リインフォース

登録日:2014/02/19 (水) 23:59:36
更新日:2023/07/05 Wed 00:18:05
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覚めること無い眠りのうちに終わりなき夢を見る。


生と死の狭間の夢、それは永遠だ。




出典:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's、セブン・アークス、アニプレックス、
2012年7月14日、©NANOHA The MOVIE 2nd A's PROJECT


出典:画像左、魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック、晋遊舎刊、
©なのはPROJECT 、2006年3月10日
出典:画像右、魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's、DVD付属特典パンフレット、キングレコード、
2013年3月22日発売、©NANOHA The MOVIE 2nd A's PROJECT

魔法少女リリカルなのはA's』に登場する、闇の書の管制人格である。
「リインフォース」の名をつけられる(後述)までは、「闇の書の意志」あるいは単に「闇の書」と呼ばれていた。

言葉遣いは中性的でやや古風。はやてを「我が主」といつも呼んでいる。


闇の書についてはこちらを参照。

腰まで伸びる銀髪と黒い羽根を2対生やした紅眼の美女の姿を取る。外見年齢は10代後半。
某第1ドールに似ているような気もしないこともない。

TV版と劇場版では外見や感情表現が若干異なっており、劇場版では頭部の羽がなくなった他、瞳にハイライトが追加され明るい印象になっている。
表情も基本的に真顔であったのが「夢の中ではやてに微笑みかける」「泣きながら悔しさに顔をしかめる」など感情を表に出すようになった。

アニメでは、はやての体が変化して彼女の姿をとって翌週に続いたことから、
はやて自身の変身した姿と思った人々もいたようである。

特に武器は使わず、魔導と徒手空拳で自身で戦闘を行うのだが、
その実力はなのはシリーズを通じて最強とも言われるレベルである(ガチの戦闘でまともに戦える存在は数えられるくらいしかいない)。

なのはフェイト二人がかりでかかっても一人で軽々あしらう
ヴィータ談:「昔は、あたしなんか全然相手にならないくらい強かった」
☆零距離でエクセリオンバスターの直撃を食らっても服がほんの少し焦げた?という程度で大したダメージを食らった様子がない
☆闇の書に蒐集された魔法が使え、スターライトブレイカーまでぶっ放している。

ラジオStrikerS 2ndで都築さんがパッと思い浮かぶ、リリなのシリーズ最強キャラとしてあげていた。ちなみにシリーズ最弱はパスしたので不明。















以下ネタバレ

作中最強クラスであっても、彼女の本領はタイマン戦闘ではなく、主と融合(ユニゾン)してその魔力運用のサポートを行うこと。
実際、彼女と融合したはやては、魔法戦は全くの初陣であるにもかかわらずなのはやフェイトと同等以上の力を発揮して見せた。

闇の書は、もう既に主の命を奪い、周囲にも大きな破壊をもたらすばかりの悪辣な存在に成り果ててしまっていた。
そして、闇の書の悲惨な運命に引きずり回されていることを嘆いているのは騎士たちだけでなく彼女も同じ。
自分がどうなってでも、騎士たちだけでもこの運命から助けることはできないものかと悲しい願いを抱くばかりであった。
管制人格である彼女は、他の騎士たちと違ってはやての前にすぐに姿を現すことはできず、
闇の書の中から、騎士たちとはやての暮らしを見つめていた。(備蓄魔力で結界を張って守護していたことも)

そして、騎士たちを大事にしてくれるはやてに深い愛情を抱くようになっていた。
ちなみに、他の騎士たちは、彼女の存在自体は覚えていたし、会ったこともあるものの、はやてが気に病むと思って伏せていた。


しかし、クリスマスイブにヴォルケンリッターたちをはやての目の前で取り込むという最悪の形で闇の書は完成。

当然このままいけば、はやて自身も闇の書に取り込まれて死んでしまう。
絶望に泣き叫んだはやての顔が変わり、現れたのが他ならぬ彼女であった。

彼女がなのはやフェイトと戦った理由は、映画とアニメによって微妙に異なっているが、映画では本人も自覚している通り、半ば八つ当たりである。
他方で、彼女ははやてに死ぬ前に幸せな夢を見てもらおうと考えた。殺してしまうならば、覚めることのない永遠の幸せな夢を見てもらいたい。  





しかし、はやては幸せな夢よりも現実の世界を選んだ。そして……

夜天の主の名において

汝に新たな名を贈る


強く、支えるもの……

『幸運』の追い風・……

『祝福』のエール……



リインフォース


はやては魔導師として覚醒。
そして消えてしまったヴォルケンリッターのプログラムを修復。
「リインフォース」の名を得た彼女は、はやてと融合状態で、「闇の書の闇」との決戦に挑む。
ちなみに、リインフォースとは英語で強化するという意味を持つ。


決戦は無事に勝利したのだがリインフォースは自分が存在すればいずれ防衛プログラムが蘇ると告げ、はやて以外に皆に自分を消滅させることを望む。

ヴォルケンリッターたちも同様に消える腹を決めていたようだが、
リインフォースは守護騎士プログラムの切り離しには成功していたためにヴォルケンリッターは生き残ることになった。

翌朝はやてに黙って消えようとするも、車いすで雪の坂道を強引に上って追いかけてきたはやてに
『もっと幸せにする』と涙ながらに制止されるが、はやてに「一度でもあなたと共にいれて良かった」と言い、こう告げる。


