生鮮野菜の輸入量は、かぼちゃ、ジャンボピーマンが前年同月を大幅に、たまねぎがかなりの程度下回ったものの、キャベツが前年同月の約8倍、ばれいしょが同5倍、しょうがなどが前年を大幅に上回ったことから、全体では7万223トン(前年同月比7%増)と前年をかなりの程度上回った(図2)。
主な品目
(注)のうち最も増加率が高かったキャベツの輸入先は、全量中国で7517トンであった。国内の主産地からの入荷が少ない中、加工・業務用を中心に輸入品にシフトする動きもあり前月に引き続き大幅に増量した。
キャベツに次いで増加率が高かったばれいしょの輸入先は、全量が米国で2429トンがチップス用であった。前年の数量が少なかったことから増加しているが、年間の総輸入量は令和3年をピークに減少している。
ばれいしょに次いで増加率が高かったしょうがの輸入先は、第1位が中国の1313トン、第2位がタイの1トンであった。
一方、主な品目のうち減少率が高かったかぼちゃの輸入先の内訳は、第1位がメキシコの6405トン、第2位が韓国の1トン、第3位がポルトガルの1トンであった。12月のメキシコ産は入船が遅れたことにより数量が減った。為替の影響などから、年々、メキシコ産が減少する中、2024年は韓国産の伸びが見られた。
かぼちゃに次いで減少率が高かったジャンボピーマンの輸入先は、第1位が韓国の1016トン、第2位がニュージーランドの498トンであった。韓国産は現地におけるコスト上昇や円安により日本の消費者にとって割高感があることなどを背景に、日本以外への輸出国を引き続き開拓している。
ジャンボピーマンに次いで減少率が高かったたまねぎの輸入先は、第1位が中国の2万3611トン、第2位がオランダの156トン、第3位がアメリカの118トンであった。国内産が不作で輸入が多かった前年と比べてかなりの程度減少しているが、前年同様、北海道産が作柄不良だったことから数量的には前年並みとなった(表2)。
(注)本文中の「主な品目」とは、輸入数量の多い品目のことである。