デオキシス

登録日:2011/05/25(水) 00:41:43
更新日:2024/12/12 Thu 21:43:04
所要時間:約 14 分で読めます






レーザーを浴びた宇宙ウィルスのDNAが突然変異を起こして生まれたポケモン。

胸の水晶体が脳みそらしい。




出典:劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon (C)2004 ピカチュウプロジェクト、
東宝、2004年7月17日公開。




■データ


全国図鑑No.386
分類:DNAポケモン
英語名:Deoxys
高さ:1.7m
重さ:60.8kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:エスパー
特性:プレッシャー(相手から受けた技のPPを1余分に減らす)

努力値:攻撃+1、特攻+1、素早さ+1

※後述


■概要


オレンジと水色で構成された触手のような手足を持つ何とも言い難い姿をしたポケモン
宇宙ウィルスがレーザーを浴びてDNAが突然変異を起こし誕生した地球外生命体。

胸の水晶のような部分がコアとなっており、細胞を変化させてアタック・ディフェンス・スピードといった様々なフォルムに変化するフォルムチェンジの先駆けとなったポケモン。
フォルムチェンジする度にオーロラが発生したりするらしい。



■ゲームでのデオキシス


前述の映画の特典である「オーロラチケット」を、『ファイアレッド・リーフグリーン』内で受け取る事によって行ける「たんじょうのしま」*1にて初登場する幻のポケモン。
島の中央には三角形の石版がポツンと1つだけある状態で、調べるごとに石版が移動するのだが、最短ルートで移動して調べないと再び元の位置に戻ってしまう。
これを何回か繰り返し、真っ赤になった石版を調べると石版が弾け、上空からデオキシスが出現しそのまま戦闘となる。

幻のポケモンとしては初めて専用BGMを与えられたが、曲調はかなり独特
以下メロディ↓

カァーン カァーン カァーン (デレレーデレレーデレデレレー)
カァーン カァーン カァーン (ピュウールルルルル)
アーヨイサヨイサヨイサヨイサヨイサ(ry

このBGMは阿波踊りアレンジしたものだとか。
レベルは30。
今とは違い誤って倒すと二度と復活しないため要注意。倒す前に逃げると画面を切り替えることで仕切り直しができる。
なお、これが現在において本編作品のみで色違い個体を入手できる唯一の方法でもある。

それ以降も度々限定配信されている。
幻のポケモンらしく通常プレイでの入手方法は長らくなかった。しかし…(後述)
一度トレーナー名が増田氏のデオキシスが配信された。
こちらはBW2まででは通常では覚えない「あくのはどう」「わるだくみ」を覚えている。
しかしXYにて、ノーマルフォルム時のみわざマシンで「あくのはどう」を覚えられるようになった。

前述の通り様々な姿にフォルムチェンジするのが特徴で、GBA時代はバージョンによって姿が変わっていた。
以降の世代ではフォルムチェンジ用の不思議な隕石が毎回用意されており(トバリシティ、シッポウシティ、コウジンタウン等)、
そこでバージョンに関係無く好きなフォルムに変更可能となっている。

専用技として「サイコブースト」を覚える。
ダメージを与えた後、特攻が二段階下がるデメリットがあるエスパー版「オーバーヒート」。
しかし、デオキシスは居座るほどの耐久はあまりないため、相性が良い。

ちなみに同じ効果の技「りゅうせいぐん」「リーフストーム」「オーバーヒート」は、XYですべて威力が130に下がったが、サイコブーストだけ140のまま

長らく第8世代以降の本編作品に参戦できていなかったが、SVDLC「ゼロの秘宝」後編配信と同時に久々の復帰。
本作にはフォルムチェンジ用の隕石がフィールド上に用意されていないが、代わりにアイテムの「いんせき」でフォルムチェンジを行う形となった。
ポケモンバンクのことも考えるとこの世代で配布やテラレイドバトルで来てほしいものだが・・・。


このポケモンが配布された当時の第三世代をリアルタイムで遊んでいたプレイヤーは、このポケモンのなんとも言えない仕様に首を傾げたことだろう。
というのもこの世代には「通信対戦ではデオキシスの姿はすべてノーマルフォルムになる」という謎の仕様があった*2

