ドラミドロ

登録日:2014/01/04 Sat 02:45:17
更新日:2024/10/11 Fri 11:59:32
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ドラミドロが 住む 海域に 迷い込んだ 船は 2度と 生きて 戻れないと 言われている。


ポケットモンスターシリーズにX・Yより登場するポケモン


■もくじ


■データ


全国図鑑No.691/コーストカロス図鑑No.031
英語名:Dragalge
分類:クサモドキポケモン
高さ:1.8m
重さ:81.5kg
タマゴグループ:水中1/ドラゴン
性別比率:♂50♀50

タイプ:どく/ドラゴン

特性:どくのトゲ(接触技を受けると30%の確率で相手をどく状態にすることがある)
   どくしゅ(接触技を使うと30%の確率で相手をどく状態にすることがある)
隠れ特性:てきおうりょく(タイプ一致技の補正が1.5倍から2倍になる)

種族値
HP:65
攻撃:75
防御:90
特攻:97
特防:123
素早さ:44
合計:494

努力値:特防+2

クズモー(Lv.48)→ドラミドロ


■概要


海中に漂う、腐った海藻の様な姿をしたポケモン。
進化前のクズモーはタッツーを腐らせて目付きを悪くしたような感じだったが、
進化で順当に太く大きく逞しくなるタッツー系とは違いこちらは進化でほっそりとした姿になる。
モデルは「リーフィーシードラゴン」と呼ばれる、海藻そっくりの姿をしたトゲウオの仲間が由来。

クズモーからみずタイプが消滅し、ドラゴンタイプが追加された。
どく・ドラゴンの複合タイプ第六世代にして初登場の組み合わせ。
水棲生物モチーフのドラゴンとしてもキングドラに次いで二種族目。
進化前は非ドラゴンの水ポケで、進化するとドラゴンになる点もキングドラとどこか似ている。

縄張り意識が非常に強く、用も無く侵入してきた者に見境なく猛毒の液体を吹きかける。
その威力はタンカーを容易く腐らせる程で、それ故、ドラミドロの住む海域に迷い込んだ船は二度と生きて戻れないと噂される。
サメハダープルリル並に怖いポケモンである。
ちなみに対となる存在であるブロスターや、アバゴーラもタンカーを破壊できる力量を持っている。

アローラ地方に生息している個体は、藻屑ポケモンダダリンのそばでよく発見されるという。
共存関係があるかは不明だが、両者の仲はいい。

華奢で細い見た目とは裏腹に、体重は意外と重いが、けたぐりもくさむすびも半減以下になるため問題はない。
また、植物と合成されたようなその見た目がかっこいいと評判である。

名前の由来はそのタイプと見た目からドラゴン+ヘドロ+アオミドロと思われる。

■ゲームでのドラミドロ


クズモーは「いいつりざお」、ドラミドロは「すごいつりざお」で釣り上げることが可能。
進化前のクズモー共々、Yにしか出現しない。
野生のドラミドロは「どくどく」や「かげぶんしん」を多用するのでゲットするなら長期戦は避けること。
捕獲すれば素早さ以外はバランスの良い能力値やレベルアップで覚える技の優秀さから主力として使える。
……なのだが、「すごいつりざお」はクノエシティジムクリア後でないと入手できないため、せっかくのどくタイプをぶつけたいフェアリータイプ使いのマーシュに対する即戦力とはならない痒いところに手が届かない一面もあったり。
クズモーなら入手できるが、マーシュ戦の適正レベルは42前後程度で、ポケパルレでとても仲良くした上でレベル上げをしっかり行わないとレベル48のドラミドロには進化できないのも惜しいところ*1

ちなみにクズモーが進化後のメインウェポンとなりうる「りゅうのはどう」を覚えるレベルは49と微妙に悪意を感じる調整だった。
加えて、なぜかドラミドロに進化後、レベル67でドラゴンタイプの基本技「たつまき」を習得する
つくづく妙なレベル技の調整がされたポケモンである。

また、シナリオでの敵としては四天王ドラセナが先鋒で使ってくる。

他にはバトルハウスラジュルネ(手加減)が使用。
「のんきのおこう」+「かげぶんしん」で運ゲを狙ってくる。

RSEのリメイクであるORASでは四天王のゲンジが強化版で使用。

USUMではUMでのみポニの荒磯に低確率で出現する。

剣盾では鎧の孤島から登場。進化前のクズモー共々水上に低確率で出現する。
見つけるのは大変だが、色合いが目立つため見落としにくく、動きが遅いのでエンカウントは難しくない。
ちなみにクズモーの技習得レベルが見直され、レベル40で「りゅうのはどう」が覚えられるようになっている。

■対戦でのドラミドロ


合計種族値は低めながらも防御系と特攻の種族値が高いなど種族値配分に無駄が少なく、よく「素早さを犠牲に防御と特攻を上げたドククラゲ」と評される。
特防が高く、ペラッペラな見た目に反して防御も並以上の高さを誇る。
鈍足なため特殊受けの耐久型として運用されやすいが、特攻もそこそこ高いのでアタッカーとしての運用も可能。鈍足さを活かしてトリックルーム下で運用するのも良い。
ただ、HPがそこまで高くないので過信は禁物。

