ネズミ

登録日:2009/11/05 Thu 11:42:46
更新日:2024/12/19 Thu 12:28:24
所要時間:約 14 分で読めます


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「オイラ人間じゃなくネズミだからネズミ生!」 ←「いや鼠生(そせい)だろ…」 「チュ~リッヒッヒッヒヒ~♪」 いけにえの穴 えびちゅ どうぶつの森の住民 ねずみ ねずみばあさん ねずみ男 アニヲタ動物図鑑 ウフコック ゴブリン ジェリー スタンド使い チュウ兵衛 ディズニー作品御用達 トッポ・ジージョ ドラえもんのトラウマ ドロッチェ ナズーリン ネズミ ネズミーランド ネズミ算 ハム太郎 ピカチュウ マウス ミッキーマウス ミニーマウス ミルモでポン! ラット ラットル ロマンシングサガ3 冒険者たち 動物 十二支メンバー 千葉県 危険動物 召喚獣 哺乳類 多産 爆チュー問題 窮鼠 糸矢僚の右腕 虫食い 雑食 鼠先輩



ネズミとは、哺乳類ネズミ目の生物総称である。

概要

「ネズミ」という言葉はネズミ目の生物全般を指す言葉であり、その範疇には多様な種が含まれる。
またネズミ目でないにもかかわらず名前に「ネズミ」を含む生物も多く非常に紛らわしい。

代表的なものでも、
  • 二十日(ハツカ)ネズミ
  • ドブネズミ
  • クマネズミ
  • 砂ネズミ
  • たなチュー
  • ニコチュー
  • ラットル
  • ナズーリン
といった「いかにも」と言うようなネズミから、
のようなものもネズミとしてカウントされる。

種類によって扱いが大きく異なり、例えばハムスターは手軽に飼える愛玩動物の代表例として高い人気があったり1.5頭身にデフォルメされてアニメ化されたりするし、ビーバーなんかは動物園で人気者だったりする。

しかし一般的な「ネズミ」のイメージのネズミはロクな目に合わず、食料を食い荒らすなどの理由から害獣として認識されて専門の駆除業者すら居たり、実験動物として頻繁に利用されたり、ぴかりにイジメられたりとロクな目に遭わない。
一応、「パンダマウス」「ファンシーラット」として愛玩動物になることもある。日本では江戸時代にブームが盛り上がったようで、パンダマウスの多彩な模様はその時代の試行錯誤によるもの。
十二支・十二神将信仰も盛んだった時代、犬と同じく安産・子宝の象徴でもあった。非実用寄りの純ペット存在としては結構な歴史を持つのである。
とはいえ、ぶっちゃけ現代の日本ではマイナー。ハムスターと違うミミズの様な長い尻尾が不評らしい。

大抵、弱い動物のイメージに上がる動物であり、確かに肉食動物によく食われる動物ではあるし、大型動物と比べて非力な存在である事に違いはない。
しかし、それはあくまで『個体として見た場合』であり、『種として見た場合』は圧倒的に強者である。
詳しくは後述するが、個として弱い分、子供を産む数が少ないゾウなどの大型動物と比べて成熟するスピードが早い。
しかも産む数も多い上、目ぼしいネズミは一親等二親等間でも繁殖オールオッケーという逞しさ。近親相姦のタブー、何それ?なので実験動物に目を付けられてしまったのだが。
その上、小さい体であるが故に狭い所に入って行きやすい。冬を越しやすいという点もある。
餌は雑食性なので食べられるものは何でも口にし、下手をすれば生態系を変えかねないポテンシャルを秘めている。実際にあった鳥類の絶滅理由として、人間の持ち込んだネズミに卵が食われたからという説が挙げられるほど。
おまけに知能や危険察知能力もかなり高く、罠を見破ったり身を翻して敵をかわしたりと身体能力も侮れない。もはや哺乳類界のGと言ってもよい逞しさ。
これらの最低限の環境が整っていればどこでも生活できる適応力の高さが、ネズミの誇る最大の強さと言える。
恐竜の時代直後に哺乳類が躍進できたのはネズミの御先祖のおかげ、と言われれば、常に作っては売られる新説商品などより、数千年付き合ってきたイメージにより納得させられるのは当然かもしれない。
特に都会は身を隠す為の隙間の多さや比較的暖かく、天敵も田舎と比べて少ないうえに餌も豊富なので彼らの絶好の住処となっている。
アメリカのアニメでゾウがネズミを怖がるという古典的な表現があるが、あながち間違いでも無かったのかもしれない。

