通し営業で定食も美味しい☆彡「保昌」 : 中国料理 保昌

百名店2021の人気店。別に中華街で食べなくてもいいのに、この辺に来るとついこの中で食べようとしてしまうのは何なんだろう…まぁいいか。一般的なランチタイムを逃したこともあり、通し営業の多い中華街は助かります。なかなかの人出でしたが～どの店も大変そう。

お目当てのお店は休業中だったりセットメニューが無かったりなので、食堂や町中華と同じように、定食メニューがあるお店を捜索。ぐるぐると歩き回り、そろそろお腹も減ったわ～ライヴもあるしお店に入らないとなーというところで、1969年創業のこちらに決定。

小径に入った中ほどにあるので、知っていないと余り来ない、かも知れないですね～。あー、以前テレビで豚バラカレーが人気って見たところだ。でも、そういう気分ではなかったのでフツーに中華にしよう。オーナーシェフはこの道一筋30年だそうですよ。

日曜日16時頃、先客4組。賑やかなグループがいたのでちょっとやだなぁと思いましたが、しっかり距離を取ってくれて、電気を点けて奥まった大テーブルを開けて下さいました。ブっ。私、ひとりなのに回転テーブルだよ…8人くらいは座れそうだよ…ありがてぇ。

直ぐにお冷とおしぼり、お箸を置いて下さいます。日本の中華料理屋さんにあるようなメニューは大体ありそうで、ほかにもシェフオリジナルのメニューも人気の様子。なんでも件のカレーとタコ焼きが異色だそうで。中にはカレーのミニが付くセットもありました。

でも、私はおすすめ定食の中から海老のチリソースにします。ご飯・ザーサイ・スープ・アンニン豆腐・春巻き付きで980円（税込）。町中華だとこれよりも安いところはいっぱいありますが、百貨店のセットなどに比べるとお手頃ですね、日曜のアイドルタイムですし。

お店の方は、皆さん日本の方ではないようでしたが、日本語ＯＫだし食器を置くのは静かじゃないけれど、良い意味で大陸的ではありません。お冷もこまめに注いでくださるし、食後はホットジャスミンティーもくれてこちらもお替りを勧めてくれます。

直ぐにザーサイとスープ登場～。定食ですが、こうして先に出してくれるのはいいですね～。ザーサイはピリ辛タイプで薄切り、食感が良いです。漬かり具合が非常に好みで、塩分も程よく美味しい。スープは、アッツアツ。繊細な玉子入りの鶏がらスープベース。

とろみがあり、具沢山なのが凄い。椎茸、鶏肉、青菜、きくらげ、春雨など。こちらも味付けがいいなぁ。この二品を見ただけで、当たりだと確信。気のないところだと、茶色いだけのスープとか、カットが雑なザーサイとか出てきますからね～。おいしー！

暫し待って、そのほかも到着。ご飯は定食屋さんサイズ、エビチリには大スプーン添え、メインと湯呑みだけ柄入りのお皿でしたがほかは全て白で統一。どれもとても綺麗で欠けもない。じゃぁご飯を～水分量は普通、ツヤツヤではなく粒がややぼんやりした感じですが、美味しい。

揚げ春巻きは、いい揚げ色で揚げたて！アッツアツ。皮がパリッとサクッと、餡はジューシー。二度揚げかなぁ。美味しい！巻きも丁寧です。そしてメイン～大きな海老が6尾だったかな。チリソースにはワンタンの皮を揚げたもの、長ネギが入っています。

辛さはありませんでしたが、海老のぷりぷり感が素晴らしい！下ごしらえがちゃんとされている証拠でしょう、ボソッともパサッとも生でもなく、こういう風に仕上げてくれれば海老も本望では？と思ってしまう。美味しい！！海老の大きさとソースの量も程よい。

海老臭さもなく、生姜も入っているのでしょうが悪さをしていません。ワンタンの皮のカットも綺麗だもんなぁ。しかし！唯一、アンニン豆腐だけは頂けない。シロップもやたら薄いし、アンニンが入っていないかごく少量と思われ…味も殆どしないのにフルーツもない。

他が美味しいだけにちょっとこれはどうしたのかな、と思いますね。砂糖も少ないし。さっぱりはしましたけど。さて支払いは、基本現金のようですが、CCもVISAとMasterのみ使えます（手持ちが少なかったので、入店時に確認済み）。

が、凄く手間取っていたのでお急ぎの方は現金がおススメ。シェフの心意気、フロアの方の接客、味、メニューの豊富さ、オリジナリティ、何れも中華街の中のお手頃なお店では、かなりいい線を行くんじゃないかと思います。ごちそうさまでしたー！！