帝国ホテル並の居心地の良さ　料理は一見では図りしれない　 : 酒場 時遊人 旬の会津

♦簡単に
　目に優しく、耳に心地よく、鼻をくすぐり帝国ホテル並の居心地の良さ。今回の料理は特筆する感じではなく、値が張る物と手頃価格が混在する。居酒屋ではない高級割烹で和洋折衷、、、で洋酒・ワインも豊富。熟成肉が売りだが単品は値が張り過ぎ手が出ない(笑)

　コース料理だと熟成肉の焼肉があるようなのでそちらがおすすめか！？　　

　普段使いは出来ない秘密の店で気心が知れた者同士で静かに利用するのが賢明か！

　なにぶんにも覚悟して熟成肉を確かめねば真価は図れない。

♦出来事
　年末の30日に飛込訪問したところいっぱいだった。年明けの土曜日18:00にまた飛び込みしたところ、今回はラッキー。入室する度に若い男性の即応対があり、一旦戻り確認後の可否です。今回は小坊主クリクリ頭の子の応対でした。年末の方は髪があったんだけどなぁ！

■店内
　JAZZの音色が耳に、そして目に優しい薄暗さ、居心地の良さが瞬間に伝わる。フロワー中央は重厚な木板でカウンター席風に広いテーブルが左壁側に。

　若い女性に案内板され、奥に進みながら確認すると、出入口脇右側にカウンターがありその先の障子張りの小部屋から複数の声が聞こえました。

　更にその奥は全体が1段上がってます。蔵作りなのかな？その真中はトイレなのですが厚い木材の扉です。
段になってるから靴を脱いだら、先の小僧さんが駆けつけ、下足のままでいいんだと 草。この右隣りは幅が狭そうなカウンター席に女性が2名。

◆注文
　辰泉の冷酒900円に
・カキフライ〜カリカリ梅のタルタルソース580円
・鶏もも炭焼き1500円

　食べ終えもの足りなかったため

・熟成牛スジ煮込み800円を注文すると、、、ここのは量が多く2人前はあるとのことで大丈夫かと打診がありました。。。聞く耳持たずに注文 草。

◆お味等について
○カキフライ
　タルタルソースにあったカリカリ梅が食感のアクセント。フライはサクサクでしっかり衣です。フライとして美味しいんですけど、素材派の自分として、肝である牡蠣の味が分からなかった。

○鶏もも炭焼き
　鶏腿肉のステーキです。炭火かどうかは判らないですが、肉が固めの方になり始めで脂は感じませんでした。少なくとも、今回の物はさっぱり仕立ての上品な品。

　手持ち無沙汰で厨房を眺めていたら、温度計を持ってシェフの姿を見かけました。肉の温度を測っていたかは不明です。因みに、自分でガスオーブンで焼いた方が鶏皮一部焦がして肉汁ジュクジュク熱々で美味い 草。

◎熟成牛スジ煮込み
　まだ熟成肉が何物かを把握していないが800円ならと思いながら、小鉢程度かと思っていたのだが、先の打診で丼大に代わったが、実物はラーメン丼大 草、、、肉塊がゴロゴロ。。。

この大きさと潜む肉塊の姿に思わず笑みが、、、　

肉塊は筋繊維が太いが噛むとバラバラにほどけるし柔らかい。そして乳臭い。

　んーこの臭さは羊で育った北海道育ちとしては受入可。
また、肉好きとしてはこの塊感と数は泣ける。

　あっさりスープにあっさり肉塊と長ネギのシンプルさ、牛タン定食につくテールスープを彷彿させるが、量が大量。嬉しかったはずが、徐々に胃袋を圧迫に至った。

お店側の打診・忠告を聞いていたし、無理に詰め込んだ(泣)

3人前すね。

■お店について
◆造り　
造りとしては見る限り、古民家風の建物と蔵の2棟が続いてる思われます。しかし、出入口脇の厨房だけが新建材で明るく煌々としてます。
　小部屋は障子ありと戸板の2つあるようです。

◆オペ
　この日・時間帯は3人でオペ。初め先の小僧さんが調理人かと思っていましたが、明るいカウンター内から動く気配無し。その隣りに人影が、ちょっと薄暗くなったステンレス板張りの装丁。あっここが厨房なのね。。。
注文・配膳は先の若い女性です。

◆応対
　耳に残るゆっくりした口調で「は〜〜い」。3人とも協調。
〜以前若松の元気寿司のオペレーションで聴いたことがある。繰り返すが耳に心地良い。

　先の通り、様々な柔らかい応対が五感に響き、帝国ホテル張りの居心地かと。

◆お客さん
　先の蔵カウンター席に若い女性2人、2部屋とも先客がおり人数不明。たまたま中央テーブル席が空いていたので入室可能となったようです。レジにて確認したところやはり予約必須のお店のようであります。

　居心地がいいので、再開を告げお別れをした。

※　因みにこの店は「ふくしま買って応援」の利用と晩飯と時間潰し用で20時過ぎの待ち合わせ用だった。
　しかし、確認したいお店ではあったので、大変よかった。なお、牛スジ煮込みで腹ぎゅうぎゅう後は酒も進まず・歌い難いことは察してはいたが、またやってしまった。牛スジ煮込みは先に注文をおすすめする 草。