あたしィィィの炊き込みごはあァァァん！ : 御食事処 颯

さて、今回この空条Q太郎がじきじきにレビューするのは、Ｇ県Ｔ市(群馬県高崎市の事だぜ)吉井町にある和食屋さん《御食事処　颯-SOU-》だぜ。

ここは女房が見つけて、食べに行きたいというので行く事にした店なんだが、昼は和食屋、夜は居酒屋という営業スタイルのようでな。

しかも昼の和食は予約制だったようで、事前に予約をしないと入れないらしい。やれやれだぜ。

しかし、高級料亭とかじゃあなさそうだが、事前予約制というのは妙だな。

予約しなくても並べば食えるが、予約をしておけば席を取っておいてもらえる、というのなら分かるが、珍しい営業スタイルだぜ。

開店時間は１１時半で、俺たちも１１時半の予約だったんでな、余裕をもって１１時１５分くらいには着くようにした。

自宅からは車で３０分ほどだったんで、すぐに着いたぜ。

店の前には車が停められるスペースがあるにはあるのだが、あまり広くはないんで、なかなか停めづらかったぜ。

場所によって停めやすい所と停めづらい所があるんで、他の客の車があるとどうしても停めづらくなってしまいがちだな。

お客様………早めに到着することをおすすめシマス。

開店時間になり、店に入ると靴を脱いで上がるスタイルの店のようだ。

俺たちは店に入ってすぐのカウンター席に座る事になったぜ。

カウンターの周りが堀のようになっていて、床に座りながら食べるようだな。

注文の方法は最近流行りのWeb注文のようで、そのまま決済まで済ませられるのは楽かもしれないが、うちのジジイのように頭もボケはじめているようなのだと大変かもしれんがな。

さて、さっそく注文だが、昼間のランチはランチメニューから選ぶ事になっているようだぜ。

名物は「おばあちゃんの俵コロッケ」という米俵のような形をしたコロッケと、「おばあちゃんのから揚げ」だそうだが、これはもちろん鶏肉であって決しておばあちゃんじゃあねえぜ。

俺たちはどちらも美味そうだったんで、ランチメニューから２種類を選択する「選べる合盛り定食」にしたぜ。

そして俺はおばあちゃんのから揚げと魚のフライを、女房はおばあちゃんの俵コロッケと七味のから揚げを選んだ。

それから、今日の定食に付くご飯ものは「山菜の炊き込みご飯」になるんだそうだ。

俺は山菜が３才の頃から大好きでな、これは楽しみだな。

他のレビューにはご飯のおかわりが出来るという事で、おかずもデカいしコスパ最強！という文言が書いてあったんでな、野郎…おもしろくなってきたぜ…。

注文が済んで待っていると、間もなくして店員のおねーちゃんが、俺たちよりも後から来たお客に対して『炊き込みご飯が終わってしまったので、セットのご飯は通常のご飯になります』とアナウンスしていた。

お、おいおい、いくらなんでも炊き込みご飯の用意が少な過ぎるんじゃあねえか！？まだ１２時にもなっていないぜ…。

山菜の炊き込みご飯をたらふく食べるつもりだったんだが、仕方ない…おかわりからは白米になるという事か。

しばらくすると料理が運ばれてきて、メインのおかずの他にも付け合わせでサラダ、漬け物、おひたしに豚汁と、なかなかボリューミーだぜ。

確かにこれならご飯をおかわりして何杯でも食えるな。

俺の頼んだおばあちゃんのから揚げは割と薄味に感じて、マヨネーズを付けて食べるとちょうど良い味になってなかなか美味いぜ。

女房の頼んだ七味バージョンの方が味がしっかりしていて、単体で食べるのならこちらの方がから揚げらしさをより感じたな。

魚のフライは白身魚で美味いのだが、おれが思ったのは中に骨がそこそこあって食べるのに難儀したなってことだぜ。

俵コロッケはサイズも大きめでホクホクしていてとても美味かったぜ。合盛り定食じゃあなく俵コロッケ定食にするとこれが３つではなく５つも付くとの事で、これはかなりの量になるぜ。

そんなこんなで山菜ご飯をペロリと食べ終えてしまったんで、さっそくおかわりをもらおうと店員のおねーちゃんを呼んだんだが、何やらおかわりが出来るか店主に聞いてくる、との事だった。

…どういう事だ？コスパ最強と聞いていたんだが、おかわりが出来ねーんじゃあコスパは別に良くはねーぜ。

さあ！おかわりできるのか！できないのか！ハッキリ言葉に出して言ってもらおうッ！

すると店員さんが戻ってきて、『ご飯は予約分しか用意していないのでおかわりは難しいそうです…』と言われてしまったぜ。

Q太郎『ん〜〜〜〜〜〜〜するというとミセス……貴店はこう希望しているわけだ
「ウチの店は予約制で予約した分しかご飯を用意していないのでおかわりはしないでほしい」……と…そうかね？』

店員さん『う…う…お…おかわりだけは　お…お願いです……』

Q太郎『泣けるじゃあないか　ＯＫ！
わたしと他の客ら全員　誰も　決しておかわりはしない！
このQ太郎　誓おうではないか！』

なるほど、なるべく損をしないように、それで予約制にしていたのか。以前は出来たけど、今日は出来ない、と。ＯＫ！

料理が来るのを待っている間に炊飯器のご飯が炊けた音が聞こえたが、なるほど、余分な量はないという事だね。ＯＫ！ＯＫ！

仕方ないので、少食動物である女房から炊き込みご飯を少し分けてもらう事にした。

Q太郎『あたしィィィの炊き込みごはあァァァん！』

女房『おぎゃああああ〜〜ん』

と、まぁそんなこんなでお腹いっぱいにはなったので良いのだが、おかわりは出来ないそうなんでコスパは普通だったぜ。