冬空の下のキャラメルラテ : Coffee Stand OZ

元日の昼過ぎ。足の赴くままに江東区内を散策している途中、本格エスプレッソメニューが飲みたくなり、 “Coffee Stand OZ” さんを訪れた。前回来たのもこの頃ではなかったかと投稿日を確認すると、やはりちょうど1年前の元日に訪れていた。
昨年OZさんを見つけたのは本当に偶然だった。深川七福神巡りの際、深川神明宮(寿老人)から龍光院(毘沙門天)へ気の向くままに細い通りを選んで歩いていると、路地裏の奥のコーヒースタンドを指す小さな案内板が路面に置かれていた。本当にこの奥にあるのかと思いながら、路地裏へと入って行ったことを思い出す。
特別意図したわけでもないのに、2年連続で元日に訪れることになるとは、何かの縁があるのかもしれない。

OZさんは、窓越しに商品を受け取るテイクアウトのお店で、周りは一般の住宅ばかりのため、すぐそばには座って飲む場所は無い。人が多く集まる商店街の一角ならばよくあるスタイルだが、人通りが少ない裏通りの更にその路地裏ともなれば、美味しさで人を引き付けることが必須となろう。

去年と同じく、路面に案内板が置かれていた。奥を見るとお客さんが一人。少し待ちながら、何を飲もうか考える。食後1時間ほど歩いていたので、体がちょっと甘めのものを欲しているようだ。人生初の一品を注文してみよう。


[購入品]
□キャラメルラテ (680円)
□エスプレッソチーズケーキ (400円)

人生初のキャラメルラテと、家で食べようかとエスプレッソチーズケーキを注文した。


[購入品説明]
■キャラメルラテ
テイクアウトなので、カップに蓋がされている。看板と一緒に写真を撮ろうと蓋を開けると、きちんとラテアートがされていた。それが普通かもしれないが、手抜きのない仕事ぶりである。
蓋を戻してひと口飲むと、キャラメルのコクのある甘さが体に深く浸透していく。エスプレッソの苦みとマッチして、実に美味しい。普段は甘い系のエスプレッソメニューを頼まないが、冬空の下、たまにはこういうのもいいなとしみじみ思う。(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠

■エスプレッソチーズケーキ
底面にエスプレッソが染み込んだ層がある、色のコントラストが美しい一品。
何となくそういう気もしていたのだが、前回もこのエスプレッソチーズケーキを購入していたようで、投稿を見返して知ることとなった。前回書いた説明は以下で、今回も同様の印象である。
「あっさりとした味わいで、甘さとクリームチーズ感は強くない。チーズ感の少なさをエスプレッソの旨味で補って全体の満足感が確保されている。」


[感想等]
一年ぶりのOZさん。前回はオープンから4ヶ月ほどで初々しさが感じられたが、あれから一年が経ち、すっかりこの地に定着した印象を受ける。ご夫婦の笑顔もとても素敵で、そう言えば前回もそう感じたなと思い出す。
キャラメルラテの写真を撮っていると後客が一人。OZさんのカフェメニューに惹かれ、この路地裏に足を運んで来る人が着実に出来ているようだ。将来的にはどこかにお店を出すのかもしれない。
OZさんも頑張っていることだし、自分も今年一年また頑張ろう、などと考えながら、半分ほど飲んだカップを手に持ち、再び深川の町を歩き出す。(⁠˘⁠⌣⁠˘⁠ ⁠)

今年最初の外食は清澄白河のカフェで始まったが、オープン前の待ち時間に深川稲荷神社で参拝した際、偶然深川七福神のマップを入手した。コーヒーを飲みながら同行者とその後の予定を相談した結果、カフェを後にしてそのまま七福神巡りをスタート。昨年までに東京七福神巡り27コースのうち24コースを終えており、残りは深川、小石川、日本橋の3コース。この所寒さが増してなかなかペースが上がっていなかったが、思わず実施する展開となった。

深川七福神は森下から門前仲町までのエリアに点在し、先日の散歩コースとかなりラップしている。このエリアの良いところは平坦でとても歩きやすいこと。元日ではあるが七福神のお参りの列はそれ程長くはなく、スムーズに回ることが出来た。
そんな中、思いつくまま通った細い路地で突然出会ったお店がこちらの “Coffee Stand OZ” さん。路地の入口に案内板が出ており、真っ黒い下地に純白の模様が印象的なラテの写真が載っている。先ほどカフェでスペシャルティコーヒーを頂いたばかりだったため、一度は横目に見ながら通り過ぎたものの、これは滅多にお目にかかれないスペシャルな一品、ここで逃す手は無いと引き返し以下を注文した。
□Black latte (650円)
□Espresso cheesecake (400円)

■Black latte (案内板ではCharcoal latteと記載)
エスプレッソとミルクに竹炭パウダーが加えられた一品。オプションとしてオーツミルクへの変更も◎とのこと。
味わいはとてもまろやかで飲みやすい一杯だった。見た目のインパクトで選んだわけだが、調べてみるとかなり健康志向で作られた一杯のようだ。
竹炭には吸着効果があり、腸にたまった老廃物を吸収しそのまま体外へ排出するため「腸内環境を整え便秘改善やデトックス効果が期待できる」とされる。またオーツミルクはオーツ麦から作られる植物性ミルクで、小麦やライ麦などと比べても「グルテンが含まれない」「糖質が少ない」「悪玉コレステロールの低下効果がある」など体に良い特徴を有している。牛乳よりもあっさりと、豆乳やアーモンドミルクよりクセがなく、コクとほんのりとした甘さがあって飲みやすいとのこと。次回は是非このオプションを試してみたい。^⁠_⁠^

■Espresso cheesecake
底のスポンジ状の部分がエスプレッソ風味で美味しい。チーズケーキはあっさりとした味わいで、甘さとクリームチーズ感は強くない。チーズ感の少なさをエスプレッソの旨味で補って全体の満足感が確保されている。恐らくこれも健康志向の工夫が施されている一品に違いない。(⁠^⁠^⁠)

メニューを見るとラテが5種類と充実しており、エスプレッソトニックという初めて聞くものもある。偶然出合った細い路地のコーヒースタンドは、健康への意識が高い実力派のお店だった。それから店主の優しい人柄がコーヒーのもう一つの隠し味だ。(⁠˘⁠⌣⁠˘⁠ ⁠)