猛暑の日には特に美味しい韓国冷麺＠天王寺 : 大同門 天王寺MIO店

JR・天王寺駅の直上の複合ビル、天王寺ミオ・プラザ館4階にある、今年（2023年）の4月にオープンした焼肉店です。2回目の利用です。

せっかくの休日ながら外はくそ暑く、夏バテで胃腸もグダグダ。近場で冷たくてさっぱりしたものを…ということで冷麺をいただきにこちらにやってきました。

真新しい店内はテーブル席と間部に壁に向いたカウンター席からなる45席。女性をターゲットに新装されているので明るくクリーンです。

ランチメニューはご飯、味噌汁、サラダ、キムチの付く各種焼肉ランチ（1,190円～）や、焼肉定食を生み出した大同門ならではの「元祖焼肉定食」（990円）など、実に豊か。

さらに「純豆腐チゲセット」（1,280円）「石釜ピビンバセット」（1,080円）「冷麺セット」（1,280円）といった韓国料理も用意されています。

思わず目移りしてしまうが、初志貫徹で「冷麺セット」を。新しいお店だけあってQRコードをスマホで読み取って注文するようになっているが、開店直後で空いていたせいか口頭で受け付けていました。

そう待たずして冷麺セットが運ばれてきました。トレイの上に陶器の器に入った冷麺と、ローストビーフサラダ、ふたつの小皿が並び、お酢が添えられています。

小皿は大豆もやしと小松菜のナムル、にんじんと大根の膾です。ローストビーフはサラダ仕立てになっていて、ダイスカットのビーツを入れてるあたりはお洒落です。

冷麺は澄明なスープの中に半透明の麺が横たわり、キムチ、蒸し豚、きゅうり、大根、半分のゆで卵が盛られ、糸唐辛子が載せられています。

スープを啜ってみると、まずキーンと冷えたスープが灼熱にさらされた喉を直撃。その後、じんわり旨みが滲み出てきます。適度に塩が利いているので、汗をかいた体に沁み渡るような感じです。

麺は韓国冷麺らしいグニグニした食感に仕上がっています。このコシと弾力により顎がだるくなるが、これこそ冷麺の醍醐味です。

具材の蒸し豚もしっかり肉の味があって美味しいが、野菜が甘酸っぱいのがいいですね。この時期だとスイカが乗る場合があるが、乗っていないのが好ましい。スイカがあると冷麺全体がスイカの味になってしまうから好きではない。

途中でお酢を掛けたら、さらにさっぱりとして味が締まります。最後の一滴まで飲み干してごちそうさま。お陰を持ってクールダウンできました。じっとり暑い猛暑日にはぴったりですね。

JR・天王寺駅の直上の複合ビル、天王寺ミオ・プラザ館。ミオの本館10階・11階とプラザ館4階はレストラン街になっています。

特にプラザ館4階は天王寺の歩道橋からエスカレーターを2階分上がるだけなのでたいへん便利。ランチなどにちょくちょく利用しています。

今回もランチを求めて天王寺ミオに来てみたところ、北側の一帯が大きく入れ替わっていて、新しいお店が3店もオープンしていました。その中の焼肉店に初訪問してみることにしました。

この大同門は大阪の有名焼き肉店で、1968に大阪・梅田新道に1号店を出店して以後、焼肉店としては初のテレビCMを放映するなど、積極的なマーケティングを展開し、一時は58店まで手を広げていました。

ところが2006年、BSE問題を発端とした輸入牛肉の高騰と外食産業の激化により、民事再生法の適用を経て投資ファンドに売却され、主力店舗を残すのみとなりました。

その後、2010年に創業者の娘が買い戻し、現社長となって再建するというTVドラマのような展開があったようです。この天王寺MIO店は、大同門の16年ぶりの新店とのことです。

訪ねたのは2023年4月28日にオープンしてわずか3日のこと。真新しい店内はテーブル席と間部に壁に向いたカウンター席からなる45席。女性をターゲットに新装されているので明るくクリーンです。

メニューは、名物のたれ焼肉と野菜が主役の韓式惣菜の数々をコース形式で楽しめる「ごきげん焼肉セット」（2,860円）や、「焼肉定食」を生み出した大同門ならではの「令和の焼肉定食」（1,980円）など、実に豊か。

ちなみに、大同門の創業時、松花堂弁当に着想を得て、弁当箱に焼いたお肉とご飯、サラダ、ナムルを盛って「焼肉定食」として販売し、大ヒットを得て、そこから全国に広まったとのことです。

「〇肉〇食」を答えさせる四字熟語の穴埋め問題で、弱肉強食ではなく焼肉定食と解答したという都市伝説は知られていますね。

注文はせっかくなので焼肉定食を。この大同門天王寺MIO店では、健康的でバランスの良い料理を組み合わせたバージョンにアップデートしたうえで、「令和の焼肉定食」（1,980円）として提供されています。

最新のお店だけあって、ここではQRコードをスマホで読み取って注文するようになっていますが、慣れない方には口頭でも受け付けるようです。

やや待った後に焼肉定食が運ばれてきました。蓋のついたやや大きめの弁当箱と、それとは別にご飯、お味噌汁が並びます。

ご飯は雑穀米でお願いしたのだが、用意できなかったようで、お詫びの上で白米になりました。オープンしてまだ3日目のこと、多少の不手際は仕方ないですね。

蓋を開けると、箱の中に4種野菜のナムル、韓式冷奴、海鮮チヂミ、ローストビーフサラダ、黒毛和牛ロースの焼肉、キムチが整然と…豪華です。

まずはお肉をいただいてみる。肉質はやや硬めながら、しっかり肉の旨味がある。分厚いので余計に噛み応えを感じるが、脂に甘みがある和牛の良さを発揮させています。

ナムルは大豆もやし、ほうれん草、ニンジン、ゼンマイとごくオーソドックス。ローストビーフはサラダ仕立てになっていて、ダイスカットのビーツを入れてるあたりはお洒落です。

韓式冷奴は純豆腐にコチュジャンソースをかけ、スプラウトを乗せています。海鮮チジミはやや焼きが甘いかな？キムチは白菜と蜂蜜梅。梅のキムチは初めてだが、甘酸っぱくて実に爽やか。今度、鶴橋に探しに行こうかな？

「焼肉定食」と称しながら、お肉は一般的なタレ焼きの焼肉ではない。これはむしろロースステーキです。この内容で二千円足らずなので、CPは抜群といえます。値打ちありの逸品です。