青い猫型ロボットブルー将軍など「ネズミ嫌い」キャラは多い。普段気の強い女子が小さなネズミに怯える姿はカワイイ。

実際にネズミは
  • ペストの媒介となったり
  • 古来より農作物を食い荒らしたり
  • スタンド能力を身に付けていたり
  • 戦闘破壊されたらデッキから攻撃力1500以下の地属性モンスターを特殊召喚したり
  • 手札を一枚破壊したり
  • 世界征服を企む組織の怪人の材料になったり
  • 下水道から世界征服を狙ってたり
  • アンダースローピッチャーだったり
…と大変危険である。
すぐに増えるため、家で見つけたらすぐに専門の駆除業者あるいはサザエさんヘアーの不良に駆除を依頼しよう。

実際にはネズミを捕食するため、猫を飼育するのも効果的な手段。
人類が農耕を開始した1万年ほど前から、早くも猫を飼ってネズミの駆除に充てていたという歴史さえある。
しかし、あまりに懐いている猫だと飼い主に誉められたい一心に捕らえたネズミをそのまま持ってくる。
また、灰色のとある猫はいつもネズミの手のひらで踊らされたりと非常に頼りないので注意。

黒魔法を使って召喚されたものは人語を理解するものもおるが、巨体でズボラ、主人に歯向かうので注意が必要である。

比喩表現としては、スパイや泥棒など影でこそこそと暗躍する者を「ネズミ」と呼んだりもする。
主に創作物の悪役が好んで使う言い回しである。

また、国によってはネズミが一大権力を握っており、わが国では黄色いネズミゲームに年齢問わず携帯ゲームの画面に日夜釘付けとなる。
特に小学生はこのゲームをやっていなかったり、聖典(コ□コ□コミック)を読んでいないだけでハブられたりするケースもある。
その割には対戦でそのネズミがあまり採用される事がほぼない。これはもともとそのネズミはその他大勢の上、成長前の段階であるため。

日本以上に深刻なのがアメリカで、世界最古の擬人化されたネズミ紳士の著作権を伸ばすために法律が改正されたりと、国家そのものがネズミに振り回されている。
日本でもそのネズミは好き勝手やりなさっており、千葉県浦安市に本拠地を構えてあまつさえそこが東京であるとまで主張し日夜監視を行っている。
例えば小学生が学校のプールにネズミの絵を描いただけで消せと命じられたり*1、床屋が看板にネズミの絵を描いただけで莫大な金額を請求されたりといった黒い噂が垂れ流されている。
事態を重く見た日本政府は東京郊外に、白くて赤いリボンを付けて体重がリンゴ三個分の猫のテーマパークを開園したが、抑止力としての効果は今一つ。というかもはや完全に棲み分けちゃっている感がある。

また以前その本拠地に北の将軍様の息子がこっそり遊びに来ているなど、違う意味でも夢のくにで(この記述を書いた人は友愛されました)


ネズミをモチーフとしたもの

主人公のパートナーという立ち位置が多いが、主人公を務める作品も少なからずある。
敵として登場する場合も、多くは配下という立ち位置であるが、作品によってはボスの場合もある。
また、「生息する場所」や「病気を媒介する」など点から毒属性が付加されていることもある。
メカとしては原寸大で登場することが殆どで、ネズミモチーフの巨大メカは少ない。


