精進落としてまた精進しようと : すし銀 西葛西本店

私事で恐縮ですが、おばあちゃまが亡くなりました。

しばらく皆様のレビューに伺えず申し訳ございません。

訃報はいきなりで、施設から電話があって迎えに来てください、と言われ、
馬鹿な私は唐突過ぎて、え？タクシーで迎えに行けばいいのですか？とおバカなことを言ってしまって。

あわててネットで自宅近所の葬儀場を探して夫と駆けつけました。
葬儀場の手配の早いこと。
もう感動でした。
ありがたいことですね。

連休中とあり葬儀の日には息子も帰省できてきたので、こんな時期だしとこじんまりと家族葬です。

雨模様の寒い日、夕方はおばあちゃまも愛したお店で精進落としを。

お店の方もおばあちゃまのことを覚えていてくださいました。

おばあちゃま天国で、ゆっくりできますように。
いつまでも私たちの心の中にいてください。

まだまだ私たちも精進します！！
（ほんまかいな？）

いつも大好きすし銀さん。

この日も日替わり定食と悩んだけれど、ちらしに。

サラダ、お漬物、お味噌汁にお蕎麦もついてお手頃価格950円。

板前さんに、なぜお蕎麦を？とお聞きしたら、お寿司やちらしにお蕎麦でボリュームを出して、お腹いっぱいになってほしいから、とのお答え。

いつも腹ぺこの私や、近隣のサラリーマンのお腹を満たしてくれるありがたいランチです。

コロナ禍でも頑張って！すし銀さん。
応援したいお店です。

西葛西にも、テレワークが出来るスペース「HUDDLE」さんが今年４月に出来た。
高速無線LANはもちろん、全席電源完備（ソファースペースを除く）、シュレッダーやFAX、モニターレンタル、ビデオ会議専用ブース（予約制）など、ビジネスに必要な設備も充実しているとのこと。
マンションの多い区域なので、自室を持たない方や、
また家族全員が在宅勤務なんて場合もあるかもしれないので、便利かもしれない。

って「HUDDLE」さんのレビューではない。

その「HUDDLE」さんのお向かいに古くからある「すし銀」さん。
もう何度もレビューしているのであるが、またランチに訪問。

カウンター席にてメニューを眺めると「日替り定食」の文字が。
だいたいランチだとちらしが好きなのだが、ちょっと冒険してみましょう。

お茶をいただきつつ、静かに待つ。
板さんと楽しく会話しながら…なんていつできるのだろう。

さて、サラダ、お味噌汁、切り干し大根のお漬物がまず到着。
そして丼が手渡される。

鰹と鰺の丼であった。
…鰺は大好きなのだが、生の鰹は少し苦手かも…と思っていると、
はい、こちらサービスのお蕎麦でございます、と運ばれてきた。
まあ、小鉢のお蕎麦まで付いているとは知らないんで内科医！

早速鰹からいただいてみましょう。
身厚の鰹は一切くさみもなく、静かな脂と旨味をたたえている。
いつも美味しい鰹にありつけていないから好きではなかったのか？私。

鰺は醤油の小皿につけると、脂がぱーっと広がる脂乗りの良さ。
こちらも全くくさみなく、脂の甘みがたまらなく美味しい。
ご飯を包んでパクリ。

サラダもシャクシャク。
珍しいと思ったのは、切り干し大根のお漬物。
こちらもしなやかさを保ちつつ、パリっとした歯ごたえで美味しい。
アツアツのあら汁もよし。
お蕎麦は冷たく〆られており、まさかすし銀さんでお蕎麦がいただけるなんて思ってもおらず、ちょっと感激した。

やっぱりいいお店だなあ、すし銀さん。

施設に入居したおばあちゃまと、家族全員でこちらに伺うことはもうできない。
このお店で、何かの折に家族にご馳走してくれるのが彼女にとっての一番の贅沢だったのだが…

いつか、夫とふたりでまた夜に来てみよう、と思った。

家族の誕生日などに、何かと利用させていただく「すし銀」さん。

スパイス・ラーメンの卍力さんのお隣にある。
息子は昨年のお正月以来帰省してこれないし、おばあちゃまはいよいよ動けなくなってきたので一家での外食はまずできない。
すし銀さんにも、とんとご無沙汰であった。

コロナ禍でランチを始められたのを知り、ひとりで訪問。

メニューからランチちらしをお願いする。

先客は女性ひとりで、もう食事を終えお会計。

タンブラーに熱いお茶。
これにビールが入っていると嬉しいところだが。

先にサラダが届けられ、やがてちらしとあら汁、お漬物が届く。

ネタは鯛、鮪、玉子、鯵、烏賊、海老、サーモン、ねぎとろ。
ねぎとろとサーモンはこのお値段だから入っていて仕方ないだろう。

鯛はしっかり旨味がのっており、活きのよいもの。
鮪も烏賊も美味しかった。
やはりこちらのお店はネタがよい。
しゃりは少な目で、女性にはちょうどよい量だ。
…私の胃袋は女性ではないのだが。