これが公式媒体では「カムフラージュ能力」と言われたのだが、「ポケモンコロシアム」ではデオキシスの種族値はノーマルフォルムのものしか反映されず個体値や努力値を再計算したステータスを出してしまうのでノーマルフォルムしか使えない。
しかもノーマルというにはあまりにも尖った種族値。
そもそもROMのバージョンごとに使えるフォルムが決められているというのはあまりおさまりがいいものではなく、リーフグリーン版を買ったプレイヤーはファイアレッド版のアタックフォルムを見てがっかりしたものである。
ついでにルビー・サファイア時代にはまったく想定されていなかったであろう「わざ教え」による環境の激動、新要素のはずがそのまま放置されてしまった「開かずの間」「へんげのどうくつ」、映画ではデオキシスに比べてレックウザの扱いがやたら悪いこと、「ディフェンス・ノーマル・アタックでDNA」に不自然に追加されたスピードフォルムなどもあり、当時物心がついていると開発事情がそこはかとなく感じられるという独特の空気を纏っていたのである。


ORASでのデオキシス


RSEのリメイク作品である『オメガルビー・アルファサファイア』で追加された物語『エピソードデルタ』では、
なんとストーリーのラスボスを務め、そして通常プレイで捕獲可能になった。
ラスボスに昇格したと同時に、(所謂「特別なポケモン」であることには変わりはないのだが)幻のポケモンの属性が外されてしまった。
(前例として、一時的に幻と似た立ち位置になったがHGSSで再び伝説のポジションに復帰したホウオウルギアがいるが。*3)

レベルは伝説のポケモンの中で最高の80
メガレックウザで戦えるとはいえ、このレベルである上にサイコブーストをぶっ放してくるため、
油断し切っているとメガレックウザといえど返り討ちに遭ってしまうので、一応注意した方が良いかも知れない。

ここでうっかり倒しても、殿堂入りすれば空の柱でまた出会える。
じっくり厳選したいプレイヤーは一度倒しておくのがオススメ。
全国図鑑完成に必須なので、図鑑完成を目指すプレイヤーは絶対に捕獲しよう。
(実はホウエン図鑑完成には必要ではない。これはレックウザも同様)

ちなみに初戦のフィールドである成層圏で「しぜんのちから」を使うと『りゅうせいぐん』になる。以降は空の柱天辺で使うと別の技になるので注意。

三角形が動く演出は、FRLGにおいて三角形の石板を追いかけ続けると空から降臨するものと同様。
また、後述のポケダンとも共通点がある。


■対戦でのデオキシス


フォルムによって異なる種族値を持ち、
様々な戦法が可能なのが最大の特徴な禁止級のポケモン。

またフォルムごとに自力で覚える技が違い、それらの技を覚えた後にフォルムチェンジしても、
その技は覚えたままになるため技バリエーションも非常に広い。
中には汎用性の高い技(アタックの「ばかぢから」、ディフェンスの「カウンター」「ミラーコート」、スピードの「しんそく」等)もあるため、有効活用したい。

※各フォルムの説明
  • ノーマルフォルム
 種族値
HP:50
攻撃:150
防御:50
特攻:150
特防:50
素早さ:150
合計:600

フォルム名の通りデオキシスの通常時の姿。DNAのN
触手を人間の腕のように変形させることができ、4フォルムで最も人間に近い姿をとる。
GBA時代はルビー・サファイアでこの形態を取る。

公式では「バランスが良い能力」と言われるが、明らかにそんじょそこらのポケモン以上に偏った速攻アタッカー型の能力だったりする。
だがアタックフォルムはこれ以上に偏った能力なため、一般的にアタックフォルムの劣化扱いされている一番可哀想なフォルム。


  • アタックフォルム
 種族値
HP:50
攻撃:180
防御:20
特攻:180
特防:20
素早さ:150
合計:600

フォルム名の通り攻撃に特化した姿でDNAのA。触手もとんがっている。
GBA時代はファイアレッドでこの形態を取る。

圧倒的過ぎる攻撃・特攻を持ち(メガシンカを除外すれば攻撃はカミツルギの181に次いで全ポケモン中2位、特攻は1位)、
素早さも後述のスピードフォルムには劣るもののかなり異常な数値。
しかし耐久は紙というのもおこがましい。つか空気装甲
エア・アーマーって聞こえはかっこいいかもしんないけどさ!

