ジェネクス(遊戯王OCG)

登録日:2010/06/13(日) 13:48:59
更新日:2024/12/02 Mon 01:09:56
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DUEL TERMINALにて登場したカード群。

概要

主体は『属性』『サーチ』『ジェネクス・コントローラー』。
《ジェネクス・コントローラー》を主に周りが連携するといった感じか。
A・ O・Jがアンチ光のワームメタなのに対して、ジェネクスは原住種族との協調を主にしている模様。

登場は第二弾からで、属性はDTでは唯一統一されていない。
種族は主に機械。

ストーリー上ではA・ O・Jと共に侵略者へ対抗するために創り出された機械であり、そして巨大兵器の原動力とあり、巨大兵器のためのエネルギーを発電しているのだと思われる。
また、ジェネクス自身も火力・水力を用いて自立行動を可能にしており、これら自然の力を用いて敵を退けるという。
なお、機械ではあるがコントローラーの記述を見るに心はある模様。

名前は発電および資源に関連するものが多いのが特徴である。後に「真の」を意味するレアル・ジェネクス、A・ O・Jとの合体兵器A・ジェネクスへと進化を遂げる。

姿はスクラップに近い感じのロボット

だが、12期になって設定変更がなされており、これらのバックストーリーは過去のもの、あるいは表向きの情報となっている。
元々は端末世界に古くから存在する謎の種族で、黙々と環境改善のための活動を続けており、ワームの侵略に際しては環境破壊の原因とみなし交戦。これが縁でA・O・Jとの共同戦線となり、その中でレアル・ジェネクスが、続く魔轟神との戦争でA・ジェネクスが建造されることになる。

その真の正体は、創星神 tierra》の直下に位置する生命体群。
秘匿されていたインフェルノイドに対し、こちらは表で動くための集団として位置付けられており、共に神の復活のための尖兵である。*1
よく見ると《ジェネクス・コントローラー》達にはインフェルノイドと同じ「真空管」がついており、同質の存在であることも示唆していた。

sophiaの世界を破壊し、真の主であるtierraのための世界を作り上げることがその目的である。sophia復活に際して、共通の隠しコマンド「return 0;」がインストールされるよう仕掛けられており、魔轟神との戦争の陰でヴェルズ化した《ジェネクス・コントローラー》を修復してコマンドをインストール。
培った技術を以て最終兵器を建造、全てを無に帰すための戦いに身を投じた……という流れである。

つまるところ端末世界においてはクリフォートやインフェルノイドに並ぶ位置の敵勢力であるのだが、肝心のtierra復活のエピソードでは影も形もないこと=sophia復活の際にコマンドが起動するという設定、そしてヴェルズ襲来の時系列を考えると、恐らくセイクリッド・ヴェルズの絡んだ大戦の裏でsophiaに戦いを挑んで殲滅されたと思われる。

遊戯王OCGストラクチャーズにて尚磨がジェネクスを使用した際、後述するリターンゼロ召喚時の口上が「新たな脅威となる」という(その当時開示されていた情報では)温厚かつどちらかといえば被害者側であった筈のジェネクスらしからぬ不穏なものだった為、疑問視していた人もちらほら見られた。
そして、いざ蓋を開けてみればまさしく端末世界を生きる人々にとってのとてつもない脅威だったということである。

ただし端末世界での戦争の流れを見ると、
  1. ワーム襲来
  2. 魔轟神復活&ジュラック滅亡
  3. トリシューラ復活
  4. インヴェルズ襲来
  5. ヴァイロン暴走
  6. ヴェルズ襲来
  7. sophia復活・撃破
  8. シャドール出現
  9. クリフォート起動
  10. インフェルノイド復活
  11. tierra復活・撃破

となり、VB4の設定が正しい場合魔轟神戦争とヴェルズ襲来が同時期、またはヴェルズ襲来が先になるため、重大な矛盾が発生する。
ヴェルズのドラゴン族エクシーズは「魔轟神戦争の後に眠りにつき、ヴェルズ襲来に際してもう一度封印を解かれた氷結界三龍」がヴェルズ化した姿であるため、ジェネクス側の設定を採用するとこいつらが存在できないのである。*2

