ゼンガー・ゾンボルト

登録日:2009/06/01(月) 15:04:05
更新日:2025/01/05 Sun 11:07:16
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我が名はゼンガー


ゼンガー・ゾンボルト


悪を断つ剣なり!!



ゼンガー・ゾンボルトはゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズの登場人物。
名前の由来はドイツの航空機メーカーから*1
シリーズ内では作品世界の変更に合わせて細かいリファインや他の設定との兼ね合いを調整されてきたキャラクターであり、登場作品ごとに微妙に印象が違った部分もあるが、「巨大な剣を揮って戦う圧倒的な強者」であり、「己が信念と正義を貫く高潔な武人」という記号は共通している。

一方で乗機ともども最初は「問答無用の強敵」として
用意されたキャラクターであり、理由は作品ごとに違うが敵として対峙する機会も頻繁にあるほか、彼の持つ要素だけを抽出したような別人の敵キャラクターが登場する作品もシリーズ内にはいくつか存在する。

CV.小野健一


初出作品。
オリジナル敵組織「アンセスター」に所属する戦士として登場。
前作にあたる「スーパーロボット大戦α」のオリジナル敵であるゼ・バルマリィ帝国が強大な軍事力をもって広域に勢力を拡げているオーソドックスな「悪の帝国」だったのに対し、アンセスターはあくまで複数存在する敵対勢力の一つ。
所有する戦力も質はさておき量的にはさほどの物では無いという前提で物語が構成されており、そんな中でゼンガーとその乗機「スレードゲルミル」はアンセスターの武の象徴にして最大戦力として描かれている。

キャラクターコンセプトとして、アンセスターの構成員は女性科学者(メイガス)少年(イーグレット)軍人(ゼンガー)の三者に決定され、ゼンガーは3つ目の「最前線で四の五の言わず突っ込んでくる」ポジションとして誕生した。

元は外宇宙からの侵略に対抗するために発足した軍事組織「ディバイン・クルセイダース」に所属する凄腕のパイロットであったが、種の保存を目的とした「プロジェクト・アーク」の一環として建造された人口冬眠施設「アースクレイドル」とそれを管理する巨大コンピューター「メイガス」を防衛する使命を享け、自らも軍事責任者として施設内で眠りについていた。

しかし、同計画に参加していたイーグレット・フェフ博士がアースクレイドルが外敵の襲撃を受けた混乱に乗じて自立金属細胞「マシンセル」の力を用いて旧人類を粛清し、自らが地球の支配者の座を乗っ取ろうと謀反を起こしたことで状況が一変してしまう。

しかし、同僚のソフィア・ネート博士にフェフがマシンセルを注入してメイガスの器にしてしまったことに激昂したゼンガーは怒りに任せてフェフを殺害してしまう*2
既にメイガスそのものとなっていたソフィアの手で精神コントロールを施され、施設防衛ばかりかメイガスの命令に絶対服従する戦力として洗脳されてしまう。
以降は「メイガスの剣」を名乗り、かつての愛機グルンガスト参式がマシンセルによって改造されたスーパーロボットスレードゲルミルを駆り、メイガスに敵対する存在を破壊する恐るべき戦士と化した。
その猛威は「大地の守護神」と畏れられ、組織規模的には圧倒的に上である地下勢力の連合軍にも幾度となく痛手を与えている。

プリベンター(自軍)と交戦し、最期に自我を取り戻すも時すでに遅く…
という展開が基本だが、一定以上の熟練度を取得した「難」ルートでは存命の上で自我を取り戻して自軍入りを果たす。
最終盤ではあるが圧倒的なスペックの機体とパイロット技能*3を兼ね備えた最強最後の仲間として参戦し、暴走したメイガスや、邪神に操られていたシュウ・シラカワを倒すために共闘した。

戦いが終わった後は元の時代(未来の地球)に戻り、無人の廃墟と化したアースクレイドルの墓守として生きていくことを決意、独り彼が漢泣きするシーンで幕を閉じている*4

洗脳されている状態では寡黙を通り越して機械的な人物として描写されており、余計な事は一切口にせず常に全力で自軍に襲い掛かってくる。
これがオリジナル関連の根幹に関わる情報はなるべく伏せておきたいという話の都合と噛みあい、スレードゲルミルの戦闘アニメと合わせて、謎だらけの存在ではあるが強烈な存在感を放っていた。
また、本来は人類と大切な人を守りたいという真摯な使命感を持った立派な人物であり、正気に戻ってからの平常時の会話は至って穏やかで紳士的な雰囲気となっている。