キャラ名等 作品名等 備考
子(ね) 十二支
大国主神 日本神話 スサノオノミコトの計略によって焼き殺されそうになった際、ネズミが助けたという説話がある。
大黒天 七福神 上記の説話から大黒天の使いとされている。
火鼠の衣 竹取物語
おむすびころりん 日本の昔話
眠りネズミ/ドーマウス 不思議の国のアリス
ぐり ぐりとぐら
ぐら
カカオ シュガーバニーズ
バニラ
チョッピ ポチャッコ
モッシー ウーナとババの島 正確にはトガリネズミ
ウィリー わちふぃーるど/猫のダヤン
ローリー ヘイ!ダギー
旧鼠 妖怪
小玉鼠
鉄鼠
ムシカ インド神話
地湧夫人 西遊記
ハーメルンの笛吹き男 グリム童話
ミッキーマウス ディズニー
ミニーマウス
モーティー
フェルディー
ミリー
メロディ
モンタリー チップとデールの大作戦
ガジェット
スノート
ジャック シンデレラ 実写版では「ジャクリーン」に変更されている
ガス
スージー
パーラ
ビアンカ ビアンカの大冒険
バーナード
ティモシー ダンボ
レミーと仲間たち レミーのおいしいレストラン
チーズ ティンカーベル
Mr.ビッグ ズートピア 正確にはトガリネズミ
ねずみばあさん おしいれのぼうけん
ジェリー トムとジェリー
ジャービル博士 おくびょうなカーレッジくん
大俵 鬼灯の冷徹
アルジャーノン アルジャーノンに花束を
ガンバと仲間たち他 ガンバの冒険 本作における登場キャラは多くがネズミ*2
ねずみ男 ゲゲゲの鬼太郎
鼠仔象メカ タイムパトロール隊 オタスケマン
ショベルマウス 宇宙家族カールビンソン
ぽろり にこにこぷん
トッポ・ジージョ トッポ・ジージョ
チンプイ チンプイ
タテジワネズミ 魔法陣グルグル
宇宙鼠 マウザー星人 勇者指令ダグオン
ラットル ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー
ティラノサウルス ONE PIECE
ねずみ
ハム太郎と仲間たち他 とっとこハム太郎 本作における登場動物の多くがハムスター*3
フラットくん おねがいマイメロディ
バケネズミ 新世界より
チュウたん えとたま
バテテモーダ ヒーリングっど・プリキュア ヌートリアを素体に誕生
ムキムキねずみ 鬼滅の刃
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ
ネズラ 大群獣ネズラ
ベン ウイラード、ベン
合成怪獣ネズバートン 宇宙猿人ゴリ
ネズマ 風雲ライオン丸
鼠原人 鉄人タイガーセブン
ムラサキネズミ 人造人間キカイダー
合成獣ガリネーズ 重甲ビーファイター
歯貝獣ネズガイラ ビーファイターカブト ネズミと貝の合成怪人
ネズミモズー 大戦隊ゴーグルファイブ
毒ガスネズミ 鳥人戦隊ジェットマン
恋煩い忍者チューピッド 忍風戦隊ハリケンジャー
アヤメガネズミ 爆竜戦隊アバレンジャー
幻獣アーヴァンク拳ソジョ 獣拳戦隊ゲキレンジャー
ハリネズラス 仮面ライダー
ネズコンドル
スプレーネズミ 仮面ライダーV3
ドブネズゴン 仮面ライダー(新)
ネズミ怪人 仮面ライダーBLACK
ズ・ネズマ・ダ/ズ・ネズモ・ダ 仮面ライダークウガ
ラットファンガイア 仮面ライダーキバ
エカルマギア 仮面ライダーゼロワン 厳密には絶滅種の有袋類がモチーフ
鼠怪獣ロボネズ 帰ってきたウルトラマン
変異怪獣キングモーラット ウルトラマンティガ
ノスフェル ウルトラマンネクサス
電鼠怪獣ネズドロン ウルトラマンアーク
チューさん マリオシリーズ
チュウチュウ
ピョンチュウ
ピチュー ポケットモンスター
ピカチュウ ピチューの進化形
ライチュウ ピカチュウの進化形
コラッタ
ラッタ コラッタの進化形
サンド
サンドパン サンドの進化形
ヒノアラシ
マリル
ミネズミ
ミルホッグ ミネズミの進化形
パモ
パモット パモの進化形
パーモット パモットの進化形
ワッカネズミ
イッカネズミ ワッカネズミの進化形
ドロッチェ 星のカービィシリーズ
スピン
ストロン
ドク
チューリン
ニーク ドンキーコングシリーズ
スニーク
ブリッスルズ
ノーティ
アルク
バーディー
きょだいネズミ MOTHER2 ギーグの逆襲
トーポ ドラゴンクエストシリーズ
やまねずみ/おおねずみ/おばけねずみ
エアラット/みみとびねずみ/エビルハムスター
フェアリーラット
サンダーラット/プラズママウス
チウ
ウェアラット/ワイルドラット/スタナー FINAL FANTASYシリーズ
おおネズミ FINAL FANTASY Ⅲ
ソードラット/ガトリンガ/ヘルニードル FINAL FANTASY Ⅳ
ゴエティア FINAL FANTASY Ⅵ
アルジャーノン ロマンシング サ・ガ3
チューチュー チューチューロケット
ダンジョウ 天外魔境 ZIRIA
ジコチュウ 妖怪ウォッチ
厄怪
亡霊武者/国宝・景正 鎧の中に潜んでるネズミが本体
チュッペ プリパラ
キラッCHU キラッとプリ☆チャン
マッドラット MADRATDEAD
ネズミの神さま
SHOW BY ROCK!!
ナズーリン 東方Project
ヴェルナー伍長 Cuphead
おおたぴかり 爆チュー問題
たなチュー
山チュー秀樹
ちーすけ エアホッケー@GAMEPACK
マンガでわかるキャスター Fate/Grand Order
薬師サヤ ブルーアーカイブ -Blue Archive-