とにかく攻撃を一発もらったらほぼひんし確定なため、その圧倒的火力で相手に行動させないまま潰し回る立ち回りが理想。
しかし第三世代当時には「きあいのタスキ」なんてアイテムはないため、アタックフォルムはその高い素早さ(スピード)を生かして
「みがわり+ひかりのこな」などで命中率をごまかしながら攻撃の機会をうかがうセコい戦い方をした。その方が安定するのである。

先制技は天敵なので注意。
また、混乱にもべらぼうに弱く自傷するとそれだけで7割吹っ飛ぶ。「いばる」?ご愁傷さまです。

持ち物は紙耐久を補うための「きあいのタスキ」か開き直った「いのちのたま」がメジャー。
変わったところでは耐久力の「低さ」を利用し、ディフェンスフォルムで覚えられる「カウンター」で確実に一匹持っていくという型もある。

XYからは攻撃・特攻をそれぞれ超えるメガミュウツーX&Yが登場したが、
あちらは持ち物が固定されるので持ち物による差別化は容易。

恐らく全フォルム中一番人気が高い。『スマブラX』にもこの姿で出演。

  • ディフェンスフォルム
 種族値
HP:50
攻撃:70
防御:160
特攻:70
特防:160
素早さ:90
合計:600

フォルム名の通り防御に特化した姿でDNAのD。きしめん。
GBA時代はリーフグリーンでこの形態を取る。

高い耐久力を持つが火力は禁止級最低レベルという典型的な耐久型。
しかし肝心のHPが低いため耐久は思ったより低めで、単純な耐久型としてはルギアやクレセリアの劣化になりがち。
第三世代では当時定番の「めいそう」積みアタッカーにすることで、粘り腰で攻撃(アタック)する型も人気だった……のだが、ぶっちゃけフォルムがあんまりかっこよくなかったこともあって人気は低かった。
豊富な技でなんとか差別化したいところ。

  • スピードフォルム
 種族値
HP:50
攻撃:95
防御:90
特攻:95
特防:90
素早さ:180
合計:600

フォルム名の通り素早さに特化した姿。触手は1本ずつ。
GBA時代はエメラルドでこの形態を取る。後付けなのでコイツだけパッと見の名称がDNA繋がりではない…が、一本鎖DNAは英語でSingle-strand DNAと呼ぶのでひょっとしたらこれが由来なのかもしれない。触手も他のフォルムは2本が撚り合わさっているのにこの姿は1本しかないし。

単純な種族値上ではレジエレキに次ぐ(第八世代の冠の雪原登場までは最速であった)素早さを持ち、それ以外の能力はHP以外かなり平均的。
(ただし特性を考慮するとテッカニンのほうが速い)
ぶっちゃけノーマルフォルムよりもバランスがいい。バランスの良さ故に様々な戦法に対応可能で、その圧倒的速さと多彩な変化技でアドバンテージを取っていくのが基本。
特に先制しての防御系の積み技で戦えるのでディフェンス以上に固く、「いたずらごころ」なんてなかった時代には高い素早さでエルフーンじみたことができた。
嫌がらせに定評があり、最速のいばみがプレッシャー使い。他にも先制しての「てっぺき」「ドわすれ」などで相手の心を挫きにかかる。

第三世代ではアタックがスピード、スピードがディフェンス、ディフェンスがアタックのように戦ってしまっているが、
そもそもデオキシスのフォルムチェンジ解禁戦自体が非常に敷居が高かったので研究がさっぱり進まなかった。何気なく買ったROMで格差が出ちゃうんだもんなぁ。
そして第四世代以降は「カムフラージュ」の設定がいつのまにかなかったことにされ、デオキシスのフォルムはちゃんと表示されるようになった。


■ポケダンでのデオキシス


階を移動する度にランダムでフォルムが変わり、攻撃力や防御力、移動速度、ナンバリングによっては成長率までもが変化する特性を持つ。
また、地上ではノーマルフォルムのみで活動、フォルム毎に覚える技が違うというシステム上、全ポケモンで唯一技を思い出す事が出来ない。
別のフォルムの同レベルで覚える技を覚えたいなら貴重品である「ふこうのタネ」でレベルを下げて再度上げる必要がある。

