セイギ/宇宙刑事エステバン

登録日:2015/03/27 Fri 20:46:34
更新日:2024/12/26 Thu 01:07:40
所要時間:約 8 分で読めます




【注意】この項目は重大なネタバレを「多く」含みます。未視聴の方はお手数ですが、ブラウザバックすることを強くお勧めします。







よう、快。メッカトーヤ


セイギとは、『宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION』の登場人物。
二代目シャリバンこと日向快と同じイガ星出身の宇宙刑事であり、黄金のコンバットスーツに身を包んだ宇宙刑事エステバンに変身する。

演:馬場良馬



【概要】

日向快の幼馴染でバヤシア星担当の宇宙刑事であるアイリーンの部下。
アイリーンに惚れているような素振りもみせるが、ほぼ確実に相手にされていない。
快やアイリーンとは対照的に気さくでフレンドリーな性格であり、名前の通りに正義感が強い。

しかし、一方で強い正義感が空回りし(?)任務中に大ミスを犯すなど、精神的には未熟な描写も多い。
上下のスーツ、ワイシャツ、黄色のネクタイが特徴的で、手で首のあたりをかく仕草が癖。アイリーンへの応答は「ロジャー」



宇宙刑事エステバン


電着!

宇宙刑事エステバン!


セイギが黄金のコンバットスーツを電着した姿。
武器はシャリバンと同じく、レーザーブレードと拳銃。この内、拳銃は電着前でも使用している。
必殺技はレーザーブレードを横一閃に振りおろして強力な衝撃波を起こす「エステバン・アグレッション」

なお、エステバンのスーツは『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』に登場したギャバンブートレグのリペイントだが、
半円のような目のブートレグに対してエステバンは角ばった鋭い目になっているほか、スーツの電飾はほとんどがペイントなどに置き換わっている。



【作中の活躍】

人間を戦闘マシーンに変える禁止薬物「ハイパーM」の製造・密売を行なっているネオマドーの最高幹部・ガイラー将軍を捜査している快と合流するため、アイリーンと共に地球へと派遣された。
取引現場へ潜入する快、セイギ、アイリーンであったが、ガイラー将軍が買い手であるガマゴンの目の前でハイパーMを部下に試し打ちするという非道行為に激怒したセイギは怒りに任せて1人で現場へと突入してしまい、ネオマドーとの交戦状態となった。
快はガマゴン、アイリーンはガイラー将軍、セイギは用心棒魔怪獣ガードビーストを追跡した。
ネオマドーの兵士達を倒しつつ、ガードビーストを追い詰めたセイギはエステバンへと電着する。


宇宙刑事エステバンは僅か1ミリ秒で電着する……けど、そのプロセスなんて、みんな興味無いよねえ!


ガードビーストと互角にやり合った末、あと一歩のところでトドメを刺そうとした瞬間、突然アイリーンが割って入り、至近距離からの発砲でガードビーストを射殺した。
その後、独断専行で作戦を台無しにした事をアイリーンに責められてしまうが、それに対し快は自分達が現場に踏み込んだ際にガイラー将軍が落ち着いた様子であった事を指摘して捜査情報が漏れていた可能性を述べて、ガイラー将軍を取り逃がしたアイリーンに疑いの目を向けた。

ネオマドーの次の動きに備え、地球に留まる事となったセイギとアイリーンはグランドバース内で食卓を囲む事となった。
シシーの手料理を堪能しながら、自分と快が巡査だった頃の思い出話を語っていたが、シシーから通信でガードビーストの遺体の解剖を告げられた途端にアイリーンが急に手術室へと駆け込み、何とガードビーストに電気ショックをかけ、直後に蘇生した彼を連れて逃走した。それを知った快はアイリーンがネオマドーのスパイと推測、彼女を慕っていたセイギは思わずショックを受けてしまう。


嘘だろ、アイリーンさん…。何でだよ…何でなんだよ…!


ガードビーストを脱出させたアイリーンをスパイとして連行しようする快に対し、アイリーンは胸のポケットから何かを取り出そうとした瞬間、セイギは彼女に発砲してしまった。


俺…もう続けてく自信無いよ、快。アイリーンさんの事、信じてたのに…何なんだよ、宇宙刑事って!


快を守るためとはいえ、衝動的にアイリーンに重傷を負わせてしまった事で精神的ショックを受けたセイギは治療室で昏睡状態のアイリーンの前で嘆いていた。
アイリーンの件を知ったゴードン長官からは休養させる事を告げられ、快に別れを告げて地球を去った……ハズだったのだが。












※以下、ネタバレ













ガイラー将軍「これからも頼むぞ。捜査情報をどんどん流せ」

セイギ「ああ、まかせろ。…ただ、報酬を4倍にしても損はないんじゃない?」

ガイラー将軍「ハハハハハ、お主も悪よのう」


とあるクラブにてガイラー将軍、そして地球を去ったはずのセイギの姿があった
実はセイギこそがネオマドーに銀河連邦警察の捜査情報をリークしていたスパイであり、アイリーンは自身の身代わりにするためのスケープゴートであった。
ガイラー将軍と合流した際にはスーツの下がワイシャツから黒のインナーに変わっており、悪に染まった本性が露わになった事を思わせる。

