マンタイン

登録日:2014/02/08 Sun 14:23:27
更新日:2024/10/31 Thu 21:08:09
所要時間:約 4 分で読めます





悠然と海を泳ぐ。食べ残しを狙ったテッポウオがくっついていても気にしていない。

ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場したポケモン


■もくじ


■データ


全国図鑑No.226/ジョウト図鑑No.197/ホウエン図鑑No.365/シンオウ図鑑No.141/新イッシュ図鑑No.234/コーストカロス図鑑No.140/新アローラ図鑑No.146/ガラル図鑑No.355/ヒスイ図鑑No.165

分類:カイトポケモン
英語名:Mantine
高さ:2.1m
重さ:220.0kg
タマゴグループ:未発見性別比率:♂50♀50

タイプ:みず/ひこう
特性:すいすい(天候が雨の時、素早さが2倍になる)
  /ちょすい(水タイプの攻撃を受けるとそれを無効化し、HPが最大値の1/4回復する)
隠れ特性:みずのベール(火傷状態にならない)

種族値
HP:65→85 ※SM以降
攻撃:40
防御:70
特攻:80
特防:140
素早さ:70
合計:485

努力値:特防+2

進化:タマンタ→マンタイン(手持ちにテッポウオを加えてレベルアップ)

■タマンタ


全国図鑑No.458/シンオウ図鑑No.140/新イッシュ図鑑No.233/コーストカロス図鑑No.139/新アローラ図鑑No.145/ガラル図鑑No.354/ヒスイ図鑑No.164
分類:カイトポケモン
英語名:Mantyke
高さ:1.0m
重さ:65.0kg
タマゴグループ:未発見

タイプ:みず/ひこう

■概要


海を悠然と泳ぐ巨大な水ポケモン。
通称「マンタ」と呼ばれるオニイトマキエイをモデルにしているが、分類名は「カイト」。凧を意味するほうであり、某VOCALOIDのアイス大好き野郎やキレやすい刑事とは何の関係もないので注意。

穏やかなポケモンで、広い大海原をゆらゆらと泳いでいるのが常。
しかし時によっては水の上を大きくジャンプする姿も見られる。
天気がいい日には体長2mの巨体があっちこっちで跳ね回る姿も目撃されるらしい。なんか怖い。

最大の特徴は公式絵にてひれの下で泳いでいるテッポウオの存在。
図鑑説明によれば、このテッポウオはマンタインのエサのおこぼれを貰うためだけについてきているらしい。
当のマンタインはそれを全く気にせず行動を共にすることを許しており、自然界におけるポケモンの共生の様子が描かれている。
公式絵で2匹のポケモンが一度に登場するものは現時点でマンタインのみであることから、「テッポウオはマンタインの嫁」という説が広く流布するようになった。

そんな噂をゲーフリが汲み取ったのかは不明だが、第四世代ではいよいよこの嫁設定が公式化。
マンタインの進化前ポケモンとしてタマンタが登場するが、このポケモンがマンタインに進化する方法にはテッポウオが関わっている。
もはやテッポウオにとってもマンタインにとっても、お互いになくてはならない存在になっているのである。


■ゲームでのマンタイン


第ニ世代では金版にのみ出現し、銀版にのみ出現するエアームドと対になっていた。
クリスタル版でも出現する。

コロシアムではミラーボ手下のスーラがダークポケモンとして使用し、スナッチすることでこちらの戦力として活用できる。
今作で入手できるみずタイプは当時の仕様で威力が50%に減衰する「なみのり」しか使えず特攻も低いオーダイルヌオーハリーセン等癖の強いポケモンが多い中で、直前のブレス戦で入手できるテッポウオ共々数少ないまともな水打点。
威力60台の単体打点をまともと称さねばならないあたり癖の強さが際立つ。オーダイルとスイクンはハイドロポンプを覚えるが両方高レベルでありほぼクリア後だろう
何よりもひこうタイプによって「じしん」が効かない点が偉く、ゴローニャバクーダに同じく当時の仕様で威力減衰無し範囲攻撃の「じしん」を覚えさせているダキム戦が控えている中頼もしい一匹である。

第四世代以降は進化前のタマンタとともに野生で出現するようになった。どちらも捕獲率がかなり低く、モンスターボール喰いとして有名。
タマンタを生まれさせる場合はマンタインに「さざなみのおこう」を持たせる必要がある。当時はたまに「うしおのおこう」と間違えて首をかしげる人の姿が見られたものである。

BW2ではセイガイハシティジムリーダーシズイ(チャレンジモード)の手持ちとして登場。
怯ませたり混乱させたり火傷させたり、と地味にウザい。
PWTのイッシュリーダーズでも使用されたが、ワールドリーダーズではリストラされている。

ひこうタイプが付いているが、ギャラドス同様「そらをとぶ」は覚えない。
一応「とびはねる」等は覚えられたが、マンタインの攻撃ではまるで活かせる状況はなかった。
BW2より「エアスラッシュ」を習得出来るようになったため、多少安定している。

「そらはとべない」はずだが、XYの新要素「スカイバトル」には 普通に参戦できる。
完全に「カイト」になった瞬間である。

USMでは新たなポケモンライド マンタインサーフライド 』が登場。
他のポケモンライドと違い、島間を移動するときにしか使えないがその際にミニゲームが遊べる。
マンタインで波に乗って大きくジャンプし、多彩かつ華麗な技を決めてスコアを伸ばしていくという内容であり、スコアの高さに応じてBP(ビーチポイント)が貰える。
このビーチポイントはバトル施設で貰えるバトルポイントと全く同じなので、バトルが苦手ならここでポイントを稼ぐ手もある。
……というかこのミニゲームを極めれば五分弱で最大 50BP も貰えるのでこちらのほうが遥かに効率がいい。
恐らく多くの対戦プレイヤーはバトルツリーそっちのけでサーフィンしまくっていると思われる。
まさかマンタインが廃人の友になるとは誰が予想できただろうか。
ちなみに全ての島の記録を塗り替えるとカンタイシティのサーフ協会で「なみのりピカチュウ貰える(通常特性)。


