仮面ライダーバトル ガンバライド

登録日:2010/01/23(土) 07:57:40
更新日:2024/10/31 Thu 16:28:52
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放ったカードは そうさ 明日の夢になる



『仮面ライダーバトルガンバライド』とは、かつてバンダイが展開していた「データカードダス」の内の一つ。
2013年9月稼働終了。


▽目次

【解説】

仮面ライダーキバ』の最終話が近づいた2008年12月に稼働が始まった。
11弾が終了したあと『仮面ライダーオーズ』の放送に伴い00~弾とタイトルがリセットされ、『仮面ライダーフォーゼ』放送中の現在は0○、『仮面ライダーウィザード』からはシャバドゥビ〇〇にリセットされて稼働していた。ゲームシステムの根幹が0〇弾とシャバドゥビ弾で大規模なリニューアルを受けているため、戦略性や旧カードの強さもどんどんインフレする事態になった。

その名の通り、ライダー同士の戦いを売りにしており、このゲームオリジナルの必殺技も一部のライダーや怪人に存在する。
また、原作では地味だった技が派手なものになっている場合もある(Xライダー等)。

子供をメインターゲットにしているが、ファン層が広い上、昭和ライダーも参戦している為、大人のユーザーも見られる。
このゲームの愛好者はガンバライダーと自呼称される(略して単にライダーを自称するツワモノもいる)。

仮面ライダーディケイドと連動しており劇中で登場するイラストのカードも出て来る事もある為、コレクターアイテムとしての側面もある。
また、カードの裏面は劇中のライダーカードのデザインを踏襲している。
但し、01弾からカードデザインを変更したため、コレクターアイテムとしての要素はかなり薄くなっている。

ちなみに『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』はガンバライドのポリゴンも使っている。


【カード一覧】

1プレイ毎に一枚カードが排出される。カードの種類は以下の通り。

ヒーローカード

このゲームのメインとなるカード。
これが無ければ始まらない(無くてもゲームは出来る)。
各カードには属性やライダースキル(特殊能力)、シャバドゥビ弾では属性が廃止されライダータイプが設定されている。
属性はカードごとに個別で設定されており、技・力・速の3種で、力>技>速さ>技の三竦み。001弾より、属性効果が2倍になった超技・超力・超速も登場した。
タイプはライダーごとに固定で、火,水,風,土,宇宙,万能,雷,機械,気合,獣,光,闇,時空,幻惑,融合がある。


スペシャルカード

特殊能力を発動する為のカード。
無くても良いがあった方が有利になる。
発動条件があったり、デメリットのあるカードも存在するがメリットだけのカードもよくある。
シャバドゥビ弾より排出されなくなったがスキャン自体は可能であるという事実はファンブックにしか記載されていなかったため、ほとんどのガンバライダーは使用不可能だと当時勘違いしていた。なぜ廃止したのだろうか???ガンバレジェンズではこの影響をやっと深刻に見たのかついに復活する。


勿論レアリティも存在し、それは以下の通り。


ノーマル(N)…何の加工も施されていない普通のカード。一番排出率が高い。

レア(R)…カード全体に特殊加工の施されたカード。加工は弾毎に違う。

スペシャルカード(SP)…スペシャルカードは一部を除き、此処に位置する。カード全体には何も施されていない。

スーパーレア(SR)…名前と必殺技に金の箔押しがされている。SPにもこのレアリティ(SPR)がある。
また、特定弾では同レアリティだがより排出の低い特別配布のキャンペーンカードがある。

レジェンドレア(LR)…本ゲーム最高位のレアリティ。排出率は非常に低く、1~2/100の確率でしか出ないと言われている。
名前、必殺技以外の所にも金の箔押しがされている。

プロモカード(P)…映画・販促・イベントで配布されるプロモーションカード。レアリティ・配布量はN相当で機械も中古カード屋もそう判断する。しかし時々LR相当数値のカードが配布される。
マニア会話でNの皮を被ったLRと呼ばれるのがコレでセブンエンペラーやトリロジーNew電王が有名。

