マルマイン

登録日:2011/03/15 Tue 23:54:28
更新日:2024/12/14 Sat 23:17:01
所要時間:約 7 分で読めます





少しでも衝撃を与えると体内のエレクトンエネルギーがあふれて爆発してしまう。


マルマインとはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.101
分類:ボールポケモン
英語名:Electrode
高さ:1.2m
重さ:66.6kg
タマゴグループ:鉱物(性別不明)

タイプ:でんき
特性:せいでんき(接触技を受けると30%の確率で相手をまひ状態にする)
  /ぼうおん(音を使った技を無効化する)
隠れ特性:ゆうばく(接触技でひんしになったとき、攻撃してきた相手に対して相手の最大HPの1/4のダメージを与える)

HP:60
攻撃:50
防御:70
特攻:80
特防:80
素早さ:140→150 ※SMから
合計:490

努力値:素早さ+2

ビリリダマがレベル30で進化

■ビリリダマ


全国図鑑No.100
分類:ボールポケモン
英語名:Voltorb
高さ:0.5m
重さ:10.4kg

タイプ:でんき

■概要


上下で白と赤に色が分かれたボール型のポケモンでモンスターボールそっくりな姿をしている。
進化前のビリリダマとは配色が逆転しているほか、目つきがデフォルメ調になっている。

空気中の電気を食べるほか、時には大量の電気を求めて発電所等に集まり、作ったばかりの電気を食べてしまうこともある。
そのため、発電所付近の街は大停電が起きて大騒ぎになる。

体内には膨大な量の電気エネルギーを蓄えており、ちょっとした刺激を与えただけで大爆発を起こす超危険なポケモンで別名「バクダンボール」と呼ばれている。
しかし見た目がモンスターボールに似ているため間違って触る人が続出しているとか。

ちなみに高さ=直径約1.2m。かなり大きいので「モンスターボールと間違えるか?」というツッコミもあるが、
ポケモンには肉体を一気に縮小させて隠れる能力がある(「ポケットに収まるモンスター」の名の由来)*1ため、
マルマインはその能力を応用・進化させ、モンスターボールサイズにまで小さくなって擬態し、触れられた瞬間に本来のサイズまで巨大化する、ということだろう。

電気エネルギーのおかげで超高速で転がって移動出来るがその際は更に爆発しやすくなる。危ねぇ…
また暇を持て余すとわざと爆発して遊ぶ事もあるらしい。だから危ないって!
電気エネルギーを溜めすぎると風で簡単に流されてしまう。

なお複数のバージョンの図鑑説明で体内に貯めるエネルギーについて「エレクトンエネルギー」という名前で言及されているが、これはマルマインにしか使われていない造語である。
「エレクトン(電子)」でも「エレクトン(電子オルガンの商標)」でもなく「エレクトン」エネルギーである。


モンスターボールが発売されたのと同じ時期からその存在が確認されており、モンスターボールを作る工場の積み荷の中に紛れこんでいたらしい。
しかしモンスターボールとの具体的な関連性は未だ不明という謎の存在。
体内の成分も自然界では絶対に形成されない物質が含まれていて更に謎。

一説には単なる擬態のためにモンスターボールに似た姿をしているのだと言われているが、
一部ではモンスターボールに強力なパルスを当てて産まれたとも噂されている。

また、『ブラック・ホワイト』では同じくモンスターボールに擬態するモロバレルが登場した。

ポケットモンスターSPECIALのシナリオ担当者である日下秀憲先生の自画像でお馴染み。


■ゲームでのマルマイン


無人発電所やニューキンセツ等の発電施設やその近辺に生息している事が多い。
初代では無人発電所に加えて殿堂入り後のハナダの洞窟にも生息。
自爆技を二つとも所持しており、持ち前の素早さで開幕早々「だいばくはつ」をして手持ちを半壊させていくヤな奴である。
マルマイン自身が発電装置として利用されていることもあり、『金・銀』ではロケット団地下基地にて怪音波装置の動力にされていた。

