国際線の飛行機に乗り遅れた（遅れそうにになった）らどうなるのか？
すでにシンガポールからは帰国しているんですが、その旅行自体はとても楽しかったものの、始まりが最悪でした。最悪とはいえ、誰が悪いわけではなく、「私」が悪いって話なんですが……。あまりここには書いたことがないのですが、私はもういい年した大人のくせに、人と比べると非常に時間にルーズです。そのルーズさは海外旅行をしていてもあまり変わりません（笑）。というわけで、あまり役に立たないと思いますが、「国際線の飛行機に乗り遅れた（遅れそうにになった）らどうなるのか？」という実話ベースの体験談をいくつか書いてみたいと思います。
ケース1：帰国便に乗り遅れる
これは数年前の正月明けにイギリスから日本に帰るときの話です。そのときに使ったのは、ロンドン・ヒースロー発、フランクフルト乗り継ぎ、東京・成田行きのルフトハンザでした。朝の便だったのですが、少し寝坊してしまい、慌ててヒースローエクスプレスの出発駅であるロンドン・パディントン駅へ。そのあたりから何か歯車がかみ合わなくなってしまったようで、まず、ヒースローエクスプレスが30分ほどディレイ。さらに、何としたことかターミナルを間違えてしまい*1、時間をかなりロスした状態で、チェックインカウンターに到着したのはDepartureの約30分前でした。すでにカウンターはクローズしていたのですが、これに乗らないと日本に帰れないため、まずはカウンターで粘ります。ていねいに遅れた理由を述べ（屁理屈とも言うんですけどw）、フランクフルトでの成田行きへの接続に間に合わないと困るということを強く主張しました。カウンターの方はなんとか予定していた便に私を乗せようとしてくれたのですが、そのときは手荷物では持ち込めないサイズのトランクを持っており、それがネックとなってチェックインができませんでした。そして、Ticketingカウンターで交渉するように言われました。
その後Ticketingカウンターで同じように自分が遅れた理由を述べ（決して寝坊とは言わないのがミソ）、日本への接続便に遅れたら困る旨を伝えました。すると、かなり怒られましたが（通常はDepartureの3時間前に空港に来なくてはいけないとか、そういうこと。いや、当たり前ですわ〜）、結果としてフランクフルトまでの次の便に振り替えてもらえました。ただし、接続が20分ほどのかなりタイト（普通だったら発券してもらえないと思うんですけど……）な乗り継ぎになるため、「接続便に乗り遅れても文句言わない」という書類にサインをし、無事乗せてもらうことができました。なお、これには後日談があったりします。私はフランクフルトでの乗り継ぎに間に合ったのですが、荷物はフランクフルトに置き去りになり、私が帰国した翌日に手元に戻ってきました。
こういうケースは結構あると思うのですが（いや、ないない）、無償で振り替えてもらえるか、もらえないかはその人の運にかかっていると思いますし、私はラッキーだったということでしょう。また、遅れた理由をきちんと言えるか言えないかでも変わるような気もします。いずれにせよ、寝坊した自分が一番悪いのですが、無事に帰国できたことが何よりでした。
ケース2：出国便に乗り遅れそうになる
これは今回のシンガポール旅行の話です。朝起きると、なんと出発の2時間30分前を切っていました。私の自宅から東京・成田空港までは最短で1時間30分ほどかかるのですが、変な時間だったので成田エクスプレスにも乗れず、京成スカイライナーにも接続できず。しょうがないので水天宮まで出て、東京シティエアターミナルからリムジンバスに乗ろうと思ったところ、1本前のバスにタッチの差で乗り遅れ……時間は1時間30分前になっておりました。東京シティエアターミナルからのリムジンバスは成田空港まで順調に行くと55分で着きます。はて、出発35分前に空港に着くというのはいかがなものでしょうか？もちろん、非常にマズイです！
というわけで、慌てて今回利用するシンガポール航空に電話をしたところ、カウンターは45分前にクローズするとのことでした。たまたま持っているチケットがY（正規運賃）だったので、航空会社は夜便に振り替えては？と親切に薦めてくれましたが、実は今回の旅はパートナーと一緒で、チケットの関係からその人は私よりも1時間ほど先の便に乗る予定があることがネックになりました。その人とは実は私が起きた時間に空港で待ち合わせていたのですが、私は寝坊したショックでその予定すら忘れてました（笑）。当然電話がかかってきたのですが（そもそも私が時間にルーズなのは知ってるので、たんに多少遅れているだけかと思っていたそうです）、まだ水天宮にいることを知ってかなり焦ってました（いや、そのとおり）。いずれにせよ、パートナーは先に行くことになり、私が夜便になってしまうとホテルが問題になりそうでした。すべて私の名前で予約を入れているので、おそらく私が行かないとチェックインができないのでは？と。ホテルに直接電話をすれば、なんとかなるのだろうか？と航空会社に電話をしながら、すでに私の中では夜便になってしまった場合の対処法で頭がいっぱい。どうしても夜便に振り替えられない理由を話しながら、こんなに頭をフル回転させたのは久しぶりというぐらいに夜便になった場合の対処法をずっと考えていました。
