永田裕志

登録日:2011/08/11 (木) 20:14:25
更新日:2024/06/28 Fri 10:08:32
所要時間:約 4 分で読めます




永田(ながた)裕志(ゆうじ)は新日本プロレス所属のプロレスラー。


生年月日/1968年4月24日
身長/183cm
体重/108kg
血液型/AB型
出身地/千葉県東金市
入場曲/MISSION BLOW


  • 経歴

日本体育大学から新日本プロレスに入団。同期に中西学やケンドー・カシンがいる。新弟子の頃は、朝起きて椅子に座って新聞を読むという、ベテランのような振る舞いをしていたとか。

UWFインターナショナルとの対抗戦から現在のレスリングスタイルが確立。
桜庭和志らと鎬を削り、WCWへも遠征するなど若手時代からプッシュを受け次世代のチャンピオン候補は間違いないと言われた。

2001年には武藤敬司を破りG1 CLIMAXを初制覇。全ては順調に動いていた。…そうここまでは。

同年12月31日、INOKI BOM-BA-YEにて当時K-1のスターだったミルコ・クロコップと対戦し1R21秒TKO負けを喫する。
文字通り「秒殺」となり新日本プロレスは元よりプロレス界が失墜してしまう一戦になってしまった。
実際には本来ファイトする予定だった藤田の欠場で、数日前に急遽呼び出された挙げ句総合ルールでやらなければいけない。
この後新日お約束の1・4東京ドームが控えているため、絶対に怪我出来ない。
…ならさっさとTKOされることで(肉体への)ダメージを最小限に留める。
という都合があった模様。

2002年から翌年までIWGPヘビー級王座を長きにわたり所持。防衛回数は10回と2012年に棚橋弘至に破られるまで最多記録を打ち立てる。
プロレスラーとしてまさに絶頂期に達した永田だったが…。

同年大晦日、当時PRIDEの絶対王者エメリヤー・エンコ・ヒョードルと1R1分2秒TKO負け。
2度の秒殺劇に永田は格闘技ファンからは嘲笑され、当時のプロレス人気が落ちる要因にもなってしまうなど、
ここ一番の勝負弱さと総合のトレーニング調整の難しさが敗因となった。


ここからは迷走を極め、会社からは中邑や棚橋の踏み台になれと指示された際は記者の前で号泣したり、
ヒールターンしたと思ったら中西やカシンらと結託したりと一貫性の無いネタにしかならない行動に従来のファンは愛想を尽かしかけた。…が。

2006年の東京ドーム興行での村上一成戦で見せたアームバーからの白目が予想外にウケて、ここからは愛想が良くコミカルな路線にもあまり抵抗の無く活躍する。

その後は井上亘や平澤光秀らと青義軍を結成し、スポ根漫画さながらの熱血キャラを通している。

しかし平澤がヒールターンしこれからどうなるかが見物だったが最近はあまり絡みが少なく、また平澤もキャラチェンジをしたため平行線となった感がある。
※カシン曰く「永田くんの付き人はみんな出世路線からはずれていく(高橋裕二郎と平澤光秀のこと)」

また対戦した様々なレスラーから技をパクッ…もといラーニングする事から通称“青魔術師”と呼ばれているとかいないとか。

リングにかけろに本人役で出演したことがある。この時はイケメンに描かれていた。
え?元からだって?

そして、2011年のG1において、“ナガダンス“なるものを披露。
それを見た蝶野に、「板に付いていない」と言わしめ、ミラノコレクションA.T.には爆笑されて「カッコ悪い」と言われた。

何だかんだと言われがちな永田裕志であるが、今なお第三世代筆頭としてリングで戦い続けており、ハードヒットなストロングスタイルの見本と言えなくもない存在でもある。また、リング外ではTwitterでアンチに噛みついてプロレスファンをほっこり(?)させるなど、牙が抜けきってないもといナチュラルな人柄は健在である。

2022年には久しぶりに全日本プロレスに参戦。
大型ルーキー・安齊勇馬のデビュー戦の相手を務めたほか、世界最強タッグリーグ戦にも参戦。
翌23年2月には全日本のエース・宮原健斗を破り自身初の三冠ヘビー級王座を獲得。先に獲得したIWGPヘビー級王座・NOAHのGHCヘビー級王座を合わせ史上5人目のグランドスラム(メジャー団体のヘビー級シングル王座完全制覇)達成を果たした。