少なくともVB4までは敵対の気配のかけらもなかったことから、《最期の同調》などを見る限り、新規カードを展開する中で設定の変遷があったと思われる。

所属カード

通常モンスター

  • ジェネクス・コントローラー
チューナー・通常モンスター
星3/闇属性/機械族/攻1400/守1200
仲間達と心を通わせる事ができる、数少ないジェネクスのひとり。様々なエレメントの力をコントロールできるぞ。
ジェネクスの代表格にして唯一の通常モンスター。
レベル3・闇属性機械族通常モンスター・チューナー・攻撃力1500以下と、とにかく受けられるサポートが多い。
もちろんジェネクスデッキでも不可欠の存在で、コイツをチューナーに名指しするシンクロも多い。
通常モンスターを用いたローレベルシンクロデッキでは《チューン・ウォリアー》と共に《魔の試着部屋》で呼べる貴重な1体であり、主にそっちの方面での需要が大きめ。
何より《予想GUY》でデッキから引っ張り出せるのが一番大きいか。


下級モンスター

効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1200/守 600
(1):このカードが召喚に成功した時、デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
デッキから「ジェネクス・コントローラー」1体を手札に加える。 
水のジェネクス。どことなく女性っぽいフォルムを持つ。
《ジェネクス・コントローラー》のサーチ効果を持つが、実のところ重要なのはコストの方。
水属性限定で無効化されない「おろかな埋葬」を内蔵しているも同然であり、これを目当てに【海皇】に出張していることもある。
ぶっちゃけ《ジェネクス・コントローラー》のサーチ効果はこの用途だとおまけに過ぎないため属性統一型に出張する場合《ジェネクス・コントローラー》が邪魔だが入れないと効果が使えない、というジレンマに悩まされる。
逆にジェネクスデッキでは《ジェネクス・コントローラー》のサーチの方が目当てとなるため、コストとなる水属性は汎用性の高いのを数枚入れておけば十分。
その場合、《A・ジェネクス・トライアーム》の素材に使えるレベル3を優先したい。
また、リンク召喚登場後は《水晶機巧-ローズニクス》を落として生成したトークンから《リンク・スパイダー》を出せばサーチした《ジェネクス・コントローラー》を即座に場に出せる様になったので、このカードの通常召喚からレベル6シンクロ・ランク3エクシーズ・リンク3を使い分けられる。

  • ジェネクス・ガイア
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻1000/守1900
(1):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「ジェネクス・コントローラー」1体を破壊できる。
のジェネクス。ツルハシを持った炭鉱夫のような姿をしている。
守備力はこのレベルとしてはまあまあだが、効果が残念極まる。
そもそもコイツと《ジェネクス・コントローラー》が並んでいて何の素材にもなっていないという状況がまずあり得ない。
第一ジェネクスは《ジェネクス・コントローラー》を軸とするデッキであるため、狙われるのはまずそっちである。
おまけに地属性のレベル3という観点でも、《ジェネクス・コントローラー》を蘇生できる《クレーンクレーン》がいるため、居場所が絶無なのが現状。
ちなみに初期のテキストでは「ジェネクス・コントローラーと名のついた」というテキストになっていたため、一時「ジェネクス・コントローラー」というカテゴリが存在していたこともあった。

  • ジェネクス・ブラスト
効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1600/守1300
(1):このカードが特殊召喚した時に発動できる。
デッキから闇属性の「ジェネクス」モンスター1体を手札に加える。
のジェネクス。手足のついたファンのロボットと言った風情。
トリガーが特殊召喚とちょっと使いづらいが、闇属性のジェネクスのサーチ効果を持つ。A・ジェネクスならメイン側は全部サーチ対象。《レアル・ジェネクス・アクセラレーター》や後述のワーカーを使って特殊召喚したいところ。
また《召喚僧サモンプリースト》から呼ぶ→《A・ジェネクス・バードマン》をサーチ→《召喚僧サモンプリースト》か《ジェネクス・ブラスト》を戻して《A・ジェネクス・バードマン》SS→シンクロ、というルートも存在する。

  • ジェネクス・サーチャー
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1600/守 400
(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから攻撃力1500以下の「ジェネクス」モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
ジェネクスのリクルーター。だが多くのリクルーターと違い自分自身がリクルート対象に含まれていないのが悲しいところ。
一番特殊召喚したい《ジェネクス・ブラスト》も対象外、とどうも力不足が目立つ。
《機甲部隊の最前線》とのコンボが無難なところだろう。

