守破離　改 : もつ焼き けんちゃん家 五反野駅前店

諸事情あってちょっぴり早めに野に放たれた某日。

折角ならこれ幸いとハッピーアワー的催しが開催されているお店を目指そうではありませんか。

ということで以前より17時〜18時半開催のお帰りなさいセット¥1000（税抜）が気になっていたけんちゃん家に再訪。地元ではないのにお帰りなさいもないだろうなんてつっこむ輩には正拳突きで。

セットの内訳＝お好きなドリンク×2+フード×1+串焼き×3とな。全て自由に指定可能ってのがありがたポイントです。

ご注意なのは中瓶が選択不可な点。それ以外であれば基本どのドリンクでも大丈夫みたいです。（焼酎とか日本酒はたぶん無理なんじゃないかな）

吟味の結果…

◇バイスサワー 400円
◇焼酎 中 200円
◇ちゅるとろ刺 480円
◇れば タレ 99円
◇はつ 塩 99円
◇がつ 塩 99円

を選択。この時点で計1377円（税抜）也。

いやはや、すこのぶるぶる特をしました。
もっと上を狙えば生+カクテル（生は1杯まで）等々でドリンク代だけで計900円とかも可能みたいですが、そこら辺はわずかに残っていた羞恥心が優った次第。ていうかそもそもドリンクが2杯orセット+中1杯が頼めるとは思ってなかったんだな。でなかったら恥を忍んでも絶対上記の選択をしていたよ、ぶつぶつ…
ともあれドリンク1杯だけだとしても普通にお得なレベルであるにもかかわらず、まさかの2杯OKってのは正に破格と言うにふさわしく。

ただこれだけだと足りないとか理由を付けながら、本心は流石にセットだけでは気まずいとかまたもや羞恥心が働いての追加注文。

◇焼酎 中 200円
◇上タン一本焼き 480円

セットと合わせて税込のお会計は1840円。正確には1848円ですから、どうやら1円単位の分を切り捨ててくださった模様。実に良心的です。

結論としてお帰りなさいセット、大いにあり。皆さんも早めにお帰りになられた際には是非。

あ、これだけじゃあんまりなので、最後に初体験のお品についても簡単に追記。

シロをトロトロになるまでボイルしたちゅるとろ刺。即ち強めのボイルを施してあるのに、旨味は抜けずにしっかり残っている点に感服いたしました。こってり感がありつつも、大量のネギとショーユ、ニンニク&生姜のサポートで存外さっぱりといただけます。

串焼きのお初の部位ははつとがつ。
はつは個人的好みよりよく焼き気味。なのにほんの少しくさみが感じられたのが残念だったかな。一方のがつはかなーり大ぶり、かつ特有の食感が存分に楽しめる火入れ具合いで高評価。ればも相変わらずミディアムレアーで美味でした。（前回若焼きコールもOKって聞いたのに忘れてた！！

とある週末のぶらり途中下車。わざわざ各駅電車しか止まらぬ未開の地、五反野に上陸いたします。

およそ駅前すぐ近とは思えぬ場末感、飲み屋連なるビルの奥にたたずむもつ焼き店「けんちゃん家」さん。以前も同じくもつ焼きを生業とされている北千住の名店「つみき」さんの五反野店が出店されていた場所でしたか。
つみきさんといえばこれまた同じく北千住の名店「おとんば」さんのご出身。故に両店はメニュー構成等もやや類似(個人的にはつみきさんの方が総合的に好み)しているところもあるのですが、当店にもどこかその面影が感じられるような…？
そしたらさもありなん、こちらのけんちゃん家さんもおとんばさんでの修行経験があるんですって。おとんば系のお店が同じ場所に続けてお店を出されるって何だか不思議なご縁です。
ちなみにけんちゃん家さんの本店は草加にあるとのことですよ。親切な店員のお姉さんAが色々と教えてくださいました。