  • 得意技

○ナガタロックシリーズ
永田オリジナルの複合型の関節技。ⅠからⅣまであり、Ⅲはリバース式もある。なお、誤解されがちだがⅡは彼のオリジナルである。

  • ナガタロックⅠ
変形足4の字固め。
他の第3世代の多くが海外経験する中でやっと出発した提携先のWCWにて開発。
一応は永田さん自身が考案した技なのだが、WCWでは「ディスコ(ディスコ・インフェルノ)の技だ」と指摘され、日本に帰ってからは「グランドクロス2000じゃん」と、Uインターとの対抗戦時に相対していた安生洋二が編み出して話題となった変形足4の字とそういえば左右が反対なだけだったことに指摘されてから気づくなど、永田さんらしい可愛らしいエピソードがある。
変形足4の字とは言われつつも実際には相手の片足を巻き込んでの膝十字固めなので非常に強力で凱旋帰国後もフィニッシュとしていた時期があったが後には余り使われなくなった。
敬礼ポーズがトレードマークとなってからはスタンディングからグラウンドに移行する際に敬礼ポーズを挟んでから極めるようになっている。

  • ナガタロックⅡ
腕極めフェイスロック。
元々、若手時代に藤原組に出稽古に行った際に関節技の達人として知られるカール・マレンコが使用していた、相手の腕を両足で封じて仕掛けるグランドフェイスロックを改良して、脇固めの体勢から入る技として改良したもの。
一介の若手であったためか特に名前も付いていない技であったが、この技の存在を知っていたWCW遠征中の同僚であった獅龍(カズ・ハヤシ)が、永田に了解を取って使用し始めたのはいいが、上記のナガタロックⅠの存在から先に開発されていたのにナガタロックⅡと称して使用し始めて定着させてしまった。
そして、殆ど間を置かずに帰国した永田さん本人もナガタロックⅡとして使用するようになった……という経緯がある。
殆ど同型(上記のマレンコが使用していた技か)にクリス・ベノワのクリップラー・クロスフェイスがあり、世界的にも注目され始めていたためか永田さんもこっちをメインに使うようになり、NOAHの秋山準もレパートリーに取り入れたのをきっかけに(永田さんもエクスプロイダーをレパートリーにしていた)、交流が生まれるなど、色々と永田さんを象徴する技だった。

  • ナガタロックⅢ
羽折り式フェイスロック
ナガタロックⅡの発展型とも呼ぶべき技として公開された、IWGP王者時代のバックドロップホールドと並ぶ切り札的な技。
うつ伏せ状態の相手の両腕を背中側で極め、更にグランドフェイスロックの要領で締め上げていく。
非常に複雑な技……だが、元々は同時期に新日本プロレスにも参戦していた。ジョシュ・バーネットが公開していた技。
強力なのだが、後にはあまり思い入れがなくなったのかフィニッシュどころか使用する機会すら減ってしまった。
首を極めないものをペリー・サターンがリング・オブ・サターンとして使用していたが、後にナガタロックⅢ型に改良されている。
本来はギブアップを奪う技だが、体勢を入れ替えて相手の両肩をキャンバスに押し付けていくリバースナガタロックⅢはクイック(丸め込み)技となっている。

  • ナガタロックⅣ
ナガタロックⅡの進化系(?)で、脇固めに固めた相手の腕を両足で挟むのではなく身体全体で体勢を維持するようにしつつグランドフェイスロックを仕掛けていく。
技としては進化してるのかもしれないが、見た目が地味でナガタロックⅡに比べるとプロレス技としてもインパクトが弱いと威力以外の何かが足りず、なんならファンからも忘れられてるレベル。


○バックドロップ
古典的なヘソで投げるスタイルや横入り式をする。局面を変えたりフィニッシュを決めたりと破壊力は抜群。
特にバックドロップホールドは最近の彼のフィニッシングホールドとなっている。
強敵相手でも、通常型→ホールド式のコンボが決まると、ほぼ決着が付く。
また、ホールドの型も身体を捻る、独特の形である。

○エクスプロイダー
盟友秋山準の得意技。パクっ…もとい、秋山からの直伝。
一時期、奥の手のリストクラッチ式すら繋ぎに使用していた為にお叱りを受けた。
※現在はここ一番の場面のみで見せる。

○アームバー
永田の場合、相手の腕を取り絞り上げる技。ここでの顔芸とも言える白目は場内からは爆笑と白目コールが出る程人気に。この時の通称は「キラー永田」。

各種キック
※シャイニングウィザードを披露していた事もあったが、現在は串刺し式を「タイナー」の名で使用。



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最終更新:2024年06月28日 10:08