A Plague Tale: Innocence

2019年にPS5/Steam向けに発売されたゲーム。
本作ではネズミがモチーフになったキャラ云々ではなく、大量のドブネズミに襲われる危険から姉弟が逃げ惑う事がコンセプトの一つになっている。
舞台が中世ヨーロッパの魔女狩りが盛んだった時世で、お世辞にも衛生的とは思えない街並みの暗闇から大量に溢れ出てくるネズミは数の暴力で押し寄せ、プレイヤーはおろか魔女狩りをする騎士などのNPCにも群がってくる。
上記の通り、一匹では大した事は無いが群体として襲い掛かられるとたまったものではない事を改めて思い知らされるゲームだろう。

余談

ネズミはチーズが大好きというのが通説だが、これは一般的な穴あきチーズとして知られるエメンタールチーズを、そのチーズが普及していない地域の人が見て「ネズミがチーズを食べた」と勘違いしたことからくる。
実は一般的なマウスはチーズ好きではない。一応おなかが空くなりすれば食べるけど。
しかしマウスと比べ大きめのラットはチーズなども大いに好む模様。つまり、マウスとラットを人間側が同じネズミとして一緒くたに扱った混同が要因にあると思われる。

またネズミの肉は割と美味しいらしく、某アジアではスーパーにネズミの肉や缶詰が売られたりしていたとか。
ネズミ様々である。

……というのもアテには出来ない。
何故ならば研究施設のモルモットなどを除くと、ネズミは通常不衛生な場所に居つく関係で大抵は人間に有害な菌を大量に保有しており、
しかもそこかしこに糞をすることで病原菌をまき散らしたりもするらしく、危険なのでよほどのことがなければむやみに食べようとは思わないこと。
そもそもかじられるのは当然として、危険な菌を保有していた場合は触れただけでも重篤な感染症にかかる恐れがある。
サバイバル(漫画)ではネズミに齧られたことで主人公が重病になっている。
熱に強い菌を保有している可能性もあるため、気を付けて調理すれば安全とも言えない。危険である。
どこぞのタムシの歌を作った半妖怪の不潔っぷりは誇張ではあっても嘘ではないのだ。注意するように。

