ガンダムAGE-3

登録日:2012/04/30(月) 01:19:18
更新日:2024/12/16 Mon 19:38:53
所要時間:約 6 分で読めます







よろしくね、ガンダム…!





ガンダムAGE-3は『機動戦士ガンダムAGE』に登場するモビルスーツ(MS)。
メインパイロットはキオ・アスノが担当する。


【概要】

軍を退役したフリット・アスノが来るべきヴェイガン地球侵攻に備え開発していた新たなるガンダム。
AGE-2アデルの実績からか、AGEシステムとフリットが考え着いたのがこの火力重視とパワーを秘めたAGE-3だと考察されているが、
後述するようにXラウンダーのキオが乗る機体としては、序盤はともかく終盤は裏目に出ることに……。

最大の特徴はAGEシステムを内包し頭部と背部から構成される戦闘機「コアファイター」、
そして従来のウェアシステムと胴体の役割を持つ「ボディパーツ(Bパーツ)」による『分離合体システム』で構成されている。
これにより非合体時でもウェア単体に戦闘力をもたせることに成功しており、これまでの換装システムから一歩進んだものとなった。
ただ、アニメでは空中換装に使われたのみでウェア単体での戦闘シーンはほんの僅かだが。



ガンダムに変形後はBパーツ側のパイロットはシートごと移動し、副座式のコクピットとなる。
これはまだ実戦に慣れていないキオをフリットがサポートするためだったが、
後にキオが慣れたのを機にBパーツ側のコックピットが撤廃され単座式に改装された。




引き続きAGEシステムを搭載しているので、例によって起動にはAGEデバイスをコンソールにセットする必要がある。

新型高出力ジェネレーターや、ヴェイガンの技術解析により得た光波推進システムによる飛行システムなど新機軸の装備を採用している。

操作はキオ用に最適化されており、そのため初陣にもかかわらず機体をスムーズに動かすことができた。
これはフリットがキオにプレゼントした自作ゲーム「MS(エムエス)バトルシミュレーター」と操作が全く同じためである。

先代機先々代機の象徴だった胸の「A」マークは健在…なのだが、位置などの関係で「G」にも見えてしまう。




…誰だ「日」にしか見えないって言った奴は!






【バリエーション】

ガンダムAGE-3 ノーマル


型式番号:AGE-3
パイロット:キオ・アスノ(メイン)、フリット・アスノ
所属:アスノ家の個人所有


Gセプターと合体することで誕生する基本形態。主に地上での運用を重視しているが、宇宙でも運用可能。
シャープだった先代機、先々代機とはうって変わってボリュームあるマッシブなフォルムが特徴。
「重力下で1000t以上の重量のレガンナーを片手で持ち上げ上空まで牽引する」という通常のMSでは考えられない圧倒的パワーと膨大な推力を誇り、機動性も非常に高い。
前述のヴェイガンの技術のおかげで単独飛行も可能。


●武装

  • シグマシスライフル
ディーヴァの「フォトンブラスター」を参考に造られた携行式光粒子砲。
その威力はまさに破格で、レガンナーの重装甲すら一撃で撃ち貫き大破させる。
砲身が大きすぎるので、非使用時は背中にマウントされる。

両腕アーマー内に内蔵。手に持っての使用の他にシールド内から直接発振も可能でビームトンファーとしても機能する。

両腕に取り付けられた小型のシールド。ビーム発振時には基部ごと回転する。

  • ブラスティアキャノン
AGEビルダーをムリヤリ使って生み出したオプション装備。シグマシスライフルに取り付けることで戦略兵器級に威力を増幅させる。

……が、パワーチャージが必要でそのインターバルも長く僚機の護衛は不可欠。
また、十分なデータもなく無理やり生み出されたために強度に問題があり、たった一度の砲撃で砲身が自らの出力に耐え切れず自壊してしまった。


●劇中の活躍

「勇気の日」に突如宣戦布告を行い、オリバーノーツを蹂躙し始めたヴェイガンに対抗するため、フリットとキオがトレーラーの偽装を破り、起動させた。
初陣にもかかわらずダナジン二機とレガンナーを難なく撃破する活躍を見せる。

ギラーガを駆るゼハートにはアビス機と二人かかりでも軽くあしらわれるも、
ブラスティアキャノンでヴェイガンの戦艦を撃沈させることに成功する。

火星圏脱出の際にも換装するが、キオの操縦に機体が追いつけないというどこかで見た展開で、オービタルの後を追った。

その後は修理が試みられるが損傷が酷く、単に修理するよりはとAGEシステムを使用して機体のグレードアップが図られる。



ガンダムAGE-3 フォートレス


型式番号:AGE-3F


Gホッパーと合体することで誕生する大気圏内用形態。
「湿地・砂漠など厳しい地球環境下での戦闘」に対応するべくAGEシステムが提示したウェアで、脚部のホバー機能で陸地を高速で滑らかに移動できる。


