京夏終空さんが投稿した松葉 京都駅店(京都/京都)の口コミ詳細

【京夏終空の脱グルメ考】明けましておめでとうございます。〜生きるってコトは食べるコトだ!

メッセージを送る

この口コミは、京夏終空さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

松葉 京都駅店京都、九条、東寺/そば、うどん、天ぷら

2

  • 昼の点数:3.8

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス 3.9
      • |雰囲気 3.6
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク -
2回目

2024/12 訪問

  • 昼の点数:3.8

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.9
    • | 雰囲気3.6
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

京都・京都駅、「総本家にしんそば 松葉」。【115th】


続・京都駅、新幹線乗り場の駅ナカで松葉さん。

創業文久元年(1861年)、「にしんそば」発祥の「総本家にしんそば 松葉」である。

前回も書いただろうが、子供の頃は苦手だった。
「そば」も好きだったし、「にしんなす(ニシンとナスの炊いたん)」も好きだったし、各々単体では好きだったのに、この合わせ技がどうも受け入れられなかった。

大人になって、わかる食べ物ってある。
そんな中の1つである。


郷里の太秦からは、祇園の本店でなく、嵐山の「松葉 本社売店」に年末に買いに行くという感じが通例だったように思う。

この食べログでも8年近く前にレビューアップしたのだが、未だに僕1人のレビューしかない。(笑)
京の名店の本社直売所なのに、やはりメディアが持ち上げない店は、抹殺される傾向が強いし、本店レビュー669件、この店428件に対して、極端な印象を受ける。
誰1人、本社直売所に足が向かないのか?関心がないのか?

総括は、また改めてしたいと思うのだが、2024年、今年は、その傾向が特に顕著になってきたように感じた1年だった。
大行列店と閑散店の二極化がどんどん進んでいる。

メディア、ネットでバズれば、右向け右。
催眠状態に陥っているのではないだろうか?

自分の足で、自分の読み物で、そういう姿勢が、極端に少なくなってきたのだろう。
言い換えれば、簡単に手に入る情報にすがるのだから、端折って楽をしているとも言える。

まぁ、年代や地域差は当然にあるのだろうが、何だかなぁという想いが巡る年頃である。(笑)


たらそば」(1,870円)+「鰊しぐれごはん」(550円) ーー 写真の通り。

「にしんそば」じゃなかった。(笑)
コレを知ったときから、一度食べてみたかったのだ。

松葉さんの、京の味そばである。
はんなり優しくも、堂々とした「京そば」。

ソコに、ニシンでなくタラ。
味わい的には、タラの干物っぽさもあるが、うま煮である。

おぼろ昆布も入っていて、柚子片が添えられている。

タラの旨みの強さは、さすが、である。
濃縮還元されていない感じで、食べながら、還元していく雰囲気。
ほんのり淡く甘めで、塩分のしょっぱさないので、タラの旨みがストレートにくる。
うん、旨し。

にしんそばよりも、味わいの交わりが少ない分、タラを少しづつかじって、という食べ方が正解か。

ニシンのしぐれごはん。コレは、何度か食べている。
いわゆるニシンのほぐし身のしぐれ煮である。
コレを、アツアツのごはんの上にふりかけるのだから、間違いない味わいで、こうにしかならないだろうという味わい。
コチラも、やや甘め。ただ、醤油の辛さもある。
つまり、メシが進む。(笑)

「たらそば」と「鰊しぐれごはん」、良かった。
満足。ごちそうさまでした。


(文責:京夏終空、2024.12.31)
(428件/3.49)

  • たらそば。

  • 全体図。

  • たら。

  • 鰊しぐれごはん。

  • メニュー。

  • メニュー。

  • メニュー内表紙。

  • 伝票。

  • レシート。

  • 店内光景。

  • ショーケース。

2024/12/31 更新

1回目

2018/12 訪問

  • 昼の点数:3.5

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

京都・京都駅、「総本家にしんそば 京・松葉」。【115th】


京都駅、新幹線乗り場の駅ナカで松葉さん。

四条通を八坂さんに向かって鴨川を渡ると、松葉さん。
南座に用事はなく、幼少の頃の僕にとっては松葉さんだった。


別のレビューでも書いたかも知れないが、家族の中で、僕と父親はにしんそばが苦手だった。
いや、お互い蕎麦好きでもあったし、にしんも好きであった。
それが故、と言ったら変だが、合わせ技を納得でき得ないでいた。


僕が、ホントの意味でにしんそばを食べるようになったのは、父を亡くしてからである。

深川区富岡生まれの、元来は江戸っ子であっただろう父の影響は、京にありながらも僕自身受け継いでいた部分も多い。
蕎麦好き、江戸前寿司好き、その他も知らぬ間に京の倣いと違う習性を持ち合わせてしまった。

ソレに対して、母方は4代以上京に住まいを構える。
戊辰の役で壬生から太秦に移ったと聞く。
菩提寺は西本願寺である。


僕は基本的に京の名店・名物でも、東京でいとも簡単に買えて食せるものを、今まであまり書いてこなかった。
きっと、「聖護院八ツ橋」と「俵屋吉富」ぐらいだろうと思う。

今の地元・池袋の西武や東武には、何から何までそろっている。
パッと思いつくだけでも、いろいろな京菓子はもちろん、一保堂のお茶、澤井醤油・村山造酢の千鳥酢・石野味噌・本田味噌・原了郭の黒七味などの調味料から、西利・土井・打田など漬け物の数々、麩嘉の粟麩やよもぎ麩、大市のすっぽんスープまで、いわゆる名店の名品の多くが催事でなく常時何でも買える。

実は、この松葉さんのにしんそばも、各々別売りだが、常時買えるのである。
池袋西武のデパ地下、味小路というコーナーにある。
松葉さんの生蕎麦、濃縮麺汁、にしんの棒煮である。
すべて、松葉さんがつくっているモノである。


しかし、今回、この京都駅のナカで、松葉さんの店構えを見たら、無性にそばがすすりたくなったのである。
まだ、朝だったが8時半から営業されているようだった。


にしんそば」(1,404円) ―― 松葉さんのにしんそばである。総本家のにしんそばである。
何の変哲もないにしんそばだが、コレこそがにしんそばであり、コレ以外のにしんそばは、にしんそばではないかも知れないような気になってくる。

ムダなモノは何もない。
にしんとそばだから、にしんそば。
薬味ネギを入れると、にしんネギそばになってしまいそうで、入れるのを躊躇う。

やや柔めな〆方が、松葉さんのそば。
いや、30年前、40年前に比べたら、コレでも随分カタめになった印象なのだが…。
やや淡いお出汁の効いた汁。
コレも、以前に比べたら、随分濃くなった印象なのだが…。

はんなりすする。
何ともイイ。

年の瀬を感じる。
ごちそうさまでした。


南座のまねき上げが過ぎ、京の師走は、いよいよ走る。


(文責:京夏終空、2018.12.23)
(114件/3.58)

(※写真は、後日掲載。)

  • 外観。

2021/07/15 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