トイカード(T)…玩具付属カード。数値・扱い共にN相当。



レアリティはカード裏の☆の数で判断できる。


☆……ノーマル・プロモ・トイ
☆☆……レア
☆☆☆……スペシャル
☆☆☆☆……スーパー
☆☆☆☆☆……レジェンド


キャンペーンカードは特別で色付きである。こんな感じ→★★★★



【ゲームの大まかな変遷】

第1弾

2008/12に稼動。この時のみ、キバット(CV.杉田智和)がナレーションを担当。
サクセンフェイズでカードを使用しなくてもやけに大量のコマンドが存在した。

第2弾

ナレーションを変更(マーク・大喜多)。
ディケイドの参入により「カメンライドシステム」導入。

第3弾

なんと仮面ライダー剣のキングフォームがいきなり参戦したことで有名。

第4弾

ゲームシステムが大幅に変更。現在の基本システムになる。
初のキャンペーン実施。ディケイドまでの平成全主役ライダー登場(Gは例外)。
テーマソング変更。

第5弾

ディケイドCF参入。これに伴い、「コンプリートスキャンシステム」導入。
過去弾と比べると壊れた性能のカードが出だした時期。

第6弾

3と4、5と6弾は同一のROMで配布されていたため、仮面ライダーWが参戦したが声優や必殺技の質についてはご察しください。
電王ライナーフォーム、G3-Xなどが参戦。

第7弾

W本格参戦。更に、W専用の「メモリチェンジシステム」が登場。
低レアリティの救済として「ベルトランプルーレット」「ライダーガッツ」の導入。
ナレーションが立木文彦氏になり、テーマソングも変更された。
SPカードにサポートアタックが登場。
そしてみんなのトラウマハイパーEX登場。

第8弾

アルティメットフォームを差し置いて仮面ライダーディケイドのライジングアルティメットが唐突に参戦。仮面ライダーファイズアクセルフォームやダークカブトも参戦。

第9弾

もはや仮面ライダーですらないモモタロスが参戦。

第10弾

Wサイクロンジョーカーエクストリーム参戦。
専用の「エクストリームチャンス」システムも登場。
ガンバライドメモリが当たるキャンペーンも。

第11弾

なぜかネガタロスまで含めてタロスズ大量参戦。
マイナーな形態のはずの仮面ライダーディエンドコンプリートフォームも参戦。


001弾

オーズ参戦。
オーメダルとも連動、筺体も専用の物に取り替えられた。
メダルを入れることでパンダメダル(ゲームでは無表記)、カンガルーメダル(足にも使えたハイパーバトルビデオとは違い手のみ)含めて組み合わせることで多すぎてテレビには結局登場しなかった、カード化されていない亜種形態を作り出すことが可能*1
しかし、ベルトランプルーレットが廃止。
オーズ参戦記念のキャンペーン実施。
CJXのエクストリームチャンスに下方修正、カメンライドに上方修正。

002弾

仮面ライダーXがようやく真空地獄車を引っ提げて参戦する。

003弾

タジャドルチャンス、バースチェンジ導入。
ナレーションが中田譲治氏に変更(一部は立木氏のまま)。
オーズの一部必殺技に劇中挿入歌が実装。「ザヨゴォォォォォォォォ!」台詞とともに仮面ライダーギャレンがようやく投票経由で参戦する。

004弾

仮面ライダー40周年を記念してオーズ&昭和ライダーのドリームタッグ技キャンペーンが開催。
この頃東日本大震災が発生したのでシャウタコンボの演出が後に自粛される。

005弾

プトティラチャンス、メダガブレイク、新システム「仮面ライダーコア」導入。コアはとにかくうざく、コウエイを封印させるなど、ゲームルールを一方的に破壊してはゲキレツ狙えなどとほざいて強制的にプレイヤーを運次第で負かそうとする。そもそも、ガンバライド時代のスロットは狙って止めることがほぼできない。
新たなEXステージであるボスEX登場。