●武装

  • シグマシスキャノン
両肩・両腕に取り付けられた光粒子砲。四基のビームを共鳴・収束させる事で更に高出力化が可能。
その威力は一撃で大量のMSを焼き払い、砂漠一面を焦土と化した。
シールド代わりや鈍器として使っても問題ないくらい頑丈。


●劇中の活躍

砂漠地帯でのファントム3との戦いにて初換装。ファントム3の仕掛けた罠をシグマシスキャノン一斉射で焼き払いファントム3をファントム2にした。
ロストロウランの戦いでもこのウェアで出撃、ゼハートの乗るウロッゾRと激闘を繰り広げてあと一歩のところまで追い詰めた。
出番は少なかったが、まともな活躍があった分オービタルよりは数段良い扱いである。



ガンダムAGE-3 オービタル


型式番号:AGE-3O


Gバイパーと合体することで誕生する宇宙用高機動形態。
「全方位に機動する宇宙戦」に対応するべくAGEシステムが提示したウェアで、
全身に取り付けられた多数のスラスターと巨大スラスターユニットと化した脚部により爆発的な加速力を得る。
重力下での運用もある程度可能な模様。

長距離援護や高機動力を生かした一撃離脱戦法が得意だが、
白兵戦には不向きで味方との連携プレーを重視しているため、単独で無双する戦い方には向かない。


●武装

  • シグマシスロングキャノン
その名の通り、長射程を誇る粒子砲。光線ではなく鏃のようなビーム弾を発射する。
Xラウンダーの先読み能力に対応していて、弾道を入力してから発射すればビームを曲げられる。

  • ビームサーベル
  • シールド
ノーマルと同じ物。


●劇中の活躍

35話にて堂々登場したはいいが、強化されたギラーガとザムドラーグにいきなり大苦戦、36話では早くもキオごと鹵獲されてしまった。
味方と分断された上接近戦に持ち込まれるという、このウェアの弱点をピンポイントで突かれた形になったので仕方なくはあるのだが……

キオの脱出時に損傷したまま使用されるも立ちふさがったガンダムレギルスにダルマにされ、最終的に破壊される。
登場回数の少なさなど扱いの悪さはまだ一応見せ場はあったタイタス以上である。

カッコいい腹パンとビットの避けかたはしたけどね!!



ガンダムAGE-FX

大破したAGE-3を大幅に改修した機体。
詳細は項目を参照。




ガンプラ

HG、AG、BB戦士でノーマル・フォートレス・オービタルが発売中。

HGは、ボディのブロックをまるごと差し替える必要があるが、プロポーションを崩すことなく変形合体を実現している。
また、腕の関節も強いのでシグマシスライフルやシグマシスロングキャノンのような長物をしっかりと構えることができる。

ノーマルのスカートを左右で独立可動させようとして、スカートを二つに切ると、スカートがポロポロ外れやすくなるので注意。
真ん中を切断したら、わざと綺麗なボールジョイント状に削らず、切断面を軽く整える程度にしておけば、そこそこ保持力が保つ事が出来る。

何故かノーマルの後オービタルが出て、その後AGE-FXに行ってしまったため、
HG-AGEの全体的なダダ余りもあり展開が打ち切られてフォートレスは出ないと言われたこともあったが、放送終了後に無事発売された。
全体的に劇中の四肢の大きなマッシヴなスタイルに比べ、若干細身な印象を受ける(それでもAGE-1や2に比べると太い)。

BB戦士はAGE-1、2同様に全ウェアセット、全六形態の大ボリューム。
可動がやや残念で、腕の保持力が弱いためシグマシスライフルを安定させて持たせるのが難しいのと、
ビームサーベル無しが玉にキズだが、それを補ってあまりあるプレイバリューを誇る。
余ったウェアでオリジナル支援機も組める。なんと余剰パーツが出ない。

MGは参考出展としてAGE-FXと共に出た事があるのだが、以後情報はなく事実上の取りやめ扱いになったと判断すべきだろう。




【ゲーム】

EXVSシリーズ

マキシブースト稼働当初からAGE勢の出撃ムービーで登場していたため参戦はほぼ分かっていたが2015年2月ついに解禁。
コストはガンダムAGE-2と同じ2500。
ノーマル、フォートレス、オービタルの3形態に換装できるが、同じく3形態に換装できるガンダムAGE-1と異なり、自由に換装可能。
また、近接戦闘に特化したAGE-1、中距離を得意とするAGE-2と違い、どの形態も射撃戦を得意とする機体特性を持つ。