話は逸れるが毒キノコやフグやスイセン(ニラと勘違い)などは当然として、公園の木の枝(有毒)でBBQして死んだり、猟師が野ウサギを食べて死んだ(食べられるのだが捌いている最中か調理中に血に触ってしまい野兎病にかかったらしい)なんてニュースも過去にはあったので、野生の物を使ったり食べる場合は何でも確かな知識を得てからにしよう。
というか食物が豊富にある現代日本で、わざわざ「拾い食い」などするものではない。妙なチャレンジャー精神は身を亡ぼすと思うがいい。

二次ではよく手で捕まえたりされていたりするが、前述の非常に汚い・噛みつかれる可能性がある・菌が危険という理由の他に、そもそも健康体ならば小ささと相まって目で追うのがやっとなほど非常にすばしっこいため、現実では普通に厳しい。
捕獲したい場合は素直に罠に頼りましょう。

日本では前述の支配者を除くと、以下の3種類が代表的。
  • ドブネズミ
登るのは苦手だが泳ぎは得意(むしろ多くの水分を必要とする)で寒さにも強い陸の王者。
店舗などで困るのは大体この子。性格も狂暴らしい。

  • クマネズミ
ドブネズミの存在からか高いところを好み、色々なところをガンガンかけ登っていくビルの王者。寒さには弱めだが乾燥には強い。民家の天井に居るのも大体この子。
電気配線を齧って停電を起こしたり、時に火事を引き起こすこともあり、割と洒落にならないレベルの害獣であったりする。臆病。

  • ハツカネズミ
クマネズミ同様に登ることが得意な上に一回り小さいため、より色々な場所に住み着いたり物と一緒に運ばれやすいスキマ産業のニーズを満たす人材。警戒心は薄め。
上記2種に比べればかなり影が薄く、むしろ実験用途としてこの子を改良・繁殖させたマウスとして人間の被害に遭っている側面が強かったりする。

そんなこんなで、隙を見せるとどこにでも現れる。民家以外にも畑などにもよく居つく。
畑では生まれたての子供を見る機会がちょくちょくあるが、農家や付近の住民にとっては害獣でしかないのでやはり躊躇なくSATSUGAIするのが基本。
ちなみにネズミはモグラのトンネルを活用することも多いらしく、農家の目の敵にされがちなモグラは実は作物への興味は薄く、ネズミに風評被害を受けている形。
モグラは主に肉食でミミズや昆虫の幼虫を食べていることが多く、そして農地にはそれらがたくさん居るというだけの話である。
たまたま作物や根を傷つけることはあるだろうけど。

対ネズミ兵器

古来より住居に居候し、作物を食い荒らすネズミは古くから人間を悩ませてきた。
しかも警戒心が強いので人前には中々現れない。
そこで現代に至るまでありとあらゆる知恵を巡らせた対策を開発していった。

  • ネズミ取り
代表的な物理トラップ。木の板に金属製の機構を組み込んだ古典的な捕獲システム。
置いた餌に食い付いた加重でバネが反応し、トラバサミの要領で挟み込んで捕らえる。

木製の初期型は取り扱いの際に細心の注意を払わないとトムとジェリーのお約束ばりに自分の指をギロチンしてAAAGHHHH!する羽目になる。

現在は安全性と費用対効果を高めたプラスチック製のホッチキス型等が主流。
一部の捕獲マニアは初期型を改造して挟む箇所に釘を入れて串刺しを狙ったり、バネの勢いを利用して刃物を組み込んでマジもんのギロチンに改造する処刑方式を開発。
死体処理が余計面倒になるがな!