  • ジェネクス・ドクター
効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻1500/守1000
(1):自分フィールドの表側表示の「ジェネクス・コントローラー」1体をリリースし、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
ジェネクスの医者。
イラストでは《スペア・ジェネクス》が修理を受けている。
肝心の効果は《ジェネクス・コントローラー》をコストとしての単体除去。
ただこいつとコ《ジェネクス・コントローラー》が揃っている場合はシンクロなりエクシーズなりができるので、そっちで除去効果を持ったモンスターを呼べば済む話である。
回数制限がないのでコストが続く限り破壊できるのは強みだが、ジェネクスは展開力に欠けているので乱発ができない。
闇属性のジェネクスの中では貴重な非チューナーなので、基本的には素材として使いつつ、余裕があれば効果を狙いたい。

  • ジェネクス・ニュートロン
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1800/守1200
(1):このカードを召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから機械族チューナー1体を手札に加える。
機械族のサーチャー。機械のチューナーなら何でも手札に持って来られるが、召喚したターンのエンドフェイズというタイムラグが問題。
《リペア・ジェネクス・コントローラー》の展開に使えず、機械族の多いシンクロンなら《調律》がある。
下級のジェネクスでは攻撃力が一番高い。

  • ジェネクス・パワー・プランナー
効果モンスター
星1/光属性/魔法使い族/攻 300/守 200
(1):このカードが召喚した時に発動できる。
デッキからレベル3の「ジェネクス」効果モンスター1体を手札に加える。
ジェネクスの発電装置。
召喚をトリガーにレベル3の効果ジェネクスをサーチできる。
効果モンスター限定なのは《ジェネクス・コントローラー》をサーチできないようにするためのようだが、のちに《A・ジェネクス・リモート》が登場したのであんまり意味はなかった。
ちなみにこいつから《レアル・ジェネクス・マグナ》→《レアル・ジェネクス・クラッシャー》→《レアル・ジェネクス・ターボ》→《ジェネクス・パワー・プランナー》……とサーチが一周する。
これが《リペア・ジェネクス・コントローラー》の無限の展開にかかわってくる。

  • ジェネクス・ワーカー
効果モンスター
星3/風属性/機械族/攻1200/守1200
(1):このカードをリリースして発動できる。
手札から「ジェネクス」モンスター1体を特殊召喚する。
ジェネクスの展開役。
ジェネクスならレベルを問わないのはいいが、特殊召喚で効果が使えるのは《ジェネクス・ブラスト》と《レアル・ジェネクス・コーディネイター》のみ。
上級モンスターを呼びたいところ。

  • タービン・ジェネクス
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1400/守1300
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「ジェネクス」モンスターの攻撃力は400アップする。
ジェネクスの動力源。
ジェネクス限定の全体強化能力を持つ。こいつ自身がジェネクスなので、出てきた瞬間攻撃力1800になる。なので《地獄の暴走召喚》には対応しないのが痛い。
サーチャーでリクルートしつつ、トライフォースなどのシンクロに使っていくことを意識して運用すべし。

  • スペア・ジェネクス
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/機械族/攻 800/守1200
(1):1ターンに1度、自分フィールドに他の「ジェネクス」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードのカード名はエンドフェイズまで「ジェネクス・コントローラー」として扱う。
《ジェネクス・コントローラー》のスペア。
だが《ジェネクス・コントローラー》は通常モンスターであるため展開がしやすく、さらにチューナーなら何でも《ジェネクス・コントローラー》に変える《A・ジェネクス・リモート》がいるため、後塵を拝しているのが現実。
ただし攻撃力800という点が功を奏し、《ブラック・ガーデン》で蘇生できるチューナーとしての採用は見込める。

  • リサイクル・ジェネクス
チューナー(効果モンスター)
星1/闇属性/機械族/攻 200/守 400
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「ジェネクス」モンスター1体を対象として発動できる。
このカードはエンドフェイズまで、対象のモンスターと同名カードとして扱う。
リサイクル待ちの廃棄ジェネクス。
墓地のジェネクスの名前をコピーする効果があるが、ジェネクスで名前が重要なのは《ジェネクス・コントローラー》のみなので、基本的にはレベル1の《ジェネクス・コントローラー》として使うことになる。
素材の属性が重要な《A・ジェネクス・トライフォース》のチューナーとしては向いているか。
その他、《機械複製術》とコンボすることで任意のジェネクスをデッキからリクルートすることも可能。《ジェネクス・ブラスト》を呼んでサーチするなり、《ソーラー・ジェネクス》を呼んで戦力にするなり、活用法は多彩。