漫画「鋼鉄の救世主」ではキャラクターの解釈が若干変更されており、洗脳が解けていたにもかかわらずソフィアを守れなかった己の不甲斐なさや、地球防衛の最も切迫した時期に居合わせなかったプリベンターへの怨念や絶望感がないまぜになったまま戦い続けるという、ある意味自身の意志で闇堕ちしたキャラクターとして描かれた。
のちに自軍との全力を出しつくした激突の果てにその魂を浄化されるという流れになっている。

また、当時はまだ下戸であるという設定が無かったため、ロイ・フォッカーの飲み友達でもあり、彼がいればマクロスの防衛は安心だと語るほど信頼していたという背景設定がある。
この時のゼンガーは非常に大人しく腰の低い人物という風で、万事豪快なフォッカーに対してやや苦笑気味の表情が印象的。
普段は控えめだが戦いに際しては鬼神と化す、というパーソナリティの持ち主であることが伝わってくる。
この漫画はOGシリーズの「ドリルインフェルノ」「星薙の太刀」の初出作品でもあり、資料性が高い。

OGシリーズに登場したウォーダン・ユミルはこのα外伝版ゼンガーをモデルにしている。
が、あくまでキャラ構築の土台になっているだけで、やはり以降のシリーズとは大きく印象が異なる。
ビジュアル的な差異としてはOGシリーズの銀髪に対してα外伝版は暗紫色の髪をしている。
また、アンセスターに所属する人物はマシンセルの支配下におかれた証として全員肌の色が薄紫色をしているという共通点があるが、ゼンガーは唯一の例外であり、肉体的には眠りについた時と全く変化の無い生身の人間である。
これに関しては明確な回答がないが、消去されたはずのソフィアの思念がメイガスに働きかけ彼を完全な人外にしてしまうことを回避させた説が有力。


□搭乗機
スレードゲルミル
マシンセルの影響でアースクレイドルに配備されていたグルンガスト参式が変貌したスーパーロボット。
圧倒的なパワーと耐久力に加えてマシンセルの自己修復機能で被ダメージを瞬く間に修復することが可能で、単騎でも絶大な戦闘力を発揮する。
武器はドリルを先端につけた「ドリルブーストナックル」と、機体全長をはるかに超える刃渡りを持つ規格外の大剣「斬艦刀」
また、額に設置された衝角にもドリルとしての機能があり、頭突きによって相手を貫く武器になる。
煩雑なSF設定や、もはやロボットである意義があるか疑わしい魔法のような攻撃手段にファンも食傷気味だったバンプレストオリジナルメカの中、ふいに現れた「単純に強いだけのスーパーロボット」という分かり易さから、ゼンガー共々根強い人気を持つに至る。
斬艦刀の持つ「大きな武器」というアイコンも以降のシリーズで形を変え何度も登場する人気要素となっていく。

マシンセルの齎す圧倒的な加護はメイガスがコントロールを担っている状態に限定されるため、メイガスが破壊されると満足に動くこともできなくなってしまう。
「難」ルートのエンディングではアースクレイドルに帰還するのにも人手を借りねばならないなど、完全に戦闘力を失った形でその役目を終えた。

  • 主な台詞
戦闘中の台詞には当時のスーパー系のお約束としてエコーがかかっている。

「我はゼンガー…ゼンガー=ゾンボルト。メイガスの剣なり!」
この名乗り向上と共に現れ、突っ込んでくる。初見のプレイヤーは圧倒されてしまう。

「このゼンガー=ゾンボルト…メイガスの剣となり、盾となって果てる覚悟は出来ている!! さあ、命が惜しくない者からかかって来るがいい!! 我が斬艦刀で一刀両断にしてくれる!!」