  • ネズミ返し
捕らえるのでなく、そもそも侵入させないという発想から生まれた原始的なトラップ。
建物の柱の先に板状の『返し』を付けて登れないようにするという、シンプルながら効果的な手法。

ちなみに船舶が寄港した際、係留する縄に付いている円盤もネズミ返しの一種である。
航海中は外界から隔絶されている環境ではネズミによる汚染は陸上よりも深刻化するので、設置が義務付けられている。

  • 粘着シート
現代で広く使用されているトラップ。一瞬でも足を踏み入れればネバネバによって生け捕りにする。
ネズミから見れば床材と大差無いので、捕獲率は高い。
たまにゴキブリやリスとかも巻き添えで引っ掛かる。
4~5日は生きているので、処理に四苦八苦する。
シートごと折り畳んで自治体の指定に合わせた処理をしよう。消毒も忘れずに。

  • 落とし穴
ネズミ返しや梃子の原理等を活用し、侵入は出来るが脱出不可能な仕組みを使ってネズミを捕まえる。
引っ掛かって溜まったネズミの大群は中々に壮観。
後はカゴやタンクごと水に沈めて窒息させて生ゴミとして処理出来る。絵面が嫌なら業者にでも頼もう。

  • 電気トラップ
読んで字のごとく感電死を狙った科学トラップ。
箱形の専用品から針金を張り巡らせた簡易的なモノまで。
触れた瞬間に筋肉が硬直、無いし大ダメージなので威力だけならトップクラス。
極論言うとその辺の針金と電源さえあれば作れるが、人間側も感電するので、出力を抑えたりする必要もあるリスキーな手法。素人が迂闊に手を出してはならない。

  • ガム
良い匂いに釣られて食べたネズミに消化不良を引き起こす。
コンビニや駄菓子屋の丸いガムとかをネズミサイズにカットしてプレゼント。
モグラ駆除としても使われる。

  • 殺鼠剤
ネズミを殺す為に開発された毒薬。
餌に混ぜて食わせることで死に至らしめる。
大半は数回食わせることでネズミを油断させつつ毒を蓄積させ、初めて効果を発揮するものが多い。
旧式の殺鼠剤はネズミが抵抗性を獲得しているものもある為、使用する際は良く種類などを調べよう。
また犬や猫にとっても毒なので、その辺の誤飲ケアも入念に。

世界中で愛玩されている動物。
コイツらが飼われるようになった起源はネズミにあると言っても過言ではなく、米などの作物に手出しせず肉を集中的に狙うので、食料備蓄庫に配備されたりしていた。
なお現代のイエネコに任せるのは衛生的な面から推奨されない。菌まみれの死体を成果とかお裾分けで持ってきたりするからだ。
飼い主共々病気になりたくなければ人間の手で駆除・予防してやろう。

海の向こう側では訓練した犬をネズミ取りに使っている場合もあるが、こちらも入念な衛生管理をした上での駆除である。

  • GoodNatureA24
最新鋭の設置型トラップ。
餌の匂いで誘引し、顔を突っ込ませたのを感知し、充填された二酸化炭素ガスの圧力でハンマーを打ち出し、頭をカチ割るという無慈悲なトラップ。
ガスさえ有れば連続稼働し、自然環境が近場にあればアライグマやカラス等の肉食動物が死体を持っていって勝手に食べてくれるというクリーンな処理方法。

  • ロディネーター
ネズミ単体ではなく巣ごと抹殺する手段。
巣穴にパイプを差し込んでガスを注入し、点火して地下を吹っ飛ばす。
ネズミ共は一緒に吹っ飛ばされて死ぬか気絶し、そのまま土に還る。外来のリスの駆除にも使われており、爆破が中々に爽快と好評。