上級モンスター

  • ジェネクス・ヒート
効果モンスター
星5/炎属性/炎族/攻2000/守1300
(1):自分フィールドに「ジェネクス・コントローラー」が存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
のジェネクス。
溶鉱炉とダルマストーブが合体したようなロボット。
《ジェネクス・コントローラー》を特殊召喚すればコイツをリリースなしで出せるが、攻撃力が2000しかないので戦力としては計算しづらい。基本的にはシンクロ素材にするのが目当てになるだろう。

  • アーミー・ジェネクス
効果モンスター
星6/地属性/機械族/攻2300/守1300
(1):このカードが「ジェネクス」モンスターをリリースしてアドバンス召喚した時、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その相手のカードを破壊する。
ジェネクスの兵士。
ジェネクスをリリースして召喚すれば単体除去ができるが、その場合帝モンスターなど対抗馬が多いのが現実。
緊急ダイヤ》でリクルートできる上級ジェネクスはコイツのみだが、それだけで採用できるかと言えば微妙なのが現実。


最上級モンスター

  • ソーラー・ジェネクス
効果モンスター
星7/光属性/機械族/攻2500/守1500
このカードは「ジェネクス」モンスター1体をリリースして表側表示でアドバンス召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの表側表示の「ジェネクス」モンスターが墓地へ送られる度に発動する。
相手に500ダメージを与える。
ジェネクスの戦闘メカ。太陽光で動いているらしい。
ジェネクスをリリースした場合は1体のみのリリースで出せるが、《ジェネクス・コントローラー》をリクルートして出すよりはワーカーで特殊召喚した方がいい。
目玉はバーン効果で、自分の場の表側のジェネクスが墓地に送られるたびに500ダメージを与える。
これは強制効果なので、素材に使った場合でも問題なく機能する。
墓地送りの「回数」を参照するため、リンク召喚を用いて小刻みに墓地に送るのが効果的だが、ジェネクスの展開を支える《リペア・ジェネクス・コントローラー》は効果を使用したターンシンクロ召喚しか出来なくなる上に下方向へのリンクマーカーが無いため、このカードとの噛み合いは悪い。それでもジェネクスの圧倒的な展開力をもってすればシンクロ召喚だけでも相当な回数行えるので2000以上のバーンは見込めるだろう。


シンクロモンスター

A・ジェネクス、レアル・ジェネクスのモンスターも便宜上取り上げる。

  • ハイドロ・ジェネクス
シンクロ・効果モンスター
星6/水属性/機械族/攻2300/守1800
「ジェネクス・コントローラー」+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のLPを回復する。
ウンディーネのシンクロ体。
戦闘破壊した相手モンスターの攻撃力分ライフを回復する効果を持つ。
戦闘前提にも関わらず攻撃力が低いため、送り付けなどと併用したい。ちなみにテキストには「元々の攻撃力」とは書かれていないが、墓地に送ったモンスターを参照するため元々の攻撃力分の回復となる。

  • ジオ・ジェネクス
シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/機械族/攻1800/守2800
「ジェネクス・コントローラー」+チューナー以外の地属性モンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分フィールドにレベル4以下の「ジェネクス」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードの元々の攻撃力と元々の守備力をターン終了時まで入れ替える。
この効果は自分フィールドにレベル4以下の「ジェネクス」モンスターが存在しなくなるまで適用される。
ガイアのシンクロ体。
下級ジェネクスの存在を条件に元々の攻守を交換する効果を持つ。
素材ほどではないがこちらもまた残念な性能で、下級ジェネクスがいなくなると攻守交換も切れてしまう。こいつ自体のレベルを下げれば一応効果の使用は可能だが、そこまでする理由ははっきり言ってあり得ない。
《ジェネクス・コントローラー》がレベル3なので、コイツをシンクロできるということはランク3のエクシーズも狙える状況=対抗馬が多すぎる。ジェネクスに取りつかれた人なら。
ちなみに守備力はこのレベルとしてはかなり高く、攻撃力も下級のアタッカーくらいにはあるので《鎖つき尖盾》で不意打ちのカウンターをかますのも面白いかもしれない。