「…自分が犯した過ちは…自分の手で正す。アンセスターはもはや暴走したシステムに過ぎない…」
「我はゼンガー=ゾンボルト!悪を断つ剣なり!!」
真の使命に覚醒したゼンガーの「本来の名乗り」。
寺田プロデューサーによると剣を象徴としたキャラクターだから逆算する形で考えた口上らしいが、「悪を断つ剣」というワード自体は前作αで選択できる主人公の一人、リオ・メイロンがグルンガスト弐式の追加武装である「計都瞬獄剣」を使用する際に用いていたりする。


(……ソフィア…俺はここに戻って来た……俺達が未来に望みを託し、果てなき眠りについたこの地に………俺達は道を誤ってしまったが…人類は幾度の危機を乗り越え…未来を手にすることが出来た……だから……だから、この地で安らかに眠ってくれ……………永遠に…………)
(……………)

「アンセスターは地球の後継者ではないッ!!」
キャラクター辞典で□ボタンを押すことで聞くことのできるセリフ。
自身の仰ぐ組織の大義名分を真っ向から否定した発言であり、彼が本来は味方に位置するキャラクターであったことが暗示されている。



【第2次α】
BGM:悪を断つ剣
    剣・魂・一・擲

α外伝の続編「第2次スーパーロボット大戦α」では、4人いる主人公の中の一人、スーパー系男主人公としてまさかの抜擢。
当時のバンプレストオリジナルの主人公キャラとしては最年長である(29歳だが)。
銀髪碧眼にカラーが変更されている他、裾の長いコートのような臙脂色の軍服にビジュアルが変更され、パイロットスーツやヘルメットに着替える場面はない。

主人公らしく印象に残るアクセントをつけようという目論見の結果、良くも悪くもα外伝とは大きく印象の異なるケレン味の強いキャラクターとなり、やや誇張された武士道精神を胸に戦う現代のサムライのような雰囲気の持ち主となった。
一方で狙っての冗談なのか天然なのかわかりづらいギャグシーンや、アルコールに耐性が全くなく隠し味程度のブランデーで昏倒してしまう意外な弱点など面白おかしいオッサンとしてのネタ要素も大幅に増えており、これに関しては賛否両論といったところ。

また、助っ人としては頼もしい凄腕の年長者として敵味方を問わず一目置かれる立場だが、話の中心となる主人公としては、本当に守りたい者に今一歩で手が届かない場面、或いは強いばかりではどうしようもない無力感や歯がゆさに直面する場面が多く、意外にも「悪い奴を両断して一件落着!」といった単純明快なオチのイベントは少ない。

本来α世界の現代篇では施設内で眠りについているはずだったが、邪魔大王国の侵攻でアースクレイドルが壊滅した中、ただ一人愛機グルンガスト参式と共に生存したことで戦場に還ることとなった。*5
静かに眠っていた同朋たちに卑劣な虐殺を行ったハニワへの憎悪は根深く、登場して数話はわき目も振らずにひたすら単独で邪魔大王国の尖兵・ククルを追撃していた。
しかし機体が限界を迎えてしまったことで自軍と合流し、以降は地球圏防衛の大義のために戦った。

この時代のゼンガーはα外伝で登場したゼンガーと同一人物だが、違う形で目覚めたために歴史に改変が生じたという複雑な立場にある。
かつてのプリベンターに所属していた者たちもその事実を極力伏せていたが、結局未来での戦闘記録を見たことでゼンガーもその事実を知ってしまう。
不可抗力とはいえ自身が信念と裏腹に人類抹殺の尖兵になっていたことには強いショックがあったようで、時折仲間にも負い目や罪悪感を滲ませる発言をすることもあった。

戦いの最中に出会った少女イルイや、名前を変えて自軍を陰から助ける旧友レーツェルとの心の交流を通して戦士として一段と高みに立ったゼンガーだったが、最後の敵である人造神ガンエデンの制御系に組み込まれてしまったイルイを解き放つことに失敗。

世界を蝕む巨悪をも斬り捨てた自分が幼子独り救えなかった事実に慟哭する…と、この作品においても物語はゼンガーにとっては苦い結末となっている。*6

□搭乗機
グルンガスト参式
本来のゼンガーの搭乗機。
マシンセルで変化する前の時代の物語なのでこの機体が前半の主人公機となる。
無印グルンガストを土台にスレードゲルミルの武器を搭載した逆算の発想で生まれた機体。
液体金属で巨大な刀身を形成する参式斬艦刀が必殺武器。
ユニットとしては武装バランスが後半のダイゼンガーより良好で、撃墜数を稼ぐ分にはこちらの方が使い勝手が良い。