救助隊』では、レックウザによって破壊された隕石の破片が墜落して出来た隕石の洞窟の奥底に潜んでいる。
このダンジョンは特殊で、階毎にデオキシスの幻影(ノーマル以外のいずれかのフォルム)が1匹存在し、幻影を倒さないと階段が開かない。

また、このダンジョンに挑戦できるポケモンは1匹限定で、しかもアイテムも3個しか持っていけない*4うえ、構造自体もかなり広く複雑。
おなかを回復させる食料・ふっかつのタネや、敵がどこにいるか常に判る、みとおしメガネ辺りが無いと途中で力尽きる事もしばしばという面倒臭さMAXなダンジョン。
スピードフォルムの幻がちょこまか水路上すら徘徊するので、侵入できるようになってないとなお辛い。ちなみにアイテムはなくポケ(お金)しか拾えない。

デオキシス本人は道に迷っているようで、
自分が何者か問いながら襲いかかってくる等ある意味パルキアよりDQNっぽい。

そんなデオキシスだが本作最大のHP950を背景においうち(一定時間ぶつり技で受けたダメージをそのままお返しする)を使うことがあるため、よく考えて殴らないとこっちが一発退場する。
仲間にするときは飛び道具でも用意しとこう。


■映画でのデオキシス



突如地球に飛来し、レックウザの縄張りに侵入したり、ラルースシティを襲撃したりする。
また、「デオキシス・シャドー」と呼ばれる分身体を生み出す。
詳しくは上記リンク先を参照。


■アニメでのデオキシス


AG編のスペシャル番組『デオキシス・クライシス』に登場。
ポケモンレンジャーのヒナタによると、ノーマル以外のキャプチャーは困難とのこと。
実際、ディフェンスフォルムはキャプチャーをはじき、スピードフォルムはキャプチャーディスクを難なくかわした。

後にDP編にも登場。
雷に打たれて落下した際にコアの状態に戻り、海のポケモン達が集めた大岩(実は隕石)からエネルギーを吸収していた。
その後は漂流したピカチュウポッチャマの助けもあり復活を遂げる。
そしてフォルムチェンジを駆使してロケット団を圧倒し、オーロラの彼方へ去っていった。


■漫画でのデオキシス


ポケットモンスターSPECIAL第5章に登場。
劇場版にならってか、「個体・壱」「個体・弐」という2個体が登場。
必殺技の"サイコブースト"を撃つ際は、上体を大きく反らせた独特の構えを取る。

また本作独自の設定として
ブラックホール状のワープホールを作る能力」
「念視(サイコメトリー)能力」
「オーロラに幻影を映して相手を惑わせる能力」
を持つ。

第4章で重要アイテムだった「グラン・メテオ」に付着して地球に落ち、「未知の宇宙ウィルス」としてトクサネ宇宙センターで保管されていた。
その後、マグマ団幹部・三頭火のカガリが宇宙センターを襲ったどさくさで、ロケット団に盗み出された。
この強奪を実行したサキには別に真の目的があったが、それはまた後の章で…

「個体・壱」はブラックホールを生み出す能力でブルーの両親とオーキド博士をさらう。
個体・弐ほど状態が安定しないまま酷使されたためか、サキ曰く「使い物にならなく」なり、用済みとして解き放たれてしまう。

「個体・弐」は、5の島でレッドと戦い、圧倒的な戦闘力で彼のポケモンたちをなぎ倒す。
しかし、ピカの"かみなり"で「コア」を貫かれた影響で体力を大きく消耗し、「誕生の島」で休息する。
その後、サカキと対峙し、三角岩の状態で逃げ回るも、
スピアーの高速移動で追い詰められ、三角岩の耐久力が失われたところをボスゴドラの瓦割りで打ち破られる。
その直後にサカキに「DNA」と刻まれたボールを投げられ、捕獲された。

