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1 ギリシャ
クロアチアと同様に、このクルーズで初めて、ギリシャを訪れました。
ギリシャは、正式にはギリシャ共和国といい、南ヨーロッパに位置する共和制国家です。
2020年のIMFの統計によると、ギリシャの人口は約1,081万人、面積は日本の3分の1相当の131,957㎢です。首都はアテネで、ギリシャの最大都市でもあります。
ギリシャはヨーロッパの南東端で、バルカン半島南端にあり、ちょうどアジアとアフリカが交差する一にあります。国境は北西にアルバニア、北に北マケドニア共和国とブルガリア、北東にトルコと接します。
ギリシャは9つの地理的地域からなり、その名前をならべるとややこしいですが、多数の島からなることは、なんとなくご存知かと思います。
その島のうち227島には居住者がおり、海岸線は全長13,676㎞で、国土面積はそれほどでもないのに、世界第11位もの長さです。
国土の80%は山岳地帯であり、ギリシャ最高峰のオリンポス山の標高は2,917mです。
ギリシャのルーツは、全西洋文明(民主主義、様々な学問や文化など)の発祥地だと考えられる古代ギリシャ文明にさかのぼります。その後アレクサンドロス大王の遠征を通じて東洋に影響を受けたヘレニズムが形成され、ローマ帝国やそのあとの東ローマ帝国への編入により西洋に大きな影響を与えたとされています。
2 サントリーニ島
サントリーニ島(Santorini)は、エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するギリシャ領の島です。地図でみると、まるでクロワッサンのような形をしています。
これは、かつて大爆発を起こした火山が形成したカルデラ地形(サントリーニ・カルデラ)の一部で、その外輪山(がいりんざん:カルデラまたは火口の大きな凹地中に新しい火山が生じている場合、凹地を取り囲む外側の火山体のこと。)がサントリーニ島とその周辺の島々を形成していることによります。
18世紀には農産物とワインの輸出に乗り出したギリシャの貿易商人達によって、係留した船が見下ろせるカルデラの絶壁に商館と集落が築かれるようになりました。
この時期に最も栄えたのがこれから訪れるイア(Oia)の街です。 イアは、カルデラ湾を望む断崖の上に白い壁の建物が密集する景観でも知られており、エーゲ海の有名な観光地の1つです。
3 サント・ワインズ(Santo Wines)
イアの町はサントリーニ島の北にありますが、その前にワイナリーを訪問します。
島の中ほどの西側に位置する、サント・ワインズというワイナリーです。
SINFONIAは直接接岸できないので、上陸するためには小型船に乗り換えて向かうことになります。
上陸後はバスで移動します。途中、崖をのぼるために、曲がりくねった道をジグザグに登っていきます。
サント・ワインズは丘の上にあります。 外観のきれいな建物です。
上で「ワイナリー」と書きましたが、サント・ワインズは、正確には、協同組合です。
この組合は1947年に設立され、現在は島で最大のワイン組織です。 地元の伝統的な栽培を保護し、最高品質の原産地呼称「サントリーニ」のワインと製品を生産し、持続可能な農業開発を促進することに取り組んでいます。
施設からの眺めも素晴らしかったです。
4 イア(Oia)
イアは、崖の上の狭い通りに、白壁の魅力的な家々、青いドーム型の教会などがある伝統的な村です。
通りにはたくさんの土産物店、レストラン、カフェ、などがあります。
また、イアには、小さな図書館を併設する海事博物館、この地域の海洋生物の品物、ヴェネツィアの要塞の痕跡など、いくつかの文化的施設も残っています。
さらに、多くの芸術家がこの地域にほれ込み、定住しました。そのため、村にはたくさんのアートギャラリーもあります。
5 フィラ
サントリーニ島観光の最後は、島の中心地の「フィラ」です。
イアからバスで移動します。
イアの南、サント・ワインズよりも北に位置します。
バスターミナルがあり、サントリーニ島観光をじっくり楽しみたいのであれば、起点となりうる街です。
そういう街なので、人は多いです。
目を引くのが、この大聖堂。
街からは美しい景色を見ることができます。
崖の下へは徒歩かケーブルカーを選べます。
歩き過ぎたのでケーブルカーを選びましたが、写真の通り観光客が多いので、結構待たされます。帰りの時間にはご注意を。
小型ボートでSINFONIAに戻ります。
今回はクルーズ船を降りて回るだけだったので、ダイジェスト版のような観光になりましたが、またゆっくり巡ってみたい島です。
次回は、ギリシャのミコノス島に上陸します。