ダイゼンガー
後半の主人公機。
別名「武神装攻ダイゼンガー」。
頭身の高い重厚な鎧武者のような佇まいが印象的。
グルンガストの系譜から一新された新機軸のスーパーロボット:「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」の1号機であり、名前もそれを短縮してつけられている。
本来は多彩な武装を搭載されたオーソドックスなスーパーロボットだったが、本作では武装の再調整に時間がかかりすぎるため、攻撃手段の一切を参式斬艦刀のみで行うというかなりピーキーな戦闘スタイルで戦い抜いた。
ユニットとしても圧倒的な攻撃力を備えるボスキラーとしては優秀だが、殲滅戦や進撃戦ではイマイチ武装の使い勝手がよくないためクセが強め。


【第3次α】
αシリーズの完結編である「第3次スーパーロボット大戦α」では全ての主人公ルートで仲間になる味方パイロットとして登場。
前作主人公に選んだ際の諸設定はスーパー系男主人公トウマ・カノウを選択した物語でのみ反映され、それ以外の主人公を選択した場合は本作オリジナルの背景で参入する。
この作品では味方陣営の頼もしい助っ人という印象が強く、特にトウマ編では彼の心の師としてその成長に大きな影響を与えた。
時に暴走し、時には慢心から屈辱的な敗北を喫するなど、戦士としてトウマは決して理想的な資質の持ち主というわけではなかったが、ゼンガーは彼を非常に買っており、バルマーの武人バラン・ドバンとの決闘に敗れたトウマの身柄を貰い受ける代わりに一切の迷いなく斬艦刀を差し出す程にトウマの再起と成長に期待していた。

また、生きていたイルイとの再会など前作でのしこりが解消する場面もあり、主人公の座を退いたからこその落ち着きを得られた感がある。
ボス格の相手との交戦前には逐一専用の会話イベントが用意されている。
機体は依然として斬艦刀のみで戦うダイゼンガーだが、盟友レーツェルが専用機であるダイナミック・ゼネラル・ガーディアン2号機「アウセンザイター」を引っ提げて自軍入りしたため、彼との強力な合体攻撃である「竜巻斬艦刀」が追加された。
ボスキラーとしての強力さはより増している。


【OGシリーズ】
携帯機からスタートした「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS」シリーズにおけるゼンガー。
オリジナル系のみでまとめられた新規の世界観であるため、諸設定が更新されている。

この作品のゼンガーはこれまでになかった現役の軍人としての側面を主に描かれている。
有人式人型兵器黎明期に各種モーションパターンの構築のために結成された「特殊戦技教導隊」の一員、即ちこの世界観における地球圏のロボット乗りの第一人者という非常に重要なポジションの人物である。
また、優れた剣士であるリシュウ・トウゴウとは師弟関係。
αの主人公の一人であるブリットも同様であるため、彼とは上官と部下の関係に加えて兄弟弟子という立ち位置になっている。
なお、上記理由から和風のサムライ然としているというわけではなく、弟子入りする前から彼はこんな感じだったらしい。

この背景から世界でも有数の特機乗りとして一目置かれる男であり、スーパーロボットのみならずパーソナルトルーパーからアーマードモジュールに至るまで超一流の操縦技術を持ち、ゲーム内での格闘戦主体のスーパー系、というパラメータはあくまでバランス調整のための目安に過ぎないと見て良い。

第1作では異星人の侵攻に現状の軍の在り方では満足な反攻作戦が取れないという厳然たる事実を前に、秘密結社DC総帥ビアン・ゾルダーク「次世代を担う若い戦士たちの成長を促す為に、あえて自分たちが壁となる」思想に賛同。
かつての部下であったキョウスケ・ナンブをはじめとする自軍と激戦を繰り広げる。
差し迫った現状で取れる唯一の策だったとはいえ、大勢の無関係者が犠牲になる選択であることは彼も承知しており、時にその頑ななまでの信念を批判されるなど、美味しい所を持っていくヒーローとしてはやや翳りのあるキャラクター描写が印象に残る。
実はビアンの同志であるマイヤーからもし自分が倒れた後、もし形骸化したDCが暴走を始めるようならこれを断てと命じられており、理想を失くしたDC=悪を断つ剣として使命を果たし、以降は地球防衛のために自軍に協力する立場を取った。
…とはいえ、スネに傷持つ身ということで大事が済んだ後は友人共々姿を消すパターンが多い。