お姉さんAに限らず、店主のお兄さんもお姉さんBも皆さん気さくで一見ソロイストの私にもどんどん話しかけてくださいます。おかげさまで常連さん多めの中でも居心地良く過ごさせていただけましたよ。
あ、お席の構成は小さめの4人掛けテーブル×4とカウンター席のみになります。

ではでは、まずは安定の白ホッピー[450円]で助走を付けましょう。中の量はおかわり[200円]×2を含めて程々。お馴染みの金宮仕様なのが嬉しけり。

白ホッピーと一緒に供されたお通し[価格不明]は厚揚げとキノコをニンニキーテイストに炒めた物体。うん、普通に美味しいです。

次いでフードのご注文。

お店おすすめのちゅるとろ刺し[480円]なるメニュー(ボイルした大腸とはお姉さんA談)にも心惹かれたものの、後述の脂々しい品々とキャラが被りそうなので今回はスルー。代わりに肉刺し三点盛り[580円]をお願いします。
タン・ハツ・ガツの低温調理三兄弟。割と熱の入れ具合は強めではあれど、そもそもの肉質は及第点。殊にガツはコリコリ食感良好でした。わさび・にんにく・ごま油塩と薬味が充実しているのもナイス。

脂々しいお品一号の豚白子[380円]
白子といっても精巣ではありません。豚のブレイン(脳味噌)に衣を付けて、揚げ出し状に仕上げた代物になります。度々ご登場のお姉さんAの「どこの部位かご存知ですか？」の問いかけにドヤ顔で解答するモービーの愚かさよ。
衣の分厚さが少し気になりますが、サクサク×ブレインのクリーミィさ×白ダシ系の調味が相性良し。臭みもありませんし、もう少しだけブレインの含有量が多ければ言うことなしなんだけどなあ。

肝心の串物は全品99円均一と比較的安価。にもかかわらず肉質・鮮度・焼きのいずれも上々です。
加えて一本からオーダー可能な上に、各味付けによって一本ずつ小皿で提供してくださるのがありがたし。また、味付けが塩orタレだけでなく、醤油ダレ(甘くない)が存在する点もユニークですね。

◇レバ タレ
◇キクアブラ タレ山椒
◇チレ 塩
◇ナンコツ 塩
◇カシラ にんにく醤油

レバーはミディアムレアーの火入れ。後程知った情報によると、頼めば若焼きにも応じてくださるそうな。次回はきっとリクエストせねば。
そしてタレはだいぶガッツリにんにくが効いた仕上がり。うん、個性的だけどコレはコレでなかなかイケます。

本日のおすすめ品串から脂々しいお品二号のキクアブラ。今度は店主さんご推薦のタレ山椒にて。
焼きの前にボイルすることで口当たりトロトロ。かつ程良く脂も残っている申し分のない美味しさです。コッテリ脂×コックリタレに山椒のアクセントがまた絶妙。きっとつくねとかにも良く合うんじゃないでしょうか。

塩焼きはおとんば系だけあってデフォルト塩胡椒仕様。(マイ好み的には塩オンリーにしていただきたいところ)
ややポーション小さめのチレ、肉成分控えめのナンコツ。ともに無難な美味しさだったかしら。

最後の最後でまたもやお姉さんAご提案のカシラのにんにく醤油。いわゆる加賀屋系でおなじみのスタミナ焼きを彷彿とさせる味わいで、カシラのネットリ感が増して美味でした。
あれ、でも普通の醤油ダレを試すのを忘れてしまったぞ。こちらについても次回は必ずや。

興が乗ったのか、以上の品々に合わせて下町ハイボール[300円]も追加発注。即ち天羽の梅を使用した私の大好きなヤツ。重ね重ね痒いところに手が届いてくださる良きお店です。

ラストはもはやお馴染みのお姉さんAにお見送りされてごちそうさまでした。今後もつい途中下車してしまいそうな良店に出会えたことに感謝を。
月〜木限定のおかえりなさいセット(お好きなドリンク&お好きなフード&串焼き3本で1000円)も是非是非。地元民じゃないけどおかえりなさいしてくださいな。