あつあつのあら汁も嬉しい。
きれいに骨以外をさらえる。


振り返ると誰もいない小あがり…
何度も家族で楽しく美味しい時間を過ごしたことを考えると、とてもせつない。
おばあちゃまを小あがりに座らせることはもうできない。

地域のお店さんに頑張ってもらいたい。
ささやかな私の休日のランチで、少しでも貢献出来たらと願う。

私ども夫婦にはお盆休みはないが、息子はお盆にしっかりと休みがあり、帰省してきた。

久しぶりにお寿司でも、とこちらへ。
しばらくぶりの訪問だったが、お店の方はおばあちゃまを覚えてくれていた。

いつものように黒霧島のボトルを入れ、ビール、ジュースで乾杯を。
貝類盛り合わせ、お造り盛り合わせ、蛸造り、サラダ、しめ鯖と生鯖、鮑刺し、烏賊下足焼き、ばい貝、鰺とガリの巻物などを注文。
おばあちゃまは大好きな穴子など。

最後は極握り、季節のにぎり、かんぴょう巻きで〆。

おばあちゃま、ご馳走様でした。

息子の帰省中、彼の誕生日のお祝いも兼ねてこちらへ。
私の財布だと回転寿司か立ち食い寿司がいいところだが、ここはおばあちゃまのお財布で。

車いす、ベビーカーなどは駐輪スペースに置いておける。

何度もレビューしているので割愛するが、お値段お手頃で地元民に使い勝手のいいお店だ。

この日は鯵とガリの海苔巻、貝の造り、〆鯖、雲丹などが美味しかった。

ビール、黒霧島ボトル、お造り、にぎりなど好きにたのんで4人で3万円弱。
おばあちゃまはほとんど食べないので、3.5人で、というのが正しいかもしれない。

西葛西のファミリーにいつまでも愛されるお店でありますように。

年末に帰省してきた息子は、友達と出かけてばかりでほとんど家にいない。
新年、やっと予定をあわせて家族で食事に。
おなじみのすし銀さん。
こちらは休日は予約ができないので、開店と同時に入店するのがベストだ。

いつものようにエビス、コカ・コーラ、オレンジジュースで乾杯の後は黒霧島のボトルを水割りに。
あてに河豚皮造り、河豚から揚げ、煮穴子、貝盛り合わせ、〆鯖、生さば、白魚からあげ、さより造り、揚げ茄子、牡蠣豆腐など思い思いのものをたのむ。

お会計はおばあちゃまなので、皆、遠慮せずに食べて飲む(笑)
ミルもサザエも美味しい。
煮穴子はいつもおばあちゃまが喜んで食べる。
歯がなくても食べられるやわらかさ。
同じくにぎりにセットで付けた茶わん蒸しも。

それぞれ握りをたのんでお会計は4人で26,000円ほど。

地元のお手頃でありがたいお店。

今年もきっと何度もお世話になることだろう。

あなたの住む街にはどんな風が吹いているのだろう。
一年に三度、知らない街の香りをシャツのポケットに入れてあなたが風のように帰ってくる。

いつもの寿司屋。
貝盛り合わせ、穴子煮、生鯖と〆鯖。
鰹のたたき、鮪串、かき揚げ、明太子入り玉子焼き、生しらす。

生しらすの下にはごはんが隠れていた。
黄身をときながらいただく。

瓶のエビスで乾杯の後は黒霧島をボトルでもらって水割りに。

毎度同じようなものをたのみ、毎度同じように笑い、4人で過ごす時間。

いつか、かわいらしいメンバーがあなたの横に増えることがあるのだろうか…

家族での息子の誕生日祝い、何が食べたいと聞くと「寿司」とのことで、いつものこちらへ。
おばあちゃまは入院中なので、3人でカウンターに席をいただきます。
開店前から行列でしたが、すぐに満席になりました。

私たちはエビスを瓶で、息子はコカ・コーラで乾杯です。
帰省してきている間、毎晩友達と出かけて飲んでいるので今日は休肝とか。
言っても彼は量は飲めないのですが…

〆鯖、お造り盛り合わせ、貝盛り合わせ、げそ焼き、鯵刺し、ふわふわからあげなど次々注文。
どんどんたいらげていきます。
貝好きの私には、特にミル貝が甘くて美味しかったです。

黒霧島をボトルでもらいます。
このボトルは飲みきりでキープはできません。
残ったら持ち帰りとなります。
（もちろん飲みきってしまうのですが）
お寿司は季節のおすすめのものなどと、握りのセットなどをいただいたのですが、
ほとんど私の口には入りませんでした。

おばあちゃまがいない3人でのお祝いは、不思議な感覚でした。
いつもここの座敷席で息子の向かいに座り、彼の顔をにこにこしながら見つめ、もう明日帰っちゃうんだねえ、と何度も何度も言うおばあちゃま…

