風魔月影(遊戯王ARC-V)

登録日:2015/10/29 Thu 19:13:01
更新日:2024/03/28 Thu 10:45:45
所要時間:約 6 分で読めます




ひとたび引き受けた任務は命をかけて完遂する
それが我ら風魔一族の掟


風魔月影とは、遊戯王ARC-Vに登場する人物。
CV.坂巻学


概要

風魔デュエル塾所属の決闘者。ミエルの1回戦の相手として初登場。
「ひとたび受けた任務は命をかけて完遂する」風魔一族の忍者
そう、忍者のデュエリストである。


本来ならこの時点でめちゃくちゃ存在感を放っていてもおかしくないのに度重なるトンデモ設定に慣れていた視聴者たちはごく自然に受け入れていた。恐ろしいアニメだ遊戯王……。

モブっぽい一選手→零児の使者→ランサーズのメンバーと話が進むごとにどんどん存在感を増していき、
その優秀さ・任務のために私情を抑えつつも熱い思いを秘めた本人の人格も相まって人気キャラクターとなっていった。

人物

常に忍者装束を着込んでおり、口元を隠している青いマフラーのような布が特徴。吊り目気味の目と月の印の額当て。
語尾は「御座る」で一人称は「拙者」。相手のことは主に「~殿」と呼ぶ。基本的に古めかしい喋り方。

任務を第一とし、例え自身や実の兄を囮にするような方法を用いてでも完遂することを至上としている。
実際にオベリスク・フォース戦ではLPが0になる=カード化されることを承知の上でライフを削り続け、
護衛対象であるセレナを身を挺してでも守る姿を見せた。
ただ漠然と依頼を受けているわけではなく、依頼主の人格等を見極めた上で付き従っている。
現依頼主である零児についても「零児殿が命を軽く考えているようなら拙者はとうに見限っている」と断言している。

基本的には紳士で、セレナ達が着替える際には護衛対象であっても一時視線を外し、
零羅が必死に話そうとしている際には膝を折って目線を合わせている。
対戦相手であるシンジにも「コモンズの絆と逞しさ、決して侮ってはおらぬ」と理解を示しつつ、
コモンズの扇動のためなら誰にでも矛先を向ける姿勢には苦言を呈す場面も。

零羅以外で零児のことを理解する唯一のメンバーのため、現状会話・相互理解の機会等が非常に限られているランサーズ内の橋渡し役として立ち回ることも。任務の範疇外だろうに遊矢を励まし、彼の柚子への手紙も送り届けた。

一方で“風魔忍者”としての誇りは高く持っていて、その誇りを貶されれば普段が嘘のように激昂。
特に任務を全うして散った兄・日影を侮辱されるようなことは許さず、敵意を剥き出しにする。
「熱血!デュエル塾」での零児曰く、「(日影がカード化されたことで)今後の戦いは月影にとっても特別な意味を持っている」
と述べられていたが、実際その通りだったと言えよう。
だが激情に焼かれても判断自体は冷静そのもの。

身体能力

特筆すべきはその卓越した身体能力。
忍者という名に恥じないどころか、なにかとおかしい決闘者……ということを差し引いても異常なスペックを誇る。

まず移動速度。
基本的にシュンッと一瞬でその場から消えるシュンシン=ジツで、
作中でのセレナのように視線を向けてない限りはまず姿を捉えることが出来ない。
走行中のD・ホイールから飛び降り追い抜いてAカードを取得する離れ業が当然の彼にとっては、
高速の移動手段であるはずのD・ホイールがむしろ足枷に見えてくる程。
移動距離も凄まじく、足元が溶岩の孤立した岩の上にこともなげに飛び乗ってみせる。
LPを0にされてD・ホイールから投げ出されてもあっさり着地し、ノーダメージっぽいのは流石としか。
ちなみにオベリスク・フォースは彼の高速移動に平気でついていったりしている。腐ってもデュエル戦士部隊のエリートという事か…。