αシリーズとは交互にリリースされた作品ということもあり、OGシリーズとαシリーズでのゼンガーのキャラ描写は相互に影響されあってバランスを調整している感がある。
寡黙で冷静な男に見えて、ノリで機体名や必殺技名や名乗り文句を決める場面が描かれたり、ジョークを嗜む場面があるなど、幾分フランクな要素が増えている。

また、戦うとなれば問答無用ではあるが、問答がヘタというわけではない。
地球人を野蛮な下等生物と見下し、それを管理するためにやって来たと豪語する異星人のヴィガジに対しては、「そのために武力を行使したというのなら、貴様らも我らと同じ野蛮人ではないか!」とその傲慢ぶりを容赦なく喝破している。
また、争いを憂いゼンガーの戦いについても懐疑的な言葉を投げかけたソフィアに対しては、「今はご理解頂かなくとも結構」と自分の姿勢が誰の目から見ても常に最善ではないという反省を思わせる言葉を返しており、果断な行動に出る陰で思慮もきちんとある男、というアピールは怠っていない。

また、第2次αでは未調整だったダイゼンガー本来の内蔵武装を「いらん」と強い語気で一蹴したが、それが傲慢だと批判されたためかOG2では修理に1ヶ月かかるが、それを待っている暇がないという理由に変更された。
加えて断る際の台詞も丁重な物に替わっているなど、シナリオ面での反省が2つのシリーズで相互に反映されていることが見受けられるポイントは少なからずあった。

□搭乗機
グルンガスト零式
物語前半の敵ボスとして、「悪のグルンガスト」をコンセプトに逆算して作られた、この世界観では黎明期のスーパーロボット。
いかつい面構えと黒と黄色の警戒色ボディが印象的。
原始的なテクノロジーで作られた実体剣「零式斬艦刀」を装備している。
全体的に自軍がパワー不足な中、ボス戦で有効なダメージを稼ぐ頼れるマシンである。


リオン
DC参入時に腕前を見せて信頼を得るべく、一機を借り受けて使用。
電光石火の一撃離脱で見事な戦功を上げた。
スーパー系以外のメカにゼンガーが搭乗したレアケース。


●改造ガーリオン(漫画)
漫画作品「Record of ATX」にて登場した指揮官用アーマードモジュールガーリオンのゼンガー専用スペシャルカスタム。
急ごしらえだったために機体のバランスは劣悪で、試作型のクセの強すぎるパーツを満載したためにリミッターが無くてはまともに操縦ができない。
…が、リミッターを機能させると通常のガーリオンの8割止まりの性能になってしまうというアレな仕様。
しかし、ゼンガーはリミッターをつけずにマニュアルでこれを動かすことで問題をクリアしてしまった。
斬艦刀なしでも彼が極めて優秀なパイロットであるということを証明したと言える。


グルンガスト参式
概ね第2次αと同様の設定だが、アニメ版「ジ・インスペクター」ではカラーリングが暗いブルーを基調にしたものに変更されており大きく印象が異なる。


●ダイゼンガー
αシリーズでは結局最後まで封印されていたDGG本来の武装が「スーパーロボット大戦OG外伝」で解禁された。
距離をカバーできる武装に加え、斬艦刀はないものの手持ちの剣もあるのだが、示現流の訓練法・立木撃ちを模して相手を無茶苦茶に乱打するモーションは、それと知らないプレイヤーには「ギャグっぽい」と不評だった。


  • 主な台詞
「そうかも知れません。…ですが、我が使命…今はご理解頂かなくとも結構。」


「時には…誇り高き戦士の魂…その最期を見届けねばならんことも…ある…」


「黙れ!!」
「そして、聞け! アードラー・コッホ!!」
「我が名はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト!! 悪を断つ剣なり!!」
「大義を失ったDCは…今日この地で、零式斬艦刀によって潰えるのだッ!!」


「ならば、結構。参式斬艦刀が一振りあれば、充分だ。」
「……ネート博士の身に何かあったことは間違いない。そして、俺はそれを確かめに行かねばならん。そのためにも……今、ダイゼンガーが必要なのだ。」