  • ドライアイス
こちらも巣穴を攻め落とす手口。
地下を密閉してドライアイスを放り込み窒息させるという理屈だが、巣穴の出入口を把握する手間がある。

ネズミ算

ネズミはとにかく急激に増えるため、計算問題の代表例にも名前が挙がっている。

正月にねずみ、父母いでて、子を十二ひきうむ、親ともに十四ひきに成也。
此ねずみ二月には子も又子を十二匹ずつうむゆえに、親ともに九十八ひきに成。
かくのごとく、月に一度ずつ、親も子も、まごもひこも月々に十二ひきずつうむとき、十二月の間になにほどに成ぞといふときに、
二百七十六億八千二百五十七万四千四百二ひき。

江戸時代の計算問題に、こんなものが載っているくらい。
つがい1組のネズミを放っておくと、1年で約300億匹にもなっちゃうよ! ・・・という、とっても怖い問題である。

このシステムを利用した「ねずみ講」という商法も昔あったが、100%破綻するため現在は犯罪とされ固く禁止されている。
遠く離れたアルバニアでは市場主義経済移行時に、それまで共産主義体制&情報統制されていたために経済活動関連の文化が未成熟だったからか、1990年代にねずみ講が国全体に蔓延した結果、国民の1/3が全財産を失う事態に陥った。

ちなみに今日の日本でも多少手口を変えてねずみ講もどきの商法が行われ、バレて取り締まられるという事件がちょくちょく発生している。
「ねずみ講」ではイメージが悪いためか、「マルチ商法」と名乗っていたが、これも早々に正体がバレて、中学の教科書に載るレベルにまで周知された。
もちろん「マルチ商法」もねずみ講と同じようなものという印象が広まっているため今度は「ネットワークビジネス」と名を変えている場合もある。
こちらは業界から献金などを受け取っていた某政党の一部議員によって連盟(政治団体)が出来たり、バれたら連盟の名前を変えたり、衆議院内からWikipediaを編集していたとかどうとか話が出ている始末である。

なお、ねずみ講とマルチ商法は法律上別物であり、マルチの方は運用によっては違法ではない。
「システム上100%破綻する、というか破綻させて創始者だけが勝ち逃げするためのシステム」がねずみ講で、
それっぽいけどちゃんとした販売システムを持っており委託販売の一形態という形式をとっているのがマルチ商法である……とされる。
しかし、マルチ商法の方も「結局儲かるのは創始者だけ」という批判が多いのは事実*4な上に、裁判に持ち込まれるとねずみ講認定されたケースも多い。
更に厳密にはねずみ講でないマルチ商法でも様々な問題を含む悪質商法であることが多く、結局何らかの法に引っかかるという意味でグレーゾーンですらない場合が多い。
そのため、国民生活センターや消費生活センターからも悪質商法として注意喚起されている。
なお、ねずみ講は創始者だけでなく、誘い込んだ者も加害者である。
結果的に大損させて友情が粉々に破壊され、信用を失った…くらいで済めばマシな方で、多額の損害賠償を請求される可能性もある。
誘った者が「自分はねずみ講に騙された!!自分も金を失った!!」といくら泣き叫んでも自腹を切って損害を賠償する責任からは逃げられないのである。



ハハッ、追記修正しようねッ

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最終更新:2024年12月19日 12:28

*1 但しこの件については、新聞などのメディアが多く取り上げ始めた為に営利使用スレスレになりつつあり、ディズニー側も動かざるを得なかったという事情もある。単にミッキーの絵を描くなどの非営利的な使用であればお咎めは無く、また営利使用についても事前にディズニー側に話を通せば問題ない。実際にとある小学校が読書会のイメージキャラにミッキーを用いたいと申し出た所、二つ返事でOKとなったという話もある

*2 ネズミ以外の動物も出るが、ほとんどは敵役。人間も一応は登場するが、本作は全編がネズミの視点で描かれているため、「恐ろしいほど巨大な生物」というイメージで統一されており、モノトーン処理されて表情が読み取れない。

*3 ハムスター以外の動物も出るが、ほとんどは敵役。

*4 一応努力次第では儲かる、という話もあるが、それにしても結局やっていることは普通のセールスマンであり「ネットワークビジネスで寝ているだけで儲かる」からは程遠いだろう