また設定の通りアイテムボールに擬態している事も多く、調べると襲いかかってくるポケモン界のミミックのような存在。

「じばく」や「だいばくはつ」といった技をかなり早い段階で覚え、開幕からこれらの技をぶっぱなす事も多いというなかなか危険な存在。
相手をする時は物理耐久がそれなりに高いポケモンやゴーストいわはがね等のノーマル技に強いタイプのポケモン推奨。

ちなみに初代と第二世代では自力ででんきタイプの技を一切覚えず、第三世代になっても「スパーク」しか覚えないなどレベル技が貧弱だった。
とはいえわざマシンを使えばちゃんと「10まんボルト」や「かみなり」を覚える。

色違いは進化前共々。分かりやすく言えばスーパーボール

Pokémon LEGENDS アルセウス』ではリージョンフォームとしてヒスイビリリダマとヒスイマルマインが登場。詳細はこちら


■対戦でのマルマイン


初代では全ポケモン中最速を誇り、ミュウツーより素早い唯一のポケモン(後にテッカニンデオキシス等の新ポケに抜かれるが)。
この素早さで「でんじは」や「だいばくはつ」で場をかき乱せるため、でんきタイプでもサンダースに次ぐ使用率を誇った。
特に「だいばくはつ」は第一世代の仕様である「ターンカット」が可能な点及び「カウンター」がはかいこうせん」の反動を受けているターンでも使用できるという仕様があるため、最速の素早さを持つコイツとは相性抜群であった。
この仕様に加え、初代では「急所率がすばやさで決まる」という仕様もあったため、火力も第二世代以降と比べても悪くなかったりする。
VC版初代の対戦環境ではこのような仕様が周知され、サンダースと評価が逆転し、「でんじは」からの「だいばくはつ」で起点を作って後続の「かげぶんしん」ガン積みをサポートするのがテンプレの使い方として浸透した。

また、余談ではあるが初代の第一回全国大会である97カップではでんき枠としてサンダースが流行したのだが、
優勝者だけでんきタイプ要員としてこいつを使用していたという輝かしい成績を残している。
ただし、彼が97年、98年の全国大会上位入賞者で唯一のマルマイン使いだったせいで99カップへの参加は禁止されてしまった。

初代ポケモンは納期2週間前に急遽通信対戦機能を突貫で実装されたことが有名だが、聞くところによるとマルマインはそもそも対戦用に設計されていなかったの事。というのも、マルマインの当時としては異常と言える素早さは固定シンボルでエンカウントした際にプレイヤーが逃走しづらくなるようにしつつ、急所率を上げて自爆技の火力の期待値が高まるようにしたものであるという見方がある。要するに『ドラゴンクエストシリーズ』のミミックに相当する枠ということである。

しかし素早さ以外の能力は総じて低く、耐久力・火力ともに並かそれ以下。
あえて言うなら特殊面が平均的なぐらい。

特に攻撃力が異常に低く、爆発技の代名詞的な存在なはずなのに火力自体は爆発使いの中でも低い部類。
第四世代までは相手の防御を半減するため実質威力500を誇ったものの、第五世代以降はあまり火力に期待できなくなっている。
でんきタイプらしく攻撃技のバリエーションも乏しく、いわ/じめんやじめん/はがねの複合組のように手も足も出ない相手も少なくない。

そのような特徴のためか単純な殴り合いは苦手で、主にその素早さから繰り出される補助で相手の妨害や後続のサポートをする事が基本となる。
代名詞である「だいばくはつ」も威力狙いではなく、もっぱら場を整えた後に自主退場する目的で使われる。

具体的には先発で「あまごい」を使った後に「だいばくはつ」で退場する雨パの始動役として有名。
第二世代の頃には高い素早さから「リフレクター」と「ひかりのかべ」を張って即座に爆発退場するコンボもあったが、なぜか第三世代以降「リフレクター」を覚えられなくなった。
第二世代の頃は対面で上から殴る方法や「ちょうはつ」もなかったため、サポートからの即爆発コンボは決めやすかったが、現在は読まれやすく止められやすいので注意。

