逆襲の海鮮ランチ : 魚と旬の料理 まる

赤坂見附駅から徒歩3分位のビルの地下一階にある
以前夜に利用して好印象であった山形の郷土料理などをいただけるこちらのお店を
今回はランチで利用してきた。
何でもこちらは、ランチを利用してみてから夜も訪問してみる客がほとんどのようで
自分のような夜利用してからランチも利用してみる逆輸入タイプは非常に珍しいらしい。
常時5種類くらいの海鮮物のランチメニューがありいずれも1000円前後のリーズナブルな値段設定だ。
今回はづけあな丼かたっぷり海鮮づけ丼とどちらにするか迷った挙げ句に
穴子が大好きなゆえにづけあな丼をチョイス。
づけあな丼にはお味噌汁と漬物と豆腐の小鉢がついてきた。
まず最初にお味噌汁から頂いてみる。
お味噌汁にはあおさが入っていて何とも優しい味付けにほっこりとさせられたところで
お待ちかねのづけあな丼を頂いてみた。
ごはんの上では炙り煮穴子づけとづけまぐろが華麗なる競演をしている。
煮穴子のタレは濃すぎず、薄すぎずて感じで
穴子本来の甘みや旨みを壊さないように上手に穴子を引き立てている感じ。
漬けマグロの方はしっかりと漬かる事で味が締まって
舌に纏わりつくようなネットリとした食感が増す感じだ。
少し柔らかめなふっくら酢飯とどちらも良く合いとても美味しく頂けた。

ランチで初利用して数日も経たないうちに
今度は前回悩んだもうひとつのたっぷり海鮮づけ丼を食べに再訪問してきた。
海鮮丼の中身はマグロ、ブリ、カツオ、サーモン、サバといったところ。
しっかりと漬けられていい具合に引き締まったこれらの海鮮達が
浅葱や白ごま、それにワサビと上手に絡んで御飯が進むこと、進むこと。
前回頂いたづけあな丼と今回頂いたたっぷり海鮮づけ丼共に1000円で甲乙つけがたい美味しさ。
どちらを選ぶか、果てまた違うものも食べてみようか訪問するたびに悩むことになりそうだ。

地下一階の奥まった解りづらい場所にあるせいか
いつ行ってもそれほど混んではいなく
まさに穴場的な印象だ。
まるという店名通りに昼○、夜○と
まさに二重丸のお店なのであった。

コロナ前はよく一緒に飲んでいた赤坂勤務の友人とコロナ後久々に一緒に飲むことになり
その彼の最近のお気に入りのお店という事でこちらのお店を夜に訪問してきた。
赤坂見附の駅から徒歩3分ほどの一ツ木通りにあるビルの地下1階に
地上の喧騒をシャットアウトするかのようにしてひっそりとその店は存在した。
山形出身のご夫婦が営む山形直送の食材に山形の郷土料理を中心とした家庭料理が楽しめるとの事であり
大人の男2人で飲むには持って来いのシチュエーションて感じだ。

久々の再会を祝いビールで乾杯してから色々な料理を頂いた。
まず最初に頂いたのは刺身盛り合わせ。
刺身の盛り合わせは真鯛、豊後あじ、カツオ、真たこ、鮪中落ちといった内容だ。
漁でとれた市場には出回らない小鯛を使って作った山形県産の鯛だし醤油を
もしよかったらこれでお刺身を食べてみてくださいと勧められたため言われるがまま試してみると
すっきりした旨みが特徴的で刺身にとても合っていて
特に白身魚との相性が最高でこの醤油はとても気に入った。
刺身もどれも新鮮でとても美味しく頂けた。

次に山形郷土料理の代表格ともいえる芋煮を頂いてみた。
定番の豚肉を使った味噌味ではなくて、牛肉を使った醤油味であるのが特徴的だ。
里芋、こんにゃく、牛肉、白葱といった具材がしっかりと煮込まれていて
とてもほっこりした気分にさせられた。

次に炙り京禅庵のうす揚げおみ漬け納豆のせを頂いてみる。
京都伏見の豆腐店の京禅庵で作られた油揚げのうす揚げの上に
山形県特産の青菜を細かく刻み他の野菜と漬けた山形県の郷土料理のおみ漬けに
納豆を混ぜたものが乗せられて提供される。
うす揚げは甘じょっぱい味をまとわせており
シンプルな料理ながら酒が進む味で結構気に入った。

カキフライの牡蠣は産地は不明であるが
プリプリの身にさくっと薄めの衣のハーモニーが最高で
自家製タルタルソースが旨さを引き上げてくれている。

ビールのあとは日本酒にシフトする。
店に置いてあると必ず頼んでしまう私の大好きな山形の地酒の雪漫々が置いてあるのが嬉しい限りだ。
調子に乗って結構飲んでしまったが
しっかりと山形の料理とお酒が堪能できて大満足。
最後にサービスでみかんを頂いてご馳走様でした。

料理の味も店の雰囲気も家庭的で赤坂界隈でこういうお店は貴重な存在。
ランチもやっているようなので今度是非利用してみようではないか。
赤坂見附駅近くの地下1階には
郷土愛に満ち溢れた人情味深いリトル山形がひそんでいたのであった。