カメバズーカ

登録日:2012/01/17 Tue 19:48:39
更新日:2024/09/07 Sat 06:42:25
所要時間:約 7 分で読めます





ズゥーカァー!!


所属組織:デストロン
モチーフ:ウミガメ+バズーカ砲
登場作品:『仮面ライダーV3』
登場話:第1話「ライダー3号 その名はV3!」、第2話「ダブルライダーの遺言状」
CV:峰恵研


能力解説

太平洋の孤島出身の海亀と、バズーカ砲による機械合成怪人。
背中の甲羅に装備されたバズーカ砲は凄まじい威力を誇り、ダブルライダーを苦しめた。
全身が厚さ1mの鉄鋼板に匹敵するほど硬く、特に甲羅は30mの鉄に匹敵する。
また、体内には原子爆弾が内蔵されているので迂闊に倒すことはできない。
鳴き声は「ズゥーカァー!」と発する。

因みに劇中ではハサミジャガーが最初に登場していたので、カメバズーカはデストロン2番目の怪人である。


活躍

第1話では偶然ハサミジャガーによる殺害現場に居合わせてしまった風見志郎をハサミジャガーと共に抹殺しようと試みる。
オートバイを走らせていた志郎を砲撃し、偽の救急車の中で毒殺しかけるが全て失敗に終わる。
その後デストロンの罠で死にかける志郎をダブルライダーが改造手術を施すが再び奇襲を行い砲弾を撃ち込む。
ライダー達のアジトは大爆発を起こしカメバズーカは遂に仕留めたと勝ち誇るが、生きていたダブルライダーが現れ交戦となる。

しかし、デストロンは立花藤兵衛も始末する為にハサミジャガーを向かわせていた。
ダブルライダーの行く手を阻むカメバズーカだったが、そこに改造手術によって誕生した仮面ライダーV3が姿を見せる。


第2話にて仮面ライダーV3の参戦で形成逆転となり、ハサミジャガーから藤兵衛も救出される。
その後ハサミジャガーがV3と交戦している間に、カメバズーカは自身の体内に組み込まれた原子爆弾で東京都全滅作戦を実行に移す。
しかし、ハサミジャガーがV3に作戦をうっかり喋ってしまい、その会話はV3の通信で既にダブルライダーに伝わっていた為、
見張りの戦闘員は倒され再びダブルライダーとの交戦となる。
砲撃で時間を稼ぎ原子爆弾のタイムリミットが進むが、ダブルライダーの全エネルギーで動きを止められ、ダブルライダーのジャンプによって東京から連れ去られる。
太平洋上空にて遂に原子爆弾が発動すると、自身と共にダブルライダーも爆発に巻き込み散った。

東京都全滅作戦は失敗に終わるが、ダブルライダーを苦戦させ、さらに物語から一時的に退場させるなど充分な役割を得た。
また、劇中では直接V3と戦うことはなかった。


派生作品での活躍

コミカライズ版

すがやみつるの漫画版『仮面ライダーV3』ではテレビバエとコンビを組み、爆弾はテレビバエの方に仕掛けてある。
この際にはテレビバエを運んで1号2号が太平洋に消えたのを見て「あいつらはテレビバエと心中したぜ」とせせら笑うなど、
TV版を意識したような台詞を吐いている。
おやっさんを砲撃で仕留めようとするも、V3に口の中に拳を叩き込まれ絶命する。
読切版ではデストロン暗殺部隊のNo.5(トリ)としてV3を砲撃したが、こっちでもV3ホッパーを口の中にぶち込まれ、バックスイングで地面に叩き付けられ爆死した。
すがや氏は1号2号を死なせたカメバズーカに恨みでもあったのだろうか?

山田ゴロの漫画版『仮面ライダー』では第3話にて初登場のデストロンの第一陣としての出番が与えられた。
初っ端から市街地に対する無差別攻撃を敢行し女子供関係なしに殺戮、鉄パイプを手に殴りかかってきた風見志郎を砲撃で返り討ちにするも、駆け付けた1号と2号によって止めを邪魔される。
砲撃の連発でダブルライダーを牽制するも、飛びかかってきた2号に気を取られた隙に1号のライダーパンチを腹部に受け、絶命した。
この漫画では風見の家族はカメバズーカの無差別攻撃により、ビルの崩落に巻き込まれる形で命を落としており、瀕死の風見を救うために1号と2号は彼にV3としての改造出術を施す事となる。
(なお、1号・2号と相打ちになるポジションは、この漫画ではバーナーコウモリの担当)


映像作品


また、この時デンライナー爆破した。

何故この時代にデストロン怪人が存在するかは不明だが…
  • 首領は同一人物(ショッカー~バダンまで)。
  • ブラック将軍亡き後の組織がデストロン*1
…などのいろんな解釈もある。


平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
地獄の底から蘇り、地下帝国バダンの怪人として登場。
バダンシティ復活に際し、ヘルヘイムの森から脱出した歴代ライダーを迎え撃つものの、仮面ライダーZOのZOキックを受けて爆死。配下の戦闘員も巻き添えを喰らった。
どう見ても遠距離戦向きなのに、歴代でも屈指の近接型のZOなんかと殴り合うから……。


スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
歴史改変マシンの影響により、ショッカーが世界征服を果たした2015年に登場。
ショッカーユーゲント選抜グランプリを主催したブラック将軍(二代目?)の護衛兵が変身する改造人間。
グランプリに乱入してきた南光太郎仮面ライダーBLACKをシュバリアン、ザンジオーと共に襲撃する。
しかし、こいつだけ亀の怪人で足が遅かったからなのか、BLACKのライダーキックをモロに受けて爆死してしまった。


【手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル】
上記の前日談となるストーリー。
ヒルカメレオンの指示で泊進ノ介伊賀崎天晴たちがいる建物を爆破したが、トライドロンによりみんな助けられていた。
決戦ではスピンミキサーでタイヤ交換した仮面ライダーマッハ マゼールが撃ったコンクリート弾で砲身を塞がれてしまい、バズーカ砲の内部に溜まったエネルギーが暴発し、そのまま爆死。
一緒にいたヒルカメレオンも爆発で吹っ飛ばされ退散した。


【KAMEN RIDER V3】
仮面ライダーGIRLSのセカンドシングル『KAMEN RIDER V3』のPVにも登場。
デストロン戦闘員と共にGIRLSを襲撃するが、現れたV3やプロレスラーの棚橋弘至にフルボッコにされる。
最期は2人のダブルキックで倒された。
TVでは見られなかったV3との対決シーンなど必見!


その他

仮面ライダー1971-1973
<ショッカー>が編成した、重武装改造人間<Dチーム>の<象亀男>として登場。
中長距離からの支援を任務とする<バレッツ>というチームで全長三メートルの滑腔砲、背部には乗用車ほどの弾薬箱と、
もはや改造人間ではなく人型の戦車と言っても過言ではない。
仮面ライダーを狙い、山頂から砲撃した。
が、2体の<蛇男>のマシンガンの斉射と共に建物を破壊したため、発生した炎と煙が目眩ましになったせいで<仮面ライダー>にとどめを刺すはずだった<スラッシャーズ>の感覚器官が役に立たなくなるという自体が発生。
その隙に仮面ライダーは山頂まで接近、反撃する間もなく倒され、弾薬箱ごと誘爆した。
が、そのせいで山崩れが発生、緑川教授の秘密研究室と試作型の強化服と仮面を地の底に眠らせることとなった。

ちなみに、同部隊の<蛇男>は、デストロン怪人のマシンガンスネークがモデルだと思われる。

ヒーロー戦記
雑魚敵として中盤に登場。カメだからなのか他の水系モンスターと共に海底都市でエンカウントする。
原作の設定に準拠し高い防御力を持つ。
また複数で現れる事からこの世界では量産化がされていると思われ、体内に原子爆弾は内蔵されていない。
派生型としてカメバズーカ改が存在し、人間態もある。
サグ市のビルで中ボスとして登場。
なおストーリーの都合上、光太郎一人で挑むことになるがさほど強敵ではない…というより、この時点でレベル上げができない*2のでそんな事されると話にならない。
同じくパワーアップ形態のデビュー戦時にレベル上げ不可になっているνガンダムとの難易度の落差は一体

ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
雑魚敵として登場。同じく砲撃型のタイガーロイドといっしょにエンカウントすることが多い。

特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝
彼が主役の番外編として『カメバズーカの人助け』というエピソードがある。
V3との戦いのダメージで自爆が不発に終わったカメバズーカは、まともに動けないところを子供に虐められる。そこを助けてくれた少女をお礼としてデストロンの基地へと案内するが、そこで少女の願いを聞いたカメバズーカが取った行動は……?
「悪とは? 正義とは? いったい誰が決めたのだろう。正義はひとつではない」

スーパー特撮大戦2001
デストロンの怪人として中盤くらいから登場。
登場自体は原作準拠なのだが、爆弾の話がオミットされ、ダブルライダーを道連れにするシーンもカットされている。
海亀モチーフなのに水の適応地形が低い
ただし、高い威力と長めの射程を持つバズーカ攻撃のため存外強敵。
しかも爆弾の再現のためか、撃破すると周囲にダメージを与える「誘爆」という特殊能力も持っている。
デストロンの名に恥じない相手と言えるだろう。
攻撃の射程も威力も完全に負け特殊能力もないハサミジャガーは泣いていい。

【ライダージェネレーションシリーズ】
第1作から雑魚敵として登場し、皆勤賞を果たす。

仮面ライダー バトライド・ウォー創生
V3ステージのボスとして登場。原作冒頭のシーンが再現されている。
亀の怪人なので仰向けに倒すとなかなか起き上がれない。
挿絵からすら完全にハブられたハサミジャガーは泣いていい。


余談

第1話から登場した印象もあって、ハサミジャガーと共に知名度はデストロン幹部よりも高い。
また、ダブルライダーと張り合ったその実力と見た目のインパクトなども人気となっている。
多分カメックスのモデルもコイツ。



―――追記・修正を怠る者には死、あるのみ。

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最終更新:2024年09月07日 06:42

*1 実際、ゲルショッカーが壊滅間近の時期であると考えれば、TVシリーズでもその頃には首領はほぼ組織を見限ってデストロンへの移行をすでに開始しても矛盾はない。『レッツゴー仮面ライダー』世界におけるダブルライダーとショッカーの戦いは、TVシリーズ以上に戦局が短期間で動くほど苛烈なものだったのかもしれない。

*2 このイベント終了後、ザコ敵とエンカウントするようになる。