５月１５日に５年後の再訪〜♬ : ブリュワーズ コーヒー＆バー

５並び、５５５〜♬ ベトナムのバーバーバーの日に５年振りで
再訪致しました。ホテルのロビーも２年前の４月にバーバラと
マイケルと待ち合わせをして以来・・♡ 個室が好きなマイケ
ルは窓から東京タワーが見えるピエール・ガニェールのお部屋
を確保していて私達は３６F から眺める東京の夜景を満喫〜♬
グルマンな彼がディナーで選んだシャンパーニュはジャクソン
７３７でした（ジャクソンはクリュッグの創始者ヨハン・ヨー
ゼフ・クリュッグがシャンパンの醸造を学んだ１７９８年創立
のグラン・メゾン）彼らとは昨年１０月にクアラルンプールで
再会→ Elegant Inn Hong Kong Cuisine でランチをご一緒しま
したが、その時も個室で〜♬ ワインは持ち込み、ヴァルポリ
チェッラのリパッソ・スペリオーレでした。

ホントにアッという間に時間がたちます。この日は六本木通り
を隔てた向こう側にある こくりこ で１０周年パーティーがあ
り、クルマをホテルのパーキングに入れましたので駐車券プラ
スで３０分ほどお寄り致しました。月曜日 ＠６：３０pm〜階
段の踊り場に設置されたピアノ・コーナーではフルートの演奏
が始まっていて〜カウンターに日本人女性 x１、ソファーには
宿泊客と思しき白人男性お一人様 x１、ご婦人 x２のみの静か
なラウンジ・・階段からアトリウムラウンジまで見渡せる理想
的なテーブルにご案内戴き、オレンジ・ジュース（￥１０５０）
とテタンジェ（￥２０００）をお願い致しました。バー内も眼
下に広がる景色も基本的に何も変わっていません。変わったと
したら〜着物姿の女性コンシエルジュがロビー階のエスカレー
ター前に立っていたことでした。ホテル・エントランス正面に
位置するエスカレーターなので、お出迎え、お見送りに最適な
立ち位置！着物着用という部分で日本の ’おもてなし’ の心がよ
り明確に表現されていますネッ！

NV テタンジェはブリュ・レゼルヴでキリリと辛口〜♬ NV の
ラインナップはルイ・ロデレール（￥２４００）ヴーヴ・クリ
コのイエロー・ラベル（￥３０００）クリュッグ・グラン・キ
ュヴェ（￥４９００）シャンパーニュ・カクテルはミモザ（￥
１７００）キール・ロワイヤル（￥１７００）ベリーニ（￥１
７００）シャンパン・モヒ―ト（￥２１００）というプライシ
ングでございます。ホテル内のバーですから接客・サービスの
評価の基準は高めになりますが楽々クリアー、ホテルライクで
非常によかったと思います。シャンパーニュ・カクテルのリス
トにシャンパン・モヒートがあって・・３日前〜ホテル・ニュ
ーオータニのトレーダー・ヴィックスでいただいたシャンパン
・モヒートのクラッシュアイス・グラスのことを思い出しまし
た。ストローでいただくシャンパ―ニュのカクテル〜♡ 今年
の夏は見た目にも涼しげなシャンパン・モヒートを違う場所で、
それぞれのバラエティーで愉しんでみたくなりました。

ロウリーズ・プライム・リブ・ディナー後の寛ぎの一杯
で〜♬ おじゃま致しました。六本木通りを渡ってエレベ
ーターでホテルに入ると玄関前に記者のグループ〜小沢
一郎先生を待っているのだと今宵のバースデー・ボーイ
が教えてくれました。ホテルのロビーはいつものように
旅人とエアラインのクルー・・サントリー・ホールでオ
ペラやコンサートがあった夜ではなさそうです。

ANA のシャンパン・バーに前回おじゃましたのは〜弟
が知的所有権で争った日本のS社かA社の裁判でクライ
アントのアメリカの会社が勝利し、弁護士軍団がホテル
のクラブ・フロアーを借り切って盛大な乾杯をした時で
・・何杯か飲んだ勢いで？私に電話をしてきて〜これか
ら出て来ない？ シャンパン・バーが下にあるんだよ〜♬
ANA だったら近いでしょ？１０分で来れる？？