それと前後して、サカキが用意した「ルビー」「サファイア」の力によって「ホウエン地方の風土」が再現され、ノーマル、スピードフォルムへも自由にチェンジできるようになる。
サカキの指示のもと、「デオキシス・ディバイド」と呼ばれる分身体を生み出し、圧倒的な物量でレッド達をトレーナータワーに足止めした。

その後は、タワーから脱出したレッド&ミュウツーを闘技場(スタジアム)モードの戦闘飛空挺で迎え撃つ。
フォルムチェンジや「オーロラに幻影を映す能力」を駆使してミュウツーを追い詰めるが、
ロケット団倉庫にある「ルビー」「サファイア」をマサキ達に奪われた影響で自由にフォルムチェンジ出来なくなり、その隙を突かれて敗れた。

イエローが読みとった情報によると、脱走をする際に「レッドの血」のサンプルに触れ、取り込んでいたことが判明。自ら「オレはおまえ(レッド)だ」というほどにレッドと同調していた。
章の中盤からレッドが極度にデオキシスを恐れていたのも、これによる共鳴が原因。

終盤には大爆発をするフォレトスを大量に積んだ飛空挺を止めるため、レッドに力を貸す。
その際、ニョロにさりげなく"スキルスワップ"をし、自らの特性を「しめりけ」にして、自ら爆発を封じるファインプレーを見せた。

事件を終わらせた後レッドに感謝の意を送り、R団に棄てられた「個体・壱」を探すために旅立っていった。

その後、エピソードデルタに相当する第13章で再登場。
かつて自身が付着していた隕石と同様の構成である「グランメテオΔ」の中に潜み、地球へと向かう。
そしてメガレックウザの砕いた隕石の破片を使い地球を攻撃するも、隕石がポケモンであるということからあらかじめレッドから弱点を聞いていたルビーサファイアの指示を受けたレックウザに胸のコアを攻撃され活動を停止した。
ページ数の都合かかなり唐突な登場でありその正体は詳しくは語られていないが、サカキの台詞やサカキのいる地方を集中的に攻撃した点からすると、第5章に登場したデオキシスそのもので間違いないようだ*5


■ポケモンカードゲームでのデオキシス


ポケモンカードではDPシリーズ以降ではごく普通の伝説のポケモンとして数多くカード化されているが、登場当初は「フォルムチェンジ」をカードゲームで表現するために独特の能力が用いられた。
フォルムチェンジ
自分の番に1回使える。自分の山札から「デオキシス」を1枚選び、このポケモンと入れ替える(ついているカード、ダメージカウンター、受けている特殊状態・効果などは、すべてそのままで、このポケモンは、入れ替えたカードのポケモンになる)。その後、このカードを自分の山札にもどし、山札を切る。この番に、すでに別の「フォルムチェンジ」を使っていたなら、このパワーは使えない。

このポケパワーの説明が煩雑すぎるせいで肝心のワザの方は大したことがなく、そもそもゲーム的には強いワザを持っているカードをフル投入すればいいだけなので別段使い分ける必要はなかった。ついでにレアリティも高かったので使い分け用のカードを入手するのがそもそも難しいという致命的な欠陥もあった。
そんなわけであまり人気があったシステムではなかった。
この能力を持つポケモンにはほかにもポワルンメタモンアンノーンなど当時の特殊なポケモンが多かった。


ポケモンGOでのデオキシス


2018年10月2日にレイドボスとして初登場。当初はノーマルフォルムのみの登場だったが、後に他のフォルムも実装された。
ポワルンなどにも言えることだが本作ではフォルムチェンジができないため、姿は捕獲時点のもので固定となる。

原作よろしく専用技としてゲージ技でサイコブーストを覚える。
ジムレイドにおいては、一発の威力は控えめなものの恐ろしい速度で連射が可能という、一発の火力が絶大だった原作とは真逆のイメージを持たれる性能。
トレーナーバトルでも概ね同じ性能だが、原作の再現としてこちらの攻撃力ががくっと下がるデメリットがある。