ステルス=ジツに関しても申し分なく、クロウにセキュリティから匿われていた遊矢一行をこっそり見守り、捕まりそうになった時には、包囲していたセキュリティに気付かれること無くレイラを救出。
地下ゴミ処理施設に送られた際にも、ギャラガー達の会話を盗み聴きし、ついでに誰にも気づかれること無く脱出してみせた。
エレベーターの底に貼り付いて。内側の床にではなく、外面の底部に貼り付いて。
おかしい。


来歴

舞網チャンピオンシップ一回戦

ミエルが遅刻して不戦勝かと思われたが、
遅れつつも唐突に現れたミエルが物騒な勝利宣言をされ、驚いているようにも見えなくもない表情を見せた。
が、ミエルの宣言とは裏腹にワンターンキルを決めて勝利。
外見だけのイロモノではない実力者だということを示した。

三回戦ではしばらく姿を見せなかったが、兄・日影と共に、オベリスク・フォースに襲われそうになった柚子とセレナを煙幕と共に救出し、避難させる。
そして自分達は「赤馬零児から依頼を受けてセレナを護衛している」こと、「次元抗争についてある程度のことは教えられている」ことを明かした。
OFに追われる黒咲とセレナに助力し、自らのライフを犠牲にしてOFのターンを一巡させる。
黒咲達を守るために削りに削ったライフが、ミッチー達を倒したコンボにより消し飛びそうになる寸前で我らが沢渡さんに助けられ、紫雲院素良の手により兄を失うという痛手を負うも辛くも生き残った。

大会終了後は生き残った精鋭の一人としてランサーズの一員となる。
はじめはただのモブかと思われた忍者(この時点で何かがおかしいが)だったのにここまでメインストーリーに絡んでくるキャラクターだとは果たして誰が想像しただろうか。

シンクロ次元

シンクロ次元に移動して、ランサーズが散り散りになった時どうなっていたかは不明だが、
評議会と交渉していた社長と早くに合流し、こっそりレイラを助け出したりしていた。

口数が少ない上に何を考えてるのかいまいち掴みにくかったが、
零児の指示で、戦うことを怖がる零羅の代わりにフレンドシップカップに参加。

余談だが、フレンドシップカップにて零羅の代行となった際には流石に司会のメリッサに驚かれたものの、
何故かは分からないが彼が「忍者」であることには誰からも何の疑問も持たれなかった。視聴者さえも驚かない。
実はそう珍しくはないんだろうか、忍者。 

そのシンジとのデュエルや遊矢との対話でその人格や考え等が描かれた。
シンジとの戦いには惜しくも敗れたが、実は事前にその場を凌げるAカードを取得しており、零児の命令通りに敢えて地下に送られて伝令役を務めていることが発覚した。
シンジ戦でのラストアタックの「なんとぉおおおおおーーーーーー!!」はアドリブとのこと。

そして、ひょいひょい地下から抜け出して連絡役・偵察役を十分に果たしている。

偵察中に兄の仇である素良と遭遇した時は、敵意と怒りをぶつけ、勝負を挑む
マスクで表情はわかり辛いが、熱い性格の持ち主でもあると判明。

しかし柚子の説得と素良の謝罪を受け、その場は怒りを納めて、柚子と巻き込まれた子供3人を地下に匿うことを選択。
熱くなってても判断はクール。


問題児だらけでトップはコミュ力に問題が有るランサーズにおいて、彼の存在はもはや要と言っても過言ではない。
有能すぎませんかこの忍者。


【使用デッキ】

忍者らしく【忍者】、【忍法】デッキを使用(正確には【黄昏の忍者】と【忍法】)。

ライフを半減させることで相手バトルフェイズを終了させる《結界忍法―影寄せの術》、
手札を1枚コストに300ダメージを与える《幻影忍法-朧手裏剣》あたりが印象的か。

《黄昏の忍者将軍-ゲツガ》を始めとしてスタンダード次元の決闘者らしい堅実なスタイルでも戦う。
兄と比較して守りに比重を置いたデッキ構成の模様。
どうやら攻めを得意とする兄とのタッグで真価を発揮するスタイルのようだ。