しかし他の射撃型機体と比べるとどの形態も弾数が少ないために、
同じ形態のままでいるとすぐ弾切れに陥るので、AGE-2のように各形態を上手く使い分ける必要がある。

ノーマルはシグマシスライフルを主武装に立ち回る機体。機動力と格闘能力は3形態の中で最も良い。出撃時もノーマル固定。
機動性に難のあるフォートレス、武装に癖があるオービタルと比べると安定した機体性能のため、基本的にはノーマルで立ち回るのが一番無難。
ブラスティアキャノンで太さも威力も申し分ないゲロビを撃てるが、
一度使用しただけで破損した原作再現のためか1出撃につき1発限定(撃墜されるまで再使用不可)。

フォートレスは地走機。腕と肩のシグマシスキャノンで戦う。
最も射撃を得意とし、射撃・格闘チャージで性能が異なるゲロビを撃ち分けることができる。
また地走機体であるためズサキャンが可能。アメキャンが可能なノーマルとズサキャンのフォートレスと使い分けることでトリッキーな動きが可能。
他2形態と異なるその操作性からこのままでいるのは非常にリスクが高いが、反面射撃機体として一番仕事ができるのもこの形態なので、上手く使っていこう。
格闘戦ではシグマシスキャノンを鈍器としてふるう。GN鈍器は多分関係ない。

オービタルはシグマシスロングキャノンを主武装に立ち回る機動力が高い形態で、武装も含めトリッキーな動きが目立つ。
サブの誘導が非常に強く、変態軌道でこちらに向かってくる様は恐怖以外の何物でもない。
また、後格闘ではネット投げができるが、AGE-1の横・後格闘のダガーと違い弾数制。
また、この形態だけクランシェをアシストで呼べない(オービタル登場時にはシャナルアはすでに死んでいるため)。

覚醒技は祖父、父親と同じく各形態に次々と換装して攻撃を加え、最後にゲロビで〆る乱舞型。
名称は最後にキオが叫ぶ台詞と同じく「僕が皆を守るんだーッ!」

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2でも続投。
個々の長所を伸ばしたAGE-1、範囲と強襲に長けるAGE-2と比べ、目を見張るべき長所が無く地味。
一応調整こそ貰ってはいるが、ごく僅かなもの。
AGE-1,2と比べると対戦に出すためには必須レベルのテクニックの量が多いのも使用率が低い一因か。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは遂に開き直った仕様変更に踏み切った。
換装による形態移行を完全廃止。ノーマルを基本形態とし、一部武装、派生を使うことでフォートレスやオービタルに換装しながら行動する機体となった。例を挙げるとシャア専用ザクのような仕様となった。
特殊射撃と格闘射撃派生でフォートレスに、
特殊格闘(とここからの派生)と格闘前派生ではオービタルに換装する。
この変更に伴いノーマルモードを中心に、各形態の長所のみをピックアップしたコマンド配置が行われた。操作の難易度も激減。覚える武装自体は多いが、細かいテクニックは基本いらないので初見でも難なく操作できるだろう。
覚醒はオービタルによる斬り込み能力が強化されるR覚醒や元々の射撃能力を活かすS覚醒が相性が良い。後衛をするのであればC覚醒もかなり有力な候補。
稼働から’22/11月まで不具合修正を除けば一度も修正を受けていないが、中堅上位レベルのパワーはある。AGE-3は堅実な後衛と大胆な奇襲力のある前衛どちらも出来る機体ではあるが、現在の環境はそのどちらかを非常に高い水準でこなすキャラ(後衛:ジャスティス 前衛:ヴィンセント専用ゲルググetc…)がたくさんおり、器用貧乏とも言える立ち位置となってしまっている。
万能機らしく臨機応変に前衛と後衛を使い分ける立ち回りで、、AGE-3にしか無い強みを発揮したい。


スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦BX

本作でスパロボに初参戦。
基本形態はノーマルで、フォートレスとオービタルは武器扱い。

バリバリの射撃機体であり、ヒット&アウェイはほぼ必須。改造値はAGE-FXに引き継がれるので、しっかり改造しておくこと。
また、後に三種の神器の一つである「霞の鎧」が宿っていたことが判明する。

そのほか、ガンダムタイプ3号機というつながりからか、騎士ガンダムが奇縁を感じるシーンも。




【余談】

OPでは大張正己がアセム編OP以上に自重してないため、もはや勇者ロボのOPみたいになっている。
例えば、合体後に背景にエンブレム付の決めポーズ、地球をバックに月面でライバルと対峙など。

また、放送前に流出した資料から初期稿版(仮デザイン?)も判明している。
決定稿よりもさらにガチムチなデザインのため密かな人気を誇る。




おっと、間違えた。






追記・修正はじいちゃんと一緒にお願いします。

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最終更新:2024年12月16日 19:38