絶品豆腐ランチ。奈良に訪れたらぜひ一度は立ち寄りたい！ : 奈良町豆腐庵 こんどう

　茹だるような暑さと湿度の中、奈良へウォーキングへ行きました。
　観光地が点在する京都ではそれぞれの目的場所の移動には市バスか電車の利用が必須ですが、奈良の場合は奈良公園内の観光は歩いてがほとんどだと思います。拠点となるのは近鉄奈良駅かJR奈良駅でどちらの駅の前からが観光もしくは繁華街・商店街で少なくとも自分の中では関西の中で奈良が徒歩観光ベストだと思っています。

　ただ、奈良に来ていつも困っていたのは、どこでランチを食べたらいいのかわからず、家とかでランチをとった後から出発することも多いです。今回いろいろ探した結果、ならまちにある豆腐庵こんどうさんが良さそうだと思って、事前予約なしでの利用は厳しいとの情報を得て、３日前に予約しました。周りに豆腐料理好きな人がいなかったので１人で予約できるか不安でしたが、OKでした。

　休日の開店と同時の１１時に予約し、その通り入店。1番最初の入店でした。
　メニューは奈良町田楽ランチAとB、夏季限定のおぼろまぜ黒そばの３種類で、田楽ランチBはAの内容に豆腐鍋が付いてきます。
　散々悩んだ結果、奈良は近いと言えど家から１時間半程度かかるし、駅からも遠いので来れる時に良いのを食べちゃおうということでランチBをオーダーしました。

⚫︎豆乳
　めちゃくちゃクリーミーでまさに「飲む豆腐」でした。
　会席の先付そのもので、きめ細やかで口当たりが非常にいいです。
⚫︎厚揚げ
　今まで食べたことがないくらいジューシーで柔らかい厚揚げでした。脂でジューシーなのではなく白だしを掛ける前からすでに出汁が軽く効いており、さらにテーブルにのっている白だしと付け合わせの生姜を合わせて食べると一層美味しくいただけます。
　この白だし、単体でもものすごく旨みがあります。
⚫︎湯豆腐
　非常に迷った挙句にBランチにしましたが、一口食べてBを頼んで大正解でした！
　最初は見た目だけかなとか思っていたのですが、湯豆腐本体の濃厚でクリーミー(他にいい表現が思いつかずスミマセン)で今まで食べたことがない非常にきめ細やかな湯豆腐です。これを藻塩、白だし、柚子胡椒の３種類でいただくのですが、甲乙つけ難いトッピングでした。どれも湯豆腐に合っています。
　湯豆腐は豆乳の中に６つ入っており、食べる時は保温で、食べた後は加熱して湯葉を作り、掬って食べるのですが、結構時間がかかります。そしてできた湯葉がとても柔らかく儚く、ゆったりと食べ進めて行きました。湯葉は白だしが合っていましたね。
⚫︎オボロ
　湯豆腐より少し固めでひんやりとして湯豆腐のお口直しでアクセントになっていました。
⚫︎煮物
　ひろうすと野菜（にんじんとオクラ）の煮炊き物でした。出汁がとっっても上品で非常に優しいお味でした。
　ひろうすは一つ食べるとお腹いっぱいになることが多いですが、このひろうすは銀杏などの他の具材をふわっと軽く豆腐で包んでおりあっさり軽く食べられます。
⚫︎田楽
　豆腐メニューの中では当然ですが、一番固めの豆腐です。お味噌が塗られていますが、比較的薄めのお味噌で６本ある割にはサクッといただけます。
⚫︎おから
　しっとり上品に仕上がっており、今まで食べたおからの中で最も料亭らしいお味で家庭では味わえない物でした。
⚫︎ご飯
　古代黒米入りですが、赤飯に近い感覚です。薄く塩がかかっていますが、藻塩を追加しても美味しいです。
⚫︎汁物
　これまたお出汁がとっても上品でした。
⚫︎デザート
　ゆずゼリーの豆乳がけです。お口直しで甘さ控えめのあっさりで正に締めに相応しい一品でした。

　上でも触れましたが、豆乳鍋から湯葉を掬うのにかなり時間がかかります。入店から退店まで５０分程度でした。
　時間がない場合はランチAの方がいいと思います。
　店員さんが料理についてと食べ方について丁寧に説明していただきまして、美味しく堪能させていただきました。
　店内も古民家を改造されたもので中庭も見えてゆったりいただきました。
　お値段も今回は一番高い２５８５円のものをいただきましたが、他は１０００円台で比較的お手軽に利用できるのではないかと思います。予約は必須だと思いますので、訪れる際はお早めに予約された方がいいかと思います。
　ちなみに今回のランチBはボリュームがかなりあります。二人で訪れる際は、他の方が書かれている通り湯豆腐を一つでシェアされる方がいいかもしれません。本当にお腹いっぱいでした（でも堪能しましたけど）