006弾

地獄兄弟が参戦する。


01弾

フォーゼ参戦。
ゲームが3VS3になったうえ、その他システムが大幅に変更された。
01よりオーメダルが使用不可能になった。もはや集めたメダルはオースキャナーでしか楽しめなくなってしまった。CSM版オースキャナーが後に登場するが。
必死にメダルを集めた人は涙目モノである。それのみならず、専用システムの殆どが廃止される。カード自体は今までの物は使えるが、このシリーズのカードからDXディケイドライバーとの連携が不可能となった。
今度はアストロスイッチが四種類でそれぞれ一つずつ使用可能になる。2024年時点でアストロスイッチのような豪華な玩具を大量製造することはコスパ的にどうみても不可能であるため本当に良い玩具時代だったのだ。

02弾

新システム「ステイツチェンジ」導入。

03弾

やっとアビリティにフォーゼの一部カードが使用できる"アストロ"以外のものが実装される。実況ボイスがとうとうマーク大喜多から変更されてしまう。

04弾

04弾限定の特別企画として、ゴーバスターズ、ゴーカイジャーと戦える特別モード実装。実はこの弾のみ本来のROMから急遽スーパーヒーロー対戦関連のネタを急ぎで追加したものに換装されたという歴史を持つ。
ディケイドのカメンライドシステムが復活。

05弾

新システム「コズミックチャンス」導入。
Wのメモリチェンジシステムが復活。エクストリームチャンスは削除されたままの為、エクストリームにチェンジした時の効果が変更された。

06弾

05弾も含めてようやく仮面ライダー斬鬼仮面ライダー轟鬼が参戦する。ガンバライジングではご察しください。
オーズの、カードを使ってのコンボチェンジシステムが復活…したはいいものの2ヶ月の命だった。


シャバドゥビ1弾

ウィザード参戦。
ゲームが2VS2に戻り、その他システムが大幅に変更された。
ICカード導入とバトルサポーターの追加。
平成ライダーの戦闘曲に各ライダーのOPを追加。
スイッチも使用不能になったことでスイッチに代わり、「リングスキャン」が追加。
ライダータイプ」を導入。
なんでもかんでもライダーを「ライダータイプ」という属性で分類しようとしたことが原因で、分類から外れたライダーがとにかく弱体化する事態になり、収録カードも参戦した属性に偏る事態が発生してしまう。特に一弾は「万能」「宇宙」「火」「水」「風」「土」以外の属性が存在しなかった。シャバドゥビ3弾で全ライダーに属性が付与された。

シャバドゥビ2弾

なぜか玩具シリーズの「おうちでガンバライド」でフォーゼ弾ではできたはずの「02弾のカード互換」がシャバドゥビ2弾では仮面ライダーウィザードのカードのみしか互換が取れなくなるという不公平な事態が発生した。

シャバドゥビ3弾

新システム「ドラゴタイマーチャンス」導入。とうとうドラゴタイマーの玩具は先端部分がスキャンできる隠し仕様が搭載されてしまった。なお、オールドラゴンはMOVIE対戦アルティメイタムで登場した「スペシャルラッシュ」フォームの色コンパチである。

シャバドゥビ4弾

スーパーヒーロー大戦Zの特別企画でキョウリュウレッドとギャバンと戦えるステージが登場。

シャバドゥビ5弾

大会優勝者のライダーと戦えるトーナメントモード追加
新システム「シャバドゥビラッシュ」導入。

シャバドゥビ6弾

ガンバライド最終弾。
そのためかファンブックの発行数や交換用のカードの出荷数が異様に少なかったことで有名。
レアリティにCR(コレクションレア)追加。
新システム「アルティメットチャンス」追加。
この弾でインフィニティースタイル、白い魔法使い、そしてアルティメットフォームが参戦。


