激安タイヤ

登録日:2014/06/01 Sun 18:33:17
更新日:2024/12/24 Tue 14:39:33
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激安タイヤとは、その名の通り安いタイヤである。

+ 目次

概要

名前は値段が激安のタイヤだが、売り出しなどで安いタイヤという意味は全くない。
この言葉が使われるのはいわゆるブリヂストンやダンロップ、ミシュランのような世界的メジャーメーカーではないつまり安かろう悪かろう、劣悪品といったネガティブなニュアンスが強く含まれる。
かつては本当に安かろう悪かろうの代名詞で特に韓国、中国、台湾を中心としたアジアの国々のメーカーが多かったことから
激安タイヤのことをアジアンタイヤと呼びそれがそのまま低品質・劣悪タイヤのことを指すことも少なくなかった。

しかし近年ではメジャーメーカーとの寿命を含めた性能差が詰まってきており、特に公道走行はほぼ遜色のない程度になってきているため安くて性能の良いタイヤが日本国内に数多く輸入されている。
でもモータースポーツのように高性能の用途に使えるものはない・・・と思いがちだが、
一部のタイヤメーカーは大規模に採用される程であるし、それよりも前もアマチュアレースなどで使われることが多くあったため、その多くが口コミで広がっていった。
この項目では主に日本国内で入手可能の激安タイヤを例に挙げる。

ドリフトにおいては最高峰であるD1GPで「指定タイヤのみ使用可能」というレギュレーションになっており、この指定タイヤの中にメジャーメーカーが「東洋タイヤ」のみになっているため、プロ競技でも使用される。横井昌志(ナンカン)や斎藤太吾(元ワンリ)が代表的。


一覧

【韓国】

Hankook(ハンコック)

韓国国内第一位メーカー。
イエローハット御用達のZETROはこちらが製造。価格は日本国内メーカーの1/3くらい。

イメージ上ではブリヂストンの一番グレードの低い位の性能とみられているが、
DTM(ドイツツーリングカー選手権)や日本でもスーパー耐久でのワンメイクタイヤなどモータースポーツへの供給や
市販車だとメルセデスやBMWなど高級車を含めてさまざまな車種の標準タイヤに採用されるなど激安タイヤと呼ばれている中では実績を積み上げている。
日本市場では上の世代程アジア製もしくは韓国製という言葉にマイナスイメージが強いが、それでもこのカテゴリーから一抜けしかかっているメーカーである。

KUMHO(クムホ)

こちらはオートバックス御用達タイヤ。韓国国内第二位。
グループ的にはクムホアシアナグループというグループに属するが、「アシアナ」の方がアシアナ航空という世界的に有名な会社があるため、クムホというブランド名は無名。
2013年12月に日本の横浜ゴムと技術提携したが、アシアナ航空がアメリカで重大事故を起こした影響で将来的には横浜ゴムに売却されるのではないかと言われている。
価格はハンコックとどっこいどっこい。ハンコックの例に漏れず、タイヤの交換費用だけでは収まらない。

NEXEN(ネクセン)

近年日本に輸入され始めた、韓国第三位のメーカー。
性能と品質はいいのに、価格は日本の1/5以下とコストパフォーマンスに優れている。きっかけはアマチュアレーサーからの口コミ。
事実上、福岡にあるオートウェイというネットタイヤ及びタイヤパーツ通販最大手が窓口。

【台湾】

NANKANG(ナンカンタイヤ

ネクセンと同じくオートウェイが販売する台湾最大手のタイヤメーカーで、横浜ゴムと未だに技術提携を行なっているタイヤメーカー。詳細は該当項目を参照のこと。
価格は日本メーカーの1/5以下。

【中国】

WANLI(ワンリタイヤ)

中国最大手のタイヤメーカーで、いろんなタイヤ販売店で販売されているタイヤ。但し、韓国勢や台湾勢に比べると明らかに性能が劣る。
いわゆる走り屋さんなどには破格の安さ(国内メーカーのスポーツタイヤの1/12以下)であるので、履き潰しまくるにはいいのかもしれない。

【インドネシア】

Economist(エコノミスト)

インドネシアが誇る国民的タイヤ。但し、品質はイマイチ。
主にコンパクト車、軽自動車のインチアップ向け。2014年5月に一本600円でオートウェイから投売りされていた。
自己責任という言葉がよく似合うタイヤかもしれない。

【スペイン】

membat(メンバット)

スペインのタイヤメーカー。新品のときいやにピカピカしているタイヤ。
ただ、どうしても耐久性が低く、運転の初心者にはお勧めできない。価格は日本のメーカーの1/15以下。

【アメリカ】

ROTTALA(ロターラ)

アメリカの激安タイヤメーカーで、コストコでも扱っているアメリカの低所得層庶民では有名なタイヤ。
品質は可もなく不可もなくだが、性能は日本のタイヤメーカーと遜色は無い。価格は日本のメーカーの1/10以下で、主に社用車を有する会社がよく付けている。

SAFFIRO(サフィーロ)

同じくアメリカの激安タイヤ。新品時はピカピカしてるが、性能は台湾勢に匹敵するくらいである。
価格は日本メーカーの1/10以下。稀にタクシーが付けている。

【日本】

タクシー用タイヤ

国内各メーカーが販売している、その名の通りタクシー用のタイヤ。
価格が一本3500円ほどとリーズナブルな価格で、コンフォート系やセドリックで標準装着されている。
但しタクシーの性質上寿命最優先の作りのため硬くて制動性能が非常に悪いので初心者にはお勧めできない。

逆輸入タイヤ

中国や東南アジアで生産されているタイヤが、国内のタイヤ流通網に乗って流れているタイヤ。
日本国内で製造されているラインアップと同じであるのに、価格が少なくとも半額と安いのでメーカーを気にするユーザーにとってはありがたい存在らしい。

アウトレットタイヤ

タイヤのアウトレット版で、主に生産が終了したタイヤや不人気で売れ残ったタイヤがどういうわけか市場に流通していることがある。
街のタイヤ専門店で目にすることが出来る。

シバタイヤ

R31HOUSEの柴田さんが「ドリフトでシバキ倒してください」と作った激安タイヤシリーズ。
年間1000本以上シバキ倒すドリフト選手の負担を減らすためにあえて激安。
サイズも125種類あるので何かしらが入る。
なおスポーツ用はシバタイヤ名義だが、普通車用やスタッドレスも開発元であるレイダンのブランド名でR31HOUSEが輸入代理店をやっている。


追記修正は実際に装着し、乗り心地を確かめてからお願いします。

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最終更新:2024年12月24日 14:39