D・ホイールすら上回る速度・機動性でAカードを瞬時に回収し、
《幻影忍法-朧手裏剣》で瞬く間にライフを削っていく彼か日影くらいにしか出来ないであろう戦術も用いる。
手裏剣のエフェクト等から見てミエルをワンキルしたのもこの戦術だと思われる。

~関連人物~

  • 風魔日影
月影の兄であり、赤い方。額当てには太陽の印。月影と比べて丸い目。
月影からは「兄者」と呼ばれ慕われている。当然だが兄である彼も任務の遂行を第一とする性格。
窮地から助けたセレナに「離せー! この覆面忍者!」と言われて肩の上でジタバタされた際には流石に困惑か呆れていた様子。
作中では黒咲を追う素良を食い止める時間稼ぎの役目を負う。彼を追い抜こうとした素良に平然と追随し、

「邪魔なんだけど」
「邪魔しに参った」

とクールに言い放った場面はイケメン忍者と名高いシーン。
月影曰くの「太陽の如く攻める」の言に則るように果敢に戦ったものの、慢心がなく冷静な素良に敗れ、カード化。
「無念……!」
カード化された彼を誰が所持しているかは地味に不明。

  • 零羅
シンクロ次元での護衛対象。セキュリティに囲まれて危機一髪というところで音も無く回収し救ってみせた。
フレンドシップカップではシンジに恩を感じ参戦を拒否した零羅に代わり出場。
後に「月影にひどいことをした」「負けろと願った」「僕の代わりに戦った月影が……」と謝る彼に対し、
何も言わず膝を折って目線を合わせて真剣に話を聞く。
特異な生まれや曲折した人格形成の経緯から零児に依存している零羅からは一時的に恨まれていたものの、
ジャックの一喝もありはっきりと話せるようになってからは「月影のように信じてもらえる人になって兄様の役に立ちたい」、
「いつの日かその姿を兄さまや月影に見てほしい!」と尊敬の対象に。

ランサーズの仲間。
ジャックに敗れ自信もプライドも粉々にされ、敗北者は地下送りになると知り、
デュエルチェイサー227とのデュエルでは観衆の態度に耐え切れず怒りに身を任せてたデュエルをしてしまい
意気消沈していた彼の元を訪れる。本来の目的であった零羅からの伝言を伝えるのみに留まらず、
(状況からして仕方がないが)零児への疑念が募るばかりの遊矢の誤解を多少なりとも解き、
更には自信を失った彼にジャックの「何かを成し遂げようとしているのなら――怯むな!」という言葉を伝え、
立ち直るきっかけを作る。直後に遊矢からの伝言を「無理だ」と即答で切り捨てる茶目っ気も披露。
恐らく任務の範疇外であろう柚子への手紙を届けることも了承し、無事に届け、間接的とはいえ
それまで接触が望めなかった彼らの架け橋となった。


依頼主兼ランサーズの仲間。
恐らく舞網チャンピオンシップが始まる前から契約をしていると思われ、基本的に月影の行動は彼からの命令に沿うもの。
零児との会話は事務的なやり取りしか今のところないが、慎重に事を運ぶ彼が重要な任務ばかりを任せているあたり、
どれだけの信頼を寄せているかがうかがえる。


アカデミアの手先であり、月影個人にとっても日影をカード化した因縁の相手である。
遭遇した際には語気を荒げる程敵意をむき出しにして仇討ちを試みるも、困窮した現状を優先して義憤を押し殺し、ほこを収める。
その後オベフォと交戦し窮地に陥ったところを助けられ、
「こんなことで君のお兄さんをカード化したことが、許されるなんて思ってないけど……」
「………………」
「恨み言は繰り返さぬのが忍というもの。助太刀、感謝致す」
と、「命を助けられ」「任務の遂行も守られた」ことを、複雑な心境を示すように数瞬だけ物思いにふけった後、素良に感謝した。


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最終更新:2024年03月28日 10:45