「私はもう、世界で一番幸福な魔導書です」と。


そして新たに作られるであろうユニゾンデバイスに自らの名を付けて欲しいと告げ、笑顔で雪の空に消えていった……。

新たに作られたデバイス、リインフォースⅡは彼女には会っていない。他の八神家の面々も、殊更比べるようなことはしていない。
しかしⅡは初代に大きな敬意を抱き、目標としている。
サウンドステージでは彼女の昔の回想を見ていた。




魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE THE BATTLE OF ACES


出典:魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE BATTLE OF ACES-、ウィッチクラフト、バンダイナムコゲームス、
©なのはA's PROJECT©2010 NBGI、2010年1月21日

こちらの世界でのリインフォースは、力を使い過ぎ、放っておいても防衛プログラムが蘇らないほどにまで弱ってしまった。
そのために闇の書の闇の復活する危険が亡くなったために死を選ばずに済み、再生機能もユニゾン能力も失い生き残ることになった。
要は短いながらも「寿命」を手に入れたことになり、本編などのような半ば自殺行為は行わなくてもよくなったのである。

生活自体には特に問題はないようで、普段ははやてとお揃いの白いセーターを着て、八神家で暮らしている。
はやての車椅子を押していたりすることが多い。

だが、リインフォース自身のプログラムも相当傷ついてしまっており、
やがてはその力を失い消えてしまう(もって半年程度らしい)ことが分かっている。
はやてには伝えていないが、たぶん分かっているだろうと皆が思っている状態。

ルートにもよるが、罪の贖罪のために自らの身を犠牲にしようとする行動がやたらと多い。
ヴィータシグナム、はやてにたしなめられ残り少ない時間を愛すべき家族と共に精一杯生きることを決心する展開が通例。
この作品から(Ⅱと区別する意味も含めて)リインフォース・アインスという呼び方(アインスはドイツ語で「1」)が登場し、定着している。
言い出しっぺはリインフォース自身だが、はやてからのウケは良くなかった。

プレイヤーキャラとしても使えるが、ゲーム補正ともいうがなのはやフェイトを圧倒するような戦闘能力までは残念ながらない。
動きが大きく癖が強い動きをするが、相手によっては天敵に近い立場となる。

  • リインフォース・ユニゾン
出典:魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE BATTLE OF ACES-、ウィッチクラフト、バンダイナムコゲームス、
©なのはA's PROJECT©2010 NBGI、2010年1月21日

膨大な魔力を溜め込み世界を滅さんとする闇統べる王と戦うため、パワーアップした姿。
髪が銀髪からベージュに、瞳も橙色になっている。

リインフォースがはやてにユニゾンするのではなく、はやてがリインフォースにユニゾンしている。
所謂、「融合事故」を意図的に起こしたものであり、ユニゾン率が低ければかなり危険な行為だが、
はやてとのユニゾンでは融合率96%という驚異的な値で成功させている。
ただし、ユニゾンの仕組みを逆用したいわば禁じ手だったため負担が大きく、
戦闘後はやては疲労で臥せってしまった。

事実上のラスボス戦用イベントキャラということで全スキル装備。適当に殴っていれば簡単に闇王をポコせる。


魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE THE GEARS OF DESTINY


またしても闇の書関連の騒動ということで出番あり。レヴィからの呼び名は「クロハネ」。
前作の3か月後なので本当に残り寿命はわずかなはずなのだが、戦闘能力に関していえば前作と比べて衰えた様子はない。
物語の核となる「砕けえぬ闇」は、管制人格である彼女自身にも心当たりがなかった。

プレイヤーでも使えるが、最終戦においてタイマンで戦う役回りはなく、
代わりにはやてとのユニゾン能力が復活(実は前作で「戻るかもしれない」という発言自体は出ていた)。
流石に全スキル装備とはいかなかったが、凄まじく強化される。

プレイヤー的には定期的に「我が主」と言っている印象がある。


【マテリアル娘。】

こちらの時系列でもとりあえず存命。
本編ではもって半年と言われていたが、なんだかんだで1年以上健在(作中でクリスマスを迎えている)
……というか余命半年設定があるのかどうかわからない。ただしその残りの命が少ない設定はある。

ある日突然現れた白いキツネのような謎の生命体(作者の脳内設定ではプログラムが混ざって生まれた無害な生命である)
「なはと」にコマの外まで引っ張りまわされる毎日。

何気ないマテリアル達の一挙一動にすぐに感極まっている様子。
同じ魔導書にいた者として、騎士たち同様マテリアルたちのことも気にかかるのだろう。
レヴィの何気ない一言を聞いて感極まり撫でる


【INNOCENT】


アインスと呼んでおくれ。
出典:魔法少女リリカルなのはINNOCENT、ユビキタスエンターテインメント、DeNA 、
2013年3月31日から稼働、© NANOHA INNOCENT PROJECT

八神リインフォース・アインスとして登場。
古書店八神堂で店員をしながら、夜間に建築系の専門学校に通っている。はやてに理想の家を建てるのが目標らしい。

こっちの世界でもはやてを我が主と呼び、はやてに恥ずかしがられている。
漫画ではヴィータに「わがままボディ」と名付けられた。

明らかに年上であるにもかかわらずはやてにべたべたに懐きまくっている。
アインスとあるが、ツヴァイの方は彼女の妹という設定で登場した(ちなみに普段は留学しており不在)。




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最終更新:2023年07月05日 00:18