■対戦でのマンタイン


対になるエアームドとは、攻撃・防御と特攻・特防の数値をそのまま入れ替えた形となる。
水タイプの中では最高の特防を誇り、カイオーガと同値を誇っているが、それ以外は低め。
総合的に見れば物理耐久、特殊耐久共にギャラドスやシャワーズに劣る。

弱点は電気4倍がかなりの痛手だが、相殺しあえるタイプが多いので特殊流しとしてはそれなり。
メジャーな特殊受けポケに漏れることなく「ミラーコート」も覚えられるので、前述の2匹とは差別化も可能。
タイプ不一致の10まんボルトや役割破壊のめざパ程度なら耐えてミラコやハイポンで返り討ちにしてしまうし、エレキブルや地面タイプのポケモンが背後にいると不用意に打てなかったり、逆に電気技を読んで無償降臨させたり。
このように第四世代の頃は「本来苦手なはずの特殊電気技を誘う点」をうまく生かすのがコツだった。むしろサイクル戦での消耗が激しくなるステルスロックとか、威力の高い物理岩技のストーンエッジの方がキツかった気さえする。
ポケモンは第四世代の頃から差別化云々といわれやすくなったが、マンタインの場合は下手な技を覚えさせて差別化を狙うよりもむしろこの「特殊電気を誘って確実に仕留める」という運用がコツ。

特性は「すいすい」推奨。雨パでは完全に使い古された戦法ではあるが、やや低めの機動力を上げられる点は嬉しいし、「ハイドロポンプ」の威力が上がる。素朴ではあるが十分強い。
しかし「ちょすい」も水タイプ相手に交代読みで降臨できるため案外悪くない選択肢で、上述のようにうまいプレイヤーの中にはあえてこの「ちょすい」を選ぶ人もいた。
そもそもマンタイン自体、自分から雨を降らせる手間と天秤にかけるとわざわざ使いたいほどのポケモンというわけでもなく、対戦相手が雨パだった場合は当時ならほぼ間違いなく「かみなり」が飛んでくる。
雨の下で運用することがないなら「ちょすい」でいいだろう、どうせ相手も「すいすい」だと思い込んでるだろうし。という割り切った考え方である。「あめふらし」が一般ポケモンに解禁された第五世代以降なら分からないが、第四世代以前にはこういう考え方もあったのだ。

攻撃技としては第四世代から習得可能となった「ハイドロポンプ」や、先述の「エアスラッシュ」等。
第五世代以降はやけどで物理アタッカーの足を止められる「ねっとう」も候補に挙がる。
サブウェポンは「れいとうビーム」程度だが、一致技の範囲が広いので問題は少ない。
めざめるパワー」は電気辺りから選択したい。
変化技の方では飛行タイプらしく「おいかぜ」「ワイドガード」の他、「てだすけ」も習得可能でダブル適正においては以外と悪くはない。

第七世代ではHPの種族値が20上昇し、加えて長年待ち望んだ「はねやすめ」をついに習得。
特殊受け水タイプとしてトップになっただけでなく、ようやく物理アタッカーとの戦闘をまともにこなせるようになった。
とはいえ耐性が無いタイプの技を真っ向から受け止めるのは難しいので、状態異常やゴツゴツメットを合わせて流すのがベター。

第八世代では「ぼうふう」「ダイストリーム」を獲得。すいすい型が強化された。


ポケットモンスターSPECIALにおけるマンタイン


第三章の主人公、ゴールドの手持ちで、ニックネームは「マンたろう」。
何故かゴールドの飛行手段として活躍。しかもお供に釣り人のヒデノリが持ってきた大量のテッポウオを引き連れている。その数なんと20匹
もはや航空母艦である。詳細はこちら

また、第六章の主人公、エメラルドの手持ちとしても登場するが、こっちはただのレンタルポケモン。
ついでにヤリ(ry)。


■ポケモンカードでのマンタイン一族


『カード化された枚数が最も少ないポケモン』とはなんだろうか。この項目で話していることからお察しの通り、マンタイン……ではなく、その進化前のタマンタ。
なんと最後に登場したのが2006年11月30日発売の「ポケモンカードゲームDP 拡張パック 時空の創造 ダイヤモンドコレクション/パールコレクション」のみ、しかも「タマンタ」としてのカード化はこれ1枚のみ。
それ以前に映画で登場した際の「ポケモンカードゲーム 映画公開記念VSパック 蒼海のマナフィ」でも一応「アクーシャのタマンタ」として収録されているが、これも2006年8月4日発売。
つまりこのタマンタというポケモン、17年近くカード化されていないのである。
これはポケモンカードゲームにおいてベイビィポケモンを扱いあぐねているという事情があるのだが、初登場から17年、ポケモンカードの30年近くの歴史を通してたった2枚(純正タマンタに限れば1枚)というのはさすがに他の追随を許さないだろう。
カード化されていないポケモンなら訴訟沙汰になったユンゲラーの話が有名だが、こんな例もあるのだ。

マンタイン自体は金銀の頃から登場しているたねポケモンで、コンスタントに枚数を増やしている。こちらはあんまり強くないというより、ほぼ空気。




かれいに ぶんをかく アニヲタに あこがれ ついきしゅうせいを はじめたと いう ひとも おおいのだ。

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最終更新:2024年10月31日 21:08