しかし彼女はどんどん快方に向かっているので、梅雨が来る前には退院し、
夫の誕生日にはまたここの座敷席で一緒にお祝いができることでしょう。

2016/6

GWには帰省してきた息子の少し遅れた誕生日祝いに伺ったところでしたが、
今度は夫の誕生日がやってきて3人でこちらへ。
家からなんとかおばあちゃまも歩いて行けるお寿司屋さん。

お店にいる間ずっとおばあちゃまは、kamu郎ちゃんがいなくて寂しいわ、とオルゴールのように繰り返しています。
そしてその夜もおばあちゃまは海苔の入った茶碗蒸しと、やわらかな穴子煮を美味しそうに食べました。

きっと何度も何度もここにはこれからも伺うことでしょう。
ファミリーにはとても便利でお手頃なお寿司屋さんなのです。

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2015/03

西葛西にもずいぶんたくさんのお寿司屋がありますが、ここは家族連れには良い一軒です。

カウンターは2人連れでいつも満席。
たくさんある小上がり席に4人で座ります。
掘りごたつ式なので足がとてもラクチン。
もちろん、お子さん連れもＯＫのお店です。
分煙ではないですが、そこは住民ですもの、小さなお子様が近くにいる場合は、
良識ある大人は外にでて一服して戻ってくる方が多いです。

メニューはセットものも各種あり、にぎりはお好みでももちろんいただけます。

ビールで乾杯のあとは、いつものごとく芋焼酎をボトルでたのんで氷とお水で割りながら。
他2名はジュースなどをいただきます。

あては貝類の盛り合わせ、〆鯖と鯖造り盛り合わせ。
春野菜のてんぷら、あなごの白焼きと蒲焼、アボカドサラダ。
おばあちゃまには先ににぎりと茶碗蒸しとお味噌汁のセットを。
にぎりのランクもいろいろありますが、一番よいものは「極」（たしか3500円くらい）となっております。

さて、酒呑みふたりはボトルの芋焼酎をぐいぐいいきます。
ほたて、ミル貝、ほっき、赤貝、とり貝、さざえ。
春は貝がなんて美味しいのでしょう。

調子にのってくるとあてのメニューを、はじからなんでもたのんで行くのが常です。
このあとげそ焼き、ひらめ薄造りなど。

4人のうちひとりはほとんど食べませんが、おなかいっぱい食べて呑んで24,000円ほど。
西葛西においては駅近でありがたい一軒です。

さて少し残った芋焼酎ボトルはビニールに入れていただきお持ち帰りで、
翌日の私のおやつ飲料になりました。


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2012年9月


その店へもう何度かあなたと手をつないで行った。
何度行ってもあなたは道を覚えられなかった。

ここ曲がるのだっけ？
あれ、こんなとこにあったっけ？

そのたびにそうよと答える。


ほぼ開店と同時にお店に入り、掘りごたつ式の座敷席に座る。
4人で食事をするのは、大抵この店である。


あなた以外はみんなビール、あなたはオレンジジュース。
あなたは眠れなくなるからと、夕方は決してお茶は飲まない。

お通しに簡単な酢のものなどがでる。
たいして記憶に残るようなものではない。

貝類盛り合わせ、生鯖と〆鯖のお造り、あなご肝焼き、
蛸ぶつ、白身の造り盛り合わせなどを一気に頼む。

あなたにはお寿司一人前のセットを頼むが、お寿司は三貫くらい食べるのがやっと。
セットについている海苔の入った茶碗蒸しが楽しみなのだ。


あなたはやわらかいほたてのお造りなら食べられる。
鯛のお造りを口にいれたが、噛み切れずにずっと噛んでいる。
茶碗蒸しが少しさめて食べやすくなるまでそうしている。


私たちはぐいぐいエビスを飲みながらあての数々をつまむ。
鯖は生よりやはり〆てあるほうが今日は美味しいね。
ミル貝が甘いねえ。

あなごの肝はうなぎの肝よりやわらかくて食べやすいよと、あなたにもすすめる。


地酒は三種ほどあって、その日は剱を冷でいただく。
お酒を飲むのは私ともう一人で、一人はビールの後は水を飲みはじめた。


あなたは掘りごたつ式にせっかくなっているのだが、
座布団の上にちんまりと正座したままで、美味しそうに海苔の入った茶わん蒸しを食べる。

そして、
このお寿司屋さん、本当においしいねえ
と嬉しそうに笑う。


あなたの食べられそうな旬のてんぷらを追加した。
あなたは茄子のてんぷらを美味しそうに食べた。

私たちは新鮮な貝や鯖や白身の歯ごたえを、味わいをしっかり楽しんでいるが、
あなたは味よりも、まずやわらかいかどうかということが問題なのだ…


それぞれ存分に好きな握りを堪能し、その日のお会計はあなたが支払う。
みんなが美味しそうに食べてくれて嬉しいよ、とあなたは笑う。

私たちは、あなたと、お店の方に、それぞれごちそうさまですと言って店を出た。


私はまたあなたと手をつなぐ。

あなたは楽しかったねえと、上機嫌だ。


またきっとあなたと私たちはこのお店に来るだろう。

そして、あなたはまた店への道のりを忘れてしまっているだろう…