鶏煮干中華そば vs 鶏白湯の純鶏そば。軍配は。 : 鶏そば十番156 麻布十番本店

ほぼ2年ぶりの再訪。今回は妻と2人で麻布十番界隈の散歩を兼ねての訪問です。

到着は土曜日の12時ちょうど。
外から覗いた店内には十分な空席が。入店して券売機で食券を購入します。

今回は、妻がメインメニューの鶏白湯の「純鶏そば」で。ワタシは前回鶏白湯は経験済みなので「鶏煮干中華そば」にしました。そして餃子を追加。

16席のカウンターの真ん中あたりに妻と並んで着席です。
カウンターには一部のみアクリル板。アクリル板に囲まれた席二つを選んでの着席です。

5分ほどで着丼です。まずは、妻の純鶏そばが。丼は、縁が手前が低く奥に高くなり、ICHIKOROのアルファベット表記の店名ロゴ。Kの字は鶏の姿をデザインされたもの。

そして、1分後にワタシの鶏煮干中華そばが着丼しました。丼は純鶏そばのものとは異なって白地に藍色の模様が入りクラシックな雰囲気がありながら縁がギザギザにデザインされたニュートラディショナルなもの。麻布十番の店らしいなと感じます。

スープは家系のもののような見た目。しかし表面に無数に浮かぶ油の玉で鶏ベースだなと分かります。そのスープの下に隠れた麺を箸でつまみ出すと博多ラーメンのような細麺です。具材は鶏チャーシュー、メンマ、ほうれん草、海苔、そして味玉1/2。味玉の上には刻まれた柚子が載っています。

さて、実食。細麺はスープをよく絡ませます。鶏白湯とは違ってスープが口の周りがべとつくことはありません。というか、鶏白湯ならではの風味は控えめで煮干の風味が勝ってます。軽めに感じるスープですが醤油の塩味は強く、ワタシの舌には塩辛すぎました。あとでスープを試した妻も同意見。作り手が若いから塩分強めの味になってしまったのか。鶏の優しさはどこへ。

鶏チャーシューは歯ごたえしっかり。味付けはほどよくてスープの味を壊さず、違和感なくいただけました。これは前回の感想と変わらず。
味玉はうっすら茶色でこちらも塩気強すぎず、黄身は前回よりも硬めでした。

結論を申し上げると、メインメニューの純鶏そばの完成度には及んでいないと感じました。十分に美味しいですが、期待のレベルが高いので厳しくみてしまいます。

次回訪問時の注文は、鶏白湯に戻ると思います。

東麻布での用事をすまして夕方5時。ランチを食べ損ねた腹はペコペコです。
このまま夕食まで我慢しようかとも思いましたが、すぐ近くの麻布十番駅そばに未訪問のこちらがあることを思い出しました。
新一の橋交差点の横断歩道を渡って麻布十番方面へ。都営地下鉄麻布十番駅の一番出入口から徒歩1分の場所にありました。

こちら156をイチコロと読ませる店名。平屋戸建ての店舗は入口上の壁に畳以上分くらいの大きさで「156」とデカデカ書かれています。
店舗が意見からラーメン店のイメージを変える店です。郊外の路面店ほどの大きさで、ガラスの向こうの店内の白い壁は落書きだらけ。天井が高くてカウンター席は上からペンダント型の照明がぶら下がり、そのカウンターはウッディー。カウンター奥には60インチはありそうなモニターが壁掛けされ、ハワイかと思われるサーフィンの映像。麻布十番という街らしく過度でないオシャレ感。リラックスできる空間です。

今回は、メインメニューの鶏白湯の鶏そばにアオサを加えた「純鶏あおさそば」にしました。
券売機で950円の食券を購入し、16席のカウンターの奥のほうに一人座りました。
店内はカウンター席のほかに6人用のテーブル席もあります。時間が中途半端だったので先客は3人。厨房には男性スタッフが二人でした。

3分ほどで着丼です。丼は、縁が手前が低く奥に高くなり、ICHIKOROのアルファベット表記の店名ロゴ。Kの字は鶏の姿をデザインされたもの。店舗そのものも丼も金がかかってるなあ(笑)

何枚かスマホ撮影しているうちにスープに薄く幕が張ってきました。鶏白湯の濃厚さ具合がわかります。白濁したスープの下に隠れた麺は細め。その上に鶏チャーシュー、味玉、水菜と少量のネギ。その上に苔のような色のアオサが載り、糸唐辛子が添えられています。メンマは2本。ボリュームは控えめで女性でも普通に食べられそうな量です。

さて、実食。細めの麺はスープをよく絡ませ、持ち上げられたスープが口の周りでべとべとします、濃厚な鶏白湯ならではの現象です。お味は旨味濃厚なのに軽く、女性が好みそうなスープです。気のせいかマッシュルームのような香りがし、京橋の「ソラノイロ トンコツ＆キノコ」を思い出しました。ウマいです。
鶏チャーシューは低温調理のもので、ふっくら柔らかというよりも歯ごたえしっかりしたもの。味付けはほどよくてスープの味を壊さず、違和感なくいただけました。
味玉はうっすら茶色でこちらも塩気強すぎず、黄身は色濃く、トロリ感ほどよくて美味しかったです。

一杯のラーメンとしてよくまとまったものでした。気に入りました。ただ、大食いの私には量が足りません。ラーメンだけの店でなく、ラーメンを中心メニューとしたRAMEN BARであって、ラーメンは締めのものという位置づけもあるでしょうね。麺の大盛もできて150円だったと思います。

11時から朝4時までの通し営業。さまざまな働き方に対応した営業時間です。アルコール類が豊富で餃子のほか、たこ焼きなどのツマミになる料理のほかにソフトクリームもあり、女性ひとりでも違和感なく入れる店ですね。