新しい漫画を探すのは時間も手間もかかりますよね。11月に1巻が発売されたばかりの作品の中からおすすめの作品を紹介しますので、参考にしてみて下さい。
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2024年10月に読んだ新作漫画の感想はこちら
巡る遊星 1巻
脚本の才能に恵まれた売れない芸人の遊星。他人の気持ちは分からない、人を怒らせる天才、クセが強すぎる彼の周囲で様々な人間関係が絡み合う。これから向かう方向もジャンルもまだはっきり分からない。だけど好き。これは個人的期待枠の作品。
林檎の国のジョナ 1巻
『自転車屋さんの高橋くん』松虫あられが描く青森を舞台にした再生の物語。名前と体型が気になるアリスが、ルッキズムのキツい東京から祖母の住む青森に引っ越す。美味しいご飯ときれいな水と空、そして林檎に癒されながら新しい生活を楽しみ始める。
決めつけや押し付け、どこでもありがちな事を少しずつ問題にしながら描く日常生活。みんなと少し違う子どもたちを教員として教えながら、自分をゆっくり見つめ直すアリス。津軽弁満載で贈る物語はとても好みの作風で、繰り返し読みたくなる良い雰囲気。
スターウォーク 1巻
衝撃的な1話から始まった話題のSF物語。26年ぶりに地球に帰還したミアが見たのは自転と公転を中止し、灼熱と極寒の地域に分断され変わり果てた地球だった。
僅かに残る生存可能地域に降り立ち、この星に何があったのかを探るために歩き始める。緊張感MAXの空気と異形の生き物の恐怖に対する、かわいらしい絵のかわいいキャラがたまらない。このギャップに惹き込まれて一気に読んでしまった。
そして最後に待っていた予想外のかわいさに悶絶。スゴい作品が始まった。
アンダーク 新しい透明な力のすべて 1巻
『ヴァンピアーズ』作者アキリ最新作は身寄りのない姉妹が超能力に目覚め、生活が一変するサイキックSF物語。過酷な生活を送りながらも妹のために頑張り続けてきた姉が失踪。妹は姉を探し始め、同じように力を持つ仲間に出会う。
重い話から始まり、壮大な話になりそうな気配を感じる1巻は非常に面白かった。百合にはならなそうだけど楽しみな作品。
RIOT 1巻
田舎の高校生2人組が自分たちで紙の雑誌（ZINE）を作る青春物語。憧れの兄が買ってきたPOPEYEを読んで受けたあの衝撃を自分の手で作ってみたい。単純な思いで手を出したZINEの制作沼にハマり、仲間を作っていくふたりの行動が熱い。2人の関係と距離感も絶妙に良い。
バカ姉弟キング 1巻
みんな大好き『バカ姉弟』がキングになって帰ってきた！相変わらずご近所さんたちに可愛がられ、愛される双子に癒される。近所に住んでたら可愛がらずにいられないと思う。今度こそ、いつまでも続いて欲しい作品。
織田ちゃんと明智くん 1巻
現代に生まれ変わった織田信長と明智光秀のラブ？なコメディ。学校一の不良・明智くんと学校一の美女・織田ちゃん。付き合い出した途端に過去の記憶が戻ってしまうハチャメチャな話。明智をイジりながら掌で転がす織田ちゃんがかわいくて面白い。絶妙にラブ要素が絡み続けるのもいい。
傷口と包帯 1巻
組長の娘の世話係をする事になった若頭が、弱った男に興奮する特殊性癖「ヨワラー」女子高生に振り回される話。 シコい、性癖のベーコンエッグダブルバーガー、目が勃つ、照れは弱りの親戚、初めて聞く言葉だらけの変態漫画。
女の子の自慰をシコるという漫画は初めてでした。最高におバカで面白かったです。
比嘉姉妹 1巻
『デッドマン・ワンダーランド』『エウレカセブン』のコンビが描くオカルト物語。幽霊や心霊現象をおもちゃのバットで殴って解決する比嘉妹とオカルトライターが怪異現象を解決する。姉がなかなか出てこないけどタイトル通り姉妹ものになるのかな？
アパレルドッグ 1巻
レディース専門のアパレルブランドで働く入社8年目のソラト。急にメンズブランドの立ち上げを命じられる。服が売れない時代に、ユニクロっぽいブランドに食らいつこうと頑張る話。個性的な同僚と部下や、三国志に例えたがる上司、サブキャラも面白い。
大正學生愛妻家 1巻
大正時代、女中として働くふき。6年ぶりに帰京した年下のエリート学生の坊ちゃんに求婚され、年の差&身分差新婚生活が始まる。きれいな絵と優しい話、かわいいふたりが推せる。出てくる人も良い人たちばかりで雰囲気も良くて大好き。
知恵ある恋人 1巻
中野でいち最新作は真面目で合理的な学級委員の男女ふたりが主人公。毎日放課後ふたりで勉強会をしているうちに、意識し合い、触れ合い、少しずつエスカレートしていくエロエロな物語。真面目なふたりが放課後だけ、少しだけ不真面目になる。いいですね。
終焉の魔女と世界の旅 1巻
終焉の魔女と呼ばれるエレナ。人類を滅ぼすまであと一歩のところで別の時代に飛ばされ魔力をほとんど失ってしまう。憎き人類を滅ぼすはずが、人間の優しい少年タロと魔王様探しの旅を始める事になってしまうファンタジー。
小さくてかわいくてツンデレな、魔力がないとスライム程度の体力しかないエレナと、体力と腕力が飛び抜けていて暴走気味のタロの凸凹コンビが絶妙に噛み合ったり噛み合わなかったりするのも楽しい。
火花
中村明日美子が描く、素敵な女性が出てくるBL。女子高生とヤンキー気質な彼氏、転入生の男との高校、大学、社会人、それぞれの時代を描いた1巻完結作品。描き下ろしも含めて戸森のかっこよさが際立つ。暴力はよくない。
北国ゆらゆら紀行 1巻
『ねこと私とドイッチュラント』の作者が描く、北海道での生活物語。無職になった月子が友人のちとせに誘われてシェアハウスに引っ越し、食べ歩きブログの発展を目指すちとせの仕事を手伝う事になりそう。北海道の文化と美味しそうな食べ物が楽しい。
辺境に追放された第5王子は【幸運】スキルでさくさく生き延びます 1巻
異世界転生した第5王子が前世の記憶とチート能力のお陰で有能ぶりを発揮してみんなに疎まれ、僻地に追放されて領地開拓。意外と幸運スキル頼みじゃなくて単なる有能な気がするけど、メイドとのコンビが良い。
11月に発売された新作漫画です。
「巡る遊星」は先が読めませんが個人的に期待してます。2巻以降の展開が楽しみだけど少し怖い。
「林檎の国のジョナ」「スターウォーク」は今後が確実に面白いと確信しているのである意味安心。
アキリ作品なのに百合味がない「アンダーク」は謎が多い序盤ですでに面白いし、オタク青春漫画「RIOT」、「織田ちゃんと明智くん」のコメディにギリギリでラブ要素をねじ込んだ感じもとても好きです。
「傷口と包帯」は性癖が歪み過ぎてて突っ切っているのが最高でしたね。刺さる人にだけ刺さってくれそうです。
11月は新作漫画が豊作だったと思います。普段だったら最初に紹介したい作品ばかりで非常に楽しかったです。みなさんの参考になったら嬉しいですね。
こちらは11月に読んだ続巻も含めたおすすめ漫画です