  • ウィンドファーム・ジェネクス
シンクロ・効果モンスター
星7/風属性/機械族/攻2000/守1600
「ジェネクス・コントローラー」+チューナー以外の風属性モンスター1体以上
(1):このカードの攻撃力はフィールドの裏側表示の魔法・罠カードの数×300アップする。
(2):手札を1枚墓地へ送り、フィールドの裏側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その裏側表示カードを破壊する。
《ジェネクス・ブラスト》のシンクロ体。
セットされた魔法・罠の数だけパワーアップする効果、手札1枚をコストにセット状態の魔法・罠を破壊する効果を持つ。
両方の効果がかみ合っておらず、除去の方はセットカード限定なのでチェーンされると手札が無駄になってしまう。ジオ程ではないがこれまた使いづらい。
レベル7シンクロにはやっぱり優秀な連中が多く、機械縛りでもかの《ダーク・ダイブ・ボンバー》や、新参者の《機動要犀ライノセイバー》がいるので、そいつらを無視してまでコイツを使うべきかは一考を要する。

  • サーマル・ジェネクス
シンクロ・効果モンスター
星8/炎属性/機械族/攻2400/守1200
「ジェネクス・コントローラー」+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
(1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の炎属性モンスターの数×200アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。
自分の墓地の「ジェネクス」モンスターの数×200ダメージを相手に与える。
ヒートのシンクロ体。
墓地の炎属性に応じてパワーアップする効果、戦闘破壊をトリガーにジェネクスの数だけバーンを飛ばす効果がある。
クセが強すぎるジェネクスシンクロの中ではまあまあ実戦的な能力の持ち主で、シンクロ素材の都合上基本的な攻撃力は2600、バーンダメージは200となる。
パワーアップに用いるのは炎属性、バーンに用いるのはジェネクスなので間違えないように。
レベル8シンクロは言わずと知れた超々激戦地帯なので、対抗馬とどちらを優先するかは感性と相談すべし。

  • A・ジェネクス・トライアーム
シンクロ・効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻2400/守1600
「ジェネクス・コントローラー」+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、このカードのS素材としたチューナー以外のモンスターの属性によって以下の効果から1つを選択して発動できる。
●風:相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。
●水:フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
●闇:フィールドの光属性モンスター1体を対象として発動できる。
その光属性モンスターを破壊し、自分は1枚ドローする。
A・ジェネクスの1体だが、シンクロ素材はチューナーが《ジェネクス・コントローラー》限定となっている。
非チューナーの属性によって異なる効果を発動できるが、要するに手札1枚をハンデスか、サイクロンか、光属性の除去に変えるかを選択することになる。
同型の《A・ジェネクス・トライフォース》と違い、複数の効果が使えても1ターンに使えるのはどれか一つなので、基本的には欲しい効果を一つ選んでその属性の素材を用意することになる。
闇属性の星6なので《レアル・ジェネクス・クロキシアン》のシンクロ素材に使いやすいのは利点。

  • A・ジェネクス・トライフォース
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2500/守2100
「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードは、このカードのS素材としたチューナー以外のモンスターの属性によって以下の効果を得る。
●地:このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
●炎:このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
●光:1ターンに1度、自分の墓地の光属性モンスター1体を対象として発動できる。
その光属性モンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
A・ジェネクスシンクロの1体にして、ジェネクスシンクロモンスターの中では屈指の高性能なモンスターの1体。
同型のトライアームとは似た効果を持つが、こちらは効果を得られる素材の属性指定があちらと逆になっている。《精霊術師ドリアード》を素材に使えば全部の効果が一度に使える。
地属性でいわゆるアンティーク・ギア効果、炎属性で戦闘破壊したモンスターの攻撃力分のバーン、光属性で墓地の光属性のセットと強めの効果を備えている。
地と炎の効果がかみ合っており、《ミニマム・ガッツ》等を併用すれば爆発的なバーンが見込める。
ちなみに炎の効果は破壊したモンスターが墓地に送られる必要はないため、ペンデュラムモンスターが相手だったり除外される状況下でも問題なく使用できる。
光属性のセット効果はライトロードや《光霊使い ライナ》、ワームなどと相性が良い。
またコイツはチューナー指定がジェネクスの身であり《ジェネクス・コントローラー》でなくともよいため、汎用性の高い《A・ジェネクス・バードマン》をチューナーに使える。

