値段相応の美味しさ「ホルモン焼うどん」＠阿倍野 : 千房 あべのキューズモール店

各線・天王寺駅、および近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅の直近。「あべのキューズモール」4階のレストラン街（Q's dining）の一角にある、大阪の有名お好み焼きチェーン店です。遅めのランチに利用しました。

店内は鉄板の付いたテーブル席が主体で、大きな鉄板に面したカウンター席と合わせて60席足らず。黒基調のシックなインテリアです。

メニューは各種お好み焼きや焼きそばなどの鉄板ものが主体。今回はちょっと変わったものを…っということで「ホルモン焼うどん」（1,480円）をお願いしました。

やや待った後に陶板のような器で焼うどんが運ばれてきました。加温された鉄板の上に陶板を直に置かれ、こうすることで熱々の状態が保てるようです。

焼うどんはキャベツ、モヤシ、玉ねぎといった野菜とともに、おそらくテッチャンと思われるホルモンがゴロゴロ。ここに味噌ダレが僅かに焦げて、食欲をそそる香ばしさが漂っています。

口に運ぶと不思議な甘さが広がってきます。これは味噌ダレによるものに加え、野菜の甘さと牛脂の甘さが足されるからでしょう。有名な津山のホルモンうどんとは異なり、ピリ辛さはありません。

鉄板でじっくり焼かれたホルモンは、脂が落ちて甘みばかりが広がります。もちろん臭みなんてない。ホルモンの質がいいんでしょうね。

饂飩はかなり柔らかめで、旨みが饂飩に滲みこんでいるような感じ。口当たりに少し物足りない感もあるがこういう仕様なんでしょう。半面、野菜にシャキシャキ感があるのでバランスは取れてます。

コッテリとした美味しさだが口当たりはマイルド。刺激が足りないのでテーブルに置いてある一味で辛さを足すといい感じになります。

ホルモンという庶民的な素材を主役にしている料理ではあるものの、あまり庶民的とは言えない値段設定で、注文にはいささかの躊躇があったが、その値段に納得できる味でした。あとは女性スタッフの愛想がも少し良ければ…

JR、地下鉄、近鉄等が集結する大阪南部の大ターミナル、天王寺・阿倍野エリア。あべのハルカスとともに多くの買い物客を集める大型SCのあべのQ'sMALLでは、寒い日が続くせいか、平日になると客足も鈍いようです。

このモールの4階レストラン街（Q's dining）も、この日はお昼前の時間帯ということもあって、どこも空いている。こんな時なら時間の取れない出勤前の昼食に、ふつうなら時間のかかるお好み焼きにしても大丈夫かな？てな訳で、大阪の有名お好み焼きチェーン店に伺ってみました。

この「千房」といえば、笑福亭鶴瓶と新野新によるラジオ番組「ぬかるみの世界」で一躍知れ渡ったというのはわれわれの年代なら常識ですね。

店内は鉄板の付いたテーブル席が主体で、大きな鉄板に面したカウンター席と合わせて60席足らず。黒基調のシックなインテリアが落ちついてはいるが、完全禁煙ながら、お好み焼きの臭いが充満しているので、スーツに臭いが移るのが気になります。

ランチメニューは日替わりランチ（993円）のほか、お好み焼きのセットが各種。今日の日替わりはイカとタコということなので、それを注文。ライスかサラダが選べるのでサラダを、ソフトドリンクはウーロン茶でお願いしました。

最初にサラダとウーロン茶が運ばれてきました。サラダはレタス、トマト、紫玉ねぎとともに、キャベツと山芋が入っている。お好み焼きの素材を巧く活かしていますね。

そこそこ時間がかかった後にお好み焼きが運ばれてきました。ここでは焼いてソースを塗すまでを厨房で行い、テーブルに運んできてからスタッフがマヨネーズを掛けるスタイルです。

テーブルに置いてある青海苔と鰹節を自分で掛けていただきます。コテがさくっと入る…この感触で上々の焼き上がりなのが判りますね。口に運ぶと生地に適度に空気が含まれているようで、軽い口当たりです。これは旨いな。

具材のイカはモチモチしているし、タコはコリコリしていて、これもいい具合。ソースは軽めにかかっていて、好みで自分で足すことができるのだが、置いてるソースがオリジナルのソース、梅ソース、極辛ソースの三種。試したみたが、極辛はピキーン！とくるその名の通りの辛口で美味しいですね。

料理の質はさすが大阪を代表するお好み焼き店だと感じさせるが、値段もそれなり。この日替わりならそこそこCPはいいが、それ以外だとちょっと財布に厳しいなぁ…いささかマニュアルチックな接客とともに、惜しいお店だと感じました。