各フォルムの評価はどうかというと、原作とは打って変わってディフェンスフォルムほぼ一強状態で、他のフォルムは観賞用・コレクションの域を出ないのが実情である。
というのも、本作の対戦システムは原作のようなターン制バトルではなく、素早さの概念も存在しない。
そのため、「やられる前にやる」立ち回りが最大のウリだったアタックフォルムとは相性が最悪であり、下手に対戦で出そうものなら瞬殺される。一応、その超攻撃力にロマンを求めるユーザーには使われることもあるようだが…
ノーマルフォルムもアタックほど顕著ではないものの同様の問題を抱えており、回避に自信があるならギリギリ使えなくもない程度。
スピードフォルムは強みである素早さが存在しない*6関係上器用貧乏な部分が目立ち、アタックのようなロマン性もない。後述するレイドバトルの問題もあって最も不遇なフォルムと言えよう。

肝心のディフェンスフォルムは攻撃力こそ低いものの、ゲージ技を1、2発食らっても落ちない防御力は圧巻。使用できる技もトレーナーバトルに有用なものが揃いまくっている上にCPが低めなのでCP1500以下限定のスーパーリーグでエースとして活躍できるといった事情もあり、4フォルムの中では突出して需要が高い。
アメXLによる上限解放が実装されてからはハイパーリーグでも活躍できるポテンシャルを持つが、育成の異常な大変さとメジャーどころに苦手な相手が多いなどでハイパーにおける採用率はそこまで高くない。
主な戦い方は通常技のカウンターで相手を殴り、ゲージ技のいわなだれや10まんボルトでカウンターの通りにくい相手を攻撃するという、エスパーというよりかくとうタイプを連想させる戦い方。
サイコブーストは貴重な一致技かつ最速で撃てるゲージ技だが、居座って殴るディフェンスフォルムにとって攻撃ダウンのデメリットは非常に重たいので使うタイミングに悩むところ。

レイドバトルにおいては、ノーマル・アタックはその脆さゆえに★5ボスとしては異例のソロ撃破も可能となっており(レベル上げ・メガシンカポケモン投入といった対策は必須だし、攻撃が激烈なのでこちらが受ける被害も相当なものだが…)、勝利報酬が非常に豪華なこともあって熟練プレイヤーには積極的に狩られることもしばしば。
ディフェンス・スピードはどうかというと、ディフェンスはシステムの恩恵から異常な硬さを誇り大人数でないと討伐できないが、対戦需要の高さから人数はそれなりに集まりやすく、これまた積極的に狩られる機会が多い。一方でスピードはというと、ソロで倒せない上に使い道の少なさから人数も集まりづらいと散々。
…ここでも需要がないスピードはもはや泣いていい。

後に登場したUB軍団のフェローチェもノーマル・アタックと似たような立ち位置だが、あちらはひこうタイプが二重弱点なので、それがない分デオキシスのほうがまだ救いはあるか。


ちなみに現在はゲーム内で色違いが実装されており、実質プレミアボールで固定されるとはいえ、色違いが初実装されたレイドバトルは数少ない正規版色違いの入手手段のひとつだった。


■『大乱闘スマッシュブラザーズ』のデオキシス


 第3作目『大乱闘スマッシュブラザーズX』から登場。
 ボールからアタックフォルムの状態で出現するや上空へ舞い上がり、真下へはかいこうせんを放って攻撃する。




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最終更新:2024年12月12日 21:43
添付ファイル

*1 『エメラルド』にもたんじょうのしまのマップデータ及びオーロラチケットのデータはあるが日本版では未使用。海外ではオーロラチケットがエメラルドにも配布されていたため、海外版に限りエメラルドでも正規の方法でデオキシスを捕獲することができた。

*2 第五世代頃まではマイナーチェンジ版などで追加された新フォルムのポケモンが旧バージョンで表示されないという仕様があった。要はそのデータが旧バージョンのROMに入っていないのである

*3 この2体はGB版金銀の当時は伝説だったが、第三世代での互換切りを受け、HGSSが発売されるまでの間は通常プレイでは入手できないポケモンとなっていた。全国図鑑の完成条件からも外され、幻のポケモンとほとんど同じ状態だったのである

*4 ただし『青の救助隊・赤の救助隊』ではポケモン個人に持たせるアイテムはカウントされないので実質4個

*5 個体・壱、個体・弐のどちらだったかは不明。

*6 原作で素早さが高かったポケモンは他の能力が高めに設定されていることもあるので、完全な死にステというわけではないが…