウに何度も決闘を挑んでいる。だがあと少しのところで毎回引き分けに終わっているため未だに勝負はついていない。
リョウと組んで手ごわい相手と戦うことが多く、リョウと組む際には彼を狙う輩に対し「リョウを倒すのは俺だ!」とツンデレっぽい台詞を言う事もある。

傭兵時代に戦災孤児だった美樹を保護し、傭兵部隊で彼女に身を守る術を教える。
その後、14歳になった美樹は傭兵部隊への正式な入隊を志願。美樹に普通の女性としての人生を送ってもらいたかった彼は、彼女にウソをついて一人海外へと渡った。
それから数年が経った現在、自分を追って美樹が来日する。自分と一緒になる事で彼女を危険に晒してしまうと感じた彼は「リョウにペイント弾を当てたら結婚する」と難しい条件を出すが、最終的に彼女の熱意に負けてパートナーとして彼女を側に置く事を決めた。

その後は美樹の店である「喫茶キャッツアイ」のマスターとなる。
作中では度々食器を磨いている様子が見られ、笑顔がぎこちないものの美樹不在の時にはサンドイッチなどを作って接客をしている。
劇場版『新宿プライベートアイズ』にて実は雇われマスターでありオーナーが居る事が判明。オーナーは店名にもなっているあの怪盗3姉妹である。

美樹の事は誰よりも愛しているが、不器用であるためなかなかその思いを表に出せず、彼女に抱きつかれる度に顔を真っ赤にしている。
そんな関係が長く続いたが、紆余曲折を経て物語の終盤でようやく美樹と結婚を果たした。

愛車はトヨタランドクルーザー60とフォード4WD。
女性が苦手であり、抱きつかれるだけで茹蛸のように顔を真っ赤にする。
また猫(特に子猫)が大嫌いで、泣き声を聞くだけで力が抜け、側に寄ってくると失神するか我を忘れて暴走してしまう。
女優の佐藤由美子のファン。


性格


強面で石頭だが生真面目でストイックな性格。
リョウとは真反対のタイプなので、リョウのドスケベを見るたびに呆れている。

心優しく女性には紳士的。
かつての上官である氷室剛司の死後は、彼の娘で天才ヴァイオリニストの氷室真希を影から支え、匿名で送金を続けていた。
また佐藤由美子に自らを狙ってほしいと依頼された際には、リョウと示し合わせて彼女に撃たれたフリをし、その後は花束を置いて人知れず去っていった。
そのためリョウとは違って女性にモテるが、純情な性格なので女性の事で照れたりするとすぐに顔を真っ赤にする。


能力


裏社会No.1と噂されるリョウとも互角に渡り合える戦闘能力を持つ。
主にバズーカなどの重火器を使い、場合によってはゴムパチンコなどでも攻撃を行う。
破壊工作を得意としているが、ただ破壊するだけでなく建物の枠組みだけを残して床だけ破壊するという芸当も可能。
リョウをも凌ぐトラップの名手で、ピアノ線や落とし穴のような罠なら短時間で設置する事が出来る。
後にこの技術を槇村香に伝授。香はこの技術をリョウの夜這い阻止や殺し屋との対決に利用している。
ちなみにこの技術は世界一の殺し屋と謳われたマイケル・ガーラントから伝授されたもので、今でもガーラントの技術には及ばないと謙遜している。

屈強な体格なので肉弾戦でもかなりの強さを誇る。そのパワーはリョウ以上だが、スピード面ではリョウに軍配が上がる。
鍛え方が違うので、38口径以下のなまくら弾を撃ち込まれても致命傷を負う事はまずなく、筋肉の収縮だけでめり込んだ弾丸を体外に出した事がある。

弱視であるため並外れた感覚を持っており、気配だけで敵の人数を知り、一瞬で全員を倒せてしまうほど。当然暗闇でも問題なく狙撃を行う事ができる。
盲目となった後でも、日常生活はもちろん銃の狙撃や車の運転も問題なく行っている。そのためたまにリョウなどから突っ込まれている。
アニメスペシャルではリハビリの一環として車を運転している事が判明。それに気づいたリョウには「運転やめてオレと代われ!」と嫌がられた。

変装する事もあるが、図体がデカイのでどう変装しても周りに溶け込めず、変装する前より目立ってしまう事がある。ケンタッキーのサンダースおじさんに化けた際には、リョウに「一体、世界のどこにこんなでっかいケンタッキーおじさんがいるんだよ!」と突っ込まれたほど。
リョウに気づかれて逃げられた際には、よほど自信があったのか「よく見抜いたな…」「勘の良い奴」などと漏らしていた。

愛用の重火器はいつでも使えるように持ち歩いているようで、自分の結婚式の時も当然のようにバズーカで砲撃を行い、
リョウに「結婚式になんてもん持ち歩てるんだ」と苦笑いされた。


エンジェル・ハートにおいて


本作の海坊主(ファルコン)は、『シティーハンター』の彼と容姿が似ているものの全くの別人。
人物像にそれほど変更点はないが、アフリカ系アメリカ人という設定。勿論本名は「伊集院隼人」ではない。

本作でも盲目であるが、こちらでは「傭兵時代に同じ部隊に所属していたリョウを救出に向かった際に負傷し、それが原因で失明した」という事になっている。
失明が原因でスイーパーを引退しており、現在は喫茶キャッツアイの店主となっている。
だがスイーパーの腕は健在で、バズーカなどの重火器も難なく扱える。流石に車の運転は控えているが。
『シティーハンター』と同様に美樹を大切に思っているが、本作の美樹(ミキ)は小学生の幼女であり、出会ったきっかけも全然違っている。
とある出会いがきっかけでミキを引き取る事になってからは、心配症で親バカな一面を見せるようになる。
また、『シティーハンター』の時は美樹に強引にやらされていた喫茶店のマスターだが、本作での海坊主はこの職種にかなりこだわりを持ってやっているらしく、コーヒーの味は来店客が驚くほど絶品で評判がいい。

本作でも猫が大嫌いだが、その原因は猫アレルギーだと明確にされている。


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最終更新:2024年10月06日 22:57