【Count the Rider's -参戦ライダー一覧-】

[()内は参戦しているフォームチェンジ、全F登場してる場合《全》、バイクが登場しているキャラは後ろに☆]

昭和ライダー

新1号☆
新2号☆
ショッカーライダー
(No.1、No.5)
V3
ライダーマン

アマゾン
ストロンガー(チ)
スカイライダー
スーパー1
ZX
BLACK
BLACK RX
シャドームーン
シン
ZO


平成ライダー

クウガ(ド、ペ、タ、ライマ、ア、RU…赤目・黒目両方)
アギト(トリ、バー、シャ)
G3-X
龍騎(サバイブ☆)
ナイト
ゾルダ
リュウガ
王蛇
ファイズ《全》
カイザ
ブレイド(キ)
ギャレン
カリス
レンゲル
響鬼《全》
威吹鬼
轟鬼
斬鬼
カブト(ハ)
ガタック
ザビー
キックホッパー
パンチホッパー
ダークカブト
電王☆(ロ、ア、ガ、ラ、ウ、超)*2
ゼロノス(ゼ)
ネガ電王
NEW電王☆
キバ(ガ、バ、ド、ドガバキ、エ)
イクサ(セ、バ、ラ)
ダークキバ
ディケイド《全》
ディエンド《全》
W《全》CC&JJ、☆
アクセル《全》
スカル《全》☆
エターナル
ジョーカー
オーズ《全コンボ》、一部亜種☆
バース《全》
フォーゼ(エ、フ、マ、ロ、コ、メテ)*3
メテオ(ス)
なでしこ*4
ウィザード(ウ、ハ、ラ、各ドラゴン、オール、イン)
ビースト(ハ)
白い魔法使い


その他

主題歌実装がかなり遅かった。正式に全平成ライダーの必殺技発動時に主題歌が流れるようになったのはシャバドゥビ1弾以降である。

2010年に9弾あたりまでのカードリストしか使用できないが、なんとニンテンドーDSの処理力だけでガンバライドを再現したゲーム「仮面ライダーバトル ガンバライド カードバトル対戦」が発売。ただし、最初からプレイすると非常に長ったらしいストーリーモードを遊ぶ羽目になるため注意が必要。なぜか女主人公を選択できる。

また、仮面ライダー以外のヒーローでは、プロモカード限定で人造人間キカイダーも登場している。
その他、必殺技演出限定でキカイダー01
敵及び必殺技演出限定でキョウリュウレッド宇宙刑事ギャバンtypeG
敵限定でゴーカイレッドレッドバスターが登場している。



【終焉】

シャバドゥビ6弾をもって、約5年にわたるガンバライドの歴史は幕を閉じた。
そして、新シリーズ「仮面ライダーバトル ガンバライジング」にリニューアルされている。
しかし、今までのガンバライドのカードは使用不可能に。
その代わり、今まで集めた経験値がガンバライダー(ガンバライジングのアバターキャラ)の能力に受け継がれる。

その後も制作陣からガンバライドは忘れられておらず、「セイバー」期のガンバライジングではオーズ10周年を機に、ガンバライド005弾に存在した仮面ライダーコア乱入をBGM・バトル開始前演出などを完全再現して復刻。
アンクの「落ち着け、ライダーバトルが始まるぞ!」のボイスに懐かしさを感じたガンバライダーも多かったのではないだろうか。

そんなガンバライジングも10年間の稼働の末に終了。
現在は「仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ」へとリニューアルされた。
ガンバライドカードはさすがに使えないが、ガンバライジングカードは使用可能であるため、ライド→ライジングの時とは異なり完全な互換切りではない。


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最終更新:2024年10月31日 16:28

*1 特殊形態であるプトティラコンボ、タマシーコンボ、ブラカワニコンボは亜種フォームを作り出すことは不可能

*2 クライマックスフォームも必殺技演出のみ登場

*3 メテオなでしこフュージョンステイツも必殺技演出のみ登場

*4 必殺技演出のみ登場