５,６年ほど前のことだったかと思います。カスケイドで
は何回か一緒に食事をしたことがありますし、９０年代
にはオペラの前はオーバカナルかカスケイドという時代
もありましたが、アトリウムラウンジを見下ろすロケー
ションにあるシャンパン・バーに呼ばれたのは初めての
ことでした。サンフランシスコに４０年住む弟とは〜こ
れから先〜既に！！お互い元気で生きていても一生で何
回会えるか・・みたいな年齢に達してしまいましたので
〜お洒落なシャンパン・バーが私達の人生で後何回ある
か！の語り合いのひと時をひと際！美しく彩ってくれて
〜私の中で後々まで印象に残るバーとなりました。シャ
ンパンとは〜かくも麗しき飲み物なのですねぇ〜〜♬

彼は日本のアメリカ大使館で仕事をする時〜毎回ホテル
はオークラか ANA と指定されています。何年か前オー
クラのカメリアで会った時〜ワインでも飲もうか、と言
うので・・いいわね、と言って〜結果的にお勘定は私持
ちでした。それは構わないのですが、小さなキャラフの
ハウスワインで１杯ずつ！プラスおまけ少々で￥８００
０なんとか！プラス、プラス・・家から何か持って来て
部屋で開ければよかったと後で思いましたが弟ですから
メンドクサイ・・なんで妹じゃないの！！

だいたいホテルはオリジナル・プライスの上にプラス、
プラスで１０％〜１５％高くなることになっております
ので〜覚悟してワイン・リストを見せていただかなけれ
ばなりません。シャンパンともなれば〜尚更のこと！そ
のような環境でアフタヌーン・ティー・セット￥３５８
０やレディース・ハッピー・アワー￥２７３０を打ち出
した ANA（インターコンティネンタルになる前から）
はさすが！だと思います。

プログラムの内容は定期的に変わると思いますが、シャ
ンパン２時間飲み放題〜♬ 私はシャンパン・フリー・
フロー、プラス！シャンパン・カクテルまで付く時間帯
には幸い？一度もおじゃましたことがなく今回はグラス
でゴッセ￥３０００、テタンジェ￥２５００。ゴッセの
方が色が濃く、ゴールド〜〜！！フルーティー且つ力強
く！逆にフィニッシュでは〜あの強さはどこへ行ってし
まったのかしら、と言うくらい主張し過ぎずることなく、
王道のシャンパンといった風格。一方、テタンジェは華
やかで喉越しもゴッセに比べるとキリリとしながらも軽
やかで〜ほのかに甘く感じられました。

私の友人のお母様は御年９１歳であられますが、今でも
シャンパンが大好きです。毎日４pm のシャンパン・タ
イムを欠かしたことがありません。彼女は１９８８年に
世界の ’ビジネス・ウーマン・オブ・ジ・イヤー’ に選ば
れ〜３代に亘るファミリー・ビジネス：職人の手による
レース磁器人形の製品はホワイト・ハウス（アメリカ合
衆国建国２００年）やバチカン市国（ヨハネパウロ２世）
にも飾られていますが、ビジネス・ウーマン・オブ・ジ
・イヤーに選ばれた女性は栄誉だけでなく、その業績が
毎年ヴーヴ・クリコから送られてくるシャンパンという
形で今日まで称えられ〜友人と私は本当に美味しそうに
目を細めてシャンパンを愉しむ彼女を見て幸せな気持ち
になります。

ヴーヴ・クリコは１７７２年にランスで開業したフィリ
ップ・クリコの息子フランソワがニコル・ポンサルダン
と結婚→２７歳で未亡人となったヴァーヴ・ニコル・ク
リコがシャンパン・ビジネスを引き継ぎ、１８１０年に
他の事業と切り離してヴーヴ・クリコ・ポンサルダンと
改名→１８０３〜１５年まで続いたナポレオン戦争前後
に生産数、販売数を拡大→ロシア帝国で大成功を収めま
す。１８６６年マダム・クリコは８９歳で亡くなり１９
７２年クリコ創立２００年と彼女を記念してラ・グラン
・ダムが発売されました。第１次・第２次世界大戦で荒
廃した葡萄畑を立て直し、見事に復活させた彼女のパワ
ーは冷戦時代の１９６２年〜東ドイツから西へ逃げ家族
とファミリー・ビジネスを守り続けてきた友人のお母様
の人生と私の中でいつも重なります。

