コドモン Product Team Blog

株式会社コドモンの開発チームで運営しているブログです。エンジニアやPdMメンバーが、プロダクトや技術やチームについて発信します!

オライリー学習プラットフォームの活用レポートから見るコドモン開発部の学び

こちらはコドモン Advent Calendar 2024の20日目の記事です🎅🎄

qiita.com

こんにちは!エンジニアのせきねこです。園児/職員募集支援サービス「ホイシル」の開発チームに所属しています。

コドモン開発部は2024年6月に「オライリー学習プラットフォーム」のサブスクリプション契約を開始しました。

電子書籍読み放題やクラウドサービスのsandbox利用など、エンジニアの成長を支援するコンテンツが多数取り揃えられています。 コドモンでの導入背景や利用開始時の感想などをこちらの記事で紹介していますので、興味があれば是非ご覧ください!

tech.codmon.com

導入から約半年が経過したので、今回はサブスクリプションプランの概要とコドモン開発部の活用レポートを一部紹介したいと思います。 個人・企業でオライリー学習プラットフォームの導入を検討中・検討予定の方の参考になれば幸いです!

プラン一覧と機能差分

2024年12月現在、オライリー学習プラットフォームには3つのプランが用意されています。

  • Enterprise (5名以上で利用)
  • Team (2~5名で利用)
  • Individual (個人で利用)

プランによって利用可能なコンテンツ/機能が異なっています。以下に主な差分を記載します。

コンテンツ/機能 Enterpriseプラン Teamプラン Individualプラン
書籍・動画視聴し放題
early release 書籍の閲覧
資格取得のためのオンデマンドコース利用
クラウドサービスのsandbox利用 -
理解度チェックの小テスト -
利用状況のレポート -
β版機能の利用 - -

「提供コンテンツが視聴し放題」という点は、いずれのプランも共通でした。

「クラウドサービスのsandbox利用」や「理解度チェックの小テスト」といった一歩進んだ学習体験をしたり、「活用状況のレポートを見ながら組織内でさらなる活用を目指したい!」という方々にはEnterpriseまたはTeamプランがおすすめです。

Enterpriseプラン限定の機能

Enterpriseプランでのみβ版機能を利用することができ、公式リリース前にO'Reilly Answersを先行利用することができました。*1

O'Reilly Answersはユーザーが技術的な疑問をフォームに入力するとチャット形式で回答してくれるもので、オライリーの豊富なコンテンツと生成AI技術が組み合わさった強力な機能です。

書籍の中で「このオプション設定をプロダクトコードに入れてみたい!けど、設定そのものの書き方が思い出せない…」などちょっと躓いたときに、書籍の画面から離脱することなく調べものができる・かつオライリー所有コンテンツの中から関連性の高い情報を追加でレコメンドしてくれるので、学びがどんどん深まっていきます。

O'Reilly Answers入力画面

他にも、Enterpriseプラン限定でSSO(シングルサインオン)や「O'Reilly AnswersをSlackから使用できるインテグレーション」なども提供されているようです。この記事を書くまで私も知らなかったので、試してみたいです…!

プラン別の料金や機能差分一覧は、オライリーの下記ページで紹介されています。

Online Learning Platform Pricing - O'Reilly Media

活用レポートから見るコドモン開発部の学び

ここからは、EnterpriseおよびTeamプランで出力できる活用レポート*2の一部を紹介します。

日々の使用状況

使用状況をカレンダー形式で色分けされた状態で見ることが出来ます。

活用レポート:日々の使用状況

特定の時期や曜日に偏ることなく、メンバーが学習したいと思ったときにいつでも利用されていることが分かります。有志の勉強会や、業務時間の一部を自己研鑽に充てられる0.5投資制度などでもオライリーのコンテンツが活躍しています!

関心度の高い分野

コンテンツの利用度合いが技術分野別に集計され、その上位を見ることが出来ます。

単なるユニークユーザー数・ページ閲覧数で集計されているわけではなく「ある技術分野について、同じユーザーが複数のコンテンツを継続的に利用している=この技術分野に関心を持っている」という観点で集計されています。

活用レポート:関心度の高い分野

上記のグラフに当てはめると「ソフトウェア開発のコンテンツを利用した28名の約半数が継続的に同分野のコンテンツを利用している」という見方になります。 プロダクトマネジメント等のビジネス分野やWeb・モバイル開発分野の継続学習率が高めという結果になりました。

コドモンではエンジニアを対象に導入しているオライリー学習プラットフォームですが、ビジネス領域にも関心を持って学習を続けているメンバーがいることが分かります。

閲覧数上位コンテンツ

ページ閲覧数の多いコンテンツを見ることが出来ます。

コドモン開発部のTOP3はこちら!!!

活用レポート:閲覧数上位コンテンツ

全ての順位をCSVで確認することも出来ます。TOP10は以下の通りでした!

順位 タイトル
1位 ドメイン駆動設計をはじめよう ―ソフトウェアの実装と事業戦略を結びつける実践技法
2位 High Performance MySQL, 4th Edition
3位 詳説 データベース ―ストレージエンジンと分散データシステムの仕組み
4位 Head Firstデザインパターン 第2版 ―頭とからだで覚えるデザインパターンの基本
5位 システム運用アンチパターン ―エンジニアがDevOpsで解決する組織・自動化・コミュニケーション
6位 Kafka: The Definitive Guide, 2nd Edition
7位 データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理
8位 レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
9位 組織を変える5つの対話 ―対話を通じてアジャイルな組織文化を創る
10位 Web API: The Good Parts

コドモン開発部として注力しているアーキテクチャ改善やデータベース負荷対策に関する書籍が上位にランクインしています!

  • データベースのINDEXについて学んだ内容を社内LT大会で発表
  • イベント連携基盤の技術選定でApache Kafkaの書籍を活用
  • 得意でない分野のスキルアップに挑戦

などなど、オライリー学習プラットフォームのおかげでコドモン開発部の学びがどんどん広がり、そして深まってきています!

一部の取り組みは記事でも紹介しているので、是非ご覧ください!

tech.codmon.com

tech.codmon.com

おまけ

活用レポートの情報をもとに、コドモン社内Slackに定期的な情報発信もしています。

お互いの学びを称え合いながら、開発部全体で楽しく学習を継続しています!

過去の社内Slack投稿

さいごに

今回はオライリー学習プラットフォームのサブスクリプションプラン概要と、導入後にコドモン開発部が得られた学びの一部を紹介しました。

これからも学びを継続し、コドモンのプロダクトおよびエンジニアのさらなる成長につなげていきたいと思います!

*1:O'Reilly Answersは現在、主要機能として提供されており、β版機能ではありません。

*2:当記事で紹介しているレポートは、記事執筆時の直近3ヶ月(2024/09/03~12/02) 分を集計しています。