ガマゴンとの取引現場で密かにガイラー将軍と連絡を取り、アイリーンをネオマドーのスパイとして葬るために快を守るフリして発砲、更に治療室に盗聴器を仕掛けて快の行動を見張り、ガードビーストの正体である宇宙刑事ジェンサーの存在により全てを悟られた途端に口封じとして快とジェンサーを時限爆弾でビルの屋上を爆破したのだった。
だが、作戦の成功に喜んだセイギとガイラー将軍の前に、爆発で死んだと思われた快が現れた。
ビルの屋上で爆発に巻き込まれる瞬間、ジェンサーが自らを犠牲して快を守っていたのであった。
宇宙刑事でありながら取り締まるべき犯罪者と手を組んだ理由を問い詰めてきた快に対し、セイギが返した答えは…


いくら頑張ったって宇宙に蔓延る悪なんか無くなりゃしねえんだよ。
人間の本質は悪だからな。それに気づいて俺は人生が開けたね。
悪とつるめば最高においしい仕事だぜ…宇宙刑事ってヤツは。


そして、快をも悪の道に引き込もうとしたが、快は「本当の宇宙刑事」が何であるかに気付いたと語った。セイギはその答えを教えるよう迫るが、快からは「お前は刑務所の中で一生考えろ!」と一蹴され、それに腹を立てたセイギはネオマドー兵士を呼び出し、彼らに快を足止めさせてガイラー将軍と共にその場から逃走した。
兵士全員とガイラー将軍を叩きのめしながら自分を追ってきた快と対峙したセイギは…


セイギ「お得意の計算してみな…その傷だらけの体で。俺に勝てるかどうか…」
快「勝てるッ!! 俺は宇宙刑事だからだ。…赤射ッ!」
セイギ「電着…!」


お互いにコンバットスーツを装着した両者が激突した。
当初は互角であったが、次第にシャリバンに圧倒されて追い詰められてしまい、不利になったエステバンは何故か近くに停めてあったワゴン車の扉を開けた。何とワゴン車の中にはグランドバース内で治療中のはずのアイリーンが囚われていた。


これでも偉そうなことがホザけるか?


エステバンは卑怯にもあらかじめグランドバースから連れ出したアイリーンを人質に取り、武器を捨てて変身を解除するようシャリバンに迫る。どこまでも卑劣なセイギの本性に振り回されたアイリーンからは「アンタがこんなクズだったとはねッ!」と唾棄されてしまう。




一気に窮地に追い詰められたシャリバンは、自分に構わずセイギを斬れと叫ぶアイリーンの訴えを拒み、変身を解除してしまう。
そして、無防備になったのをいいことにエステバンは生身の快を好き放題に痛めつけた。


教えてやるよ! 勝ち残った者が全てなんだ。どんだけ綺麗事を言おうが…負けりゃあ終わりさ!
あばよ、快。お前の分まで俺は楽しんで生きてやるぜ


上記の爆発に加え、生身の状態で滅多打ちにされた事により瀕死となった快にトドメを刺そうとした瞬間、彼は最後の力を振り絞ってエステバンの攻撃を回避し、近くに落ちていたハイパーMを拾い上げると、そのハイパーMを捨て身覚悟で自身に投与して再び立ち上がったのだ。
計算外の行動をとった快に驚愕しつつもレーザーブレードで斬りつけるが、快はハイパーMの効果で痛みを全く感じることなくエステバンの前に立ちはだかった。


セイギ「これがてめえの計算か!?」
快「計算して…こんな馬鹿な事ができるか!」


ハイパーMで肉体を蝕まれながらも再び赤射したシャリバンを返り討ちにしようとするも、ハイパーMの効果で戦闘力が増強したシャリバンの猛攻に手も足も出せずに形勢逆転した挙句、最期はシャリバンクラッシュを受けて敗北した。
満身創痍の快に手錠をかけられたセイギは、ハイパーMの副作用により間もなく死ぬと告げて意識を失った。
ちなみにハイパーMの副作用で死にかけた快は、その場に駆け付けたパートナーのシシーの応急処置とハイパーMの分析で作り出した解毒剤により一命を取り留めた。

その後、今までの悪事を暴かれたセイギは逮捕され、後日談である『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』では、それらの事実がニュースで報じられた。

かつては宇宙刑事としての正義感を持っていたようであったが、劇中で自ら語ったような「いくら戦っても無くなる事のない悪」に失望して宇宙刑事に対する考えが変わった末、現在のような汚職刑事に成り下がってしまったと思われる。

ただし、快への親友としての思いは少なからず消えてはいなかったと思われ、全てを明かした後に快が見せた哀しみの顔に「そんな目で俺を見るな...!」と呟き、最後にハイパーMの副作用で死ぬと言った時もどこかもの悲しそうであった。


【余談】

今作の脚本を手掛けた荒川氏の代表作『特捜戦隊デカレンジャー』episode.11(第11話)「プライド・スナイパー」では、セイギと同じく宇宙警察でありながら大金欲しさに汚職刑事となったビリーザ星人 ヴィーノが登場する。
奇しくも、友人である戸増宝児(通称ホージー)/デカブルーも「クールだが正義感が強く宇宙警察としての誇りを忘れない」キャラであり、意図的なものと思われる。





いくら追記・修正したってアニヲタWikiに蔓延る荒らしなんか無くなりゃしねえんだよ。アニヲタ民の本質は悪だからな

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最終更新:2024年12月26日 01:07