ヴーヴ・クリコだけでなく、各シャンパン・メーカーに
もそれぞれの歴史があり、今日いただいたゴッセは１５
８４年アイ市長であったピエール・ゴッセによって設立
されたシャンパーニュ地方最古のメーカー。ずんぐりと
したボトルも懐古的で昔ながらの伝統的な技法にこだわ
りブドウが本来持つフレッシュなアロマを残す為にマロ
ラクティック発酵を行いません。濾過をあまり綿密に行
うと味わいが損なわれる可能性がある為、澱引きはタン
クの移し替えを中心に行っています。ルミュアージュも
熟練職人の手によるものでボトルの箱詰めからパレット
積みまで全て手作業で行うという徹底振りです。シャル
ドネ４３％・ピノ・ノワール４２％・ピノ・ムニエ１５
％という比率からミネラル感に富むリッチで気高く威風
堂々としたシャンパンが生まれるのですね〜〜♬

一方、テタンジェはピエール・シャルル・テタンジェが
第１次世界大戦時に駐在したエペルネ近郊のピエリー村
にあったシャトー・ドゥ・ラ・マルケットリーがたいそ
う気に入り戦後お城を購入して１７３４年に設立。白亜
質石灰岩が切り出された後の地下洞はローマ帝国時代に
キリスト教徒が迫害から逃れる為の隠れ家で９００年後
にサン・ニケーズ修道院の地下礼拝堂になり、１３世紀
に新しい聖堂が建てられると地下に残された回廊はベネ
ディクト派修道士がシャンパンの貯蔵庫として使用する
ようになりました。設立当初から一貫した家族経営〜１
９３０年にテタンジェの名前で従来の力強いシャンパン
に代わる軽やかでエレガントなシャンパンを作り出し、
シャルドネを多く使用した繊細な味わいが優雅なシャン
パンとして脚光を浴びるようになったというわけです。
１９５２年にシャルドネ１００％で作られたコントゥ・
ドゥ・シャンパーニュ（シャンパン伯爵）を発表〜自社
畑は２８８ヘクタールに及び（補いとして長期契約ブド
ウ農家からの買い付けもありますが）高い自給率が揺る
ぎない品質を確立しています。

お店のアプローチ（階段）とカウンターで美しくライト
アップされているロデレールも１７７６年から今日に至
るまで２００ヘクタールの自社畑を保有する家族経営で
クリスタルが有名ですが、ルイ・ロデレール２世の時代
１８７６年にロシア皇帝アレキサンドル２世の要望によ
り生まれクリスタルの瓶に入れられていた為この名が付
きました。銀座のエルメス内にあるシャンパン・バー
ピュイフォルカでもいただきましたが、毎年変わらぬ
円やかで繊細な味わいを実現する為に自社畑の１００％
グラン・クリュ・最高のブドウのみを使用〜大量にリザ
ーブ・ワインを保有するには多大なコストと手間がかか
りますが毎年仕立てたワインをブレンド用に熟成させて
おくことでシャンパンに深みと絶妙なバランスを持たせ
ることが可能になります。ブリュ・プルミエはシャンパ
ーニュ規定の１５ヶ月を遥かに超える最低３年の熟成を
経て出荷されます。クリスタルはロデレールの威信をか
けたプレステージで力強い味わいに驚くほど長い余韻が
特徴です。瓶内熟成平均５年、澱引き後〜更に６ヶ月の
熟成。構成はピノ・ノワール５５％・シャルドネ４５％。

クリスタルのロゼは赤い果実の風味がフィニッシュまで
持続するピノ・ノワール（古樹のみを使用）７０％・シ
ャルドネ３０％で作られ〜完全に熟成するように澱引き
をせずに６年以上寝かせます。オンライン・ショップに
￥６０９００で出ていましたが、こちらのシャンパン・
バーでいただくと・・いかほどになるのでしょうか〜♬