「外道の剣で俺を断つことは出来ん。」


「武士と騎士の真剣勝負、我が所願なり!」


「我らはこの星を護り、悪を断つ剣」


「安い勝負をする様になったな。今のお前ではものの役に立たん。」
「その程度の覚悟だからエクセレンに届かんのだ。」
「賭けは分が悪い方が戻りが大きい。そうだな、キョウスケ・ナンブ。」


「親分でも構わんぞ」



【備考】
自軍の中でもトップクラスの格闘能力を持つが、機体に防御面での不安が残ったり、ダイゼンガーになるとALL武器が失われたりで、無双よりもボスキラーに向いている。
(α外伝やOG外伝など例外もあり。)

モデルは寺田プロデューサーの大学時代の先輩。

熱い武人気質な姿から人気が高いが、OGでキャラががらりと変わったため(そもそも眠りについていないからしょうがないだろうが)、ファンの多くは「OGキャラ派」と「α外伝原理主義派」に分裂している。

どうやらフンドシ愛用者らしく、「スーパーロボット大戦OG-ディバインウォーズ-Recd of ATX」の2巻の巻末やアニメ「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」の15話のEDで惜しげもなくフンドシ姿を披露してくれている。

第2次αではイルイに対してロリコン疑惑が浮上し、第3次αでも
イルイを探しまわるほど、とにかくイルイに対しての愛情が凄い。
ククルやソフィア博士が可哀想に思えるほど、親分の中のヒロインはイルイと化していた。
イルイが入れた砂糖入りコーヒーを飲み、ブラック派の親分が入れ方が上手いと微妙なフォローをいれるほど。
その後しっかり「次はブラックで頼む」と注文するニルファのあのイベントを見逃してはならない。

ドラマCDでは蚕の幼虫料理を内緒で食通から食べさせられたり、「我はマグロを断つ剣なり!」といってパーティー会場をズタズタにした事もあり、ウォーダンと実は兄弟だったという驚きの設定まで披露している、色々と大変な人。


余談だが、第2次αでダイゼンガーの『雲燿の太刀』を使うと、両断する時の声がおかしくなるというバグが発覚した。(第3次αでは修正されたが。)
…のだがなかなか雰囲気が合っていたため、演出だと思っていた人も多かったようだ。

セガ×カプコン×バンダイナムコゲームスの人気キャラクターが集結するシミュレーションRPG「PROJECT X ZONE」では「スパロボOG」の代表としてムゲフロ勢と共になんと生身で参戦。
人間サイズの斬艦刀(霊式斬艦刀)で大暴れする。
また、本作においてスパロボOGの外伝作品である無限のフロンティアシリーズのキャラクターや未だに本編スパロボへの参戦を果たせていないロボット作品である、ゼノサーガシリーズサイバーボッツのキャラクターとも共演を果たす事になった。



悪逆非道を行う貴様ら項目荒らしに……
名乗る名前などないッ!!
我はゼンガー・ゾンボルト! 追記・修正する剣なり!!


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最終更新:2025年01月05日 11:07

*1 余談だがゼンガーという社名のぬいぐるみメーカーもある。イルイとの関係を思うとさほどミスマッチというわけではない気が…

*2 この時の描写が富士原正幸氏の「鋼鉄の救世主」にあるが、まだゼンガーが剣士キャラとして振り切っていないので拳銃で射殺、というリアリティのある絵になっていた。

*3 スレードゲルミルは自軍入りした後も回復能力と膨大なHPを兼ね備えているため、ラスボスのネオ・グランゾンの攻撃を受けても平然と耐えきるだけのタフネスを持っている。

*4 漫画「鋼鉄の救世主」では上着を肩に羽織ったシルエットが描かれており、両腕を破壊され機能停止したスレードゲルミルと重なった演出になっている。

*5 このゲームは主人公の名前を自由に変更できるので、ゼンガーという名前以外でプレイもできる。当然ながら戦闘アニメにおける声付きの名乗り口上がなくなってしまう他、その名を名乗った理由として「過去を捨てた」という意図が最初に語られる。

*6 実はイルイ自身は無事に生還しておりゼンガーは自分が彼女を救ったことに気付いていないだけだが。