読まれやすい事を逆に利用し、敢えてアタッカー型にすると意表が突けるかもしれない。
ただ、まともな特殊サブウェポンが「シグナルビーム」程度しかないため、「めざめるパワー」がほぼ必須。
貴重な「イカサマ」の使い手でもあり、技不足なだけに半減されづらいあくタイプの技の存在はありがたい。

他にも「ちょうはつ」で相手のコンボの出鼻を挫いたり、単純に「でんじは」を巻いたり、「いばる」と「みがわり」で嫌がらせができる。
「いばる」は上述の「イカサマ」とも好相性。意外と軽視されがちな「ミラーコート」で奇襲するのも有効か。

しかし第五世代からはマルマインよりも速く「あまごい」が出来て「いのちがけ」で自主退場も出来るアギルダーや、
特性『いたずらごころ』により実質最速の「あまごい」「ちょうはつ」使いであるボルトロス
隠れ特性により場に出るだけで雨を降らす事が出来るニョロトノ等の強力なライバルが多数追加されかなり肩身が狭い思いをしている…
上述の通り「だいばくはつ」も弱体化しさらに厳しい。代わりに「ボルトチェンジ」「イカサマ」を得たが「だいばくはつ」とは一長一短である。

第七世代では素早さが10上昇して150に。これでメガシンカしたフーディンプテラに追いついたが…
また、地味なところではVC版解禁により一部ルールで「リフレクター」が使用できるようになった。
「リフレクター」や「ひかりのかべ」で耐久面を補いつつ、一発耐えてボルチェンや爆発で自主退場して後続を降臨させる…という第二世代のような芸当ができるように。
レートで使えないのが残念でならない。
当然ボールはモンボ固定になるが、マルマインの場合は敢えてモンボに入れる派も少なくないので、他のポケモンよりは警戒されにくいかもしれない。

特性は先制技持ちへの最後っ屁等になる『ゆうばく』が比較的有用か。
「みがわり」を採用するなら『ぼうおん』でも良い。
耐久力のなさや第七世代でまひが弱体化したことから『せいでんき』は微妙。

ちなみに習得するボール系の技は「エレキボール」と「ジャイロボール」のみ。後者は攻撃と素早さの都合上相性最悪クラスだが……。


■ポケモンカードでのマルマイン


自殺して好きなエネルギー2枚分として別のポケモンに付けられる特殊能力『エネエネ』が猛威を振るった。
エネルギーカードは基本的に1ターンに1枚しか付けられないので、サイドカード1枚と引き換えでもそれを増やせるエネエネマルマインは2:2交換でも見た目以上のアドバンテージを生む。
更に好きなエネルギーとして扱えるため圧倒的な汎用性を誇り、あらゆるデッキに入れるポテンシャルを秘めている。
後にカードデザインの刷新によってスタン落ちしたが、インフレ著しい現在でも単体で採用してもいいだろうとさえ言われていることからもその強さがうかがえる。
ちなみにこの『エネエネ』マルマイン、処理が難しかったのかメタモンともども「ポケモンカードGB」には収録されてない。

影響が大きかったのか、その後も『エネエネ』を冠した自殺して好きなポケモンにエネルギーカードを付けられるマルマインがたびたび登場している。


■スマブラでのマルマイン


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでもモンスターボールから登場。
DXXfor 3DS/Wii Uでも皆勤賞で、初代ならヤマブキシティにて登場。
出現後一定時間が経つと、ボム兵以上の威力の爆発をする。範囲はそう広くなく、移動などもしないが、相手に送られて吹っ飛ばされたりした人は数知れないはず。

DXからは爆発直前につかんで投げることができるようになったが、本当にすぐ投げないと爆発に巻き込まれる。
Xではたまにションボリした顔になって不発することがある。が、しばらく経つとまた爆発する。




追記・修正はだいばくはつしてからお願いします。

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最終更新:2024年12月14日 23:17

*1 ボールがなかった時代、ぼんぐりの木の実にも入っていたのもこの能力故。