どくタイプを持っているおかげで、ドラゴンタイプの天敵であるフェアリータイプにも対応可能。
ドラセナ戦でフェアリー無双しようとしていたプレイヤーを数多く葬り去った武勇伝は有名。
しかし、クチートクレッフィなどにはドラゴンも毒も無効化されてしまうので相性は悪い。
有効打を与えるには「めざめるパワー(or地面)」が必要となる。

特防がかなり高いので、特殊受け兼アタッカーとしての運用が主流。
その特防のおかげで不一致「れいとうビーム」なら無振りでも耐えられ、
フルアタ「とつげきチョッキ」持ちならエスパー相手にも壁として立ち回れる。
が、ローブシンにすら抜かれるほどの鈍足でHPが低く、回復手段がほとんどないことが最大の弱点であり、現時点での課題となっている。

メインウェポンには「りゅうせいぐん」や「ヘドロウェーブ」、「ヘドロばくだん」などが挙げられる。
特性のおかげで相手をどく状態にしやすい点から、「ベノムショック」も技候補に挙げられる。
「ハイドロポンプ」も習得できるが、命中率が不安定な上タイプ不一致になってしまったためやや微妙。
なお、水棲のポケモンとしては珍しく「ふぶき」「れいとうビーム」を覚えない。
覚えられるこおり技は「こごえるかぜ」のみ。
しかし、「かみなり」「10まんボルト」を覚えるため、ほぼ同じ相手に抜群が取れる。

通常特性はどちらも触れた相手をどく状態にするもの。
アタッカーとして運用する場合は「どくのトゲ」の方が安定している。
特殊耐久に比べると物理耐久がやや低いため、物理技をある程度牽制する効果が期待できる。
「どくしゅ」を活かせる技の候補は「ドラゴンテール」「ポイズンテール」「おんがえし」「じゃれつく」「アクアテール」が挙げられる。
しかし、いずれもあまり安定しない。
「ポイズンテール」を使えば高確率で毒撒きを成功させられるため追加効果は魅力的だが、こちらは威力があまりにも心もとない。
ていうかぶっちゃけどっちの特性もびm(ry


隠れ特性はタイプ一致補正が2倍になる「てきおうりょく」。
これにより一致技だけなら特攻は種族値換算で約150相当となり、火力不足が大きく改善される。
XYでは魚類系モチーフのポケモンが殆どフレンドサファリに出現しないため、ドラミドロ系統はXY新登場の一般ポケで唯一隠れ特性お預けを食らった。
ただしバトルハウスでは入手不可能な隠れ特性持ちが普通に出現する関係上、入手可能になる前から隠れ特性自体は確認されていた。
結局、XY発売から1年後のORASで隠れ特性が解禁されることとなった。

超古代ポケモンのイベントクリア後、ORの105 - 107番水道にクズモーがときどき出てくることがあり、その中に特性「てきおうりょく」の個体が一定確率で出現する。

その恩恵は凄まじく、放たれる一致「りゅうせいぐん」はなんとあのラティオスすらも超えてメガシンカおよび禁止級を除いた全ドラゴンポケモン中最高火力 を誇る。
もちろんもう一つの一致タイプであるどく技にも補正は乗るので安定した高威力を叩き出せる。

さらに教え技で高威力のタイプ一致物理技「げきりん」「ダストシュート」を覚えられるため、一致技だけなら攻撃種族値75でもかなりの威力が出せる。
ドラゴンの天敵であるフェアリータイプには防御の低い者が多く、「ダストシュート」は多くの相手によく刺さる。
特化すれば特殊型に負けず劣らずの火力が出るが、不一致技は威力の高い技が殆どないため、単純な物理型は変態であり扱いも難しい。
防御の低い相手や特殊受けに対する奇襲として使ったほうが良いだろう。

隠れ特性のお陰で火力はドラゴン屈指の物を得たが、逆に言えば相手のトレースで利用されやすくなったとも言える。特にサーナイトにトレースされると一致技で致命傷を受けかねない
しかし、相変わらずクチートクレッフィに対しては有効打は薄いまま。
ギルガルドにも有効打が乏しく、シールドフォルムをゴリ押しで突破することはほぼ無理。
どくタイプを持っているため最メジャーの「じしん」に滅法弱く、物理耐久はさほど高くない。
そのため、ガブリアスボーマンダ等のドラゴン同士での対面では非常に不利。
そして初速がローブシン以下なので先手はかなり取られやすい。
「こごえるかぜ」があるが素が遅いので抜ける相手は少なく、仮想敵を定めないとほぼ無意味。
マリルリニンフィアなら「こごえるかぜ」1発で抜ける…と思うかもしれないが、タイプ相性の関係で逃げられやすいのが難点。
抜きたい相手がいるならこご風頼みにせずいっそのこと最初から抜けるようにしたほうがマシである。
但し素の耐久(特にHP)があまりよろしくない為、抜き調整と耐久調整はよく考えないとお荷物になりがち。