  • A・ジェネクス・アクセル
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻2600/守2000
「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、自分の墓地のレベル4以下の機械族モンスター1体を対象として発動できる。
その機械族モンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、攻撃力がターン終了時まで倍になり、相手に直接攻撃できず、自分エンドフェイズに除外される。
A・ジェネクスシンクロの1体。
ジェネクスシンクロの中で最も攻撃力が高い。
手札コストを払って下級の機械族をリミッター解除状態で蘇生させる効果があるが、ダイレクトアタック封印と除外デメリットが追加される。
トライ兄弟と異なり素材の属性によらず効果を使えるが、ジェネクスのシンクロ召喚はレベル6・7に特化しており8は出しづらい。効果を生かそうと思うと構築が難しいので、特化型にするのも手。

シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/機械族/攻2400/守1000
「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外の風属性モンスター1体以上
(1):相手モンスターはこのカードを攻撃対象に選択できない。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
デッキから「ジェネクス」モンスター1体を手札に加える。
レアル・ジェネクスシンクロの片方。
戦闘機と凧の複合マシン。攻撃対象にされない効果と、戦闘破壊をトリガーにジェネクスをサーチする効果を持つ。
《ジェネクス・ブラスト》の効果を能動的にしたものとみていいが、手札に加わったことをトリガーとするジェネクスでダメージステップに効果が使えるのは《レアル・ジェネクス・オラクル》のみ。しかもあちらはジェネクスのシンクロにしか使えないのでコンボはしづらい。
コイツ自身も戦闘破壊される心配はほぼないが、耐性が皆無なので除去に弱い。ただし攻撃力が下がろうも殴られることはないため、フォローはしやすい方に入る。

シンクロ・効果モンスター
星9/闇属性/機械族/攻2500/守2000
「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外の闇属性モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚した場合に発動する。
相手フィールドのレベルが一番高いモンスター1体のコントロールを得る。
レアル・ジェネクスシンクロの片方。黒汽車。
蒸気機関車のロボットと言った姿をしており、シンクロ召喚成功時に相手の場のレベルが一番高いモンスターを奪う効果を持つ。エクシーズ・リンクには通用しないので、こちらが壊獣などの押し付け型モンスターを出してそれを奪回するのが主な仕事になるだろう。《レアル・ジェネクス・チューリング》で相手ターンにS召喚すれば妨害としても使用可能。
バックストーリーでは後にヴェルズに乗っ取られて《ヴェルズ・コッペリアル》になってしまったが、《ジェネクス・コントローラー》でチューニングすればクロキシアンに戻せるのは有名な話。

ゼロより帰還せし巨大兵器!!G(ジェネクス)の力を手にし新たな脅威となる!!
再び現れろ!!《A・O・G リターンゼロ》!!

  • A・O・G(アームズ・オブ・ジェネクス) リターンゼロ
シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻3100/守2950
闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):相手がモンスターの効果を発動した時、
属性がそのモンスターと同じとなるモンスター1体を自分の墓地から除外して発動できる
(このターン、このカード名のこの効果を発動するために同じ属性のモンスターを除外できない)。
その発動を無効にし破壊する。
(2):1ターンに1度、自分の墓地・除外状態の「ジェネクス」モンスターを6体まで対象として発動できる(同じ属性は1体まで)。
そのモンスターをデッキに戻す。
その後、その数まで魔法&罠ゾーンのカードを破壊できる。
『TERMINAL WORLD』で登場した新たな大型ジェネクスシンクロ。
A・O・Jシンクロのフィールド・マーシャルとディサイシブ・アームズが合体したかの様なデザインをしている。(攻撃力と守備力もその2体の数値をそれぞれ足して2で割った値に等しい。)各々のコアがスペアとコントローラーなのでその繋がりと思われる。
墓地のモンスターを除外してそれと同じ属性のモンスター効果にカウンターする効果を持っており、墓地に属性を貯めれば貯めるほど制圧力が高まるモンスター。
更に墓地や除外ゾーンのジェネクスをデッキに戻す事で魔法罠を破壊可能で、突破口を開きながらジェネクスのサーチ先の確保も出来る。
無効化は属性毎に1回まで、回収も同じ属性は1体までと制約はあるものの、切り札に相応しい大型モンスターと言える。

ストーリーの時系列としてはtierra降臨の前、ジェネクス全てに共通する隠しコマンド「return 0;」に基づいて建造された兵器であり、sophiaの世界を滅ぼしtierraの世界を作るための存在。動力源には《リペア・ジェネクス・コントローラー》が搭載されている。