最終的に「保証はできないけど、空港のカウンターに行ってみて」ということになったので、そのままリムジンバスに腹をくくってのることに。走り出したバスの中でどうしようかと考えていると、搭乗ゲートから電話がかかってきて「お客様がご搭乗できるように準備を進めています」とのこと。一安心と思いきや、その後に続いた言葉は……「時間がないので、走っていただくことになりますが、大丈夫でしょうか」。えっ、走るの！！！とビビりながらも、「あ、もちろん、大丈夫ですよ〜」と冷静に答える私。私をすぐに認識できるように持っているバッグや容姿、着ている服などの質問に答えると、リムジンバスの降車場所では係員が待機しているとのことでした。
その後、何度か電話で私の現在地を確認したのち、少し車の流れが悪かったのか到着したのは出発の25分前でした。電話で聞いていたとおり、バスの降車場所に係員が2人、私の名前を持って立っておりました。降りてそのまま保安検査場に走り出す3人。走りながら搭乗券をもらい、CREW用の保安検査場をくぐり、割り込みして（本当にすみません！）出国をし、動く歩道に歩く人をどかしながら（ひー、もう本当に最悪でした。申し訳ありません！！）走る3人。第4サテライトの一番奥のゲートだったので、最後は息が上がってきつかったのですが、なんと空港に到着してからわずか13分でゲートに到着。シンガポール航空は出発の10分前にドアをクローズするのが規則なので、最後の乗客として飛行機に乗り込むと同時にドアがクローズ……。心臓に悪かったです。結果として問題なく乗れたのですが、成田空港の場合はチェックインカウンターからゲートまでがかなり離れている場合は、やはりギリギリだと厳しいです。待機してくださったグランドスタッフのおかげでなんとか間に合い、いまだに感謝の限りです。
何分前までにチェックインすれば国際線の飛行機に乗れるのか？
ところで、実際のところ出発何分前までにチェックインをすれば国際線には乗れるのでしょうか？ これは空港の規模によって違うとは思うのですが、私の経験からすると、よほど大きい空港で無い限り、手荷物だけであれば30分あればなんとかなります。チェックインする荷物がある場合は、私のロンドンでの例のように断られるケースもあるでしょう。結局は荷物がどれだけあるかと、保安検査＋Immigrationを通るのにどれくらい時間がかかるかがキモになりそうです。ちなみに、チェックイン自体はこの時間になると、当たり前ですがすでに同じ便にのる人はもうほとんどがいないので（いたら同類です）、よほどのことがない限り並ぶということはありません。
また、成田のような空港は大きいというよりも、遠いゲートがかなり遠いので、30分前だとちょっときついと思います。最終的に搭乗できるかできないかの判断は、どうやらチェックインカウンターで下されるようなので、もし、乗り遅れそうになった場合はまずは航空会社に電話をし、事情を話した上で最善の策を先方がとってくださることを祈るしかないと思います。ただし、繁忙期にオーバーブッキングになっている場合はどうなるのか、まったく想像がつきませんが……（この時期はいくらなんでも時間厳守です）。
いずれにせよ、30分前に到着するというのは本来ならありえないことですので、私個人としては、少なくとも1時間前には到着するように心がけています（が、やっぱり遅れるときは遅れるんですよね。はー恥ずかしい……）。あと、こういった場合も実はFFPやアライアンスのステータスがかなり影響しているようなので、そういったステータスがなければ航空会社からは冷たくあしらわれるかもしれませんし、それが当然でしょう。私の場合はあくまでも運が良かっただけだと今でも思っています。
こういう乗り遅れたり乗り遅れそうになることがあるたびに、毎度反省しているつもりなんですが、あまり改善されていないのはお恥ずかしい話です。まあ、あまりこういうことに直面する人は少ないと思いますので、笑い話として、または万が一乗り遅れそうになった際に思い出していただき、参考にされるとよいのかもしれません。いや、参考にする必要がないのに越したことはありませんが……。
では、また！
2013/06/4 追記
今日、Yahoo!ニュースからリンクがあり、こちらのエントリーを読まれた方も多いと思います。
みなさんからいただきましたコメントの内容はご指摘どおり、ごもっともだと思うとともに深く反省しています。
これは、すべて実話ですが、この内容を執筆してから3年以上経った現在は、これまでの出来事を教訓として、チェックイン時間を厳守するようにしており、なによりも他の方に迷惑をかけないように、遅刻しないように心掛けて行動しています。
