江古田担々麺最後の砦 : 茶平

友人たちと地元で遊んでいる際、「江古田のお気に入りの担々麺屋さん（担々飯店江古田店）が閉店しちゃって…」なんて話をしていたら、なんかみんな「美味い担々麺食べたいねぇ」なんて話になりまして。5人で練馬付近で担々麺を食べる…なかなかハードルが高いな…バーミヤンくらいしか思い浮かばんぞ…という話になり「まぁバーミヤンの担々麺も美味しいとは思うけど、そういうことじゃない」みたいな空気の中、ふと浮かんだのが茶平さん。先日別の友人たちと行ったら、担々麺が実に美味しかった、という話をしたら「行こう！」という話になり、車に乗り込み江古田方面へ。このお店はそこそこ大きめの（8台くらい？）の駐車場があるので、車で行くのも結構便利です。

着いたのが12時くらいだったのですが、日曜日ということもあり結構車が埋まってます。とはいえ空きがあったのでそこへ車を滑り込ませ、そのまま店内へ。「今いっぱいなんですけど、すぐ空くと思います」と言われ、しばし待ちます。うーん、結構広い店なんですけど、人気ですねぇ。ちなみに2F席もあるみたいですが、こちらは夜の宴会の予約でないと開放しないみたいです。

そんなこんなで5分くらい待っていると、タイミングよく空席ができたのでそちらへ案内されます。うーん、周りの客層を見ると、なんか「ちょっと裕福な一家」みたいな感じの人たちが多いですね。おじいちゃんおばあちゃん・その子供夫婦・その子供…みたいな。確かにここら辺の中華料理屋としては数少ない「高級中華料理店」って感じですもんね。

さて、とりあえず5人で担々麺…という感じにはならず、前菜盛り合わせ・春巻き・野菜炒め・牛肉のレタス巻き・エビチリ・青梗菜のクリーム煮などを注文。おいおい、ガチの中華を楽しむ感じじゃないか…と思いつつも、周囲でも同じように中華料理を楽しむ団体ばかりで、その香りに触発されてしまったようです。前菜は、クラゲの冷製・サーモン・バンバンジーと、別段珍しいメニューではないものの、１つ１つがキチンと美味しい。その後続く料理も、全部「クラシカルな中華の良さ」を感じます。特に炒め物なんかが、「中華料理屋ならではの火入れ」って感じで、食感を残しつつ油の切れも良く…家じゃこうはいかないよね、といった感じ。車で来ただけに酒が吞めないのが口惜しいですが、中華料理としては満足です。

で、最後に担々麺を…と思ったら、友人たちは結構腹いっぱいということで、4人で五目焼きそばをシェアする、とのこと。「俺は担々麺を食いに来たんだ」と私1人は担々麺をお願いしたんですが、これがまた美味い。胡麻のざらりとした舌ざわりと濃厚な味わいが口いっぱいに広がる、「ゴマのうま味メイン」のヤツです。花椒とか唐辛子がバチバチに効いた担々麺も美味しいですけど、こういうほっとする担々麺も実に良いですね。具材ももやしとひき肉と、いたってシンプルなんですが、ひと通り中華を楽しんだ締めで食べるにはこれくらいがベストなんだと思います。

というわけで、結構お高いランチにはなりましたが、満足度高めで退店。あんまり見かけはしないですけど「ラーメンだけ」とか、「担々麺だけ」みたいなお客さんも中にはいるので、副菜なしでラーメンだけ食べにくるのもアリかと思います。頻繁に行くお店ではないですけど、美味しかったです。ごちそうさまでした。

なんだかんだで暖かくなったり寒くなったりの昨今。地元の友人と「なんか温かいもの食べに行きたいねー」なんて話になり、その日は車だったので「どっか駐車場付きの店で温かいもの…」と考えたところ、「茶平が良いじゃない」という話になり、行くことになりました。

茶平、西武池袋線ユーザーだと「江古田から桜台に向かう途中、高架になる坂道で見えるお店か…」となんとなくわかると思うんですが、桜台駅からも江古田駅からも微妙に距離のある、老舗の中華料理屋さんです。最寄りは新桜台駅（有楽町線）になるのかもしれないんですが、それも線路を超えなきゃいけないんでちょっと遠い。江古田駅からだと南口を出て千川通りに出て、武蔵大学を超えたあたりにあります。ただ、車で行くのは結構便利で、環七から千川通りへ入る側道の正面にあります。駐車場も8台くらいは無料で停められるので、お酒は諦めなければいけませんけど、これが一番アクセスが良いかも。

さて、この茶平。私が知る限り30年以上営業している老舗中華屋で、2階席もある結構大きいお店です。ただ、夕方以降は結構混み合い、土日なんかは予約しないと並ぶことも多いみたいなんで、余裕があれば電話して行った方が安全かなぁ、と。

そんなわけで4人で入店し、「前菜4種盛り合わせ」「春巻き」「大正エビのチリソース」「野菜炒め」「青梗菜のクリーム煮」、そして主菜として友人は「鳥そば」「五目焼きそば」、私は「担々麺」を注文しました。1皿押し並べて1500～2000円くらいするんですが、大人数での中華は色々頼んだ方が楽しいですからね。

で、前菜盛り合わせは、バンバンジー風の鶏肉、クラゲの冷製、スモークサーモン、トマトなどが盛られてて、奇を衒うようなメニューではないんですが、クラシカルでオーソドックスな前菜って感じで安定感抜群。なんか食欲をそそるような前菜です。

その後春巻きや野菜炒め、エビチリなんかが続くんですが、なんか全体的に油が軽いので、中華料理独特の「もたれる感じ」が全然しないんですよね。全部丁寧に仕上げられた感じで、老舗ならではの実直な味です。

最後に「担々麺」「鶏そば」「五目焼きそば」が来たんですが、調子に乗って料理を頼みすぎたせいか、この時点で結構満腹気味。とはいえ担々麺も、オーソドックスだけどじんわり辛くてじんわり美味しい。なんだかんだでペロっと食べてしまいました。周囲のお客さんも締めに担々麺を頼んでいる人も多く、人気メニューみたいですね。

これで大体1人4000円くらい。お酒が入ると6000円くらいって感じなので、この地域の相場で考えるとちょっと高級店なのかな…とも思うんですが、客層も落ち着いた感じで居心地も良いので、「少し贅沢な夕食を」みたいな時には重宝するお店です。