また、どく技・ドラゴン技は半減・無効化こそ少ないが、弱点を取れる範囲はくさ・ドラゴン・フェアリーの僅か3種類
弱点を突けないと思ったより減らせないことは非常に多い。
本来ならカモであるフェアリーは特防の高い連中が多く、「とつげきチョッキ」などの特防強化アイテムを持つ相手も多いため、高い火力で攻めてもしばしば耐えられてしまう。
実はダメージ指数だけ言えばドラミドロの「りゅうせいぐん」2連射<同特性のシザリガーの「クラブハンマー」2発である。
片や物理・片や特殊なので一概にどちらが優れているとは言い切れないが、逆に言えばそれくらい火力が厳しいと言うわけでもある。
その為、期待できる火力を出すには持ち物必須なのがどうしても悔やまれる。

全抜きを狙うアタッカーとしては期待せず、ある程度の仮想敵を定めたほうが安定する。
素早さ調整をすればマリルリニンフィアローブシンなどメジャーな鈍足ポケを抜けるし、「トリックルーム」との相性も悪くはない。
またメガネを使えば安定して非常に高い火力が出せる。
そう考えると少々使う人間を選ぶ玄人向けのポケモンだと言えるだろう。

USUMでは同タイプにアーゴヨンが登場。
あちらは特攻と素早さが高い上に「だいもんじ」「かえんほうしゃ」も使えるため、アタッカーとしての使い勝手でドラミドロを大きく上回る。
特性による一致技の火力や耐久力ではドラミドロの方が勝るものの、相性不利な相手との立ち回りではアーゴヨンに利がある。
ドラミドロの場合、カプ・テテフはH振り+チョッキでサイコフィールド込みのC特化「サイコキネシス」を急所以外確定耐えするので対応のしようはあるが、鋼に刺さる技は「きあいだま」とめざパしかないので厳しい。
とはいえ「きあいだま」のほか「シャドーボール」や「ハイドロポンプ」が使えるなど技レパートリーが異なるので劣化とは言えず、立ち回り次第で十分に活躍は期待できる。
やはり上記の通りトリパでの採用が生きる道だろうか。

剣盾で失った技は殆どなく、教え技で新たに「スケイルショット」「クイックターン」を習得する。
スケイルショットは防御ダウンと引き換えに素早さを一段階上げるドラゴンタイプの攻撃技。
鈍足なので恩恵は少ないものの、ドラミドロにとっては能動的に素早さを上げる貴重な手段である。
クイックターンはみずタイプ版「とんぼがえり」とも言える技であり、鈍足を活かして後続の無償降臨を狙いやすい。

なお、鎧の孤島で登場した教え技は各タイプ1種類ずつあり、殆どが使用者と同じタイプなのだが、ドラミドロの覚えられる技はドラゴン技とみず技という組み合わせになっており、汎用教え技をなんでも覚えるミュウを除けば唯一の不一致「クイックターン」使いとなる。
やはりコイツは教え技の基準でもみずポケモンに近い立ち位置なのだろう。


■アニメでのドラミドロ


「海底の城! クズモーとドラミドロ!!」に登場。
海底に沈んだ客船「カッスラー号」の周辺に、クズモーらと共に生息していた。







…という粗筋なのだが、実はこの回は曰く付きである。
というのも、当初は2014年4月24日の予定だったが、韓国沖で客船の転覆事故が起こったため、不謹慎と判断して自粛した模様。
海外同時ネットでもないのに日本国外で起きた事故へ気を遣う理由は韓国資本のスポンサーとの兼ね合い説が有力。

このような経緯で、折角の登場回が一度お流れとなっているのである。哀れ。


最終的にテレビ東京系ではORAS発売直前の2014年11月20日に無事放送。
…が、延期にあたって前後の回との整合性を合わせなかったのか、当時既にシャラシティより先に進んでいるところ、舞台がショウヨウシティ手前のミュライユ海岸だったり、サトシヒノヤコマが既に進化していたはずがヤヤコマだったりと、構成がちぐはぐな部分が見受けられた。
今となっては仕方ないのかもしれないが。






追記・修正はドラミドロの縄張りで迷ってからお願いします。

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最終更新:2024年10月11日 11:59

*1 XYにおいては釣り竿の種類で釣れるポケモンのレベルも決まっていて、クズモーが釣れる「いいつりざお」ではレベル25固定。「いいつりざお」が入手できるヒヨクシティからクノエシティジムまでは地理的・シナリオ的にも膨大なレベル上げが出来るほどには離れていない。一応、ポケパルレで仲良し度を上げ、シナリオ攻略を一旦止めてバトルシャトーでひたすらレベル上げに勤しめば進化させることは可能