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町蕎麦屋でも昼に一杯は江戸前の伝統
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「天ぷら盛り合わせ」
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ビール・お通しの「イカ塩辛」
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海老天を天つゆで
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菜の花などの野菜天
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「もり」一式
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蕎麦を啜る
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天ぷらに絡めて
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釜湯のままの蕎麦湯
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天つゆの小鉢にも
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蓼喰人
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
尾張屋
|
|---|---|
| ジャンル | そば、うどん、天丼 |
| お問い合わせ |
03-3203-0525 |
| 予約可否 |
予約不可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
都営大江戸線 若松河田駅より徒歩５分。 若松河田駅から237m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
￥1,000～￥1,999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席・設備
| 席数 |
30席 |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席喫煙可
2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法）が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 駐車場 |
無 |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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定期的に受診に赴いている河田町の「東京女子医大病院」。
その帰りに食事をして帰るのが常だが、この日はあまり時間が無く近場で済ませるつもり。
と言っても11時を少し回った頃に会計や調剤まで全て終了したので、まだ開いている店も少ない状況。
少し歩いた「国立国際医療センター」近くに蕎麦屋が在ったことを思い出し、調べて見ると11：15から開けているとのこと。
これは好都合と4.5分の道のりを向かうと、ちょうど暖簾が掛かるところだった。
大久保通りに面しており、構えは普通の町蕎麦屋だが中は意外に広く、手前から奥に向かい6人掛けのテーブルが5卓ゆったり目に並んでいる。
さらに自宅と一体の店舗のため、奥の窓からは個人の結構広い庭が望めて開放感がある。
一番奥のテーブルの隅を選ぶ。
最初は蕎麦屋酒については期待していなかったが、卓上には別書きの「おつまみメニュー」もきちんと置かれている。
板わさ・玉子焼き・天ぷら・カツ煮といった蕎麦屋の定番が中心で、花番さんに訊くとどれも注文可能とのこと。
まだ時刻も早く空いているので、ビール（キリンラガー中瓶）をもらう。
お通しに「いかの塩辛」が少量付いたが、これはサービス。
肴には「天ぷら盛り合わせ」をもらう。
それほど待つことなく運ばれた皿の内容は、海老2尾と野菜は南瓜・茄子・舞茸・ピーマン、さらに季節の菜の花が入るのはポイントが高い。
揚げのスタイルは所謂＇蕎麦屋の天ぷら＇で、細かな花は咲かせているが衣自体は薄目で、サクッとした仕上がり。
海老はそれほど大きくは無いがしっかり味があり、野菜類もそれぞれの持ち味が感じられる。
油っぽさもきつくないため、おろし入りの濃い目の天つゆに浸せばスイスイと箸が進み、これで1,000円は安い。
11時半を過ぎると、常連さんと思しき方々が次々と入店。
多くが蕎麦と丼物とのセットを頼んでいる。
やはり場違いの感は否めず、酒の追加はやめて蕎麦にする。
注文は「もり」1枚で、程なく一式が運ばれる。
横長の蒸篭に盛られた蕎麦は当然ながら機械打ちだが、シャキッとした歯触りと滑らかさが身上の東京人には馴染み深いタイプ。
つゆはさほど濃くは無いがやや甘目のスタンダードな味わいで、どっぷりと浸すことなく啜れば軽快な喉越しが楽しめる。
敢えて残しておいた海老天が浸った天つゆに絡めても、味の相乗効果で実に美味い。
薬味の葱が白い部分のみは江戸前蕎麦屋の伝統、粉の山葵も妙に懐かしい。
頼まなくとも湯桶はきちんと出され、中身は衒いの無い釜湯のままの熱々。
つゆは猪口に直接入っているので最初は濃いが、徐々に注いで味の変化を楽しむ。
もちろん天つゆの小鉢にも注ぎ、旨味を余すところなく頂く。
ドロドロの蕎麦湯ではこの満足感は得られない。
最初は食事だけで済ますつもりが、簡便ながら蕎麦屋酒の気分は楽しめた。
味については飛び抜けたものは無いが、江戸前の筋の通った仕事は随所に感じ取れる。
何より昼でも呑める体制が出来ているには嬉しい限り。
自宅併設の店舗で家族経営のせいもあろうが、支払いの2,000円ちょっとは極めて良心的。
国際医療センターの近辺には食事処が少ないので、繁盛しているようだ。
客層を見ると、地元民と思しき年配者も多いように見受ける。
尾張屋と言う屋号の蕎麦屋は浅草や神田が有名だが、その昔に尾張から江戸に出て来た人が始めた店と言うことくらいのことしか分からず、何処が本家と言うことはなく横のつながりも希薄。
しかし老舗が多く何れも市井の蕎麦屋として地元に根付いている処ばかりで、こちらもその中の一軒と言える。