リンクモンスター


  • リペア・ジェネクス・コントローラー
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
  ▶
◣ ▼ ◢
リンク1/闇属性/機械族/攻1200
レベル4以下の「ジェネクス」モンスター1体
自分は「リペア・ジェネクス・コントローラー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
自分の墓地から「ジェネクス」モンスター1体を手札に加える。
(2):「ジェネクス」モンスターがドロー以外の方法で自分の手札に加わった場合に発動できる(同一チェーン上では1度まで)。
「ジェネクス」モンスター1体の召喚を行う。
このターン、自分は「ジェネクス」チューナーをS素材としたS召喚でしかEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
『TERMINAL WORLD』で登場したまさかのリンクモンスター
《最期の同調》の後なのかスペアとコントローラーが1つになったかの様なデザインをしている。いくら《最期の同調》の後だからって「チューナーじゃなくなって誰ともチューニング出来ない」「EXゾーンに出したら誰ともリンク出来ない」デザインなのは相変わらずのKONAMIである。
下級ジェネクス1体でリンク召喚が可能でリンク召喚時に墓地のジェネクスをサルベージ出来る。1ターンに1度しか特殊召喚出来ない制約があるため事実上サルベージもターン1となっている。
そして本命はドロー以外でジェネクスが手札に加わったらジェネクス1体を召喚すると言う凄まじい効果。
リンク召喚時のサルベージをトリガーに誘発する上なんと回数制限がないため、パワープランナー→マグナ→クラッシャー→ターボ→…のサーチループに組み込むだけであっという間にジェネクスで場が埋まる。
発動後はジェネクスチューナーを素材にしたシンクロしかEXから出せなくなる制約はあるものの、ループの途中でチューナーを絡めれば問題なくシンクロが可能。
オマケにジェネクスチューナーを素材にするならシンクロ先は何でも良いため、やろうと思えば赤き竜&レベル12シンクロを並べて相手ターンカラミティ降臨で封殺なんて事も可能と言う文字通り【ジェネクス】の救世主。
ただし、このカードに妨害を受けたらその時点でほぼ即死なのでなんとしてでも守り抜きたい所。
正体は案の定《最期の同調》の後のジェネコンで、ヴェルズ化したジェネコンを他のジェネクスたちが《スペア・ジェネクス》のパーツで補修した姿。ジェネクスの共通コマンド「return 0;」に従い、tierraのための世界を作るべく行動を開始したとのこと。


DUEL TERMINALでの活動


【第二弾】
ワームが侵攻を開始。
それに対してA・ O・Jに続きジェネクスも開発。

【第三弾】
タイトルの反撃のジャスティスとあるように今回はA・ O・Jとジェネクスが大量投入されている。
またコントローラーのスペアも登場。

【第四弾】
今回を最後にジェネクスは登場しなくなり、次回からはレアル・ジェネクスへと進化を遂げる。
それが単に強化の道だったのか、初期メンバーの度重なる離脱からくる苦渋の道だったのかはわからない。

ストーリー上ではその目的であるエネルギー発電に力を注いでいて最前線に出ていなかったのか比較的安定している種族である。
巨大兵器の原動力とあるがその巨大兵器はA・O・Jなのか、はたまた別のものなのかは不明であった。

【DT稼働終了後、OCG新規での補完】
上述の通り、ジェネクスの本当の目的である世界そのものの破壊と、それに付随する現住生物や現地人の殺戮を行うための本性を見せる。
「巨大兵器」もとい《A・O・G リターンゼロ》を建造し、ヴェルズ汚染を除去した《ジェネクス・コントローラー》がそのコアとして搭載、文字通りの新たな脅威としてヴェルズ+魔轟神と戦うセイクリッド&現地の人々に襲いかかったものと思われる。




コントローラー「色んな属性の人とチューニングするよ!」

ショタコン「ハアハア追記・・・」
NTRスキー「フヒヒ修正・・・」
リョナ「(*´Д`)」

コントローラー「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


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最終更新:2024年12月02日 01:09

*1 実は元々の設定でも「sophiaが生み出した種族ではない」ことが明言されている。tierraの登場で「こいつの配下じゃないのか?」という仮説も出たが、ワーム・魔轟神との戦いにおける味方のイメージが強い上に敵として出て来るイラストのカードが一切なく、当時としては信憑性が低い説だった。

*2 仮にヴェルズ襲来が先だった場合、魔轟神戦争の際に氷結界が動員できる決戦力がなくなる。